【読書】ぼっけえきょうてえ(岩井志麻子)
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宇佐美まことでホラー小説にはまったので、日本のホラー小説と言えば!?という文庫を購入しました。
【ぼっけえきょうてえ】岩井志麻子著(角川ホラー文庫)
《表帯》
史上唯一のW受賞作
第13回 山本周五郎賞
第6回 日本ホラー小説大賞
《裏表紙》
ーーー教えたら旦那さんほんまに寝られんようになる。……この先ずっとな。
時は明治。
岡山の遊郭で醜い女郎が寝つかれぬ客にぽつり、ぽつりと語り始めた身の上話。
残酷で孤独な彼女の人生には、ある秘密が隠されていた……。
岡山地方の方言で「とても、怖い」という意の表題作ほか三篇。
文学界に新境地を切り拓き、日本ホラー小説大賞、山本周五郎賞を受賞した怪奇文学の新古典。
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こ、これは、どれもこれも、、ぼっけぇきょうてえ(とっても怖い)。
嬰児を間引きして踏み潰したり、川に投げ捨てたりしていたの!?
娘や後妻の所に夜這いするのが村の習慣だった!?
わずか百数十年前にそんな事が行われていたのかと驚愕します。
当時妻は夫の従属物でしかない。
村八分された者は牛以下の扱い。
それが子供でも誰一人手を差しのべることはありません。
貧しくて自分の事だけで精一杯と言ってしまえばそれまでなのですが。
人はこんなにも鬼畜になれるものなのでしょうか?
特に表題作が意外性があって良かったです。
他の作品よりいくらか明るいですし😆
最初から最後まで、優しい語り口で、旦那さん(客)に語って聞かせる女郎の生い立ち。
その謎が明かされた時、ぞぞぞぞぞ〰️😆
おぞけがたちます😱
他、「密告函」、「あまぞわい」、「依って件の如し」、、いずれも秀逸な作品でした。
全編岡山の方言で語られ、それによりその異様さ、恐ろしさが極立ちます。
耳元に吹き付けられる臭気を含んだ生暖かい吐息。
ひぇ~、ぼっけぇきょうてえ~😆
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