50代からのお気楽山登り

これから山登りを始めようと思う方、ハードな山は無理だけど山歩きを楽しみたいという方に参考にして頂けたらと思います。山行記録と写真、行程図のイラスト、私なりの難易度を載せています。

【群馬、桐生市】鳥居峠からはドキドキ破線ルート《後編》2021年5月22日(土)

《登山難易度  4》

ドキドキ破線ルートから、こんにちは!


いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。


鳥居峠でお昼を済ませ、再び歩き始めた三人。


この後予想だにしなかった展開になろうことなど露知らず、呑気に「気持ちいいね~」などと言いながら歩いております。

実はこの直前に(鳥居峠を出発した辺り)、登りですれ違った男性と再会したのです。

彼は鳥居峠に車を置いて、私たちが辿る予定(正規の方)を逆回りしてきたのだそうです。

利平茶屋からの後半の登り(小地蔵岳東麓)のシロヤシオが素晴らしかったと嬉しそうに話してくれました。

「そこにヤマップには載ってない道があったけど、あっちも行けたんじゃないかなと思うんだよ。」とのこと。

あ、私たちが行きたいと思ってる破線ルートだ!!と思い込んだ私たち。

「やっぱり行けそうでした!?」と突っ込み気味で聞くと、「あれは行けると思う。道はちゃんとしてたよ。あっちに行くと滝壺に降りれたのか~。なるほどね~」と。

後から思うに、その方と私たちは全く違う場所を想像していたか、或いはキャンプ場すぐのまだ危険そうでない道のことを言っていたものと想像します。

破線ルート、そんな容易いもんじゃありませんでした😅


車道の左手に標識(利平茶屋まで2㎞)が現れたので、何の疑問も抱かず吸い込まれて行く私たち。

破線ルートはここを下るんじゃなかったんですが、この時は気づいていません💦


うわぁ、こっちもやっぱりキレイだね~⤴️



、、と呑気にミツバツツジの写真を取りながら快調に下る三人です。

この辺りで、「もしかしてそろそろ分岐かも?」とヤマップを見た私が「あれ?ここ破線ルートじゃないかも。これ正規ルートだよ!やだ、車道まで戻らなくちゃじゃん!!」となりました😅

花子が「え?もしかして戻るの?」と引き気味でしたが、「戻る!」と答える私😅

「多分(距離で)400mくらい下ってきたね」とヤマップかガーミンを見て呟く花子。

ターボが「400mか~😆」と、若干のためらいを見せていましたが、、

「それ距離でしょ?標高差だと多分60~80Mってところだよ(体感的に、、何の根拠もなし😅)大したことない、ない」、、と私。


しぶしぶ従う二人です😆

無駄に歩いてしまいましたが、トレーニングと思って張り切って車道に戻りましょう🤣


ひとことも発せず、黙々と歩くこと、わずかに10分(多分)、早くも車道が見えてきました。


林道を左手に進みます。

ショベルカーが置いてありました。

この先工事中かな?

通行止とかだと困るねぇと言いながら進むと、、


前方に大きな崩落箇所が見えてきました。

なるほど、あの崖崩れを治してくれたんですね。

この時はわざわざ崖崩れを治しているんだから、この先ずっと林道が続いているもんだと思っておりました。


斜面に黄色い花が咲いていてとてもキレイです。


雲が流れて尾根が美しく見えました。

白いものが点々と見えていて、「やっぱりこっちもシロヤシオありそうね!」と期待が膨らみます。


治したばかりの雰囲気の土の林道を進むと、、


面白いトロッコがありました。

崩落箇所の修繕に向かうためのもの?

それとも資材を運ぶため?


ちょっと乗ってみたいですよね。

「これに乗るために、工事する人になりたい」と言うと、ターボに「姉さんはなりたい職業がいっぱいあるね。高圧電線を修理する人にもなりたいって言ってたし」と。

もっと若くて男だったらね、、やってみたい職種が色々ありますよね😆


あれ?

