【東京、奥多摩】新緑と大展望の『浅間嶺 』 2018年4月8日
奥多摩の浅間嶺に出掛けました❗(実は指差す先に富士山がうっすら見えているのです)
《登山難易度7》
(私たちと同じルートを歩いているヤマップデータより)
ガイドブックは何冊も持っているのに今までなかなか足が向かず、初めての奥多摩です。
最高に気持ちの良い新緑の尾根歩きとなりました。
周囲の山々の美しいことと言ったら❗
なんでもっと早く来なかった!?私達!、、という感じです。
自宅を5時に出発し、高速使って、払沢の滝入口バス停に6時50分位に到着しました。
バス停には既にバスが停まり、登山者がひとり立っています。
無料の払沢の滝駐車場に車を停め、大急ぎで支度を軽く整えて、バス停まで下って行きました。
が!しかし!
私達の目の前で、出発するバス~(涙)
時刻表を見ると、6時59分発です。
あ~、失敗。
次の発車は、、7時51分!?
51分もあるぞ。
じゃあ先に払沢の滝を見学するか。
その前にトイレに寄って、、などとしていて、ふと時刻表をもう一度見ると、あれ?あれ?数馬行きが7時34分とある。
あと30分。
じゃあここで待とうか、となりました。
あのバス停、分かりにくい~(涙)
バスがどういうルートで走るのか、さっぱり見当がつかないです。
ということで、辺りをウロウロしました。
こちらがバス停。
山がきれいですね~✨
そうこうしているうちに、バスがやってきました!
もう既に満員ですが、何人も降りる方がいて、無事座れて良かった。
そこから30分程バスに揺られ、浅間尾根登山口バス停に向かいました。
沢山の乗客全員がそこに行くのかと思いきや、ほとんどの方が途中で降りていきます。
なんだ?なんだ?途中から登った方がいいのか!?と思いましたが、今回は初めての浅間嶺なので、ガイドブックに忠実に一番奥の登山口から登ることにします。
登山口バス停の近くにはトイレもありました。
用を足してからスタートです。
今朝は冷えていたので、なぜかトイレを見ると、寄らずにはいられない。
車道(檜原街道)を戻る形で下っていくと、すぐに【←浅間嶺】の看板が。
南秋川の橋を渡り、急な車道をしばらく登ります。
途中、渡ってきた橋や対岸の山が美しく見えました。
やがて浅間坂の大きな看板が現れました。
里の花も美しい。
民宿浅間坂の前を通り抜けると、登山道に入っていきます。
登山道脇の手作り感満載の溝が、この里を大切に守ってきた人々の暮らしを想像させます。
しばらくは植林帯の中の九十九折れの急登です。
一旦車道を横切り、再び山道へ。
古道を思わせる石垣が続きます。
薄暗い針葉樹の森ですが、よく手入れされていて、気持ちいいです。
やがて少し開けた明るい場所に出ます。
大きな杉の木に守られた祠がありました。
明るい雑木林になってきました。
右に曲がった所に休憩用のベンチがありました。
急登はここで終わりということかしら?
今日の行程は長いので、先を急ぎます。
数馬分岐はまだかねぇと言いながら進みます。
このあとしばらくして判明するのですが、どうやらこの前の写真と後の写真の間に数馬分岐があったみたいです。
確かに分岐はあったのですが、何の標識もなかったので、「これだけ有名な?数馬分岐の標識がないはずはないよね。だからこれは数馬分岐ではない。」と思い、写真撮りませんでした(涙)
分岐でもなんでもない所に【←浅間嶺 浅間尾根登山口→】の標識があるのですから、当然【数馬分岐】の標識もあると思うじゃないですか、ねぇ(恨み節)。
ということで、数馬分岐を過ぎ、なだらかな尾根道になります。
右側の展望がひらけ、隣の尾根がクリアに見えます。
今日は視界が良いぞ❗
このままずっと雑木林かと思いきや、美しい杉の植林帯になります。
非常によく手入れされ、下刈りされて真っ直ぐに伸びる杉の林は、何とも清々しい。
いにしえの道らしく、お地蔵さんや道祖神が、登山者を見守ってくれています。
こちらは、数馬分岐になかなかつかない(既に通過してるのに)と悩む私の図。
ガイドブックに載ってない風神峠への分岐です。
さる石です。
どこかにさるの手形があったみたいです。
探してもよくわからなかった(涙)
登山道脇の花が彩りを添えてくれます。
針葉樹の植林帯、雑木林と交互に現れます。
とにかく、誰にも会わないので、本当にルート通りなのかと不安になってきます。
バス停で一緒に降りた他のお二人は先に行ってしまい、後続のバスはずっと後でしょうから仕方ないのですが。
何しろ数馬分岐に出会えてない(と思っている)し、ガイドブックに載ってない風神峠なるものの表示があるし、そりゃ不安になります。
そんな気持ちで歩いていると、やっと前から男性ハイカーが現れました!
