50代からのお気楽山登り

これから山登りを始めようと思う方、ハードな山は無理だけど山歩きを楽しみたいという方に参考にして頂けたらと思います。山行記録と写真、行程図のイラスト、私なりの難易度を載せています。

【栃木、足尾】孤高のブナのお導き!?奇跡の出会いがありました《後編》2020年11月3日(祝)

《登山難易度8》

足尾・中倉山の稜線から、こんにちは!


いつもブログをご覧いただきありがとうございます。


大コーフンの岩場を後にし、いよいよ孤高のブナへ向かいます。

ヤシオツツジの林を抜けると、、

見えてきたーーーっ!

孤高のブナ!!

「うわ~、かっこいいね~⤴️」と歓声が上がります。

中倉山に登って上からブナを眺めるより、こちらの中倉山を巻くルートからアプローチした方が、より美しく感動的にブナを目にすることができるのですね!

「天の声さん」はこれを狙っていたわけです。

稜線風景も美しく、「すごい、すごい⤴️⤴️」と大喜びのメンバーたち。

私が友人を初めて浅間山に連れていく時、最初に浅間山の全貌を目にすることになる槍ケ鞘で、友人たちがどんな反応をするか楽しみにしているのと同じですね!

皆の反応に「天の声さん」も最後尾でほくそ笑んでいたことでしょう😁

こちらが、噂の孤高のブナ。

足尾鉱山の亜硫酸ガスで他の木々が全て枯れ落ち、その上火災で焼け焦げとなった山に、唯一生き残った奇跡のブナです。

ブナは水をとても必要とする木なのに、水分の少ない尾根で生き抜いていることも奇跡だと言われているようです。

ブナを手に載せるお決まりのポーズにて😁

「天の声さん」が撮ってくれました。

尾根からの展望も素晴らしいです。

山頂が雲に隠れた男体山とトランジットしているのは社山です。

中禅寺湖外輪山ですね。

この後どうするのかと聞かれ、「一応沢入山を目指すけど、タイムリミットで引き返してきます」と「天の声さん」に伝えると、「すぐそこの岩場が危ないので、そこまで先導しますね」と言ってもらえました!

まじ、神!!!(3回目)

「天の声さん」を先頭に稜線の岩場に向かいます。

「ここに手を置いて、右足をここに置いて、三点指示でこっちに足を移動させ、、」と丁寧に渡り方を教えてくださいました。

「後ろの人に伝言してください」と言われ、一人ずつ伝言しながら岩場を渡りますが、、

伝言ゲームというものは、徐々に変わっていくのがお決まりパターンで、、

「えええ、どこ?どこ?どこに足をかける~?」とか、

「私、足が届かないんですけどーーーっ!」と稜線にこだまするウォーリーとヒロの声💦

苦労しながらもようやくヒロが渡りきりました。

すると、そこに沢入山方面からやって来たハイカーが、「天の声さん」に話しかけました。

「もしかして、『まきじーのさん』ですよね?」

「あ。はい、そうです!」

「あー、やっぱり!私は『ウサギのように休む亀』です!」

「あ、そうなんですね!」

そんなやり取りをしていたお二人。

なんと、お二人ともヤマッパーだったのです!

『ウサギ、、』さんは『まきじーのさん』が私たちのようなオバチャンの先導をしていることに驚いているようで、「この人、めっちゃすごい人なんですよ!!!ここから庚申山まで行っちゃうような人なんですから!!」と。

えええ、そんなにすごい人が私たちのお世話をしてくれてたの!?

ビックリ(@ ̄□ ̄@;)!!

すると、ハガレーナが「みほさんもヤマッパーなんですよ」と紹介してくれました。

狭い岩場で自己紹介タイムです(笑)

この後「まきじーのさん」は孤高のブナの手入れに行かれました。

私たちは岩場を下り、更に先に進みました。

素晴らしい稜線歩き!

