【長野、北相木】三度目の正直なるか!?大展望自慢の南佐久の名峰「御座山」へ《前編》2021年6月5日(土)
御座山(おぐらさん)山頂から、オキラックポーズで、こんにちは!
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。
今回は花子と私にとって三度目のチャレンジとなる佐久の名峰「御座山」です。
御座山を「おぐらさん」と読める方は少ないかもと思います。
山好きな人でも「ござさん?」と読んでしまうことが多いかもしれません。
南佐久の最高峰であり(標高2112M)、日本二百名山にも選定されている、隠れた名峰です。
一帯はモミやツガなどの原生林に覆われ、岩の稜線にはシャクナゲの咲く山としても知られています。
山頂部は南北に長い岩稜となっており、360度の大パノラマです。
八ヶ岳はもちろん、金峰山などの奥秩父の山並み、両神山、浅間山、北アルプスや南アルプスも遠望できます。
⏫こちらは先日両神山に登った時に山頂から見えた景色です。
赤い矢印が御座山で、その奥にうっすら見えるのが八ヶ岳です。
登山口は南相木村の栗生登山口(1420M、P10台)と、北相木村の白岩登山口(1455M、P3台)、山口登山口(約1300M、P2台)、長者の森登山口(1230M、P30台)があります。
前衛峰と山頂との間にある鞍部(うだの沢のトーミ)から下新井への道標が立っていますが、今は廃道となっているようです。
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《登山難易度 8》
🔺2年前にターボと花子と訪れた時は栗生コースをピストンしました。
雨が止むのを待って歩き始めましたが、途中からは雨がみぞれになり、山頂ではついに雪が降り始めるあいにくのお天気で展望ゼロでした(涙)🔺
🔺🔺昨年は花子と勝ドンと長者の森コースで挑みました。
ホントは標高差の少ない白岩コースにしたかったのですが、農道が通行止だったのです(涙)
この時は登山道に所々凍結箇所があり、アイゼンを装着して登ったこともあり、最後は私がバテバテにバテて、苦い思い出を残しました。
これが私の限界かーーっ!と、自分の体力の無さを思い知ったのでした🔺🔺
それ以来「長者の森コースは二度と歩かない!次回は絶対白岩コースにする!」と言い続けてきましたが、コロナにより話は変わりました。
コロナによりというより、コロナ緊急事態宣言により会社が休みになったことにより、、です。
まるまる1ヶ月以上の特別休暇となった昨年の春から初夏にかけて、毎日山登りした私は、何年も一進一退だった筋力と体力がついに上向きとなったのです。
加齢と毎週山登りによる体力作りの綱引きで、ピタリと動かなかった綱に、ついに動きが見られ始めたのです!
そう、私のふくらはぎがムキムキになってきたのですよ!!
(57歳のオバチャンが自慢する話とは思えませんが🤣)
第二の心臓と呼ばれるふくらはぎが逞しくなったことで、登りでの体力消費が著しく軽減、目に見えて登りが楽になってきたのでした。
あんなにゼェハァして辛かった登りが、あれ?体が動く!という感覚になり、息はあがっても足の重さを感じなくなってきました。
そこからは嬉しくて、どんどん更に遠くへ更に高みへとチャレンジを重ね、先週ついに憧れの両神山に登頂することができたのです。
ここらで、昨年私のハートをコテンパンにした御座山にリベンジ登山する時期が来たのではないかい?😁
シャクナゲが咲く時期に再訪しようと誓ってから数年、、
白岩コースなんてあまっちょろいことは考えないで、堂々と昨年のタイムをどれだけ縮められるか、長者の森コースでチャレンジしてみようじゃありませんか!😤😤😤
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自宅を4時45分に出発し(あとで4時出発にすれば良かったと後悔することになります💦)、長者の森キャンプ場の駐車場に着いたのは7時ちょうどでした。
キャンプ場の営業をしているようで、夜間閉鎖されるトイレが7時過ぎたこの時間は空いていました。
7時15分、長者の森登山口から出発です。
ヤマップに提出してきた登山計画は7時出発で17時下山完了予定。
標準コースタイム×1.3で計算しました。
休憩も含めた所要10時間は、前回と同じです😅
どんだけ前回がトラウマかってことですよ😭
さて、ここに何時に帰ってこれるかな?
