【埼玉、小川町】2020年5月《特別休暇51日目》
小川町、腰越城趾からこんにちは。
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。
緊急事態宣言が解除され、私たちも6月1日から出勤となりました。
(今日午後2時間だけ出勤してきました)
しばらくは時短&時差出勤ですが、平日山に行くのはもう当分できないですね。
コロナでご苦労されている方には申し訳ない話ですが、私にとっては夢のような54日間でした。
なんとか体力を落とさず、むしろ足の筋肉は確実についたと思います。
(腹筋は割れませんよ😅)
体重はわずかにですが、2キロ落ちました。
なのに今日会社で部下たちに、「ちっとも痩せた気がしない。何も変わってない」と言われました(涙)
多分少しだけ脂肪が筋肉に変わったのだと思います。
何しろ変わるべき脂肪の蓄えはたんまりありますからね😅
まだまだ在庫は充分にあります😁
この特別休暇が決まってから、1ヶ月をどう過ごすか考えた時、コロナにならない(つまりうつしもしない)ことは大前提として、毎日山歩きをし、体力を維持向上させると決めたので、初志貫徹できました。
正しく恐れる。
人に迷惑をかけない範囲で。
印象操作や風潮に流されるのではなく自分で判断行動する。
この三点が大事だと思っているので、それが実践できたことに後悔はありません。
小さな子や年寄りが家にいるわけでもないのでリスクが少なく、すぐ近くに人が来ない低い山が沢山あるという、理想的な環境にあったからできたことなのですけどね。
⏬⏬⏬
これは緊急事態宣言が解除された後の5月28日の山行記録です。
東秩父にスマホ紛失事件のお礼参りしたあとに、小川町の腰越城趾に立ち寄りました。
寄居町同様、小川町にも多くの山城跡があるようで、行き場所に事欠きません。
初めナビの案内に従って行くと、案内されたのは腰越城趾の西側登山口でした。
ヤマップで確認すると、登山道としてあったのは、南側か西側から入るルートだったので、そちらに移動することにしました。
ここが西側登山口のある根古屋の集落なのですが、パッと見、登山口がどこなのか分かりませんでした。
では、ターボと一緒に、腰越城へ登城です!
☘️5月28日(木)
~ 腰越城趾で小川町の山城群を知るの巻 ~
《登山難易度0.5》
⏫ヤマップ画像です。
途中エラーが発生していますが、無視してください。
小川町パトリアの駐車場には腰越城趾の案内板がありました。
・県指定史跡である。
・槻川に三方を囲まれた天然の要害で、戦国時代の典型的な山城である。
・本郭(216M)からは眺めが良い。
・大小様々な郭、帯郭、竪堀、堀切などがあり、特に隠虎口や囮虎口などの工夫が見られる。
・地名にも「城山」「根古屋(城を守る人の居住地)」「榎木戸(城への入口)」などが残っている。
足元には風雨にさらされだいぶ色褪せていますが、コンクリート製のジオラマがありました。
パトリアの駐車場から見た腰越城趾です。
車道を渡ると、立派な標識がありました。
民家の間の溝に沿った細い道を入ります。
城趾の入口です。
木の杖が何本も備えてありました。
おやおや、こっちも気になりますね。
秩父線114号というのは、さっき駐車場から見た尾根上のでしょうか?
113号は登山道の方を指していますので、どこかで鉄塔に会えるのかな?
ちょっと期待しちゃいますね。
丸太橋を渡ります。
しばらく階段が続きます。
この森の雰囲気は官ノ倉山に似ていますね。
前方が明るくなってきました。
峠に到着です。
ここを左に行くと腰越城趾、右に行くと石尊山と官ノ倉山に縦走できるようです。
早速土塁が現れました。
二重切堀でしょうか?
この時は気がつかなかったのですが、鉄塔の標識は「No.113」が官ノ倉山方向を指していますよね。
尾根を右に少し登ればパトリアから見えた尾根上の鉄塔の足元に行けたのだと思います。
あの尾根上の鉄塔がNo.113だったのです。
立ち寄ってみればよかったなと思います。
後悔先に立たず(涙)
土塁を越えた先の堀にターボが立っています。
おおお、これは分かりやすい。
杉山城趾とは規模は違いますが、ここもちゃんと現在地の地図が表示してあります。
寄居町(花園城趾)、見習ってくれ~(涙)
この地図を見ると、やはりこの場所は二重堀切で、西側に二本、東側に一本の竪堀があったことが分かりますね。
切岸を登ります。
ルートは直接本郭に登るのではなく、帯郭を通って南側から回り込ませるようになっています。
一旦道は下りになり、
橋を渡って右手に登る道になるようです。
橋の下にはジグザグに登ってくる道があります。
ここはどこに繋がるのだろう?