今まで車も通れそうな林道だったのに、途端に狭くなり、ただの土塁のようになりましたよ。


そして、なんと、行き止まり!!

あれ?思ってたんと違うぞ。

林道がずっとどこかまで続いていてその途中で左手に下る道があるのかと思っていました。

さっき「利平茶屋まで2㎞」って標識があったところみたいにね。

でも道はここで途切れ、左手を見ると、道と言うよりただの踏み跡が見えます。

「え?ここ行くの!?」と花子が心配していましたが、「行く!踏み跡はある!」と私。


ここから破線ルートの始まりです。

かなり想像していたのと違っていますが、、。

さっきの男性、「道はちゃんとしてたよ」と言ってたけど、、ここの事ではないなと微かに思いましたが、ヤマップにも何件かアップされていることですし、歩けることは歩けるよ!、、多分。


すると歩きだしてすぐに大きな獣のウンチを発見してしまいました。

「多分熊さんのだね~😆」と言いながら通り過ぎると、「えええええ~😱」「ヤバい、ヤバい、熊鈴!熊鈴!」と騒いでいる二人😆

いくつかあるウンチのうちひとつはかなり下痢模様でした。

後でウサ亀さんに「熊さんはお腹を壊していたみたい」とヤマップでコメントすると、「いや、熊は大体消化は半分くらいしかできないので、熊のウンチは他の動物の好物なんですよ。むしろその日の熊さんは絶好調だったのでは?」と返事をもらいました。

ひぇーーーっ!

この時知らなくて良かったわぁ😱


しかも、道は、というか踏み跡は、めっちゃ急坂!!


滑りやすい急斜面です。

私は一度尻餅をつきました💦

滑る、滑ると大騒ぎ😆

熊が怖いので、敢えて大声でワーキャー言っている面もあります。

熊鈴より絶対効果的だと思う😁


ちょっ、ちょっ、ちょっ、ちょっ、これどうする?どうする?と言いながら横歩きをするターボ。


晴れるどころか霧まで出て来て、熊に出会わないかという不安と道が分かりにくい不安と転がりそうな不安と、、不安の三重奏を奏でながら歩いておりました。


すると、前方に崖崩れが現れます。

うわっ、これはすごい崩落箇所だね、、。


、と覗き込む私。

前を見ると、、


うわっ、なんじゃこりゃ!?

もしかしてここを通るの?

左側は大きくえぐれていて、右側はざらざらと崩れています。

尾根が幅1メートルほどかろうじて残っているといった感じ。

花子が「え?ここを通るの?私、無理かも、、」と。

右手に回れる道はないかと見てみると、尾根が歩けそうにも見えましたが、地図を見ると利平茶屋とは全く違う方向に向かってしまうのでそこを下るわけには行きませんでした。

私「ここを行くよ」

ターボ「その先道がないなんてことあるかな?」

私「それはわかんない。でもみんなここを通ってたと思うから多分道はあるよね。なかったら引き返すしかない、、」

また車道まで戻る羽目にならないことを祈ろう🙏

高所恐怖症の花子が怖がっていたので、ターボと順番を変えて、私の後ろから続くことにしました。

「私が足を乗せた所に足を置いて一歩ずつゆっくり来て!」「了解!」

尾根は本当に狭く地面はフカフカして心もとなく、もしも崩れたらお陀仏のリスキーな道でした。

来年はこの道、もうないかもしれないです、まじで💦


幸い、極細尾根を通過した先に道(踏み跡)は続いていました😆


しかし、滑りやすい急坂であることに変わりはありません💦

向こう側は切れ落ちているので、「転ぶなら左側にね!」と言いながら下りました。


道はなかなかスリリングですが、周囲の花たちは変わらず華やかです。



結局晴れることはなかったね😢

幻想的な森の中をドキドキしながら下っています。

ヤマツツジはまだツボミでした。

ミツバツツジの紫色が終わったら、この辺りは今度は真っ赤になるんでしょうね。


シロヤシオが増えてきた~(*≧з≦)

しかも目の高さに咲いています!


