【埼玉、寄居町】北武蔵用水土地改良区のホスピタリティーに感動した、円良田湖取水棟ツアー。2020年6月12日(金)夕方
円良田湖取水棟内部から、こんにちは!
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。
先週の日曜日から、寄居町用土地区内の農業水路を調査しております。
朝の散歩の中でなので、範囲も時間も限られていましたが、ひまと一緒にあちこち歩きまわり、色んな事がわかってきました。
しかし、それに比例するように益々分からないことも現れてくるのです。
私は完全に迷路に入り込んでしまいました。
水路が全て地上に出ていれば容易に辿れますが、その多くが地下に埋まり、地上に出てる場所では藪に埋もれていますから、なかなか全貌をとらえる事が出来ません😅
これは自分の足で稼ぎ、衰え始めた脳細胞でいくら考えても限界があり、もう無理だ!と悟った私は、外へ助けを求めることにしたのです。
ネットで調べた時に出てきた「寄居町溜池マップ」に寄居町農林課の電話番号があったので、掛けてみることにしました。
用土地区の農業用水の地図はないかと聞いてみると、役場にはないけど、北武蔵用水土地改良区にならあるんじゃないかとの回答でした。
電話番号を教えていただき、早速電話してみると、突然の電話に戸惑った様子で「あの~、それを調べて何をされるんですか?」と問われ、「いやぁ、どこまでも個人的な興味なんですが、、」と、このところ用水めぐりをしていて現在壁にぶち当たっていることを正直に打ち明けました。
するとかなり古いものだけど地図はあるとのことだったので、それを見せてもらいに約束の時間に伺うことになりました。
可能なら聞きたい事が山ほどあるので、質問をメモして寄居町末野の事務所にやって来ました。
事務所の中に案内されると、所長さんが電話中だったので、しばらくお部屋の中をボーっと見ていて、気になる文字がありました。
6月の予定が書かれたホワイトボードがあったのですが、6/5から6/14まで用土に放出する予定が書いてあり、6/5の欄に「出水5時、止水4時」とあります。
ん?出水5時???
6時じゃなくて??
この日だけ1時間早かったのかなとこの時は思っていました。
電話を終えられた所長さんが「で、どういった事をお聞きになりたいのでしたか?」と言っていただいたので、ここからはこの一週間の出来事をお話しし、でもどうしても個人の力では限界があるので、答え(地図)が欲しいのだとお願いしたのです。
すると私が朝電話で問い合わせをした後に役場に行くお仕事があったので、その際に他に何か資料はないかと探してくださったようなのですが、やはり資料はここ改良区のみの保管となっていることが分かったそうです。
細かい水路がどう繋がり、どこの水がどう運ばれているのかは、誰も知らないだろうと言うことでした。
あーー、ここにも答えはないのか、、と思いましたが、それでも歩き回っているだけでは決して知り得ない沢山の貴重な情報をいただく事ができました。
まず一番驚いたのは!!!
① 円良田湖から用土の円筒分水堰まで水がたどり着く所要時間がなんと1時間だということです!