前回のような「もう歩けない」状態にならないよう、ゆっくりペースをキープして行きましょう。
しばらくキャンプ場の中の車道を行きます。
こういうなだらかな道はついついペースが上がりがちになり、二人に「みほさん、ちょっと速いみたい」と注意されました。
ヤバい、ヤバい、、今日はペースメーカーのターボが不在ですから、私が一定ペースを意識しなくては、後半のバテに繋がります💦
砂利の林道終点には車が何台か停められそうなスペースがあります。(この写真の右手)
「あ、そうだ!ここまで車で来れるねって前回話したんだったね!」
登りはいいのですが、復路、疲れた足で戻ってくると、「ここに車があったなら、、」と思うんですよ😅
崩落箇所に新たに作られた道を通り、谷の反対側へ渡ります。
シダが大きい!
ジュラシックパークみたいです。
恐竜がガサゴソと出て来そう😱
なんだか飲み込まれそうな気がして、私はこのシダが少し怖いんですよね😅
地味に辛い登りです。
沢沿いなので湿度が高く、蒸し暑い感じもします。
途中で上着を脱ぎ水分補給しました。
小休止中に一組のご夫婦に抜かされました。
私たちは歩みが遅いので、大体登りで多くの人に抜かされますが、行きに抜かされたのはこの方たちのみ。
人が少ない山域なんだなぁと思います。
山頂からの展望が超一流だし、森はキレイだし、登山道は歩きやすいし、とてもいい山なんですけどね、何でなんだろう?
しばらくは幅があり、石も少なく、「車椅子でも来れそう」と思う道がくねくねと続きます。
ガスが出て来ましたね~😆
山頂で晴れてくれるかなぁと少し不安になりました。
三度目の正直になるでしょうか?
上信越道を走っている時、群馬県は晴れていて妙義山が見事に見えていたのに、トンネルを抜けて長野県に入った途端にどんより曇り空だったのです。
高速を走りながら、「どうする?どうする?行き先変更するなら今のうちだよ!」となりましたが、天気予報を見て、「これはきっと朝もやだよね。昨日降った雨が水蒸気になってるだけで、そのうち晴れてくるよ。そう信じよう!」ということになったのです。
信じましょう!
今はこんなですが、、😅
「晴れてきたら暑くなるよね。登ってる時は曇りで、稜線出たら晴れ!これが理想!」などと自分勝手な希望を抱きつつ、大展望を信じてカラマツの森を登ります。
サルオガセが沢山あった、私の好きな道です。
花は終わっていましたが、シャクナゲやツツジがみられるようになり、右手北側の展望が開けるのです。
今はガスで何も見えませんが、晴れていれば相木川を挟んだ対岸の山並み(佐久穂町との境)が見えるはず。
地衣類がびっしり!
白い毛細血管みたいです。
動脈硬化してないよ、元気、元気(笑)
針葉樹から広葉樹に林相が変わってきました。
この倒木は昨年はなかった気がします。
下をくぐり抜けました。
落ち葉がフッカフカ!
