50代からのお気楽山登り

これから山登りを始めようと思う方、ハードな山は無理だけど山歩きを楽しみたいという方に参考にして頂けたらと思います。山行記録と写真、行程図のイラスト、私なりの難易度を載せています。

【新潟県、南魚沼】初めての巻機山は超イケメンでした!《後編》2021年7月17日(土)

《登山難易度  11》

ワタスゲ咲く巻機山稜線から、こんにちは!


いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。


初めてやって来た日本百名山の巻機山。

八合目を越え、前巻機山に向けて最後の登りに差し掛かりました。


この登りはホントに楽しかった!

日射しは眩しいですが、涼やかな風が吹いていて、とても爽やかです。

そして、背景は上越国境の山並みと、魚沼の田園風景。

新潟の山はどことなく牧歌的でなんだか懐かしいような、子ども時代の夏休みを思い出させる日本の源風景のように感じるんですよね。

日本人なら誰もが思い浮かべる故郷の景色。


こちらは谷川連峰に連なる縦走路の尾根です。

なんて美しいのでしょう。

いつか歩いてみたいけど、かなりのロングで変態ルートなんだろうなぁ😆

眺めるだけにしておきましょうか。


いよいよ、稜線が近付いてきました。

尾根について、見えた景色は、、、


うわちゃーーーーっ!

なんじゃこりゃ!?

右からターンして、、


うひょーーーっ!

最っ高!!!!!

なんなんだ、一体!!

こんな景色が待っていてくれたとは!!

月曜日に出社して会社の部下にこの写真を見せたところ、「すごいキレイ~🎵見てみた~い」と言っていたので、「標高差1000M登って見れる景色だよ」と言うと、「無理っ!」となっていました😁

でも今、この景色が私たちの目の前にあります!

標高差1000M歩ける人になれて良かった!!


巨人・ターボ、稜線をひとまたぎ!!


、、メイキング😅


さぁ、さぁ、前巻機山へ向かいましょう🎵

ルンルンルンルン💃


真ん中のこんもりが、巻機山のピークです。

んもう、ヤバイよ、この景色!


米子沢源頭。

山頂直下にはまだ雪が残り、ザーザーと音をたてて雪解け水が流れ下っています。


さっきまで「この山にはシャクナゲはないんだね~」と話しながら歩いていたのですが、尾根に乗ると、そこらじゅうシャクナゲだらけでした!(笑)

花がポツポツと残っていますが、植木屋さんが剪定したみたいに枝が埋もれていて、花が目立ちません。

左手の丸いピークが前巻機山、真ん中の三角ピークが割引岳です。


そして、そして、ワタスゲが現れた~🎵

めっちゃ可愛い(*≧з≦)


同じような写真が何枚も現れます(笑)

割引岳から巻機山。

最終的に目指す牛ケ岳はここからは見えません。


風に揺れるワタスゲの草原と上越国境の山並み。

もしかしたら、真ん中に写っているのは苗場山だったのかもしれません。


コバイケイソウの草原と、谷川連峰。

谷川岳の左手奥に見えるのは、赤城山かな?


9時43分、標高1861Mの前巻機山(ニセ巻機山)に到着しました。

巻機山の『九合目』でもあります。


場所はこのあたりになります。

駐車場から4時間10分かけて、標高差1131M登ってきました。


そこからは日本の米蔵・南魚沼を一望!

魚沼のコシヒカリは美味しいんですよね😉

昨年夏に泊まった民宿で食べた白米の足が忘れられません🥰

こんな山の雪解け水で作られたお米が美味しくないわけがない!


では一旦若干下って、巻機山に向かいます。


木製階段の周りは、、


ワタスゲ!


ワタスゲ!


ワタスゲ!


ワタスゲーーーっ!

めっちゃフワフワ、めっちゃプリティ~🎶


天空のワタスゲ街道!