この道であっているか聞くと、確かにそうだと。
次に目指すは一本松なのですが、その方はよくわからず通りすぎた模様だと聞きました。
数馬分岐を見逃したので(しつこい)、一本松だけは逃したくない❗
目を皿の様にして歩きます。
すると、前方にこんな標識が。
こりや気がつかないわぁ。
道が分かりにくいと書いてあるので、慎重に尾根道を進みます。
すると、小広い場所に出ました。
三角点があるのでここが山頂のようです。
ありました、ありました❗
一本松の表示が。
これが一本松~?
巻き道通らずに、わざわざ登ってきたのに、迎えてくれた一本松がこれ~?
「こんなの、一本松じゃなくて、お粗末だ!」と、ブーブー文句をいいながら
巻き道に戻るべく、急な樹林帯を下ります。
すると、平らな道に出て、見ると、、、
一本松?一本杉?
松なの?杉なの?
なんなんだ❗
あとで麓で地図を見て知るのですが、あの「一本松」と表示があったのは、多分杉だったのです。一本松というのは山の名前だったの~(涙)昔は大きな松の木があったのでしょうね~。
散々悪口言ってごめんなさい!
少し行くと、また木立に囲まれた石仏がありました。
そして、そして、その横には、、
幹回り8メートル位ありそうな巨木がありました!
私が小人に見える❗
大きい~✨
何の木なんだろう。
枝が高すぎて、葉っぱを見ることができません。
折れた枝もこの太さ!
しばらく巨木の周りでウロウロし、再び歩き始めます。
先を急がねば❗
美しい植林帯にテンションマックス❗
妖精が梢から舞い降りそうな素敵な針葉樹の森です。
尾根道になりました。
もしかしてもうじき山頂?
ほのかな期待を胸に坂を登りますが、再び下りに~(涙)
、、、そりゃそうだよねぇ。
まだ人里峠を見てない。
なかなかに遠いです。
崩れた所に危なっかしい木製の橋がかかっていました。
新緑が眩しい雑木林(尾根の北側)の歩きやすい道です。
落ち葉🍂でフッカフカ
落ち葉🍂でのレリゴーにチャレンジ
ビミョーですが、一応角度的にはだいぶ撮影が上手くなっている気がします(自画自賛)。
人里峠(へんぼり峠)に着きました。
展望のない静かな峠です。
新緑の雑木林を進みます。
しばらく行くと、突然左側の視界がひらけます。
素晴らしい展望です。
東京方面の町が見えます。
大岳山です。
御前山です。
今までも時々展望がひらけたり、樹林越しに眺めが良い所がありましたが、この眺めは圧巻(^-^)
疲れが吹き飛びます。
更に進むと、遠くの山まで見え始めました。
最高に気持ちいい~✨
スマホ写真のアップでは伝わりませんが、見渡す里山の風景が素敵です。
少し行くと、浅間嶺山頂まで尾根を行くコースと巻き道コースに分かれます。
ガイドブックに巻き道コースの方が歩きやすいとあったので巻き道コースを進みます。
ミズナラなどの広葉樹の森がきれいです。
いよいよ、山頂手前最後の分岐に着きました~✨
すぐに山頂直下の広場に到着です。
ベンチで3~4組がランチしていました。
私はまずはトイレ、トイレ。
広場には大きな桜の木がありました。
一週間前ならさぞきれいだったことでしょうね。
あの上が山頂のようです。
途中私達を追い抜いて行った男性ハイカーが、「あれ?浅間神社は寄らなかったのかい?」と。
え!?
神社があったんですか?
「分岐に浅間神社って書いてあったろうが」とのこと。
そんなの気がつかなかったなぁ。
まあまあ登るようなので、今回は浅間神社はパスしました。
次回お参りしましょう。
ということで、山頂に向かいます。
ついに着きました~✨
浅間嶺山頂❗903M。
標高差283Mですが、初めのうちだけ急登でほぼ尾根歩きなので、とにかく行程が長かったですね。
ここまで4時間かかりました。
でもそれだけ歩いてきた甲斐がありました!
