【読書】角の生えた帽子(宇佐美まこと)
こんにちは。
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しばらく続いていた「宇佐美まこと月間」でしたが、その後「中央分水嶺」と「ヨッキれんの廃道探検」にはまっていて、しばらく休止しておりました。
入院に伴い、何冊か本を持ち込んだ中にあった、今持っている「宇佐美まこと」の最後の本です。
【角の生えた帽子】宇佐美まこと著(角川ホラー文庫)
《表帯》
一気読み必至!!
人生を浮かび上がらせる残酷怪談
「第70回 日本推理作家協会賞 長編及び連作短編集部門 受賞作家の非凡な才能みなぎる短編集」
《裏表紙》
何度も同じような悪夢を見る。
それはさまざまな女をいたぶり殺すことでエクスタシーを覚えるという夢だ。
ある日、その夢と同じ殺人事件が起こっていると知る。
犯人として報じられたのは、自分と同じ顔をした別の名前の男だったーーー。
運命の残酷さ、悲劇を描いた「悪魔の帽子」、松山が舞台の正統派ゴーストストーリー「城山界隈奇譚」など、惨くせつなく運命に巻き込まれてゆく人間たちを描く。
書き下ろしを含む12編。
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帯に残酷怪談とありますが、残酷さよりも人間の業の深さ、やるせなさや悲しみが描かれていると思いました。
一番好きだったのは、「空の旅」と「夏休みのケイカク」。
いずれも意外な結末が待っています。
雰囲気も毛色も全く異なる12編の短編集です。
こんなに色んな設定をどうしたら思い付くのか?
宇佐美まことの底知れぬ発想力と構成力に脱帽です。
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