「ええええ、1時間もかかるんですか!?私はてっきり数分なのかと思ってました!」と言うと、
「そんなにすごいスピードで流すと、円筒分水堰がぶっ飛ぶんですよ。なので、流れのスピードを抑えるように、地下トンネルはクネクネさせながら踊場やプールを作ってあるんです。自分はまだ入った事がないのですが、以前中に入った職員の話では天井が高い部屋のような空間もあるらしいです」と、所長さんが腕を上下にクネクネさせながら教えてくださいました。
なるほど~ーーー!👀
「私はインディジョーンズみたいに水がドゥワーーーって流れてくるのかと想像してたんですが、トンネル出口でスタンバイしていても始まりがほぼ分からないくらいとても静かでした」と言うと、所長さんと事務員さんのお二人が笑っていました。
私がいかにあり得ない想像をしていたかと言うことです。
② 現在1秒で0.3トンの水を流しているのですが、それ以上になったら円筒分水堰から空高く噴水が吹き上がってしまって大変なことになるそうです。
円筒分水堰から流れ出た水は地下トンネルを通ってどこに向かっているのか、、それが私の一番知りたいことなのですが、所長さんも具体的にどこだという事は分からないようでした。
そのほとんどが地下ですし、細かい分水はそれぞれの地区の水利組合や農家が各々管理しているようなのです。
改造もされているだろうと言うことでした。
③ ただ、いただいた地図でも分かるように、円筒分水堰からは用土、桜沢、美里に決められた配分で送り出されています。
事務員さんとお二人で、沢山の地図をコピーしてくださいました。
白黒だったので、自宅に帰り、水路は赤、溜池は青で塗ってみました。
この地図によると、用土の分水工からは三方に送られ、
④ 「第1号支線」は東に出た後二手に分かれ(あのL字分水堰だ!)、夫が藤治川と呼ぶ二つの水路に運ばれ、用土地区全体と花園地区の田畑の間を通って関越自動車道の先で合流しています。
⑤ 「第2号支線」は、ずっと地下トンネルで、寄居町桜沢の大きな交差点と線路の間で顔を出しています。
⑥ 「第3号支線」は、北谷津池の北側を国道254に沿ってしばらく進み、途中から暗渠となり、二手に分かれて一方は「中里支線」として猪股川と平行して流れ、最終的に溜池で終わっています。
⑦ もう一方は「甘粕支線」となり、天神川とJR八高線が交わる辺りで途切れています。
この3つの地下トンネルの先がどんな風になっているのか、明日はターボとハガレーナと共に確認しに行く予定です。
(この時点では私が勝手にそう決めていただけですが😅)
もしかしたら、こんな橋梁にも興味があるのでは?とこんな写真をプリントアウトもしていただきました。
川の上を水路が横断している珍しい光景です。
修理が必要なので撮影された資料のようでした。
これはどうも「万葉の里」近くの猪股川にかかっているようなので、明日の美里方面調査(?)の時に立ち寄ろうと思います。
そしてとても大きな収穫だったのは、、
【北武蔵用水土地改良事業概要案内】です。
「これはお渡しすることはできないのですが、、」とおっしゃっていたので、もしかしたらこの一冊しか残っていない大変貴重な資料なのだろうなと思いました。
この時はお話しを伺う事が最優先だったので、冊子は写真に撮らせていただき、帰宅してからじっくり読みました。
表紙を開いていきなりビックリ👀
この方知ってます!
「鈴木熊吉さん」
私の友人のおじいちゃんです。
用土がまだ寄居町ではなく用土村だった時の村長さんで、当時困難を極めた用水土地改良事業に尽力された方だったのですね。
色褪せた薄い紙のいかにも心細い冊子になっています。
しかし、中身はとても力強く、そして、強靭な意思が漲る内容となっていました。
以下、概要を記します。
まずは円良田湖、円筒分水堰、水路が作られた【歴史的背景と工事の概要】です。
① 現在の寄居町、深谷市(旧花園町、旧岡部町)、美里町は、北武蔵野の台地で、この地帯には耕地3000丁歩の内に562丁歩の水田があった。
② それらは雨水か小さい溜池に貯まる水を使った天水田で、用水に乏しく、農家は絶えず苦労していた。
③ また土地の自然傾斜により、大部分は藤治川、志戸川におちて、小山川に合流し、一部は荒川におちる地形勾配があるので、排水という面では浸水被害など少なかったが、反面その急な勾配により用水不足が深刻だった。
④ そこで有志が県に陳情し、県耕地課の調査研究の結果、以下の計画を立てた。
a) 美里町円良田の山中より流れる逆川を、寄居町末野堺で締め切って貯水池とする。
a) 貯水池(円良田湖)からは、鐘撞堂山中腹を東北方へ2,300mの隧道を堀削して寄居町用土に導入。
c) 用土より南東北3線に分水して延長20.5㎞の連絡水路により、地域内の水田に灌漑する。
⑤ 県事業として、昭和17年11月より隧道工事から着手。戦中戦後の資材労力不足などにより一時中止の危機に瀕したが、北武蔵用水普通水利組合を設立し、事業の促進をはかった。
⑥ 昭和24年2月15日に隧道を貫通し、直ちに貯水地、石堤工事に着手。操作室、比例分水工と次々に竣工し、昭和29年度には県営工事を完了。
⑦ それ以降は、三年計画で、団体事業として全長20㎞余りの幹支線及び井堰15ヶ所の工事を竣工し、昭和32年3月に全て完了した。
、、、すごい!