青空ならね~😆

もっともっと素晴らしかったのだと思いますが。

背景が白いので、どこまでがシロヤシオでどこからが霧なのか分かりません😅

でも肉眼では奥の方までシロヤシオが咲いていました。


大好きなシロヤシオ🥰

すると前方に標識が見えてきました。

私「あ、標識が現れたよ!」

花子「やった!これで普通の道になるね!」

やった、やったと喜び勇んで標識の前に回り込むと、、


なんとその標識には「行止り」の文字が!!!😱

ええええぇ、ってことは、私たち行き止まりの奥を歩いて来たってこと!?

、、、というか、ヤマップにこっちから歩いてるのをアップしている人たち、この標識を横目に見ながら登ってるってことなんだね??

みんなヤンチャやなぁ~💦

この文字見て入ってみようと思う勇気がすごいよ。

上の林道には「行き止まり」とは表示されてなかったですからね。

私たちはそんなの知らずに入ってしまいました😅

、、てか、道はなかったのですから、そもそもそんなもの立てないか、、💦


でもね、でもね、朗報もありますよ!

その標識の側にはこんな心強い案内板があったのですよ。

「遊歩道案内標識」!!

遊歩道なんだね!

なんて素敵な響き!

「ここからは遊歩道だよ!花子!」

子供が呑気そうに歩く様子が描かれていますしね。

ここからは家族連れでも歩ける遊歩道なんだね!良かった!


なるほど、ちょっと遊歩道っぽい。


シロヤシオはいっぱい咲いているし、快適、快適🥰


こんな写真を撮っていたまでは良かったのですよ、、。


ん?道があちこちあるような、ないような、、え?どっちに行くの?という場面が度々現れるようになりました。

多分シャクナゲなどの花が多いので、皆さん写真を撮るためにあちこち入り込んでいて、踏み跡がありすぎるのです。

ルートが分かりにくい💦


結局進んだ先は行き止まりで、シャクナゲの藪こぎ~💦


ほっ、ちょっと道っぽくなった。

この霧の深さが余計に道迷いを誘発するんですよね。

遠くが見通せませんから💦


すると、前方に今日イチ大きなシロヤシオが!

これはすごい!!


花のつきが半端ないです。

しかも花に比べて葉っぱが少なく、真っ白!!

圧巻です。

いやぁ、素晴らしい!


地面にクチビルのような根っこを発見しました。

ここに手を突っ込んだらそのまま地面に飲み込まれそうです🤣


ターボ作。


安心安全なはずの遊歩道で一番道迷いしました🤣

花がキレイだったから、まだ良かったですが。

霧で薄暗かったので、ちょっと怖かったです。


山火事注意の看板は熊に食われてるし😆

「これ、熊の仕業だよ!」というターボに花子が「ひぇ~、そうなの!?」となっているところ。

いるよ、いるよ、この辺りに絶好調の熊が!(笑)


最後までミツバツツジが可愛かった!


あの株は大きいね~⤴️

崖崩れの先にあったので、遠くからしか撮れませんでしたが。

今後崖崩れに巻き込まれませんように🙏

いつまでもそこで見事な花を咲かせてね!


滝の音が益々大きくなってきました。

沢に向けどんどん下ります。


傾斜が急になると、途端に滑りやすくなります。

怖い、怖いと言いながら慎重に下る花子。


うへぇ、ここ、遊歩道ですかい!?

さっき大きなミツバツツジがあった場所から崩れた斜面にほっそ~い踏み跡がつけられています。 

右手に鎖も設置されていて、かろうじてここがルートなのだと分かります。


鎖が滑らないので、ちょっと歩きにくかったです。


Vの形に折れ曲がった橋(?)が現れました。

ここ、絶対麦わら帽子かぶった子供が口笛吹きながら歩く所じゃないよーーーっ!


