50代からのお気楽山登り

これから山登りを始めようと思う方、ハードな山は無理だけど山歩きを楽しみたいという方に参考にして頂けたらと思います。山行記録と写真、行程図のイラスト、私なりの難易度を載せています。

【栃木、奥日光】イダブルーと氷瀑を見に庵滝へ。奇跡の出会いが盛り沢山の一日《前編》2021年1月31日(日)


奥日光・庵滝からこんにちは。


いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。


今日は待ちに待った「イダブルー」デビューの日です。

おちゃだグリーンに「マルコさんたちと浅間山に行こうよ~」と誘われていましたが、浅間山には来週まきじーのさん、クリさん、あきっこさんと行く予定にしているので、「ごめんよ、今回は行けない」と答えたのでした。

マルコさん達に会いたい気持ちは山々なのですが、今回はイダブルーのデビューという大事なミッションがあるので、あんまり大勢さんというのも何だかなぁ、という思いもあります。

何年も前から一緒に山に行こうよと言いつつなかなか実現しなかったイダブルーとの山旅、、さぁついに幕開けです!


《登山難易度  6》

🔺🔺🔺

庵滝は、奥日光の小田代ケ原から西へ、弓張峠の先から外山沢を遡った場所にある、高さ30mの滝です。

地図で見ると、外山沢(庵沢)は前白根山と白根隠山の間から流れ出ているようです。

滝は日陰に位置するため、厳冬を迎えてゆっくりゆっくりと凍りつくため、見事なブルーアイスになるのだそうです。

ブルーに見えるのはそういうことだったんですね!

今知りました😅

🔺🔺🔺

今朝は自宅を4時に出発しました。

今回はみんなご近所さんなので、ハガレーナが順番に拾ってくれました。

道の様子を少し書いておきます。


奥日光の中禅寺湖畔を通過したのは、6時40分頃でしたが、除雪車が何台も行き交っていました。

昨日埼玉はピーカンの晴れでしたが、奥日光は雪が降ったのですね。


対向車に気をつけながら、何台も追い越しました。

早朝の奥日光はスタッドレス&4WDでないと厳しそうです。


赤沼駐車場(閉鎖中)に到着したのは、6時55分でした。

トイレ前の8台ほど停められる場所は既にいっぱいだったので、赤沼駐車場に入る道の隅に縦列駐車しました。

この時縦列駐車の車は10台ほどだったでしょうか?

イダブルーさんに「この人たちみんな同じ滝に向かっているのかな?」と聞かれましたが、さぁ、どうなんでしょう。

戦場ケ原の周辺をスノーシューで遊ぶなんて人もいたりするんですかね?

ヤマップで男体山と検索すると、ほぼ庵滝だったので、やはり「庵滝(いおりたき)」、大人気のようです。


トイレを済ませ、横の東屋でアイゼンを装着して出発します。

時刻は7時22分でした。

わかんは持ってきたのですが、人気の庵滝なら踏み跡バッチリでいらないんじゃないかということになり、車に置いてきました。


戦場ケ原の入り口にて。

イダブルー、初登場!

体を鍛えていると、ちょっとした立ち姿が絵になるね。

私とは大違いだ😅

小川に沿って進むと、晩秋に子供達と訪れた時には修理中で閉鎖されていた戦場ケ原へ向かう橋が通れるようになっていました。

それを横目に私たちは真っ直ぐ進みます。


小田代橋を渡って、小田代を目指しています。


今日は久しぶりにナースも参加です。

朝はナースのご主人から玉子サンドの差し入れをいただきました。

ありがとう~🎵


早朝の湯川です。

冬の景色も素敵ですね。

思えば何度も通っている奥日光ですが、雪の戦場ケ原は初めてかもしれません。


今日は風が強い予報です。

森の中を歩いていても、時おり強い風が吹き付け、辺りの雪を巻き上げました。

顔に雪の粒が当たると顔が凍えます😖


たまらずおニューのゴーグルを装着しました。

丸顔には似合わないのですが、背に腹は変えられず。


森に朝日が射し込んできました。

森が暖かい光に包まれ、木々の影が長く伸びてとってもキレイです。


写真にはうまく残せませんでしたが、雲がオレンジ色になり、とてもロマンチックでした。

辺りを眺めながら歩いていると、後ろから雪煙を上げて近づいてくる人影が!