この調査を始めてから早い段階で、円良田湖が用土のために造られた巨大な溜池なのではないか?と気がついていましたが、やはりそうだったのですね✨
溜池があったから利用させてもらうことにしたのではなく、用土のためだけにわざわざ山の向こうに人造湖を造るという大胆な発想に驚きを隠せません。
凄い事を成し遂げたもんですね。
それから62年たった今でも、あの隧道も円筒分水堰もバリバリ現役ですよ。
川のない地域で、わずかな溜池の水で稲を作ることに苦労していた農家の人々の悲願だったのでしょうね。
資金難や戦争など幾多の困難を乗り越え、初めてあの円筒分水堰に水が高々と吹き上がった時の、人々の晴れやかな表情が目に浮かぶようです。
昭和17年に着手し、工事完了が昭和32年というのですから、15年ですか、、。
長いですね。
どれだけ待ち望まれたかと想像します。
北武蔵のために円良田に目をつけた当時の県耕地課にもアッパレと言いたいですね。
後半は、【構造などの説明】です。
① 《分水工の説明》
円型噴水式、比例溢流分水工で三線に分水。
内径1.8mの中心噴水筒より噴水溢流したものが途中波除け壁の下を潜って、直径7.5mの溢流壁を溢流して各水路に流下する。
② 隧道出口より下流を暗渠(サイフォン)式水路とし、分水工に至る間を幹線水路と呼ぶ。
③ 分水工より下流は、三幹線水路と共にコンクリート式水路とし、それに各耕地に支線水路をもって配水し、全耕地に給水する。
④ 配水口のある貯水池(円良田湖)から比例円筒分水堰までは用水土地改良区が管理し、分水堰から各線毎は水利委員が公平に配水する。
⑤ 《隧道の説明》
溜池内の取水装置より東北方に勾配1/1500で掘削。
断面形状は底幅1.5m、高さ1.8mの半円形状コンクリート巻立て1,250mで、硬岩石の箇所は巻立てしない。
、、、へぇ~⤴️
2,300mのうち1,250mはコンクリート巻立てだけど、残りの1,050mは岩盤むき出しってことですよね!?
岩盤を掘削して高さが1.8mの穴を掘ったんだね。
だから大雨の時とか、山からの水が染み込んでより水量が多くなるんですね。
それと更に驚いたのは、その勾配の緩さですよ!
1/1500ですって!?
ってことは、1500mで1m下がるってことですよね?
この隧道は2300mなのですから、円良田湖から分水堰までわずか1.5mしか高度差がないと言うことですよ!
ちょうどハガレーナの背丈くらいです。
それだけの高度差なのに、そのまま流すと凄い圧力になってしまうので、クネクネと上下に蛇行させて、たまにプールさせたりもして、速度を弱めなければいけないのですね。
この冊子には難しい計算式も載っていましたよ。
私にはちんぷんかんぷんですが😣
最後のページにはこんな地図がありました。
あれ?これを見ると花園町方面へ「第4号支線」というのもありますね。
そういえば所長さんが、花園町は途中から玉淀ダムの用水を利用するようになって脱退したっておっしゃってたような、、。
だから、あの円筒分水堰の南側に、後付けの水路があるんですね。
花園町が離脱したことで、南方面への水量を減らしたのだろうと想像します。
事務所にあった完成当時の写真です。
最初は南側の妙な水路がないですもんね!