靴が隠れるほどです。
ちょっとだけ下ります。
ここ、帰路ではもちろん登りになりますから、前回は「もう登るのやだーーっ!」と言いながら歩いた記憶が、、😅
霧の中に鉄塔が現れました。
8時29分、赤白鉄塔に到着です。
駐車場出発から1時間14分かけて、標高差366M登ってきました。
西群馬幹線No.109と表示があります。
ヤマップにこれは神川に向かっている気がする!と書きましたが、過去のブログ記事を見返すと、神川に立つ鉄塔は「西上武幹線」でした。
緑色の木々の中に立つ赤い鋼材が色鮮やかです。
上空が霧でぼんやりしていますが、みんなで結界探しです。
花子が「結界ってなぁに?」と聞いていました。
「この真ん中に立ってみて!パワーの集中する場所だよ!山登りの力をもらえるから」と怪しい鉄塔教の教えを押し売りしました😁
鉄塔からはしばらく尾根歩きとなります。
初めはルンルンですが、、
すぐにまぁまぁの登りに、、💦
少しザレて滑りやすいので、広めの道をジグザグに登りました。
8時42分、白岩コースとの分岐に着きました。
鉄塔からは13分、駐車場からは1時間27分ですから、ほぼコースタイム通りに歩けています。
×1.3しなくても大丈夫だったかしらん?
駐車場から標高差で420Mの尾根までやって来ました。
尾根に乗ると、しばらくはなだらかな道となり、ほっと一息😊
ハルゼミの大合唱が響いていました。
時々尾根を通り抜ける風が心地よいです。
霧がなかなか晴れませんが、森が美しいので楽しいです。
小さな花が見られるようになってきました。
他の方のヤマップをカンニングすると、どうやらこれは「マイズルソウ」というらしいです。
そこらじゅう可愛い葉っぱが出ていました。
ハガレーナが「ギンちゃん発見~⤴️」と嬉しそうです。
まだ土の中から頭を出したばかり。
その隣にはハルゼミの脱け殻も落ちていました。
尾根を右に行ったり左に行ったりしながら尾根を巻くように道がつけられていて、時々尾根に乗ることを繰り返すルートです。
尾根に乗る手前は大体急坂💦
9時11分、右手に岩のある尾根に乗りました。
白岩分岐から標高差で65Mです。
あの岩の向こうにもうっすら道がある(岩に乗ってみるとわかる)のですが、地図にはルートがありません。
まきじーのさんのようなバリルート好きな人たちが多分たまに歩くんですかね😆
ここでバナナ休憩しました。
今日もシャリバテしないように、沢山の食糧を持参しています😅
いよいよシャクナゲが現れました!
ちょっと手の届かないところに艶やかな大振りの花が咲いています。
シャクナゲと共に道は急勾配に💦
心拍数アゲアゲ区間に突入しました。
緩急織り混ぜて尾根道が続きます。
ミツバツツジも可愛いのだけど、、写真が暗い!💦
この荒れ地のような雰囲気の枝、実はすべてシャクナゲです。
登山道は両側ずらりとシャクナゲロード。
急登途中、この木のコブに私は頭をぶつけて「イタッ!!」となりました。
「ここ、ここ、ここにぶつかったーーっ!」と主張する私😅
1年2ヶ月前に来た時には氷柱が美しかった場所にやって来ました。
コケがふかふかです。
手で触ってみると、水がブジュと吹き出します。
コケの岩の横を無理やり登るように道は導かれます。
根っこの急階段💦
登った先は岩尾根となり、シャクナゲが両側に垣根のようにあります。
「これはハクサンシャクナゲかねぇ、それともアズマシャクナゲ?」「アズマシャクナゲは葉の裏側が黒いんだったよね、確か」などと話していると、、
ちゃんと答えがありました😁
9時33分、見晴台に到着しました。
白岩分岐からコースタイム40分のところ、50分かかりましたね。
標高1750Mとありますから、駐車場から2時間15分かけて標高差520M登ってきたことになります。
見晴台なんですが、、
結果はドボボンですね(涙)
まだ私たちは霧の中にいます。
側に薄いピンク色が可愛いミツバツツジ(?)と、カラマツの新芽がありました。
シャクナゲロードなのですが、多くのシャクナゲが既に終わっていて、先週辺りが最盛期だったのかな?と思いました。
花が落ちてなんとも情けない姿になったシャクナゲ。
「これ、今の私たちと同じ?」という自虐ネタをぶちこむ花子と私。
お、あった、あった、まだ咲き残っているお花が!