とても、とても気持ち良いです😊

岩の上からハガレーナが撮ってくれました。

お昼ができそうな所を探しています。

稜線で植生が真っ二つに分断れていることが良く分かりますね。

保護活動が始まっているとはいえ、一度失った植生はそう簡単には戻らないということなのでしょう。

ナツがガレ場の先を覗きに行きました。

松木沢にせり出したザレた尾根にて。

転んだら滑落必至の場所で見ている方が怖くなる😣

向こうに見える三角ピークの先に「波平ピーク」があるようです。

今日はちょっとあそこまでは無理かなぁ。

結構登らないといけないように見えます。

大勢で写真を撮ったりして今日は時間がおしているので、今日はここまでとしてランチすることになりました。

笹の斜面に座って大展望のランチタイムです。

最近はターボとハガレーナもバーナーを持ってきてくれるようになりました。

こんな景色を眺めながら。

12時5分、ランチを終え、再び歩き始めましょう。

来た道を戻ります。

黒檜岳の向こうに見えているのは、、?

きっと日光白根山ですよね!?

朝は濡れそぼっていたすすきが青空の下で揺れていて、絵になりました。

帰りは中倉山経由で下山します。

「まきじーのさん」に先導してもらった岩場を私たちだけで何とか渡りました。

左側は断崖絶壁なので、油断したら滑落必至です😣

痩せ尾根の絶壁寄りに踏み跡があります。

どうやら右の斜面に巻き道もあるようですが、途中崩落箇所があるとまきじーのさんが言ってました。

中倉山と孤高のブナが見えてきました。

孤高のブナの近くでは、運んできた土を土嚢に詰め替えてブナの足元(根っこがむき出しになっている斜面)に並べる作業を終え、お昼休憩している「まきじーのさん」に再会しました。

「中倉山の先で分岐があるので右に行くと朝の岩場に出れますよ」と教えてもらいました。

お礼を言ってお別れです。

地図にルートが載ってない山で「まきじーのさん」に会えてとても心強く、不安なく歩くことが出来ました。

ありがとうございました!

では中倉山を目指しましょう。

男体山の雲が取れましたね!

山頂に向かうナツ。

気持ち良い~⤴️

最っ高の山、最っ高のお天気!

12時30分、中倉山に到着しました。

山頂にはケルンの真ん中に子供のいたずら書きのような山頂標識が立っていました。

全員で記念撮影。

まきじーのさんはもういないので、また私の自撮りですが😅

山頂から男体山を眺め、松木沢に目を転じると、黒い斜面とパッチワークのような紅葉の林が見えました。

私たちが「あれは何だろう?」等と話していると、保護活動をしていらっしゃる団体のメンバーさんが通りかかり、説明してくださいました。

黒い斜面は銅精練跡、紅葉のパッチワークは皆さんが植えられた森なのだそうです。

2005年頃から古河鉄鋼に土地を借りて森の再生活動に取り組んでおられるとのこと。

頭が下がりますね。

何万本と苗を植えても、荒廃した土地は果てしなく広いです😣

そんな説明に耳を傾ける私たち。

ひげの男性が色々教えてくださいました。

中倉山にて、ハガレーナのシータ写真です。

これで稜線ともお別れになるので、振り返って撮影。

奥に見える三角錐は皇海山、左の平らな山は庚申山だそうです。

中倉山出発は12時38分でした。

尾根を進むと、、

ツツジの中へ。

ナツを先頭にどんどん進みます。

12時45分、まきじーのさんの予言(?)通り分岐が現れました。

ここは右へ~!