最後尾のハガレーナが真っ先に気がつきました。

現れたのは「うさぎのように休む亀さん」。

略して「うさ亀さん」です。


会えたね~🎵

実は昨日の夜、まきじーのさんから「明日は庵滝に行きま~す」というラインが来ていたのです。

えええ、まじで!?

私たちもだよ!

庵滝はほぼピストンなので、もしかしてどこかで会えるかもね!と話していたのです。

もしかしたら初めから終わりまで一緒だったしりして!とも思っていましたが、、

まきじーのさん、デポした車にスマホを忘れて取りに戻っているらしいです😅

うさ亀さんは帰りの時間が決まっているため、「先に行って~!」と言われ、一人先行しているのだそう。

うさ亀さんとは中倉山ですれ違い、それ以来ヤマップでフォローさせていただいていますし、ハガレーナは「古賀志山」でご一緒させていただきました。

その際に「うさ亀さん」がヤマップに書いた姫とハガレーナの印象が、まさにドンピシャ!

言い得て妙!という内容だったのでご紹介します。

👸👸👸

姫、、、リードの切れたワンコの異名を持つ、天真爛漫度100%のお嬢様

😼😼😼

ハガレーナ、、、お気楽隊メンバーの三女、とても気遣いのできる頑張り屋さん

、、、、こんな風にお気楽隊メンバーの個性をズバリ言い当てた人は初めてです。

うさ亀さんを(ハガレーナから聞いた話で)表現するなら、「気配りのできるシャイな紳士。観察力優れた料理の達人」となるでしょうか?

私はそんな「うさ亀さん」に会ってみたかったので、ここでお会いできて、めっちゃ嬉しい😊


なので、お気楽隊バッジを押し付けました😅

若干迷惑そうなというか、明らかに戸惑いが隠せないうさ亀さん。

「うわっ、もらっちゃったよ。これ、どーすりゃいいの」という吹き出しと共に、おでこに汗のマークを書いてみてください😅

「うさ亀さん」は「うさブラック」としてお気楽隊に参加してもらいたいと、ハガレーナと共に画策しておりますので、よろしくね😁

でも別れ際に「あ、でも自分は変なポーズとかはしないんで!そういうことはしない人なんで」と言ってました。

よいの、よいの、そんなの求めてません!

「うさ亀さん」は硬派な「うさブラック」なのですから。

そこにいて、黙ってニコニコ笑ってくれてるだけでオッケーな存在感です。


「じゃあお先に!」と先を急ぐ「うさ亀さん」と、朝日射し込む美しい森を眺めるイダブルー。


うさ亀さんに続いて、鹿避けの柵を通過します。

ナースのゲーターが蛍光色で眩しいわ!

雪崩にあっても、真っ先に見つけてもらえそうです😁


地図があったので、どれどれどのくらい来たかな?と覗き込む三人。

遠くに見える黒い人影は、どんどん先に行くうさ亀さんです。


現在地を見ると、庵滝の入り口に近い弓張峠までの行程の半分くらい来たかな?といったところでした。

時刻は8時9分。

赤沼出発から47分経過していました。

この後の道は踏み跡がうさ亀さんのものしかなく、新雪はふかふかで、何度か踏み抜きました😅

途端にペースが落ちます💦

小田代ケ原付近で車道に出ました。


時おり突風が吹いてきます。

辺りの雪を巻き上げ、枝から大量の雪が吹き飛んできます。

一瞬のホワイトアウト!

皆風下を向いて風が通りすぎるのを待ちました。


風がなければ深い雪に埋まることもなく、天国です😊

アスファルトにアイゼンの爪が当たるとカチカチと音がして不快なので、なるべく雪のある所を歩きました。

時々雪を蹴り上げて、歩きながら雪の飛沫で「レリゴー!」😁


小田代の休憩所を通過します。

小田代ケ原は強風が吹き荒れ、向こうの山は雪煙で真っ白になっていました。

おおお、後であそこ歩くけど大丈夫かな?