素晴らしい展望です。
北側は大岳山や御前山が目の前に迫ります。
南側には笹尾根の向こうに丹沢の山並みです。
富士山もはっきり見えます。(写真ではうっすらですが、肉眼では白い山頂部がよく見えました)
ベンチに座って、ようやくランチタイムです。
時刻は12時。
朝が早かったので、お腹がペコペコでした。
目の前の斜面には桜が沢山植わっています。
やはり一週間前なら、桜越しの展望が楽しめたのでしょう。
来年はぜひドンピシャな日に訪れたい。
一時間程山頂でゆっくりし、再び歩き始めます。
下山も同じ位の距離歩かなければ駐車場に戻れません(涙)
浅間嶺が別名浅間尾根なのがよくわかります。
山頂部がとても長い。
大展望と桜を楽しみながらの緩やかな下りは、もう最高の気分です。
広葉樹の広~い森をルンルン下ります。
こういう道、大好き(*⌒3⌒*)
ずーっと歩いていられる気がする(笑)
前方に見える山は松生山(934M)です。
さらに下って松生山への分岐を分け、左に曲がってどんどん下ります。
この辺りがカタクリの群生地なのでしょうか?、、と後になって思いました。
このときは広々とした新緑の森に見とれて、あまりよく観察しなかったので、カタクリの残骸(咲き終わっていたらしいです)に全く気がつきませんでした。
花は見れませんでしたが、それはそれは気持ちの良い森でした。
更に新緑の中を下っていきます。
途中なぜかここだけ石がゴロゴロしてました。
斜面にカタクリがないかと思いながら行きましたが、カタクリもアズマイチゲも見当たらなかったなぁ。
いつの間にかカタクリの群生地を過ぎていました。
気を付けて見てたんだけどなぁ。
なぜひとつもカタクリ(の葉っぱさえ)を見つけられなかったのだろう。
これはきっと散々悪口言った一本松の呪いだ!ということになりました。
改めて、一本松さん、ごめんなさい。
やがてモミの巨木🎄に出会いました。
薄暗い針葉樹の森になりました。
ジグザグに下っていきます。
道の横にはなぜか一定間隔にモミの巨木があります。
いにしえの道の名残りなのでしょうか。
樹齢が100年を超えている気がします。
このモミの木は、斜面を上へ上へ根っこを伸ばしていて、すごい生命力を感じました。
やがて沢沿いの道となります。
水を引いているホースが出てきました。
里が近い証拠ですね。
と思っていたら、、
すぐに建物が見えてきました。
そば処みちこさんです。
そばは売り切れみたい。
そばひきに使う水車が豪快な音をたてて回っていました。
お蕎麦が売り切れだったので、お汁粉でひと休み。
25分程ゆっくりし、再び歩き始めます。
振り返るとそば処みちこさんはこんな感じ。
甲州古道と書いてありますので、こちらを進みます。
途中時坂峠に向かう道が通行止めだったようなので、車道をそのまま下りました。
するとカーブの度にとても眺めが良いです。
美しい里山が見えてきました。
この里山の中をジグザグに下っていきます。
里山の桜が可愛い。
日本の原風景のような世界です。
やがて車道を下ります。
車道脇の石垣が見事。
ようやく駐車場に帰り着きました。
時刻は午後3時25分。
登山口バス停を8時10分頃スタートしたので、7時間15分、山の中にいたことになります。
なかなかに長かったですね。
車に荷物をおろして、払沢の滝を見に行きましょう。
ウッドチップの敷かれた歩きやすい道を行くと、可愛らしい郵便局が現れます。
やがて水の音が大きくなり、日本百名滝に選ばれている払沢の滝が見えてきます。
4段で落差は60メートルだそうです。
大きすぎて全て写真におさめるのは難しいです。
マイナスイオンをいっぱいに浴びます。
最後に檜原の源流水を使ったお豆腐をお土産に買い、おからドーナツと豆乳を頂きました。
さっきお汁粉食べたばかりなのに(笑)
浅間嶺、これまた素晴らしかったです。
ガイドブックだと暗い感じの写真が多く、こんなにすごい展望の山とは思っていませんでした。
これは人気があるはずですね。
次回は紅葉シーズンに訪れたい❗
そのときは途中の峠から登って、もう少し行程を短くしないと日が暮れちゃいそうですね。
本日の歩数、なんと25000歩!
過去最高記録更新👍
(しかも、翌日筋肉痛なしでした❗だいぶ体力ついてきた!?)
浅間尾根登山口バス停0816ー(14分)ー浅間坂入口0830ー(40分)ー数馬分岐0910ー(1時間2分)ー一本松1012ー(13分)ー浅間石宮(巨木)1025ー(47分)ー人里峠1112ー(26分)ー巻き道分岐1138ー(12分)ー園地広場1150(8分トイレ)ー(5分)ー浅間嶺山頂1203(50分ランチ)ー(1時間5分)ーそば処みちこ1358(24分休憩)ー(1時間3分)ー払沢の滝駐車場1525
全行程 7時間9分
(うち歩行時間 5時間47分)
歩数 25000歩
標高差 660M(270Mー930M)
行程図
パーティー 2名(ターボと)