50代からのお気楽山登り

これから山登りを始めようと思う方、ハードな山は無理だけど山歩きを楽しみたいという方に参考にして頂けたらと思います。山行記録と写真、行程図のイラスト、私なりの難易度を載せています。

【新潟、南魚沼】越後三山のひとつ、八海山へ。雷予報だったので、八合目までのピストンにしました。2020年8月23日(日)

八海山八合目の薬師岳からこんにちは。


いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。


《登山難易度3》


今日は長野県の四阿山に登る予定にしていましたが、金曜日に天気予報を見ると関東地方は雨または曇りの予報で、四阿山はテンクラCでした。

どこかお天気が良い場所はないかと探していると、関東甲信越では新潟県にのみお日様マークがついていたのです。

先日花子ファミリーと一緒に守門岳と浅草岳に登ったこともあり、新潟県の山に親しみを覚えていた私は、新潟県の山(しかもそこまで遠くない場所)で、登れそうな山はないかと探してみました。

新潟県の山はどこも大体中級以上で、私には距離・標高差共に難易度が高い山ばかりなのですが、そんな中で八海山にはロープウェイを利用できるルートがあることを発見!👀

おおお、これはうってつけです。

角田山に行った時にも、先日の新潟遠征の帰りにも、関越道から目にして憧れていて、でも岩場の登り降りがハードル高そうだと思っていた八海山が、急に身近に感じられました。

よし、今回は八海山にしよう!

(分県登山ガイド「新潟県の山」より)

八海山は古くから信仰の山として知られている山で、里宮のある登山口が3つあります。

コースは、大倉口コース、大崎口コース、屏風道、新開道、及び阿寺山経由の5つあります。

どのコースも私には難易度が高いので、大崎口コースの四合目まで八海山スキー場のロープウェイで一気に運んでもらう楽勝コースを選択しました。

自宅を5時50分に出発し、コンビニ経由、関越自動車道を走って六日町インターを降りたのは7時39分でした。

両側に美しい田園風景が広がる道を進むと、八海山が近くなってきました。

あの峰を左手から右に歩いて行く予定です。

真ん中のギザギザが八ツ峰なのですが、多分歩けないだろうなぁ。

8時少し前に八海山スキー場ロープウェイに到着ししました。

駐車場からの八海山。

逆光ですが、櫛のような形の八ツ峰が迫力あります。

8時半出発の始発に乗ることができました。

標高差770Mをわずか7分で登ってしまいます😁

新潟県は田んぼの緑一色で、ボツリポツリと立つ背高の家が可愛くて、とても素敵ですね。

山頂駅のサイドデッキから写真を撮りました。

すっかり秋の雲といった感じです。

八海山トレッキングガイドです。

八ツ峰のひとつひとつに名前があるのですね。

今日は午後から雷の予報が出ているとロープウェイのスタッフに言われました。

稜線で雷様に襲われるのは怖いので、予定より早めの下山にしようと思います。

最低でも薬師岳までは行きたいなぁ。

そしてもし時間的に余裕があったら、地蔵岳まで行けたらいいなと思っています。

では赤い鳥居をくぐってまずは八海山大神を目指しましょう。

8時43分に出発しました。

階段を登るとすぐに尾根に乗ります。

こちらは八海山大神で、側に遥拝堂避難小屋があります。

初めのうちは木製の階段や壊れた木道を歩きます。

なだらかで歩きやすいです。

前方が開け、八海山が見えました。

八ツ峰のギザギザも見えていますね。

四合半を通過します。

熊が多いのか、要所要所に熊よけの鐘がありました。

小さなアップダウンを繰り返します。

日陰で立ったまま小休止。

ロープウェイ乗り場で山岳パトロールの男性が配布していた塩分タブレットをいただきました。

最低限目標の薬師岳が見えてきました。

漕ぎ池の分岐です。

立ち寄ろうか迷っていると、池の方からハイカーと山岳パトロールの男性が戻ってきて、「すぐそこだから寄った方がいいですよ。モリオガエルのオタマジャクシとサンショウウオがいますよ」と教えていただきました。

サンショウウオ!?

それは見てみたい!

ということで立ち寄ります。

ほんの10mほどで、すぐに湿地に着きました。

うわぁ、これはとても素敵な場所ですね。

います、います、サンショウウオ!

