【長野、小諸】雪の『浅間山 』第2弾 2018年2月24日(土)
《登山難易度2.5》
この冬二回目の雪の浅間山です。
友達に雄大な浅間山を見せたいのと、あのモフモフの雪道下りを体験してほしくて計画しました。
今回のメンバーはコマクサ探検隊の4人です。
あれ?一人多い!?
端の男性はガイドのAさんです。
車坂山までの登り途中で初めてお会いして、トーミの頭までご一緒しました。
今回はこのAさんに教えて頂いた山の基礎知識満載でお送りします(^-^)v
そして、初めにアップした記事に間違いがあった(Aさんからご指摘頂きました❗)ので、こっそり訂正してます😅
車坂峠のビジターセンター駐車場に8時半頃到着し、身支度を整えて出発です。
その際、初めて軽アイゼンを装着する友人がうまくできなくてだいぶ手間取りました。
おばちゃん4人でヤイノヤイノ。
もしかしたらこの駐車場でのやり取りを目にしたAさんが、「このおばちゃんたちはどうやらド素人だな。遭難でもされちゃ大変だ。ガイドしながら付いていってやった方が良さそうだ。」と思ってもらった可能性大です。
何とか問題を解決し、行きの車中で記入しておいた登山届を提出し(ターボ、ナイス❗)、表コースに入って行きます。
最近の暖かさで雪が減ってるかも?と思っていましたが、相変わらず山の中はしっかり踏み固められた雪があり、積雪量は前回と変わらない様子。
ただ周りの木々には霧氷はなく、普通の冬枯れの森です。
歩き始めて、数分で山岳ガイドをされているAさんと遭遇。
動物の足跡🐾を見ていた私たちに、「これはキツネの足跡だよ」と教えて頂いたのが出会いでした。
キツネの足跡は縦になっています。
こちらはウサギの足跡。
肉球までしっかり残っていて、可愛い(*≧з≦)。
横に2つある後ろ足は側にある前足より後に付いたものなんですって。
跳び箱と同じです。
森には針葉樹の中で珍しく葉を落とすカラマツ(唐松、落葉松とも書く)とダケカンバが混在する森です。
ちなみに、針葉樹の中でもう一つ葉を落とす珍しい木は?
正解は「いちょう」です。
あれって、針葉樹なんですって!
シラカバは幹が白く真っ直ぐ立つのが特徴で、枝の下にワキ毛のように逆V字の黒い模様があります。
ダケカンバはシラカバより高い標高の場所で見られ、幹がオレンジっぽくて、少し曲がっていることが多い(雪のため)。
枝が分かれ、幹の皮が剥がれやすいのが特徴です。
ゴヨウマツの説明も受けたのに、ゴヨウマツの写真がない!(残念)
海辺にあるのは黒松、山にあるのは赤松。
針のような葉が五本出てるのはゴヨウマツです。
辺りはゴヨウマツが多かったです。
こちらは樹木の幹などにへばりついて生活する地衣類。
藻類と菌類が共生しています。
決して木から栄養を吸いとっているのではありません。
にわかネイチャー教室(^-^)v
沢山教わり過ぎて、そろそろキャパオーバーです(笑)
シラビソ。
葉は細長く、裏が白いです。
幹も白っぽいのが特徴。
コメツガ。
お米のように小さな葉が密集しています。
幹はシラビソより茶色っぽいです。
葉の付き方、葉の長さは、シラビソもコメツガも個体差がありますが、とにかく葉っぱが小さければコメツガ。
車坂山を越えて鞍部まで下ります。
下りながら頭上から鳥の鳴き声が。
コガラでした。
コガラは黒いベレー帽を被っています。
蝶ネクタイはヒガラ。
ヤマガラは色が白黒ではなく、茶色系です。
下った道を振り返りました。
このコースの中でも一二を争う急な下り。
いつものビュースポットに到着。
前回は霧氷に囲まれていましたが、今日は青々してます。
枝の先につく実がかわいくて思わず写真におさめました。
眺めは~、今日はイマイチ~(涙)
アルプスも八ヶ岳も全く見えずでした。
暖かかったからね~。
えーと、えーと、浅間湯ノ丸火山群、、だったかなぁ。
み~んな古い火山です。
今度は黒斑山から西側の森の勉強。
黒斑山の噴火から初めに飛んできて荒れ地に根を下ろすダケカンバ(パイオニアツリー)が山頂付近や所々に残っていますが、その後落ち葉の腐葉土にシラビソなどの針葉樹が根をはり、今はほぼシラビソの森です。
パイオニアツリーとは先駆性樹種といい、ダケカンバの他にもシラカバやカラマツも含まれます。
少し浅間山が見えてきました。
晴れてる❗視界良好❗良かった~(^-^)
どんどん近くなる~✨
早く友達にあの大迫力の浅間山を見せてあげたい。
足取りが軽くなります。
大きなつらら。
前回は沢山あったけど、木の上の雪がほぼとけてしまっている今日は貴重な一枚。
途中、シラビソの幹から流れ出て凍っている蜜(樹液)を指で撫でて匂いを嗅がせてもらいました。
爽やかな香り❗
みんな「バスクリン森の香りだ!」と、、(笑)