なんという遊歩道だ!

もう笑うしかない花子。

怖すぎて笑えてくるようです🤣

このころには、「もはや滝などどうでもいいかも。早く普通の道を歩きたい」となっていた私。


しかし、標識が現れましたよ。

「三階の滝」という名前なんですね。

やっと滝の側までやってきました。


おお、なるほど、三段になってる!

滝壺に降りてみましょう。

さっき「もう滝などどうでもいい」と言った舌の根も乾かぬうちに、ドスドス下るよ(笑)


おおお、これは素敵!

苦労して来た甲斐があります。


真下に来ると三段になってるのは良く分からないですが。

真ん中の突き出た岩がヒグマに見えるとヤマップで評判(?)です😁


滝壺に降りました!という証拠写真。

この滝を見るために、車道まで登り返したり、崩落寸前の激細尾根を歩いたり、遊歩道で道迷いしたりしたのですから、キレイな滝で良かったです🥰


滝から下る道はとても快適な普通の道でした!


霧の中にキャンプ場の炊事場が現れました。

人里に降りてきた~という安心感🤣


吊り橋を渡ります。


さっきの滝の水量に比べると一気に増えた感じがしますね。

美しい沢です。


吊り橋を渡った先は広いオートキャンプ場になっていました。

何組ものキャンパーがのんびりしています。

ここは沢も近くて快適そう~⤴️

ターボが「熊が怖いけどね」と呟きました😅

多分ここは昔鳥居峠に向けて繋がっていたケーブルカーの発着駅だったのではないかと思います。


さっきのオートキャンプ場はふれあい広場というのですね。

そして、この地図を見てピンと来ました。

なるほど、あの男性は利平茶屋まで下ってきて、ここから登ったんだね。

そして、あの吊り橋の奥に道が繋がっているのを見てあっちからも登れるかも!?と思ったのよ、きっと。

確かにあの辺りまでなら登れそうって思いますよ。

何しろ遊歩道ですからね。

でもね、あの先に世にも恐ろしい遊歩道が待っているのよ。

挙げ句の果てに苦労して登った先は「行き止まり」になるんですから。

イケズ過ぎでしょう🤣

花は素晴らしかったよ!それは確か!

でもあの「行き止まり」を行く!と決めていれば、このルートは下りより登りの方が安全だったと思います。


利平茶屋森林公園のキャンプ場まで戻ってきました。

これらのロッジを借りていた男性と立ち話をしたのですが、三人で借りて5800円だそうです。

コロナの関係で布団の貸出などはないので、シュラフ持参だそうですが、とてもいいですよね。

沢があって、広葉樹に囲まれて、ロッジなら熊さんも怖くないです。

いつか仲間で泊まりに来たいなと思いました。

駐車場に帰り着いたのは、午後3時41分でした。



ヤマップの3Dは、周囲の地形が良く分かるのでとても気に入っています。

林道の行き止まりからかなりの急勾配を下ったのが良く分かりますよね。

今回は久しぶりにちょっとドキドキする山行となりました。

沢におりてからはツヅジが見られなくなりましたが、そこまではずーーーっとツツジに彩られた素晴らしい山域でした。

黒檜山などの大沼周辺に比べるとハイカーが少ないのも穴場的な特別感があっていいですよね。

だからこそ不安が大きいというのはありますが😅

来年も時期を逃さないように、今度は真ん中のルートを下ってくる周回ルート(途中まで行って引き返したやつ)にしようと思います。

それだけだとルート的に短いので、小地蔵岳や長七郎山を絡めたルートでもいいかな?

寝不足気味な私でしたが、眠くなる暇のないスリリングな展開となりました🤣

ある意味、楽しかった!!(笑)


いつもブログを応援していただき、ありがとうございます。

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