足が出てきたオタマジャクシも沢山います。

ハガレーナのシータ写真で不思議な世界を。

池の畔で5~6分過ごしました。

再びの登山道です。

北東方面の山の連なりが良く見えます。

地図で確認すると、ヨモギ山、カネクリ山、池ノ塔などの名前が付いた越後駒ヶ岳北側の郡界尾根ではないかと思います。

そしてその奥にうっすら見えるのは、多分守門岳です。

胎内くぐりという岩峰下の穴を登るルートがかつてはあったようですが、今は閉鎖されていました。

あれ?梯子が放置されてる!?と思ったら、これはちゃんとしたルートでした。

斜面にアルミ製の梯子が立て掛けてあるだけのように見えますが、しっかり地面に埋められた鉄の杭にガッチリ固定してあって、すごい安定感です。

アルミ製梯子が四回ほど立て続けに現れました。

歩いてきた道を振り返ります。

漕ぎ池も見えています。

すっかり秋の空となった越後の山々。

道は一旦下り鞍部に立つ私を手前のピークから。

女人堂に向け最後の登りです。

だ、段差が大きい💦

9時57分、女人堂(1370M)に到着しました。

遥拝堂から1時間10分でした。

コースタイムは1時間20分ですので、少し早く歩けました。

かつて女性はこの先に行くことを禁じられ、最後の遥拝をした場所なのだそうです。

近くにいたハイカーが撮ってくれました。

最低目標の薬師岳が目の前です。

広場からの眺めです。

サンショウウオがいる漕ぎ池。

女人堂の中を見学しておきました。

なんだか海の家みたいで、泊まってみたくなります😁

積雪期には二階の扉から出入りするんですね。

5月にはしまった雪が屋根まで積もり、とても歩きやすくなると山岳パトロールの男性が教えてくれました。

ただし、アイゼンとピッケルは必須だそう。

ピッケルの使い方を勉強しないと来れません😣

今日はどこまで行くのかと聞かれ「まだ決めてないんです。雷予報なので行ける所までで、多分薬師岳までかと」と答えると、「薬師岳まで行ってまだ余力があるようなら千本槍小屋まで行ってみたら。美味しいビールが飲めるよ。片道15分だから」とアドバイスいただきました。

15分ほど休憩し、再び歩き始めます。

薬師岳より15分ほど先の千本槍小屋まで1.3キロです。

一旦なだらかに下り、なだからに登ります。

「ここから急坂」の標識です。

沢を渡ります。

女人堂と田園風景。

女人堂から見えた草地の横を通過します。

この辺りから道はガレ場と岩場に。

ハガレーナと先頭を交代しました。

岩を乗り越えるのにどこに足を乗せるか考えながら登っています。

時々涼しい風が吹きますが、やはり暑いです💦

ゼェゼェハァハァ、心拍数がすごいことになってました。

展望が開けると爽快な気分です。

八海山の標識はとても親切で分かりやすいです。

ここは急坂の半分らしい。

コーナーで立ち止まって景色を楽しみました。

登山道脇にはモウセンゴケがありました。

登山道を縁取る見事な苔。

草地の上まで来ました。

段差が大きい💦パート2。

しかも蒸し暑い💦

そして、アブがブンブン💦

この辺り、私の心臓は破裂寸前でした。

女人堂から標高差280Mなのに、暑さと段差でノックアウトです😨

展望が開けると涼風が頬をくすぐります。

目からも涼を取り込む😁

くさり場登場です。

長いくさり場です。

長過ぎて、二段階になっていました。

これは下りが怖そう😣

登りでは鎖は必要ないです。

このくさり場の上ですれ違った男性に「午後2時頃から雨が降りだすよ」と言われました。

おおお、2時か!

3時頃までにロープウェイ山頂駅に帰りつきたいと思っていましたが、もう少し早くしないとダメかもしれませんね。

11時12分、薬師岳(1653M)に到着しました。

女人堂出発からちょうど1時間でした。

ここはコースタイム通り。

私がモタモタしましたからね😅

その先に八海山を横から見ることができる展望地がありました。

おおお、こういう感じか。

守門岳では東側にゆるく弧を描いていることから、西の端の大岳に立つと守門岳全貌を見渡すことができたのですが、、。

八海山は岩稜の連なりが直線的に並んでいるようで、一番手前の地蔵岳にトランジットして、八ツ峰を見ることが叶いませんでした。

ここからあの千本槍小屋まで行くかどうか迷いましたが、あそこまで行っても地蔵岳の真下になるので、結局八ツ峰は見えそうにありません。

地蔵岳、大日岳の先に見えているのは越後駒ヶ岳でしょうか?