午後から風が弱まる予報とハガレーナが言っていたので、それを信じましょう。


意外と長い車道歩き😅

キレイなんだけど、アイゼンをつけていると、少し疲れます。


弓張峠を通過します。

どこかに庵滝への入り口があるのではと、イダブルーがあちこち偵察してくれましたが、ここではなさそうです。

カーブミラーに四人で入ってみたけど、小さすぎて何がなんだか😅


ヤマップを確認しながら車道を下りました。


左にカーブする道の所にいるのはうさ亀さんです。

どうやらあの辺りが庵滝への入り口みたいですね。

カーブの内側に立つもみの木が目印になるなと思いました。


ここが森に入っていくポイントです。

車道でうさ亀さんはわかんを装着中でした。

私が「もう滝を見てきたんですか?」と聞くと「いや、そんなに歩くの速くないですよ😅」と言われました。

この時は庵滝への距離がわかってなかったのですが、歩いてみた今となってはなんてバカな質問をしたのかと思いますね😅

お恥ずかしい💦

この時うさ亀さんは寒さでスマホが死んでいたらしく、カイロを貼って復活をはかっていました。

「まきじーのさんが心配していると思うけど返信できないので怒ってると勘違いするんじゃないかと思って」と言っています。

イジワルな私は、「怒ってるって思わせときゃいいんだよ」というと、ナースか「ひど~い😒」と呟きました。

「大体いっつもまきじーのさんは忘れ物が多いんだよ」と私が言うと、うさ亀さんも「それはある」と。

まきじーのさん、反省してね😁

8時34分、森に入りま~す!


ここは左へも踏み跡があり、みんなでどっちに行くか迷いました。

うさ亀さんがどなたかのヤマップで「右か左かに行くって書いてあったんだけど、どっちだったか思い出せないんですよね」と言ってます。

そうそう、二択って思い出せないんだよね~、何故か(涙)

沢は左側にあるようだったので、イダブルーとナースが左側に行きかけましたが、右手に見える苗木の列が見覚えあったので、うさ亀さんは右手に。

慌てて二人を呼び戻し、うさ亀さんに続いて右手に進みました。


が、しかし、雪が深い!!

うさ亀さんはわかんを装着していますが、わかん無しの私たちは埋まる、埋まる。

特にナースと私はお○ブさんなので、イダブルーが楽々通り過ぎた場所でも度々踏み抜きました。

その度に森にこだまする二人の叫び声。

「キャー」ではなく、「ギャー」とか「うおっ」とかなんですけどね。

待って、待って、足が抜けない💦

何枚も写真を撮りましたが、そこに映っていたのは、後続のために少しでも雪を踏み固めようとしてくれているうさ亀さんの後ろ姿と、雪に埋まったナースや私を振り返るイダブルーの苦笑いでした😅


これこれ、ヤマップやブログでよく見る苗木群。

これが現れればルートに乗ったことが分かるので安心です。


空が美し過ぎて、まるで天国へ向かうプロムナードのようです。

気持ちいい!


いくつも窪地を渡りました。

窪地は特に雪が深いので、これまた埋まる、埋まる💦


道は徐々に登りに。

雪道だとどのくらいの傾斜だったのか体感しずらいのですが、累積標高が400Mを越えていたので、案外登っていたようです。

アイゼン&冬の重い靴ですし、踏み抜くと抜け出すのに体力を使うので、結構くたびれました。


坂を下ると前方に何かやっているうさ亀さんが見えました。

丸太が立っているので、「あ、あそこが庵滝の入り口なのかね?標識があるのかも!」と思いましたが、、


そこで見つけたのは、丸太の上に積もった雪にうさ亀さんがイタズラした芸術作品でした。

エイリアン!?


これもうさ亀さんのイタズラです。

うさ亀さんはこうやってあちこちに足跡を残し、後を追うまきじーのさんに何かの暗号を送っているんですかね?


時々踏み抜きながら、美しい森を行きます。

前の方でうさ亀さんとイダブルーが会話していて、ハガレーナが「介護レンジャーの繋がりができそうよ😃」と言ってました。

いずれも変態揃いなので、いつか彼らだけの変態山行が決行される日が来るかも知れませんね😉

お気楽隊がご縁だなんて、なんだかワクワクしますよね!


おおお、またまたナースから悲鳴が!

振り返って「大丈夫?」と声をかけるイダブルー。

この後私も同じ場所で盛大に踏み抜いたことは言うまでもありません。


モフモフは楽しいんだけどね。

埋もれさえしなければ😅

登り坂で踏み抜くと、抜け出すのに一苦労します。


強い風が吹くと、雪けむりが舞い上がります。

あの三角の山の下辺りに目指す庵滝はあるらしいのですが。


また埋まった!!