360度均等に分水されるようになっています。
⏫現在の写真はこちら。
南側には後から設置されたと思われるコンクリートの水路があるのです。
ドーナツの外側に水路を設けることにより、南側へ落ちないようにしてあるのです。
色んな事が繋がってきました。
ひとつずつ謎が解明されるのって楽しいです😊
取水口の説明もしていただきました。
水深が18mが基準値で、通常第一ゲートのみ開閉しているそうです。
水位が極端に低くなるようなら、第二ゲート、第三ゲートと開くゲートが変わってくるのです。
円良田湖の水位が20~30センチ下がる量を取水して流した場合、谷津池は満杯になるそうです。
11時間ぶっ続けで取水して送水した場合、円良田湖の水位は15cm下がると教えていただきました。
すなわち、6月5日から14日の十日間で、円良田湖の水位は1.5m下がるはずだと言うことです。
6月12日現在、基準値の18mより1.3m下がって16.7mになっているとのことでした。
「円良田湖は周囲の山からの水が貯まっているのですか?」と質問すると、「そうです。円良田には5~6の沢から水が流れ込んでいるんですよね。なので比較的水がきれいだと言われています。へら鮒釣りなどが楽しめるのはそのためです。その辺は観光協会の方が詳しいと思います」とのお答えだったので、観光協会の会長さんなら私は個人的に存じ上げているので今度話しを聞きに行ってみようと思いました。
それから、今朝前谷津池に水が流れ込んでいた事実をお伝えし、「これは第一号分水からの水なんですかね」とお尋ねすると、前谷津池には円良田の水は分水されてないとのことでした。
昨日降った雨で、山水が出ていたのだろうとのことです。
「前谷津池には案外山の水が入ってくるんです」と教えていただきました。
困った時の「マンホール第一分水」は間違いでしたね😅
昨日の記事、お詫びして訂正いたします🙇
今回の北武蔵用水土地改良区訪問で、とても多くの情報が得られ、様々な疑問を解決することができました!
唯一残念なのは、円筒分水堰と取水棟の断面図を見られなかったことです(涙)
どれだけの深さに水が落ち込み流れていくのか?(あるいは噴き上げるのか?)
知りたかったなぁと思います。
多分どこにも資料がないのです。
でも、でも、この後驚きの展開となり、そんな残念な気持ちは吹っ飛ぶこととなりました😁
途中から末野地区の水利組合長さんがいらっしゃったので、しばらく一緒におしゃべりしていたのです。
私「あの取水棟には人が入れるようになっているんですか?」
所長さん(以下所と表示)が、
所「はい、もちろん。私は毎日入ってます」
私「へぇ!それは羨ましい!あの中では水が下に落ちていく様子とか見られるんですか?」
所「ええ、毎日確認してます」
私「くぅーーーっ!羨ましい!見てみたいですねーーっ!絶対無理だけど!」
所「なんなら今日この後行きますからご覧になりますか?」
私「え?いいんですか!?」
所「ええ、別に構わないですよ」
私「えええ、見たいです、見たいです、是非是非!」
すると組合長さん(以下組と表示)も、
組「そういえば、俺もあそこには入ったことなかったな」
所「そうですね、じゃあこの機会に是非」
私「いいですね!一緒に見ましょうよ!」
所「(事務員さんに向け)たまには見学ツアーとかするのもいいかもね」
私「仲間も見たがると思うんですが、一緒に何人か連れて行ってもいいですか?」
所「もちろん、どうぞ、どうぞ」
💃💃ひょえーーーーっ!!💃💃
すごくないですか!?
こんなことってあるんですね!
なんてお優しい方たちなのでしょう!?
こんなオバチャンの道楽に気持ち良く付き合ってくださって、本当にありがとうございます!🙇
、、、ということで、夕方再会を約束し、事務所を後にしたのでした。
どしゃ降りの雨の中、車に駆け戻り、早速車の中で、「火曜日山の会」と「寄居山岳会」に連絡です。
「今日これから円良田湖第7駐車場に来たら、取水棟に入れてもらえるよーーーーーっ!」
参加できたのは、仕事を終えたターボとウォーリーでした。
(コンピューター制御で)既に取水が終了している円良田湖取水棟にやって来ました。
所長さんが鍵を開けてくれました。
いよいよ桟橋に足を踏み入れます!
今まで一般人が立ち入ることはほぼ無かった桟橋に立ちました!