眺めが良いですから、ここでランチにします。

今日はここを最終目的地としてランチのあと引き返すことにしました。

少しずつ雲が出始めました。

両側の谷からどんどん流れてくる雲が山頂を隠して行きました。

記念撮影してなかったことに気がついて、出発地前にパチリ。

ハガレーナのシータ撮影してないことに気がついた時には辺りは真っ白でした😅

11時43分に下山開始です。

すぐにくさり場になります。

あれ?

意外と大丈夫だ!

下り始めの鎖はとても重いのですが、とても安定感があって下りやすかったです。

山アジサイがまだ咲いていました。

草地も霧に包まれ始めていました。

12時23分、女人堂に到着しました。

青空がキレイだったので撮ってみましたが、、良くわかりませんね😅

女人堂広場から振り返ると、山頂はすっかり雲の中でした。

豪雪地帯特有の幹が曲がった森の中を下ります。

守門岳にも沢山あった花。

登りでは気がつきませんでした。

お昼になって開いたのかもとハガレーナと話しました。

アルミ製梯子地帯です。

漕ぎ池分岐からはなだらかな道に。

登りでは気がつきませんでしたが、四合目から八合目まで合目石が抜けることなく設置されていました。

ここは日陰なのか、行きでも涼しかった場所。

ひんやりします。

なだらかで快適、快適。

げ、まだ登りがあったか!

そうだ、小さなアップダウンがあったんだった!

朝は元気でしたが、疲れた足にわずかな登りが堪えます😅

四合目。

山の中に棚田が見えます。

朝はこちら方面に谷川岳と巻機山が見えていました。

スキー場のトップに戻ってきました。

遥拝堂避難所の裏手を通り、朝は立ち寄らなかった展望台に登ってみます。

時刻は午後1時25分でした。

女人堂出発から1時間でした。

ほぼコースタイム通りです。

展望台では爽やかな風が吹き抜け、汗が一気にひきました。

守門岳と浅草岳が見えていました。

視界がクリアなら、日本海や佐渡島も見えるようです。

朝なら見えていたのかな?

立ち寄ってみれば良かったです。

午後1時40分発のロープウェイに乗って下山します。

ロープウェイ内にあった紅葉の写真です。

秋の紅葉が素晴らしいですね。

全くなんだかわからないと思いますが、、😅

車掌さんが「あっ!鹿だ!」と言ったので慌てて写真を撮りました。

草の中に灰色のカモシカが見えました。

お天気が崩れる前に出てくることが多いそうです。

ロープウェイ内はマスク必着でした。

ロープウェイ乗り場の下にある売店前にて、めちゃくちゃ美味しい八海山の水が汲めます。

空きペットボトルに入れて帰りの車で飲みましたが、美味しいのでゴクゴク飲めました。

大量の汗をかいた体の隅々に行き渡る~⤴️

朝の秋空から夏空に逆戻りです。

もくもくと真っ白な雲が沸き上がり、この後雷になるのかなぁ。

晴れ予報でやって来た八海山でしたが、まさかの雷予報で、早々に退散します😅

歩くことは無理でもいつか八ツ峰を間近に見てみたいですね。

あと、雪道歩きが楽しそうなので、チャレンジしてみたいです。

帰り道、関越トンネルを越えても見えてきたのは青空です。

今日は雨だと思っていたのに、もしかして関東地方、晴れだった!?

慌ててヤマップをチェックすると、早速今日の四阿山をアップしている記事を発見!

は、晴れてるーーーーっ!

なんだよ!

今日四阿山行けたんじゃん!

😱😱😱

まぁ、いいです。

こんなことでもないと八海山に行ってみよう!とはならなかったと思うので、いい機会になりました。

体力が少しずつついてる気もするけど、やっぱり暑いとバテてしまう、、。

一歩進んで二歩下がるといった感じですね。

結局行けたのは最低目標の薬師岳でした😅

今日は私の憧れているブロガー「タケさん」は北アルプスの薬師岳(2926M)に一泊二日で出掛けておられるようです。

同じ薬師岳でもえらい違いです😅

もっともっと体力つけて、もっともっと高みを目指したいです。

八ツ峰も楽々歩ける人になりたい、、。

諦めずに頑張ります😣


いつも応援いただき、ありがとうございます。

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