みんなで写真を撮りまくりました😁


楽しいね~🎵


避難小屋が見えてきました。

右手のわずかに残った雪渓を右に下って行くと5分ほどで水場があるようです。

どこもかしこも雪解け水が豊かに流れていますが、人が立ち入れる場所はわずかですからね。

さっき見た米子沢源頭ではなく、その左手の小さな谷筋の水場だと思います。


登山道脇には垣根のようにシャクナゲが密生していました。

これ満開ならかなりキレイだと思います。

その頃にはまだ足元に雪があるのかなぁ。

今度調べてみよう。


10時ちょうど、避難小屋に到着しました。


内部の様子です。

(下山時にトイレをお借りした時に撮影しました)


こちらは二階。

とても清潔ですし、かなりの人数が泊まれそうに見えました。


小屋の前でカスタードクリームの大判焼きを食べて休憩しました。


10分ほど休憩し、再び歩き始めます。

少し休んだだけで、足が重い💦💦


なだらかな木道が現れると、、


池溏です。


絶景かな!


池溏の横を通り、目の前のあのピークへ。

この時はあそこは山頂への分岐なんだと思っていました。


人気の山だけあって、尾根を行くハイカーの姿が見えて、なんとなくウキウキします。

お気楽隊は人が少ない山に行くことが多くて、時にはだ~れにも会わないなんてこともありますから、大勢のハイカーがいる光景は新鮮でもあります。

だからといって、混雑ってほどでもないし、ちょうどいい感じ。

ここまでに多分50名くらいには抜かされたかな?(笑)


何度も先を譲りながら階段を登り、、


尾根まであと少し!

低空飛行のトンボがお出迎えしてくれました。


着いたところは、あれれれ?ここが山頂なの?

ただの分岐かと思ったら、山頂標識があり、あっけなく百名山に立ってしまいました。

心の準備ができてなかった🤣🤣🤣

小広い場所で20名くらいのハイカーが休んでいたので、何となく恥ずかしくて記念撮影はせずにスルーしました。

ホントに山頂(最高地点)はもう少し尾根を行った先にあるらしいです。

この標識到着は10時40分でした。


ニセ巻機山からワタスゲの稜線、避難小屋と、歩いてきた道が見渡せました。


池溏もよく見えます。


ほんとのピークは左手に見えるあの場所です。

ここからの尾根歩きもとっても楽しかったです。

爽やかな風が吹き抜けていて、エアコンの風を受けているみたいな体感。

「三菱エアコン、霧ヶ峰~🎵」と歌っちゃうくらいです。


私を追い抜いているこの男性に「縦走ですか?」と聞くと、「いや、トレーニングです」と返事がありました。

お、私の右手の池溏、、これはもしや??


やっぱりそうだ~🎵

ニコちゃんマークに見える池溏です🥰


めっちゃプリティ~🎶

なんだか幸せな気持ちになりますね。


一番奥は割引岳。

その手前が巻機山の山頂標識がある場所。

笹とハイマツとシャクナゲが渾然一体となった緑の中を気持ちよく歩いています。


そして、10時56分、ほんとのピークに到着!!


ケルンが積み上げられているのみ。

何故にここに標識を建てなかったのでしょうね?

どうみてもこっちの方が高いのに。

ここから牛ケ岳まで行くかどうか話し合い、時間が大丈夫そうだと言うことで、先に進むことにしました。


その先の広い稜線にも池溏が点在しています。


右を見ると、わずかに残った雪渓。

米子沢の源頭です。


なんて気持ちいいのだろう!?

行く手には日光方面の山並み。


とにかくトンボの数が凄まじいことになっていました。

数万羽のトンボが群れをなして飛び交っているのですが、なぜか不思議と顔にも体にも当たらないのです。

素晴らしい操縦性能で、巧みに登山者の前で急旋回!!

君は宮部久蔵か!?


おおぉ、朝日岳方面縦走路ですって!!

あの尾根を歩いて行けば谷川連峰に続くのですね。

多分めっちゃロングでむちゃくちゃアップダウンのある変態ルートですよ😁

「ゆずさんなら『次はあっちを歩きたい!』ってきっと言うね」と話しながら歩きました。


これは付近最大の雪渓ですね。

その向こうには奈良俣ダムが見えます。

ということは、、上州武尊山、至仏山、燧ヶ岳が見えているものと思われます、多分💦


あっちもこっちも絶景すぎて、どこを写真に撮ったらいいのやら(笑)


木道の先に「牛ケ岳」が見えてきました。


今年はコバイケイソウの当たり年なんだそうですね。

モリモリでした😊


私たちは絶景の空中散歩中です😁

前に見えるのは牛ケ岳。


振り返ると歩いてきた稜線。


奈良俣湖方面の背後へ伸びる広い尾根。

こっちは歩けるのでしょうか?

