50代からのお気楽山登り

これから山登りを始めようと思う方、ハードな山は無理だけど山歩きを楽しみたいという方に参考にして頂けたらと思います。山行記録と写真、行程図のイラスト、私なりの難易度を載せています。

【栃木、奥日光】お気楽隊、中禅寺湖一周にチャレンジ!《前編》2021年6月12日(土)


中禅寺湖畔・千手ケ浜から、こんにちは!


いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。


今週もお気楽隊にとってチャレンジ登山となります。

梅雨入りする前にできるだけ距離を歩く練習をしておきたい!

歩くのは、わずかなアップダウンがあるだけのほぼ平らな中禅寺湖周りですが、なんと距離が25㎞近くなるロングコースです。

以前から一周してみたいと思っていた中禅寺湖ですが、大きすぎて一回では無理だろうと思っていて、「北岸と南岸、二回に分けてがいいかねぇ」などと弱気な事を言っていたのです。

しかし、最近飯能アルプスで20㎞歩いたりして、ロングチャレンジ中のハガレーナが「歩くなら一日で一周でしょう!やればできるって。チャレンジしてみようよ」と言うのです。

過去最高距離は、私が先日の外秩父縦走で17㎞、ターボは野反湖外輪山の15㎞だと思います。

いきなり8~10㎞もプラスだなんて、大丈夫なのだろうか?

不安はぬぐえません💦

でもね秘策もあるのですよ😁

中禅寺湖の東岸には旧イタリア大使館と歌ケ浜に、北岸には竜頭の滝付近(菖蒲ケ浜)に遊覧船の桟橋があるのです。

もしもバテバテにバテてもう歩けないやってなったら、東岸から北岸まで最後の7~8㎞をエスケープする事が可能です。

歌ケ浜までたどり着けば路線バスも走ってるしね!

、、、という救護策も用意しつつ、いざ、チャレンジ!!

過去最高歩行距離に挑みましょう✊


《登山難易度  15》



🚙🚙🚙🚙🚙🚙🚙🚙🚙🚙


中禅寺湖南岸は歩いている人が少なく、ヤマップやブログで探してもあまり詳しく書いてないので、どんなルートなのか分かりません。

荒れていたり、登り下りが意外と激しかったりするかもしれないし、不安なので標準コースタイム×1.2で予定を立てると、歩行時間が12時間と出ました。

6時に歩き出したら終了が18時ということになります。

何とか10時間以内に納めたい!

日が長いこの時期とはいえ、夕方6時帰着は嫌なので、なるべく早く歩き出すことにしました。

お気楽隊お得意の「歩みが遅いなら人より早く歩き始めて、帰着を人並みにする」作戦です😅

出発は3時!!(ターボが自宅を出たのは2時40分!)

ほぼ丑三つ時じゃん!(笑)

真っ暗な里にターボのヘッドライトが怪しく光り、私を迎えに来てくれました。

コンビニに一回立ち寄り、竜頭の滝駐車場に着いたのは早朝5時20分でした。


🚶🚶🚶🚶🚶🚶🚶🚶🚶🚶


まだ誰もいない静かな竜頭の滝。

あ、静かではないね、水が岩に叩きつけられる凄まじい音が響いています。

水量が多いね~⤴️

ターボが「雪解け水かね?」と呟きました。

だとしたらどこの山の雪解け水なのだろう?

湯ノ湖から戦場ケ原を流れて来るのですから、白根山なのかなぁ~。


まだ眠そうな顔のお気楽三山⛰️

今日はこのメンバーで歩いてきます。

駐車場出発は5時38分でした。


菖蒲ケ浜キャンプ場に向けしばらく車道を歩くと、千手ケ浜を示す標識が現れました。


まずは千手ケ浜まで3.8㎞、中禅寺湖北岸を反時計回りに歩きます。

私は「今日はとんでもない距離を歩くチャレンジなんだ!」という切迫観念に支配されていて、地図を見ていた二人に「こっち、こっち、こっちに行くよ~」とズンズン進んだので、ハガレーナに「なんか、忙しいなぁ💦そんなに急がなくても大丈夫だと思うよ」と言われました🤣

そうね、気持ちは落ち着けよう。

でも歩みはいつもより少し速めに行きます。

先は長い!!


最初の取りつきだけ少し崩れていましたが、すぐにとても整備された道になりました。

この手すりはまだ木の香りがするほどの新しいものです。

最近修繕してくださったのかな。


この手すりは心強い!

