50代からのお気楽山登り

これから山登りを始めようと思う方、ハードな山は無理だけど山歩きを楽しみたいという方に参考にして頂けたらと思います。山行記録と写真、行程図のイラスト、私なりの難易度を載せています。

【読書】廃道踏破「山さ行がねが~伝説の道編」(平沼義之)

こんにちは。


いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。


今日の読書は前回に引き続き、ヨッキれんの廃道探検です。

数日前に「山さ行がねが」のサイトと本を紹介したところ、里山歩さんがドはまりして、早速探検に出掛けたようです。

地図を忘れて、早々に撤退したらしいですが(笑)

ワクワクし過ぎて、勇み足になってしまったようですね😁

私は今は左足負傷中なので、現地におもむくことはしばらく無理です。

まぁ、そもそもヨッキれんが挑戦する廃道は、「廃」のレベルが高すぎて、とても真似できないのですが。

行けるとしたら、奥日光の華厳の滝の下部にあるという蔓橋か(山さ行がねが)、碓氷峠の御巡幸道(山さ行がねが~伝説の道編)くらいでしょうか?

いつかお気楽隊で、ヨッキれんの足跡を辿ってみたいと思います。



【山さ行がねが~伝説の道編】平沼義之著(じっぴコンパクト文庫)


《表帯》


碓氷峠、清水国道、十和田の山道、、、

激藪を、泥の海を、「完抜」のために、突き進め!


《裏表紙》


廃林道から地方の名望家が作った道、未成隧道、森林鉄道などなど、「廃道探検家・山さ行がねが」で探索した8編に続いて、こんどはもっと困難な道を踏破した記録を、ボリュームたっぷりに全6編収録。

道を作るべく奔走した明治から昭和のさまざまな人びとの痕跡をたどり、道じゃなくなった道をたどり、机上調査を続けたヨッキれん。

その成果をとくとご覧あれ。

ん?いま踏破って書いたけれど、中央自動車道の「南アルプス隧道」って、開通してないんじゃ、、、?


《裏帯》


突っ込んだ、阻まれた、めげかけた、奮い立った、生還した、、、

超リアルドキュメント全6編!

・聖蹟刻まれし幻の明治国道(碓氷峠御巡幸道路)

・日本最後の雪中トンネル、狭ッ!(山古志の雪中トンネル)

・2枚の古写真から始まる、長い長いロード・タイム・トラベル(綾戸峡の清水国道・穴道)

・南アに穿たれ「なかった」道(中央自動車道  南アルプスルート)

・「山行が」初期の名レポを大幅加筆!(旧県道酸ヶ湯大鰐線)

・ヨッキれんのライフワーク・森吉森林鉄道(最奥部探索)


📖📖📖📖📖📖📖📖📖📖


今回の読書で一番面白かったのは、ダントツで「山古志の雪中トンネル」です。

「掘るまいか」の村が挑んだ、日本最後の雪中トンネル。

いやぁ、面白かった!!

面白い箇所が盛り沢山過ぎて、もう、読んでくださいとしか言えないです(笑)

「雪中トンネル、平成元年完成、全長623m、幅2.0m、高さ1.8m」

(本文より)

ここで何よりも驚いたのは、竣工年と断面サイズのミスマッチだ。

、、、、、

一般名詞としての雪中隧道は、積雪期の徒歩交通の安全を目的に建設された(主に)人道用のトンネルを指すものであるようだ。

、、、、、

一般に雪中隧道はモータリゼーションの進展と冬期除雪態勢の整備によって役目を終えた、レガシーな道路構造物である。

冬期は3m近い積雪に覆われる山古志とはいえ、平成の世に隧道が必要とされたのだろうか。


その謎を解くべく、ヨッキれんは山古志村へ。

村役場に問い合わせるなどという近道は通らない。

探索者としての嗅覚が試されます。

ポイントは、雪中隧道の持つ特徴です。

それは峠を貫くようなものではなく、雪崩が多い谷筋に沿って穿たれているはず!

623mとなかなかに長い隧道ですが、それを見つけるためにはただ2点、出入口を発見する以外に方法はありません。

40平方キロの起伏豊かな村内で、ついにそれは見つかったのです。

探索初日の夕方でした。


とにかく狭いトンネル。

しかも右に左に曲がっているため、外光はすぐに届かなくなります。

光が見えるかもしれないと期待しつつ曲がった先には、、、「最悪だよ、、、水没してる!」

この写真がなんとも不気味。

そして、ヨッキれんの表現が見事です。

「濡れた路面が下っていくのを見て少しだけ嫌な予感はしたのだが、真っ黒な水面が洞床を沈めていた。数秒前に私が灯りを持ち込むまで、洞内の全てを満たしていた闇が逃げ場を失って水面下に凝縮したかのような不気味な水。」

写真がまさにこの表現ぴったりで、著者の表現力に驚かされます。


靴を濡らしたくなかったヨッキれんは、靴を脱いで靴下だけで黒い水面に進入します。

「靴下だけ!?と驚かれたかもしれない。裸足(靴下だけ)で廃隧道を探索するというのは、人にオススメしない方法だ。怪我をする可能性があるし、快適ではない。ただ、靴を濡らしたくないけれども先は見たいというわがままを叶える方法としては、小学生にも思いつく伝統技法だ。」

ヨッキれんはユーモアのセンスも抜群なんです。


「鈴なりコウモリ軍団がお出ましだ。、、、、バサバサバサバサこの隧道の尋常ではない狭さはバサバサバサバサ私にとっても彼らにとってもバサバサバサバサ不幸であったバサバサバサバサ私の侵略によってバサバサバサバサバサバサバサバサここからは蜂の巣をつついたような騒ぎになったバサバサバサバサ何度顔をひっぱたかれたか分からないバサバサバサバサバサバサもし口を開けていたらバサバサバサバサバサバサバサバサ飛び込まれていただろうバサバサバサバサバサバサ戦争だ!」

てな具合です。

お、面白い。

顔がニヤけて仕方ないです🤣


いよいよ終盤になってくると、道はあり得ないほどの急坂に。

足元はぬかるんでツルッツル💦💦💦

「無理だから!ちょっと無理だから!!この勾配はきついですって!!滑るから!!!、、、そしてここで私は遂に、四つ足の獣と化した!、、、もし滑って転んだら、斜面のような路面を水と泥にのたうちながら10mも20mも壁にぶつかるまで転げ落ちるだろう。その行き着く先は既に闇の底に沈んで目視不可能。怖い。」

ひょええーーーーーっ!

「隧道内にはしばしの間、不気味なけものの息づかいと悲痛な呻き声が木霊した。本当に馬鹿げている!この雪中トンネルは正気じゃない!!」

、、、こんな展開なのに、最後は感動のフィナーレを迎えるのです。

そこにあるのは住人たちの郷土愛であり、姉弟愛だったのです。

といきなりいわれても何のことやらですよね(笑)

読んでみてください。

読めばわかる!😁

(←感想になってない😅)


他にも完成しなかった中央自動車道・南アルプス隧道への夢の旅や、ヨッキれんの原点ともいえる森吉森林鉄道探索など、読みごたえのある内容となっています。


いつもブログを応援していただき、ありがとうございます。

×

非ログインユーザーとして返信する