50代からのお気楽山登り

これから山登りを始めようと思う方、ハードな山は無理だけど山歩きを楽しみたいという方に参考にして頂けたらと思います。山行記録と写真、行程図のイラスト、私なりの難易度を載せています。

【神奈川、鎌倉】大学時代の友人と一泊二日の気まま旅。2021年4月11~12日


白亜の観音崎灯台から、こんにちは!


いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。


4月10日(土)には、あきっこさんガイドで裏筑波山に出掛けたのですか、写真の枚数が膨大で、まとめるのに時間がかかりそうなので、先にこちらの記事を書こうと思います。


筑波山で距離10キロ、累積標高差1100M歩いた翌日、筋肉痛の体に鞭打って、大学時代の友達と鎌倉に一泊旅してきました。

旅行好きの友人(おおちゃん)が各地のゲストハウスを援助するためのクラウドファンドで手に入れた宿泊チケットがあるということで、なんと、無料で材木座の『亀時間』という古民家ゲストハウスに泊まることができたのです。

もう一人の友人(かおる)も私もゲストハウスに泊まるのは初体験。

どんな旅になるのか、ちょっとドキドキです😁


途中で二人を拾ってまずは観音崎に向かいましょう。


日曜日ということもあって、観音崎は家族連れで大にぎわいでした。


車を駐車場に停めて歩き始めると、辺りから焼き鳥のようないい匂いが漂ってきます。

屋台でも出ているのかと思ったら、海岸のスペースは右も左もデイキャンプする人たちがいっぱい!

テントをはり、シートを敷いて、子ども達ははしゃぎ、お父さんは汗をかきながら炭火やコンロで美味しそうな肉を焼いていました。


う~ん、これは刺激が強すぎる(笑)

お腹が空いてきました💦


今日友達と港南台のコンビニで合流するまで、私はまたまた道間違いをして、分岐を名古屋方面へ向かってしまい次のインターで降りて、一般道の大垂水峠越えをし、高尾で再び高速に乗るという20分のロスをしています(涙)

あの辺りで私は何度道間違いをすれば気が済むのだろう?💦

学ばないにも程がある😅

なので、ここまで既にひと悶着というか一苦労というか、いや、一仕事というのか、、やってきたので、実はお腹がペコペコです😅

そうは言ってもまだ旅は始まったばかり!

まずは気分を変えるためにも、美しい景色を見に行きましょう。


やっぱり海は気持ちいい!

目の前に浦賀水道です。


遠くを大好きな大型船が行き交っています。

「あれは第一海堡であれが第二海堡かな?」

「あの船は砂利運搬船で、あっちはカーキャリア」

「あ、今汽笛がなったね!あの漁船に警告したのかな?」、、などと船の話をし始めると止まりません(笑)