斜面に薄くつけられた水平道で、油断すると簡単に足を滑らせる可能性のある道ですが、手すりがあるので、すごい安心感です。

この北岸で二人のトレランナーに追い抜かれました。

この道なら走れるね😆


今日はちょっと速めに歩きたいので、私が先頭でペースを作りました。

ターボはいつも登りでバテないように、一定ペースを保つペースメーカーをつとめてくれていますが、いつものペースよりは気持ち速めを意識して歩きたかった!

ほぼ平らな道ですからそれも可能です。


頭上注意!

これはハガレーナでもゴツンしますよ😁

それにしてもなんて立派な遊歩道!

滑り止めは表面を紙ヤスリのようにザラザラ加工した鉄板です。

こんなの初めて見ました。


樹間から中禅寺湖が見えるポイントです。

この辺りはシロヤシオだったね~⤴️

3年前の5月、ここは素晴らしいシロヤシオの道だったことを思い出しました。

⏫その時の記録です。

強風に苦しみましたが、シロヤシオの美しさに魅了され、シロヤシオがお気楽隊一番のお気に入りの花になった山行でした。

そういえば、あの時より道が整備されている気がしますね。

しばらく北岸が歩けない時期もありましたから、大規模修繕がされたということなのでしょう。


5月なら白い花が咲き乱れる道。

今は緑滴る世界です。

今日は暑くもなく寒くもなく、とても快適に歩けています。


この写真、横向きに貼り付けた訳じゃないですよ!

あの木がまるっきり横向きに立っているのです。

すごい腹筋(背筋?)!

右側の根っこ、地下でいったいどこまで伸びているのでしょうね。

凄すぎです😱


お、この階段が現れたということは、、、?


6時12分、赤岩到着~⤴️

出発から44分でした。

標準コースタイムは40分なので、まぁまぁ標準ペースです。

菖蒲ケ浜(さっきの分岐)からここまで1.4㎞、千手ケ浜までは残り2.4㎞!


赤岩(展望台)からは西側が少し開けています。

赤岩から下って行くと、、


変わった形の木が現れました。

中禅寺湖周辺には巨樹・古木が多数あります。

大きく広げた腕の下、幹が二つに分かれているところに倒木の欠片が楔を打ち込んだみたいに引っ掛っていますね。


楔の先がまるで怪獣の横顔みたいでした。

鼻の頭をよしよししてるみたい🤣🤣🤣

実は動かないかどうか確認しているところです。


大きく腕を広げたような枝振りが見事です。

この木ならウサ亀さんなら登って昼寝しちゃうかもですね😁


6時26分、とちのきのある浜に着きました。


浜辺をちょっとお散歩。

カヌーで遊ぶ年輩の男性が二人いました。

将来足腰に自信がなくなったら、カヌー遊びもいいですね。

元々水辺に縁のある私ですから、とても興味があります😁


トチノキの巨木がある森です。


森の中から振り返るとこの景色🥰

奥日光はどこを切り取っても美しい絵になるんですよね。


トチノキの巨木!

三人で手を繋ぐげるくらいでしょうか?

だとしたら、160×3=480で、樹齢480年!?

この森の長老ですね😉


今も緑が生い茂り、元気いっぱい!

当たり前ですが、「生きてるんだなぁ」と。

みなぎる生命力です。


巨木の道を行きます。


この辺りはミツバツツジがまだ咲き残っていました。


千手ケ浜の手前の熊窪が見えてきました。


6時46分、熊窪到着です。

森の中から湖面を見ると青みがかって、とてもキレイです。


まだ曇っていますね。

晴れていれば、もっともっと美しい中禅寺湖をお届けできるのですが、、、。

3年前のブログを見てもらえるとわかるのですが😅

初めてここを訪れた時はその美しさに、「ここは南の島か!?」「中禅寺湖ってこんなに素敵なところだったんだ!」と衝撃を受けた記憶があります。


高山への分岐です。


菖蒲ケ浜から3㎞歩いてきました。

千手ケ浜までは800m!


森の中から熊窪を振り返ってみました。

今日は風がなくて、湖面が静かです。

対岸の木々が湖面に映って素敵ですね。


千手ケ浜へは少し下りになります。


カメラを向けるとハガレーナは大体妙なポーズを取ります。

瞬発力が素晴らしい!!


千手ケ浜の白い砂浜が見えてきました。


あの木も大きいです~⤴️

今にも倒れてきそうですが、やはり根っこが太く長いんでしょう。


緑の中の赤が鮮やかですね。


7時ちょうど、千手ケ浜に到着です。


ザ・千手ケ浜!