山と高原地図にはルートがありませんが、何となく道が見える気がするんですよね。

地図を見ると、群馬県と新潟県の県境尾根のようです。

稜線を辿ると、やがて荒沢岳に続く縦走路なのかもしれません。

そして、この写真の右奥は上州武尊山、その左が日光白根山、奈良俣湖の上辺りが至仏山、その左手が燧ヶ岳だったのではないかと思います。

ほんとにそう??

かなり怪しい🤣🤣🤣


11時19分、最終目的地である牛ケ岳(1961M)に到着しました。

牛ケ岳の標柱は今日イチのショボさでした🤣🤣🤣

かろうじて、うっす~らと「牛ケ岳」と読めます。

中倉山の波平ピークよりはマシか!?(笑)

これ雪が降ると倒れ、雪解けしたらまた立たせているんでしょうね😁


遠くから見た時はとてもおおらかで広い山頂があるのかと思っていましたが、細い登山道が筋のようにあるだけで、人が立ち入れる場所がありません。

ランチにしたいので、もう少し先まで行ってみようと思います。


最後のこぶに登って行くと、さっきのトレーニングのお兄さんが先客でいましたが、三人がランチできる充分な広さの尾根が見つかりました。


魚沼方面を眺めながら、ランチにします。

地図を拡げて山座同定を試みる私。


左手目の前には、割引岳から巻機山への稜線。


振り返るとケルンのあったピークから牛ケ岳への道。


こちらはさっき牛ケ岳から眺めた尾根。

写真の一番左端には、平ケ岳の奥に会津駒ケ岳がうっすら見えていました。


右手には越後三山。

右から中ノ岳、越後駒ケ岳、八海山です。


ハガレーナと訪れて、雷予報で途中撤退した八海山のギザギザがよく見えました。


ランチを終えて、これ、やっときましょ!

人がいなくなった牛ケ岳の端っこで、、

お気楽千手観音!

それからピロミさんたちがよくやっている「扇」に挑戦しようということになり、、


色々試している時に、なぜか爆笑しているターボと私。

一体何がそんなに面白かったのだろう??

ハガレーナの三脚を使って自撮りして、、


「扇!」

げ、ハガレーナの頭が切れた!!


その後何度もチャレンジするも、風で三脚が倒れたりしてうまく行かず、、

二人が手を繋いでスタンバイしている仲良し写真がとれたのみ🤣🤣🤣

そんなことをやっている間に他の登山者がやって来たので、今日は諦めることにしました😅

そろそろ下山開始しようと思います。


どうしてもあっちの尾根が気になる私。


道があるような、ないような、、💦

う~ん、わからん😵🌀


あきらめて帰りますか。

時刻は12時13分でした。


今日は最後まで雲ひとつない快晴に恵まれました。

稜線にある池溏に細い草がはえて、ちょっと田んぼみたいです。


帰りも楽しいねぇ~。


私が無理な体勢で頑張って撮影していたのは、、


モウセンゴケでした。


これはリンドウの仲間みたいです。

た~くさん咲いていて、緑の中の可愛いアクセントになっていました。


この木道は両側から草が繁っていて、段差が見えないので、若干歩きにくかったです。

つまずかないように、踏み外さないように気をつけて歩きました。


帰りもやっぱり楽しい道!

一体いくつ百名山が見えているのだろう??

展望表示板などないので分かりませんが、、ちょっと数えてみるかな?

えーと、今日見えていた、あるいは見えていたはずなのは、、

会津駒ケ岳、魚沼駒ケ岳、平ケ岳、燧ヶ岳、至仏山、谷川岳、苗場山、火打山、男体山(?)、奥白根山、武尊山、赤城山、浅間山、白馬岳、五竜岳、富士山、、ざっと数えても16、、そして、実際はもっと見えていたはず、、私がわからないだけで。

巻機山、すごい⤴️⤴️


ハガレーナが池溏に映る青空とワタスゲを撮ってくれました。


目のつけどころが、ハガレーナでしょ!