海はいつまでも見ていられるのですよね😅

次は灯台に登ってみます。

正面の岬に白く輝く観音崎灯台が見えていますよ。


時々海を眺めながら、遊歩道を登りました。

左がかおるで、右がおおちゃんです。

私の大学時代からの友達。

我が母校には女子学生が少なかったので(わずか8名!)、同期のみんなと年に一回くらいは都内で集まったり、毎朝ラインの交換をしたりしています。

なので、ちっとも久しぶりの気がしないんですよね。

とはいえ、旅に出かけるのは、卒業旅行以来かも知れません。

実に35年ぶりです😱

おおちゃんはバックパッカーの旅が大好きで、年に20回くらい日本中旅しています。

特に知床を愛していて、もう10回近く訪れていて、その度に支援の意味もあって、現地ガイドさんに案内してもらう徹底ぶり。

自然が大好きで、それを守ってくれる人々を応援したい気持ちを行動に移すバイタリティー溢れる旅の名人です。

今回の旅の間も彼女の溢れる旅や自然に関する知識のシャワーを浴びっぱなしでした🤣


真っ白で六角形の観音崎灯台にやってきました。

見学には300円の寄付金が必要です。


観音崎灯台の歴史です。

国内初の洋式灯台で、明治時代には四角形の洋館に灯塔を乗せた珍しい形だったそうです。

建設には横須賀製鉄所で焼かれた約65000枚のレンガが使われ、光源には落花生油を使用していたというのですから驚きです。

その光は沖合約25㎞まで届きました。

残念ながら地震で二度も倒壊し、現在の灯台は大正14年に再建されたものです。

灯質(光り方)は、「郡せん光  毎15秒に2せん光」です。

アメリカなどから東京湾に帰ってくる時、初めに目にする野島崎灯台で「あぁ、日本に帰って来た」と思い、この観音崎灯台の光を確認して、「いよいよ浦賀水道だ」と感じたことを思い出します。


対岸は千葉の勝浦辺りでしょうか?

ヨットがそよ風を受けて白いスピンを膨らませ、気持ち良さそうに海面を滑っていました。


では、灯台の中へ。


こちらが光源。

77000カンデラで、光達距離は19マイル(約35㎞)です。


うっすら見えるのは野島崎。

7㎞離れた房総半島が良く見えました。


千葉県民のおおちゃんに「あれは何?」「あそこはどこ?」と聞いてみたけど、「そんなこと言われても分からないよ~😆」と答えるのみ😁

「予習が足りない!」「千葉県民のくせに!」と言われ放題😅

私は鋸山はどれだろう?と探してみたりもしました。


海が大好きな三人です。

一体どれだけの時間、ここで過ごしたのだろう?

風もなく穏やかな日差しの元、しばらくの間、ただひたすらに海と行き交う船を眺めていた、とても幸せな時間でした。


羽田に向かう飛行機(写真では分からないかな?)が。

灯台、、いいですね。

海岸の喧騒が嘘のように、静かで豊かな時を過ごすことができました。



三人がそれぞれ購入した「灯台参観記念スタンプ帳」です。

日本に数ある灯台の中でも、一般人が中に入れる(登れる)灯台はわずか16基なんですって!


北は青森県の尻屋崎灯台から、南は宮古島の平安名埼(へんなさき)灯台まで。

おおちゃんはこの中のいくつかの近くまで旅しているのに「登ってない~😆」と悔しがっていました。

かおるはと言うと、「身内びいきかな?観音崎灯台が一番素敵😁」と。

確かに、バランスのとれた形と、白い壁面の感じがクラシックでとても素敵です。



まずはひとつのページに赤と青のスタンプが押されました😁

子育てが終わった私たち(うちにはまだケイがおりますが😅)、これから時々今日みたいな小さな旅ができるようになってくるかもしれません。

「いつかこのスタンプ帳に載っている灯台をぜ~んぶ回ってみようよ!」と、夢は膨らみます🥰

今日昔馴染みの東京湾(浦賀水道)を飽きることなく眺めた私たちは、灯台(からの眺め)の魅力にハートを撃ち抜かれたのでした😁

灯台の受付のオバチャンに「缶バッジが売れないのよ。何かいいアイデアない?」などと相談されたりして、にわか灯台フリークになった三人でした。

山のピンバッチみたく、灯台のリアルな形のピンバッチがあったら欲しくなりますよね!

そんなことを提案してみました。

オバチャンは「なるほど!うん、うん、もっとアイデアあったら教えて!」と前のめり(笑)

私のブログ発信で何人かでも観音崎灯台に行ってみたいと思ってもらえたら、少しお役に立てるかな?と思いました。


さてさて、ようやく灯台を後にし、どこか食事できる所を探しています。


すると変わった遺跡がありました。

どうやら日清・日露戦争時代の砲台跡のようです。


このトンネルの下に火薬庫があったみたいです。

海上の第一~第三海堡といい、この砲台といい、東京湾周辺には戦争の遺構が色濃く残っています。


マリーナレストランがあるようなのでそこでお昼にしようかとネットで調べてみると、黒い服を着たウェイターが白いナフキンを腕にかけてサービスするような、とっても高級そうなレストランだったので、「こりゃ私たちのお昼には贅沢過ぎる😅」となり、駐車場周辺で食堂を探すことにしました。


このトンネルを通って戻ります。


トンネルを通り抜けると、なるほど、ここはさっきの砲台の地下なんだ!と気がつきました。

トンネルはノミで彫った跡が見られ、マーブル模様の地層もくっきりで、(一部補強されているものの)当時のまま残されていることが分かりました。


潮の香りと共に、目の前に再び東京湾が現れます。

右手の遺構も砲台からの続き(見張り台とか?)なのでしょうか?