林の中を下って行くと、

12時52分、往路で大展望に大騒ぎしたあの岩場に到着です。

なるほどこれが実線ルートなのね😉

ここからは朝登ってきたルートですから大丈夫!😁

調子良く下って行くナツとターボ、、しかし振り返るとウォーリーが苦労していました。

ウォーリーはこのメンバーの中では初心者ですし、日光白根山に登ってきた時に岩場の下りで尻餅をついて以来下りへの苦手意識から抜け出せないでいます。

「あんなに速く歩けないんだけどーーーっ!」「大丈夫、ゆっくりでいいよ」等というやり取りが森にこだましていました。

すると、「あー、もう追い付かれちゃったーーーっ!」の声が。

どうやら下って来られたまきじーのさんに早くも追い付かれてしまったようでした。

さっきお昼を食べてなかったっけ!?(笑)

「お先にどうぞ」とお伝えしましたが、下りでキャーキャーやっているメンバーを放って置けなかったようで、一番後についてくれました。

時々「この木はクヌギかね?コナラかね?」等と森を観察しながら、下ります。

檻に囚われたナツ。

「だ、出してくれーーーっ!」

後ろでは下り方講習会開催中😁

ウォーリーが「なるほど~😆ストックの使い方間違ってた~!」等とやっています。

午後1時16分、ケルンを通過し左の斜面へ。

ここからいよいよ急勾配の下りになります💦

まきじーのさんに見守られながら、急斜面を必死にくだるメンバーたち。

こんなくねくねの下を潜ったり、、

この辺りの斜面でまたまたターボが足を踏み外し、しりもちをついて1メートルほど滑り落ちました。

森に響き渡るみんなの悲鳴😅

帰宅したら、膝やお尻にアザが出来てることでしょう。

ターボに大丈夫だった?などとやっていると、全く同じ場所で滑り落ちるウォーリー。

枯れ葉が降り積もった斜面は、何気ない所に危険がいっぱいです。

この辺りは朝は湿っていてめっちゃ滑りましたが、下山時はいくらか乾いていました。

それでも滑ることに変わりはないですが😅

登山口が見えてきました!

下山完了は午後2時15分でした。尾根を離れたケルンからちょうど1時間ですね。

下りも意外と時間がかかってしまいましたね😅

登山口で、今日お世話になったまきじーのさんと一緒に記念撮影です。

結構序盤から、結果最後の最後まで大変お世話になりました。

一緒に駐車場に戻る途中、私のリュックを背負っていたナツがポケットから私の山用名刺を取り出してまきじーのさんにお渡ししたのでした。

「ヤマップよりブログを一生懸命発信してるんで、見てやってください」

その上、お気楽隊のバッジをお礼にプレゼントしたようです。

私たちみたいな鈍足お気楽隊とは桁外れの体力をお持ちで、かけ離れた山行をいつもしているまきじーのさんに、そんなもの渡しても困らせるだけだろう?と思いましたが、意外や意外、とっても喜んでくださったのです😆

迷惑がらずにすぐにドリンクホルダーに付けてくださる優しさ!!

もう、めっちゃ神!!!(4回目)

帰宅してからまきじーのさんがアップしたヤマップを読むと、「お気楽隊正式隊員です」って書いてあるしーーーっ!

こんな嬉しいこと、あります!?

ヤマップでの有名人ですよ!?

かなり、特殊な分野(まきじーのさん曰く「変態部門」)での有名人らしいけど😁

でも、でも、お気楽隊には今まで存在しなかったニューヒーローの出現です。

もう、嬉しくって「プレミアム会員」の称号を即付けさせていただきました😁

今まで体力も知識も技術も足りなかったお気楽隊に突如彗星の如く現れた「天の声さん」が現実世界では「まきじーのさん」として今後お気楽隊に新たな魅力を加えてくれること間違いなしです!

もしかして社交辞令で言ってもらったかもしれない「またご一緒しましょう」の言葉を100%真に受けて、今後もその頼もしい背中にめっちゃ乗っかる気マンマンですから、ご覚悟を!(笑)

、、、ということでどんどん話は進み、次の週末は早速一緒に山に行くことになりました。

プレミアム会員は専属カメラマンとして今後も活躍します!👍

乞う、ご期待!!

⏫ヤマップデータです。


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