そうなると、もう四足歩行です💦

膝と腕を使って体重を分散させ、なんとか穴から抜け出します💦

身軽なイダブルーとハガレーナが羨ましいぜ。


もはや見慣れた光景(笑)

イダブルーは難なく通過した場所でナースが埋まり、その後私ももれなく埋まる💦

そしてハガレーナはす~いすいです。


谷に降りたいはずなのに、なんだか登ってますけど~😆

私たち、滝に行き着けるのかしらんと少し不安に💦

時々暴風で辺りは真っ白になります。


正面の断崖絶壁みたいな山の下にあるらしいのよ、庵滝!


ようやく道は谷に向け下りになりました。

後ろから来た方に道を譲ると、その後ろ姿にビックリ!

「凄い装備だね。滝を登るのかな?」とイダブルーが呟きました。


私たちも谷に降りて、少し進むと、なんとなく見えてきた!茶色い山肌に薄いブルーの何かが!


やっとこさ着いた!

庵滝です!

時刻は10時20分でした。

赤沼出発から3時間、弓張峠の車道から森に入ってから1時間45分でした。

ナースと私の踏み抜きがなければ、つまりわかんを装着していれば、15分くらいは短縮できたかもしれないです。


先に食事中だったうさ亀さんの横に座る場所を確保するイダブルー。

皆で雪をケツ圧で椅子にし、リュックをおろしました。


天然椅子に座って眺めた庵滝全景です。

お腹が空いていたので、とりあえずスイートポテトやおにぎりで小腹を満たしました。


時々突風!

その度に目を閉じてじっと我慢!

そんなことをしていると、一人の女性が私の前に立ち、「ブログやってる方ですよね?」と話しかけて来られました。

え!?あー、そうです、そうです!と言うと、「しょっちゅう山に行ってますよね?そして色んなポーズして写真を撮ってますよね?私、読者なんです。参考にして山に行ったりもしてるんです。あっ、会っちゃった!って思いました」と。

うわぁ、嬉しい!

ありがとうございます!ありがとうございます!

私の大事な大事な読者さま、Kさんです。

これで「読者です」って声を掛けていただいたのは2人目です!

あ、この前ハガレーナが一人で黒檜山に登った時に「ハガレーナさんですか?」と声を掛けてくださったayaさんもいたし、ナースがお正月にひまを連れて鐘撞堂山に初日の出を見に行った時に「ひまちゃんですよね?」と声を掛けてくださった方も読者さんでしたが、、。

私が直接声を掛けていただいたのは、Kさんが2人目なのです。

ヤマップで見かけましたというのは時々ありますが、私の本業(?)はこのブログなので、ブログの読者さんにお会いできるのは、私の何よりの喜びです。

Kさん、声を掛けていただき、本当にありがとうございました!!

またどこかでお目にかかれるかも知れません。

そしたら、その時はまたよろしくお願いします。

さあ、では滝の側まで行ってみましょうか。


先に行ったイダブルーを追って、ハガレーナとナースも沢を渡ります。


お、この写真はいいね!

昨日書いたプロフィールに使えば良かった! 

ブルーアイスとイダブルー!

最強コラボ😁

ここからは色んな角度からの庵滝を!




本流の内側、崖に沿って流れ落ちる水の音が聞こえます。

足元は氷なので、滝壺に滑り落ちたら大変💦



アイゼンの爪をがっちり氷に食い込ませて撮影しました。

中を流れる水を見たいと思ったけど、これ以上近づくのは怖くてできず😖




反対側のブルーカーテンです。

美しい~❤️

地面の氷の層は鍾乳石みたいですね。


側にいたハイカーに撮ってもらいました。


みんなは戻って行ったけど、私はしつこく写真を撮ります😅


左手。


右手。

(さっきみんなで記念撮影した場所)


正面!

高さ30Mの庵滝本流です。


滝の右側に回ってみました。


これまた異様な様相を呈していますね。


雪が積もってなければ、もっともっと美しく氷の造形を楽しめるのでしょうが。

少しずつ凍ってブルーに輝く氷がとてもキレイでした。

この後だんだん滝周辺が混んできたので、30分後庵滝を後にしました。

少し長くなっているので、ここで【前編】としてアップします。

【後編】でも驚きの出会いがあります!


いつもブログを応援いただき、ありがとうございます。

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