あるいは昔の桟橋跡?


潮騒を聞きながら、またまた海と対峙する私たち。

なかなか先に進みません(笑)


ミルフィーユのような岩礁です。

波によって削られ易い層と頑強な層と、、自然の織り成す景観は楽しいですね。

とはいえ、さすがにお腹の虫が鳴り始めています。

というか、かなり前から「私はお腹が空いた!」と声高らかに宣言していて、二人に「天真爛漫な『お腹空いた!』だね」と笑われていました😅

なので、、いきなりですが、、


ドーーーンと『マグロ剥き身丼』です😁

外観の写真を撮り忘れましたが、小さな昔ながらの喫茶店(ママさんはハワイアンのウクレレ奏者)の定食です。

安くて美味しくて、とにかくボリューミー!!

オススメです👍


観音崎から車で移動すること小一時間。

本日のお宿「ゲストハウス『亀時間』」にやってきました。


昼間はラウンジをカフェとして解放しているようです。


部屋は3つあり、今日私たちが案内されたのは二段ベッド(一部は押し入れを改造)が3つある畳のお部屋でした。

日曜日の今日は宿泊客は私たちだけ。

混雑している場合は相部屋になることもあるそうですが、今夜は気兼ねなく部屋を使えるのでラッキーです。

では荷物を置いて散歩(夕食)に出掛けましょう。


マグロの剥き身丼でまだ胃袋が満杯の私たち。

とりあえず材木座の浜辺を散歩しました。

波打ち際で遊ぶ子ども、犬を散歩する人、砂浜にのんびりと座るカップル、、想像していた以上に夕方の浜辺を楽しむ人々がいました。


ウインドサーフィンする人たち。

ちょっと風が弱すぎるかな?

間もなく日が沈みますね。

人がいると落ち着かない私たちは、宿で教えてもらったお食事処を探しに行くことに。

ヤマップの地図と宿でいただいた紙地図を見比べながらたどり着いたのは、、


古民家を利用した蕎麦処『まつばら庵』でした。


あら、なんだか、敷居が高そう😅

恐々(?)暖簾をくぐります😁

「予約してないのですが大丈夫ですか?」と聞いてしまう「由緒正しい」雰囲気です。

7時半に予約が入っているので、7時15分までなら大丈夫とのこと。

この時まだ5時過ぎでしたから、時間には余裕があります。


屋外の屋根付きテラスに案内されました。

ハイソを絵に描いたような赤ちゃん連れの若夫婦とか、お育ちの良さそうなワンコを連れた女性、悠々自適の老夫婦など、「なるほど」と思える客層です。

そこで違和感を放ちまくりの私たち。

いえいえ、大丈夫です。

子育て終了したあら還のプチ贅沢を楽しみましょう。

宿はゲストハウスですけどね(笑)


お腹がそこまで空いてなかったのですが、入店したからにはそれなりに色んなお料理を食べてみたい気持ちになり、

炊きゴボウの唐揚げ、天ぷら盛り合わせ、彩り野菜のバーニャカウダ、盛りそばと、スダチの鬼下ろしそば、を注文しました。

お値段はなかなかでしたよ😅

この夕食はゲストハウスの客層としてはちょっと贅沢な感じがします。

『亀時間』スタッフはなぜこんな店を紹介したのだろう?という話になり、私が「きっと私たち三人の佇まいを見て、このくらいのお店が似合うって思われたんだよ😁」と言うと、かおるに大ウケして、「佇まいっていい表現ね」ということになり、その後三人の間でしばらく「佇まい」が大人気ワードに急上昇したのでした😁