シラビソはいい香りがするとはどこかで読んだ気がするけど、体感したのはこれが初めてで感激しました。
成分はサリチル酸メチルで、サロメチールと同じです。
癒してくれる「フィットチット」現象です。
槍ヶ鞘に到着~✨
友人の「うわ~っ!」という声を後ろに聞き、ほくそ笑む私。
でしょ!?でしょ!?って私の持ち物じゃないけどね、浅間山(笑)
5人揃って記念撮影。
槍ヶ鞘に来るのはこれで三回目ですが、毎回同じシラビソのてっぺんに鳥が止まり、「ギーギー」鳴いています。
ホシガラスだそうです。
背中に白黒斑点があります。
彼も眺めが良くてお気に入りなんだろうな、あの場所。
斜面の所々にある足跡はカモシカのものだそう。
会いたいなぁ。
浅間山の噴火の歴史を沢山勉強し(Aさん、ごめんなさい。難し過ぎてほぼ覚えられませんでした)、トーミの頭へ向かいます。
前回より雪が少ないみたい。
稜線で見れた樹氷も今日は見られません。
しかも空が曇ってきた❗
岩が露出している所もあり、軽アイゼンが少し引っ掛かります。
強風が吹いてきて、槍ヶ鞘から見えていた浅間山がみるみる雲の中へ。
トーミの頭についたときは、うっすら湯ノ平と黒斑山などの外輪山が見えるだけになってしまいました。
カモシカを探します。
すると友人が「何か動物が死んでる❗」と叫び、みんなで見つめた先に、、
カモシカだ~✨
白い雪の上にいてくれれば目立つのに、枯れた草の上にいるので、分かりにくいのですが、確かにカモシカがモソモソと動いています。
草を食べているようにも見えました。
カモシカがいるのは、草すべりの登山道脇ですね。
冬場は人間には難しい急な斜面です。
視界が悪くなり、風も強く、しかも今日はネイチャー教室しながら登ってきたので、時間がお昼を過ぎていました。
なので、今日の目的地はトーミの頭ということにして、下山することにします。
今日は夕方までこの山塊で遊ぶ予定だというAさんとはここでお別れです。
本当に色んな事を教えて頂き、ありがとうございました❗
とてもご親切な方でした。
いつか私たちがネパールを目指す日が来ましたら、再びガイドをお願いすることと思います❗
カモシカに夢中になり、記念撮影忘れてたので、ハイポーズ。
これじゃどこにいるのかもわからない(笑)
寒そうなのだけはわかるね。
雪混じりの強風の中で、トーミの頭という断崖絶壁の上に立っていますよ~✨
下山は前回と同じ中コースへ!
これからのモフモフの雪道下りにテンションマックス❗
だが、しかし!
雪がしまってるぅ~(涙)
前回のようにザザザザザザザザーッと下ることはできません。
それでもシラビソに囲まれた雪の道を下るのを友人たちは楽しんでくれていて、ホッとしました。
スノーモンスターとまではいきませんが、雪のほっかぶりをしたようなシラビソに囲まれています。
まだお昼を食べてなかったので、少し広くなっている所でランチタイムです。
雪の中のランチは最高に楽しい😁
私のジェットボイラー大活躍。
温かいお昼が食べられます。
通りすぎるハイカーの多くが「美味しそう~🎵」と(笑)
友人が楽しみにしていた、「雪に寝転ぶ」。
そして、全員でやってみたけど、なんとレンズに雪がついていたようで、、(涙)
なんのことやら。
再び下山開始。
すると行くてに滑り台のような急坂が、、、
当然、こうなります。
登山道で橇遊びをしてはいけないのですが、そこはすでに滑り台と化していて、お尻で滑った方が安全と判断いたしました。
ごめんなさい。
ただ、このお尻滑りでターボのストックが岩に引っ掛かり真ん中で折れてしまうというアクシデントが(涙)
でもやはり楽しい😃🎵
しばらく森の中を大人しく歩いて下っていくと、開けた場所に出ます。
谷の向こうの斜面にはカモシカの足跡。
とけ始めた雪屁からは美しいつららの芸術作品も。
穴の中にもぐってみたり、雪に顔を埋めたりと、くだらない遊びをしながらゆっくり下っていきました。
穴からはみ出ています。
冬眠中の熊のモノマネ。
早く写真撮って~っ!
冷たすぎる~っ!
雪の上でジタバタしたのがわかる(笑)
楽しさ120%の最高の一日でした!
Aさんに教えて頂いた山の知識を定着させるため、繰り返し「シラビソ❗」とか「コメツガ❗」とか「アズマシャクナゲ❗」などと指差し確認しながら楽しく歩きました(^-^)v
また最後の写真、隅に雪がついていたのは残念(涙)
皆の楽しそうな様子がわかるかしら?
所要時間 約5時間(ネイチャー教室しながら、かなりゆっくり歩きました)
パーティー 4名 ( コマクサ探検隊)


























































