【長野、高峰高原】『浅間山外輪山』と『湯ノ平』ぐるっと周遊《後編 》2018年10月14日(日)
《登山難易度 7》
浅間山からこんにちは。
浅間山外輪山と湯ノ平を周遊する紅葉の旅《後編》です。
大きな岩の陰でランチタイムです。
隣にある大岩の上に登ってポーズを決め写真を撮る若者たちが隅に写っています。
あの大岩、ハガレーナなら登れそう。
後で写真撮ろうねと話しました。
風が吹いてきたので、風下で縮こまって温かいヌードルを食べています。
食後のコーヒーを入れている所で雨が降り始めました。
慌てて雨ガッパを着ます。
ハガレーナは昨日買ったばかりの赤白のヘリーハンセン。
これは目立つ❗
地味な二人から卒業です(笑)
10時51分、大岩に登って写真を撮ることも忘れ、Jバンドに向かうことにしました。
ちょっと登っただけでこの景色。
黄色の中に赤がポツポツしていて、可愛い!
呆けたような顔で景色を眺めるターボと私です。
Jバンドの紅葉もキレイです。
急斜面に張り付いたような色とりどりの草木たち。
少し霧が巻いてきました。
屏風のような岩稜に囲まれた斜面をほぼ直登です。
あの岩の所を左に曲がって行きます。
「て」の字の右側曲がり角。
このJバンドでこのお盆休みに滑落事故が起きています。
道の幅は思っていたよりありましたが(たまたますれ違いが無かったこともあります)、崖っぷちを歩くときには特に慎重に進みました。
11時19分、Jバンド上部に到着しました。
標高差132Mを28分かけて登りました。
思っていたより体力的には楽でした。
浅間山方面は雲が流れていて、見えたり見えなかったり。
みんなで写真を撮っていると、仙人岳方面から若い男性がやって来て、口笛を吹きながらJバンドをスタコラサッサと下って行きました。
ひょえ~、あの坂をすごいスピードで下っていますよ。
みんな、すごいなぁ。
オバチャンたちはノッチラノッチラです。
それにしても浅間山が近い!
鬼押し出し方面のただれたような斜面も少し見えます。
また雲が湧いてきた。
結構冷たい風が吹いているので、雨は止みましたがカッパを脱ぐことができません。
前掛山の登山道を列を作って登っていく色鮮やかなハイカーが沢山見えました。
あっちは風が強いんじゃないかなぁと少し心配です。
この辺りが浅間山に一番近い所です。
名残惜しいですが、外輪山を歩いてトーミの頭へ向かいましょう。
目指す仙人岳、と思いましたが、登ってみると偽ピークでした。
右側斜面の紅葉も湯ノ平とはまた違った趣があります。
緑色はなんとシャクナゲです。
ここの群落はすごい!
ハガレーナの向こうの断崖絶壁は鋸岳直下のJバンドです。
こうやって見るとすごい所に道を作ったものだと思いますね。
仙人岳偽ピーク(勝手に命名)にて。
嬬恋村方面が雲の隙間から覗けます。
湯ノ平の歩けない辺り。
あ、少し雲が晴れた!
二分割写真でどうぞ。
仙人岳までの稜線は岩が沢山あります。
さっきは晴れたと思ったけど、とにかく雲の動きが早い!
12時19分、仙人岳(2319M)に着いたときにはガッスガスでした。
Jバンドから写真を撮りながらですが、1時間かかりました。
仙人岳までの登りで汗をかいたので、カッパの中の一枚を脱ぎました。
疲れた足にはこのJバンドから仙人岳までの登りが結構キツイです。
白ゾレの稜線を通ります。
分かるかしら?
湯ノ平には少し湿原めいたところが上から見えるんですよね。
あれはカモシカなどの水場になっているのでしょうか?
だとしたら、やはりあの辺りの道は獣道なのでしょうね。
登山者が荒らすのはNGですよね。残念(涙)
蛇骨岳への最後の岩場登り。
この岩場を越えれば蛇骨岳はすぐそこです。
12時46分、ガッスガスの蛇骨岳(2368M)に到着。
仙人岳から27分です。
どうしても帰りの外輪山はガッスガスのことが多いですね。
次は黒斑山へ。
午後1時23分、ガッスガスの(しつこい)黒斑山(2404M)。
蛇骨岳から37分でした。
次はトーミの頭。
もはや消化試合です。
草すべり分岐が見えてきました。
朝と同じでガスっていますね~。
さあ、トーミの頭はどうでしょうか?