しかもめっちゃ可愛いよ✨
外側がほんのり赤くて、とってもキュートです。
右見て、左見て、咲き残っているシャクナゲの花を探しながらが歩きました。
痩せ尾根の急登が続きます。
斜面にシャクナゲがた~くさんありました。
この写真では見つけられませんが💦
ずっとシャクナゲのトンネルなのですが、光を求めてか、とにかく背が高いので、なかなか花が目の高さに現れません。
近い場所にある貴重なシャクナゲを大切に写真に撮りました。
このシャクナゲはピンク色の筋が入っていてオシャレさんですね。
あーーーっ!青空が見えてきた~⤴️⤴️⤴️
青空に向かって歩く登りは楽しい!!
どんより曇り空より足が力強く動きます😁
エッサエッサ、青空に向かってゴー!です😊
ここは確か尾根に乗る最後の岩場です。
昨年訪れた時はこの岩が凍っていて、アイゼンをつけていてもツルツル滑り大変だった記憶があります。
凍っていなくても緊張する岩場です。
横にある安定した木の幹に助けてもらってやっとこさ登りました。
尾根に出ると、青空だーーっ!
そして、理想的なシャクナゲの道!
これぞ、正真正銘のシャクナゲのトンネル😊
そして再び背の高いシャクナゲプロムナードへ。
「山頂は晴れてる!山頂は晴れてる!」と呟きながら歩を進めます。
見上げれば、高~い所にシャクナゲ。
彼らは人間に見られるために咲いている訳じゃないですもんね。
それでも時々現れるサービス精神旺盛な可愛い子ちゃんは、オバチャンのモデルに担ぎ出されます🤣
可愛い~(*≧з≦)
蝋細工のような硝子細工のような、繊細な雰囲気が大好きです。
花子がこんなにシャクナゲの花を見たのは初めてらしく「あの無粋な感じの葉っぱからは想像できない可憐な花なんだね」と言っていました。
ハガレーナ、コケとシャクナゲのコラボ撮影中😁
樹間から見えているのは、北アルプスだ!
うわぁ、見えてる、見えてる!
これは山頂からの眺めが楽しみですよ😊
前衛峰のいかり肩に到着!
前衛峰の標識がある場所よりこちらの方が標高が高いんですよね。
展望がないのでスルーして、、
10時16分、1992Mの前衛峰に到着しました。
見晴台から45分かけて、標高差で171M登ってきました。
見えました!
本日初の御座山!
晴れてるね~⤴️
岩場に立つハイカーが見えたので「ヤッホー!!」と叫んでみたけど、返事は返って来ませんでした。
私のこだまはちゃんと戻ってきましたよ😁
シャクナゲのトンネルを通って、いざ、山頂へ!
、、とはいえ、一旦下ります😅
前衛峰から鞍部までは大きな岩場を三回ほど下ります。
ストックを下に投げ落とし、慎重に下りました。
岩場を下ると、大きな倒木の横を下ります。
なかなかの急勾配。
帰路で登るの嫌だなぁと思いながら下っております😅
空が青いと何を撮っても楽しい!
目指す御座山の上に青空が広がっていますよ⤴️
10時26分、山頂直下の鞍部「うだの沢のトーミ」に到着しました。
見晴台からコースタイム通りの所要50分でした。
まずますのペースで歩けていますね。
ここに下新井分岐の看板がありますが、今はどうやら廃道となっているようです。
さぁ、ここからいよいよ最後の急登になります。
昨年軽アイゼンを装着して登った時には、次の急坂でバテバテにバテて、山小屋に泊まろうかと思ったくらい「もう歩けない」状態にまで追い込まれたのです。
さて、一年たって、私の体はどこまで強くなっているか?
楽しみな登りが始まります。
今回は前編後編分けないで一気に書いてしまおうと思っていたのですが、やっぱり無理でした🤣
トップ画像を山頂に立つ自分の姿にしたのに、そこまでたどり着けず、、💦
続きは明日にします。
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