少し人が少なくなっていたので、山頂標識で記念撮影しておきました。

自撮りしようとワチャワチャやっていると、親切な若い女性が「撮りましょうか?」と声をかけてくれました。

背景はさっきまでいた牛ケ岳です。


ちょっと北側を覗いてみることに。

ハガレーナが割引岳へのルートを見てみたかったようで。

右からターンして、、


左に行くと割引岳で、三角ピークが見えていますが、ギリギリ危険な雪渓が見えませんでした😅


この景色も見納め。

下山開始すると、こちら側の展望は得られなくなります。


では巻機山を後にします。


このころまではまだ涼しかった😁


途中の池溏で、モフモフのワタスゲを表現。


耳かきみた~い!


モフモフ~🥰

この後避難小屋で私がトイレをお借りしている間に、ほとんどのハイカーに抜かされ、下山する人の最後から5番目くらいになりました。


下山を急ぎましょう。

、、、と思うけど、、、


やっぱりワタスゲは撮ってしまう(笑)


前巻機山を通過し、、


この景色も見納め。

しっかり目に焼き付けました。


問題はここからでした。

本格的に下山開始すると、あれ?暑いぞ!!

さっきまで吹いていたそよ風がピタリと止み、めっちゃ暑い!!!

思わずターボに気温をたずねると、なんと「32度!」

あちゃー、ヤバイ、ヤバイ。

早く森に入ろう!!

この後、八合目辺りで大きなリュックを背中と胸に2つ背負った若い男性が現れました。

グループの一人が体調不良になって、その荷物を運んでいるようです。

今夜は避難小屋に泊まるのだとか。

そして後から空身の男性が。

顔を真っ赤にして、数歩歩く度に膝に手を当ててフーフー息を吐きながら休んでいます。

クールスプレーをお貸ししましょうか?と声をかけましたが、「大丈夫です」とのこと。

連れの男性もとても大きな荷物で、三人とも多分ベテランハイカーなのだろうと思いました。

こんな方でもやはり体調不良になるのかと、暑さというものへの恐怖心が沸き起こります。

時刻は午後2時頃で、最も気温が上がる時間帯。

朝は大展望にコーフンして、ルンルンで登った急坂が、耐え難い暑さの急斜面に変貌していました。

あじぃ、、😫

急ぎたくても転ぶのも怖いし、ゆっくり下ることしかできません。

早く森の中へ、日陰が恋しい!と思って下りましたが、、

森に入ると、今度は蒸し暑い、、💦💦💦

しかも標高どんどん下がるのですから、益々暑くなるに決まっています😅

何度も立ち止まって水分補給したのですが、ハガレーナが頭を上げ下げする度に立ちくらみがすると言ってフラフラしていました。

途中からは「足が前に出ない💦」と、少しずつ遅れ始め、頭も痛くなってきたと。

多分熱中症気味になってしまったのだと思います。

私はといえば、2リットル持ってきた水が底をつき、ターボに少し分けてもらう始末。

しかしその水もすぐになくなってしまい、最後は私も頭痛がしてきました。

暑いなかで水分が足りなくなる、、。

守門岳で味わった恐怖がよみがえります。

幸い最後の一口を飲み干してから間もなく登山口が見えてきました。

(下山では全く写真を撮りませんでした。まじで一枚も!)


なんとか干上がる前に登山口まで降りてこれました💦


駐車場が見えてきた!

(私たちが停めた場所はもう少し下ですが)

無事生還できた~😆

喉はもう貼り付いて多分血液の濃度がマグマ並になっていたと思います😱

駐車場に帰り着いたのは、午後4時37分でした。

尾根を離れたのが午後1時36分でしたから、下山にちょうど3時間要しました。

料金係のおじさんが「下山は暑いんだよなぁ。大丈夫だったかい?」と声をかけてくださいました。

登りと稜線歩きがあんなに楽しかったのに、下山になると地獄の暑さでした。

3時間、サウナに入っていたようなものです。

たま~に涼しい風が吹き抜けることもあったけど、ほんのわずかでした。

あの暑さはヤバイ!!

これからは涼しい山を探さないと死ぬ!と思いました。



下山の暑さだけは二度と御免こうむりたいと思いましたが、巻機山はそれはそれは素晴らしかったです。

今度は暑くない時に再訪しましょう!

秋もきっと素敵だと思うなぁ。

残雪のある初夏でもいいかも!

ハガレーナの彼氏は、超イケメンでした!(笑)


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