午後1時43分、黒斑山から20分でトーミの頭に到着です。
あー、やっぱりガスガスだ~(涙)
ハガレーナにここからの絶景を見せたかったのにぃ。
ハガレーナが前回ここに立ったときもガスっていて、全体は見渡せず、その代わり草すべりで草をはむカモシカを上から見たのでした。
でも、後ろから日が当たって、トーミの頭のシルエットが草すべりに写っています。
もしかして、これは?と思い、二人が岩の上に立つと、、
キャー、ブロッケン、ブロッケン!
二人のシルエットの回りにまあるく虹が出来て、ブロッケンが見れました~😃
私たちが「ブロッケン、ブロッケン!」と騒いでいたので、回りの方も後から代わる代わる岩場に立っていました(笑)
浅間山と湯ノ平を隠す雲が晴れないかと少し待ってみましたが、晴れそうになかったので8分程過ごし、下り始めました。
すると、どんどん雲が流れていき、、
中コース分岐まで下ると、剣ヶ峰方面がクリアに見えるようになりました。
雲の動きをボーゼンと見つめる二人。
もしかしたら、今ならトーミの頭から湯ノ平が見渡せるのかもしれませんが、もう一度あそこに戻るのは嫌だ。
目の前の浅間山側に落ちる剣ヶ峰の美しい影を見て、午後2時、そろそろ下り始めましょうか。
下りは中コースです。
約一時間下ります。
この頃には私の足は棒のようになり、右膝が熱を持っているようにカッカしていました。
「だるい、だるい、足がだるい~(涙)」と言いながら下りました。
いつものスキー場を見渡せる広場まで下ってきました。
あともう少し!と思いますが、ガレた道はとにかく歩きづらいのです(涙)
ここは浮き石が多い!
そして、いつものなだらかな道。
あぁ、それにしても足がだるい(涙)
遠くに見えるダケカンバがキレイでした。
そして最後の階段地獄。
表コースのあれに比べたら楽勝なんですが、何しろもうフラフラなので、こんな階段でも苦痛です。
最後の平らな道です!
駐車場まであと少し。
午後3時ちょうどに駐車場に戻ってきました~😃
私の思い描いていた予定通りでした。
素晴らしい!
何週間か前に息子と外輪山を歩いた時は草すべりやJバンドなど、今の体力では無理無理と思いましたが、その後いくつもの山に毎週のように通い、しかも自分らなりに結構なペースで歩いたりしていたので、体力がついたというより、山登りに体が慣れたんではないでしょうか?
槍ケ鞘までの登りを前回ほど辛いと感じず、草すべりやJバンドを楽しんで下ったり登ったりできました。
さすがに最後はくたびれましたが、何とか歩き通すことができて、また一つ成長(?)できたかなと思います。
今回のルートは過去最長の13キロ(熊鷹山と同じ)で、歩行時間は単独最高の7時間38分でした。
※参考(標準CTは 6時間30分)
(自分なりの)登山難易度、初の「6」です!
景色も行程もそれを達成できた自分たちにも大満足です。
ご褒美にビジターセンターで美味しいパンとシチュー、そしてコーヒーを頂きました。
楽しかったです。
先日楽しさと満足度ナンバーワンを三本槍岳が塗り替えたばかりですが、それをはるかにしのぐ過去最高の満足度&達成感でした。
浅間山の魅力、恐るべし!
頑張って歩いて来ないと決して見ることができないという特別感もありますしね!
帰宅してからは足じゅうに湿布を貼って、夜の7時半にはベッドにバタンキューでした。
しかも翌日筋肉痛なしでしたよ!(自画自賛)
そうそう、私のウェアラブルデバイス。
前回の三本槍岳では携帯の電池切れでチーンでしたが、今回は友人達から来るラインを一切開かず携帯の電池をもたせたのに、ウェアラブルデバイスの方の電池がいつの間にか終わっていて、仙人岳手前までのデータしか取れませんでしたよ。
代わりにターボのデータを載せますね。
累積標高差 886M
距離 13キロでした。
歩数 21000歩
次はいつ来よう!?
12月かな、1月かな。
雪のシーズンに再訪します(^-^)