吹き流しがダランと垂れ下がり、無風であることが良く分かりますね。


浜を歩いてみましょう。


まだまだ薄暗い男体山。

でも山頂に雲はかかってないですね。

これから晴れてくるといいなぁ。


この木は、3年前の5月に訪れた時、風防になってくれた巨木です。

湖側が平らになっていて、三人で肩を寄せあって座ることができたのです。


そんな当時の様子を再現する二人🤣🤣


クリンソウを見に行きましょう。


中禅寺湖に流れ込んでいるのは、湯川、外山沢、柳沢、地獄沢の四川だそうです。

これはその中の一つ、外山沢ですね。


竜頭ノ滝から4.2㎞歩いて来ました。


乙次郎橋が掛かるのは柳沢です。

橋を渡ると、そこはクリンソウの花園です。


熊鈴を止めて前を通過します。

確かに今年は花の数が少ないかも~😆


熊だなを見に立ち寄りましたが、今日は見つけられませんでした。

クリンソウは、、、?


咲いてる、咲いてる、少しですが、咲いていますよ。


この川は地獄沢?、、、調べてみたら違いました。

名もなき小さな流れです。

橋を渡って向かった先には、、


こんな看板が。

千手ケ浜までの道からふらふらと迷い込むと、戻って来るのが大変です💦

ここから次の遊覧船かバス乗り場まで、10㎞あるよ~😆


7時21分、千手堂に到着しました。


ターボが「梵ノ岩まで50分で、そのあと大日崎まで1時間30分!そこから阿世潟まで50分で、3時間10分、ひぇ~💦」などと計算しています。

何を今さら言っとんねんという気持ちでその様子を見ておりました(笑)

ここまで来たら行くしかないよ!

バナナやアミノバイタルで栄養補給し、これからの長い道のりに備えました。


チャレンジ成功を祈願して、みんなで「千手観音!!」🤣🤣🤣

これから、これもお気楽隊のポーズのひとつに加えようと思います。

一体感が半端ない(笑)

人数増えたら、もっともっと腕の数が増えて、どんどん「ありがたい」感じになるよ、きっと🙏


15分ほど休憩し、では歩き始めましょう!

いよいよ、ここからは未知のエリアです。

どんな道が待っているのか?


おっ、黒檜山の登山口が現れました。

なるほど、社山からの縦走をすると、ここに下ってくるんだね!


今年5月に設置されたばかりの標識みたいです。

熊さんにかじられないようにちゃんと鉄板で補強してあるよ!

南岸ルートでは熊の目撃情報が多いようなので、三人とも熊鈴をリンリンカランカラン鳴らして、少し大きめの声でお喋りしながら歩きます。


千手ケ浜よ、さようなら。

私たちは旅に出ます~😆


おおお、シャクナゲだ~⤴️

花は全て終わっていたけど、、。

やっぱり南岸はシャクナゲの道なんだね!

そんな気がしたんだ!


お、あれは高山ですね。

ターボとピカンチと一緒に、ド強風に吹き飛ばされそうになったのが懐かしい(笑)


おおお、あれは何?何?

三人であーでもない、こーでもない、と言い合って、地図を拡げて、「きっと白根の外輪山だ!あれ、前白根山だよ!」となりましたが、真相はいかに!?


この橋は斜めってる~😱

崩れると怖いので、山側を慎重に歩きました。


北岸より岩が多い印象です。


時々木立の間に湖面と男体山を望めます。

想像していたより、ずっと歩きやすく明るい道です。


あちこちに巨木があり、飽きません。

それぞれに個性的な佇まいで、とても素敵です。


根っこの道~。


あれは私たちが歩いてみたい白根の外輪山だよね~、きっとそう!


とても小さなアップダウンを繰り返します。

わずかな登りなので、ちっとも辛くないです。

これでもチリも積もれば累積標高差1200M越えるのですから、ちょっと不思議。


ハガレーナの大好きなギンちゃん発見~⤴️


岩に根っこが絡みついてますね😅

命が絡み合う、ワイルドな登山道です。


8時32分、ハルゼミの脱け殻がくっついた「梵字岩」に到着です。

千手堂から55分かかりました。

(標準コースタイムは45分です)

梵字岩という名前なので、辺りにそれらしい岩はないかと見回してみたのですが、それらしい岩どころか、岩そのものが見つかりませんでした。

とりあえずポイントに着いたので、リュックをおろして一枚脱皮です。

ごくわずかなアップダウンといえども、多少は暑くなります。

日が少しずつ射してきて、ハルゼミの鳴き声が賑やかになってきました。

出発からここまで7.4㎞。

残り16.5㎞!🤣🤣🤣

ようやく1/3ですね。

まだまだ先は長いよ~😆

なので、ここで【前編】としてアップします。

お気楽隊のチャレンジは続きます!


いつもブログを応援していただき、ありがとうございます。

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