お店のウェイターにも「ご旅行ですか?」「お近くにお泊まりで?」と聞かれ、「ゲストハウスです」とは答えられない私たち(笑)

お店を出てから近くにあった素敵な小ホテルを外から覗き、「きっとこのホテルのお客だって思われたわよ!」「そうそう、私たちの佇まいがそう思わせるわよね?」と話して笑ったのでした🤣


夜の材木座をお散歩です。

お宿に戻る途中、踏切の警報が鳴り始めました。

あ、江ノ電が通るね!とカメラを構えると、、


写ったのは、銀河鉄道のような江ノ電でした(笑)

「超特急みたいね!」と大笑いです😁


夜の町の散歩は楽しいです。

高いビルがなく、ネオンサインなども皆無の材木座。

お店の灯りがとても素敵でした。

その後宿に帰ってからは、お茶と柏餅などを食べながら、オーナーが若い頃に体験した世界旅のエピソードを聞いて、夜のひとときを過ごしました。


二日目の朝です。

自分でコーヒー豆をひくところから一日のスタートです。

甘く香ばしいコーヒーの薫りがラウンジを満たしました。

500円でお願いしていた朝食をいただきます。


立派な神棚があり、亀の小物や世界のガイドブックなどが置かれた『亀時間』の写真を載せておきます。

荷物を駐車場の車に乗せ、朝の散歩に出掛けましょう。


住宅街を歩きます。


光明寺の裏手から高台に登り眺めを楽しみたいと思っていましたが、本殿が令和の大改修中で、境内を重機が動き回っていたので断念💦

再び住宅街を戻っていると、、


とても大きな木のある公園があり、、


その奥のフェンスが開いていて、津波の際の避難場所に登れるようになっていたのです。

高台に行けるらしい!

行ってみよう🎵


手すりこそありますが、なかなかの急勾配💦

三人ともスニーカーなので滑りやすかったです。


5~6分で高台に到着しました。

ぐらぐら揺れるベンチがあったのでおおちゃんに座ってもらい、安定させて私が上に立ちました。


ベンチに立って撮影した景色です。

逗子マリーナが見えました。

う~ん、こんなもんか、、。

戻りましょうか。


地面に桜の花びらが落ちていたので、見上げると、はるか高みにピンクとうす緑が混ざったヤマザクラがありました。


なんとなく南国っぽい森を抜けて下界に戻ります。


木立の間から、緑の額縁の中に材木座の町と海が見えました。


その後車を移動させて訪れたのは、昨夜の散歩で気になっていた「土屋鞄製作所」です。

素敵な革製品のお店でした。


私はイブの就職祝いに、お財布を購入しました。

可愛いラッピングをしてもらったので中身をお見せできないのが残念!


こちらがお手入れ方法が書かれたガイドブックです。

左の中央にあるクリーム色のお財布が購入したものと同じです。

ちょっとお手入れが大変そうですが、イブなら大切にしてくれるのではないかと思います。

味わい深い色に変わっていくのが楽しみです。


その後は鎌倉と言えば!という定番中の定番、「鶴岡八幡宮」と「小町通り」を歩いたりしました。


ランチは線路脇のピザレストランにて。

お店の外観、撮影するの忘れてました💦

鎌倉ベーコンとナスのアマトリチャーナが美味でした~⤴️


食後のコーヒーは鎌倉珈琲堂にて。

抹茶のケーキと一緒にいただきました。


35年ぶりの大学同期との気ままな小旅行が終わりました。

人生の一時期共に過ごし、それぞれの家族を持ち、それぞれの人生を歩んできた友人たちと、共感するところや、しないところや、新たに発見することもあり、とても良い時間を過ごすことができました。

灯台コンプリートという新たなミッションも発動し、今後の楽しみが増えたのも面白いです。

おおちゃん、素敵な提案をありがとう。

かおる、いっぱい笑って楽しかったね😉

また一緒にどこかに出掛けましょう。

次は犬吠埼かな?(笑)


いつもブログを応援していただき、ありがとうございます。

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