ひぇ~、ワクワクが止まらない😍
折角なんで、周囲をぐるっと一周してみますか?と言っていただき、「します!します!一周します!」と答えました😁
「なかなか見れない角度だと思うので」と所長さん。
ご親切にありがとうございます。
夕方なので釣り人はいませんでした。
ここに来る少し前までは大雨が降っていましたから、止んで良かったですね。
静かな湖面が美しいです。
この写真には重要ポイントがふたつ。
ひとつは左手の少し出っ張っている場所。
当初はあそこに取水棟があったのだそうです。
そして、もうひとつは石堤にある放水バルブ。
あれは末野方面へ送水するバルブです。
実は事務所でお会いし、今一緒に見学ツアーに参加しておられる組合長さんは、末野地区で唯一の組合員なのだそうです。
現在末野地区で田んぼを所有しお米を作っておられる最後のお一人なのだとか。
なのであのバルブ、もっと言えば末野支線は組合長Aさん専用の水路だということです!
なんて贅沢な!(笑)
なのでみんなで「Aさん水路」と呼ぶことにしました😁
最近作られた越水堰が見えます。
昨年秋の台風19号の時はあそこからの越水が凄まじかったらしいです。
たまらずAさんに連絡が行き、Aさん水路にも水を放出してもらいたいと言われ、バルブを開けにきたとおっしゃってました。
湖畔のお店は営業しているのですか?と聞いてみると、「営業はしてないけど、住んではいます」とのこと。
あんな景色の良い所で寝起きできるなんて、いいですね~⤴️
水の音がする場所に住むのが夢です。
まぁ、海無し県の川無し地区で一生を終えると思いますが😅
六角形の取水棟のまわりを一周回って来ました。
さあ、さあ、いよいよ、取水棟内部に入ります!
お待たせしました!
取水棟内部の様子です!
黄緑色に塗られたゲート開閉装置が6台並んでいます。
制御板の説明をしていただきました。
事務所にもあったゲートの水深などを示す図です。
No.1~3はゲートが上から下に、No.4~6(制水ゲート)は下から上に引っ張りあげる方式なんですね。
ここで一番右下に描かれた第6ゲート。
この第6ゲートだけは常に6cmだけ開いているのだそうです。
一番下のゲートを少しだけ開けておくことにより、円筒形の取水棟内部に一定量の水を貯めておきます。
大量の水が凄い勢いで落下してきた時に内部構造が破壊されるのを防ぐためだそうです。
なるほどね~👀
水の破壊的な力は素人の想像をはるかに超えますね。
他にも色々説明していただいたのですが、メモしなかったので忘却の彼方になってしまいました。
三人寄れば文殊の知恵じゃないですけど、オバチャン三人で聞いていたので、また誰かが何か思い出したらご披露したいと思います😅
所長さん、出来の悪い教え子で申し訳ないです💦
さあ、いよいよ本丸登場です!
取水塔の蓋が開きますよ❗
しばし唖然と見つめる私たち。
あ、真っ暗なんだね。
梯子があるけど、、、ただの四角い闇の入口です😱
ウォーリーが「入ってもいいんですか!?」と。
えええ、入るの!?
すると所長さんが「もちろん。ここに入りたくて来たんでしょ?」と。
私は「ど、どうしよう😱底が見えないから相当怖いよ~😣」と思い若干躊躇しました。
多分ターボもそうだったのではないかと思います。
しかしすかさずウォーリーが、
「入りたい!私!行きます‼️」と言って、
全く躊躇することもなく、とっとと下って行きました。
ひょえぇ、ウォーリーのこの大胆さには驚きます。
この底の見えない暗闇を前にして、チラとも恐怖を感じないのでしょうか?
まぁ、今まで散々藪こぎしてきてその傾向は知ってはいましたが、ここまでとは、、😅
「すご~い!真っ暗~!」と嬉しげに叫んでおります。
目だけ光って銀河鉄道999の車掌さんみたくなってますけど😅
ウォーリーが立ったことにより、底が見えたので降りることにしました。
手すりが濡れてツルツルしているので少し怖いです。
足を滑らせないように慎重に、、。
私に続いてターボも降りて来ました。
その後Aさんも加わり、狭いブリッジはぎゅうぎゅう詰め😁
ゴンッという音と共に第一ゲートがゆっくり開き始めました。
所長さんが私たちのために試験運転してくれているのです。
外の光と共に水がジョボジョボと入って来ました。
おおお、案外近い!
辺りは魚のような生臭い匂いがします。
最初のうちは真下に落下していた水流。
落ちていく先は奈落の底で全く見えません😱
徐々に下がっていくゲート。
水しぶきがだんだん激しくなってきます。
四人で場所を交代しながら写真を撮りました。
最初は真下に落ちていた水が向かいの壁に当たるほどになってきました。
最高に激しかった時です。
そして、テンションもマックスでした!
こんな瞬間に立ち会えることになるなんて、朝は想像もしていませんでした。
ゴーゴーという凄い音と辺りに散らばる水しぶきで、円筒の中が満たされ、Aさんはたまらず上に戻ってしまいました。
また少しずつゲートがあがっていきました。
フラッシュをたいたり、カメラのライトをつけたりしても、深すぎて全く底が見えません。
あ、下に第二ゲートが見えました!
なるほど、なるほど~👀
それにしてもあの壁の厚さといったら!
1メートル近くありそうですよね。
いや、もっとあるかな?
扉の幅が70cmですから、それと比べると厚みが1m以上ありそうなことが分かりますね。
構造が少しでも分かると楽しいですね。
徐々に水流が落ち着いてきました。
この時は気がつきませんでしたが、写真を拡大すると、下に第三ゲートがうっすら見えますね。
それに、何となく底に貯まった水が見えるような気がするんですけど、どうなんでしょうね?
さっきのゲート水位表によると、第1ゲートの下部が水深15.7m地点で、第6ゲート下部が6mなのですから、単純に考えると約10m下に水面があることになりますよね。
うん、そのくらいの距離かな?という感じがします。
ではそろそろ戻りましょうか。
ウォーリーに続いてターボも上がっていきました。
私は特別な体験をしたこの日のクライマックスの場面からなかなか離れ難く、穴の中に一人取り残されたドキドキと余韻を少し楽しみました😁
いよいよゲートが閉まります。
真っ暗になるのはさすがに怖いので私も戻ることにしました。
こんな名盤がありました。
なぜ第一ゲートと第五ゲートの表示だけ?
第一ゲートと第五ゲートは同じ大きさではないのかな?
表には同じように書いてあったけど、どうなんでしょうかね?
あ!今わかった!
「1門」というのは第一ゲートではなく、第六ゲート1つのことなんだ!
「5門」というのは第一から第五までの五つのゲートっていう意味なんだね。
ちゃんと設置数って表示されてるよ😅
第六ゲートだけ形が変わっていて「1m×1m」だけど、他は「0.7m×2.3m」の大きさということです。
全くこんな表示を読み解くのにも時間がかかる💦
ちゃんと隅から隅まで読まないで、最初に目に入った文字で「1門=第一ゲート」と思い込む早合点な傾向が、謎の解明を遅らせるんですよね(涙)
すべてのことに共通する私の弱点です。
なので、今日のブログにもきっと間違いが少なからずあるだろうと思います。
また訂正してお詫び申し上げますと書くことになるかも😅
北武蔵用水土地改良区の所長さんのご厚意で実現したツアーもそろそろ終了します。
振り返ってみると、今まで気がつかなかったドア開閉のための鋼材が取水棟のベランダ下に立っているのが見えまして。
左に見えるのが、第一ゲート、右に見えるのが、第二ゲートなのではと思います。
朝の役場への電話から始まり、北武蔵野事務所の皆さんに大変お世話になりました。
所長さんの計らいに感謝申し上げます。
いただいた資料を元に、明日は各トンネルの出口を探しにいきたいと思います。
本当にありがとうございました。
明日のトンネル出口探しで、いよいよ私の用水巡りも最終局面を迎えます。
いつもお付き合いいただき、ありがとうございます。
所長さんと事務員さん、この記事、読んでくださるかな?
添削してもらえるように「ブログの名刺」を別れ際にお渡ししてあるのです😁
間違っているところがあったら、メールでご指摘ください!
よろしくお願いします🙇⤵️