(後でわかりました)
階段を登ると更に左右に階段が続いていたので、どっちに行っても良かったのですが、
とりあえず右に登ってみました。
階段を登った先は堀切でした。
正面に土塁が張り出し、横矢が仕掛けられています。
数段曲輪が配置された階段を登ると、
本郭に到着しました。
案内板はどれも色褪せて汚れており、とても見えにくいものでしたが、比企郡にいくつも城趾があるのだということは伝わります。
この写真の中では、左端のこんもりした斜面の少し左に青山城趾が、
この写真では槻川の先にある真ん中の三角が安戸城趾みたいです。
見えにくい現地の写真と見比べて、ようやくわかりました💦
城趾のことを気にしないで普通に眺めを楽しむなら、
西側はこんな展望です。
東側には小川の町を一望できます。
でもやはり、これが気になりますね。
「青山城趾 」「高見城趾」。
それにさっき見えた「安戸城趾」も。
しばらく県をまたいだ山旅は出来ませんから、また週末にでも行ってみたいですね。
そのうち梅雨になれば、アジサイを探す旅も良さそうですし、当分の間ご近所で楽しもうと思っています。
今回の特別休暇で地元愛が深くなりました。
これからサテライトオフィスとか増やして、自宅近くで仕事ができる社会になっていけばいいなと思います。
東京一極集中ではなく、地方で仕事をし、その近くで休暇を過ごす、地元にお金を落とし循環させる、、そんな時代に変わっていくのではないでしょうか?
東北の大震災がきっかけで、日本人が日本人であることの誇りや優しさを取り戻したように、今回のコロナ禍で、地方が活気づくきっかけになって欲しいです。
あれ?
何の話でしたっけ?
そうそう、城趾巡りをしているのです。
立派な土塁の間の虎口から、下の郭に下ります。
下の曲輪には岩盤をスッパリと切断した切岸が残っていました。
更に右手に下ります。
ターボが立っているのは「二の郭」です。
歩いているのは横堀だと思います。
振り返って二の郭を見上げてみました。
堀は下りながら左手に曲がり、
その先に変わった構造が現れました。
ターボが「おおお、変わってるよ!ここ!これ囮虎口ってやつじゃない!?」と興奮しています。
どれどれ?
おおお、なるほど、なんだか怪しい雰囲気ですよ😁
ここを虎口と思わせておいて、中に入って見れば道は本郭方面へは行かず下の曲輪に導かれるって寸法です。
正に囮虎口ですね。
そのまま真っ直ぐ下ると、普通の虎口が右手に現れました。
その先は深い堀になっています。
右手に突き出した土塁がありますから、やはり横矢が飛んで来ますよ😱
虎口の横にはやはり横矢掛かりですね。
この虎口を下るとすぐにさっき見えた堀に降りるのかと思いきや、
道は右に向かっていました。
さっき普通の虎口と書きましたが、ここは多分隠し虎口ですね。
そして、道は180度Uターンし、西へ向かいます。
「堀が見えたよ~」とターボ。
ターボの後ろには竪堀の終点も見えます。
すごく明瞭な横堀です。
今はそこに階段がつくられていました。
右手には竪堀がみられます。
かなり藪になっていますが。
そのまま先に進んでみましたが、最後行き止まりとなったので、Uターンし、
さっきの堀まで戻って階段を登りました。
堀には立派な階段が設置されていました。
西の郭に乗りました。
祠があったので、手を合わせておきました。
更に奥に行ってみました。
最後は急坂です。
登った先はピークになっていて、急斜面をジグザグに下る道がありました。
ヤマップで見てみると、
根古屋へ下る道でした。
なるほど、最初にナビが案内した登山口から登るとここに来るんですね。
(ヤマップ画面の青い直線は時々発生するエラーです)
では城内へ戻ります。
堀まで戻ってきました。
階段で堀に降り、
右に進みます。
帯郭を歩きます。
すると、左手に囮虎口が見えました。
なるほど、ここに繋がっているのか!
敵兵は永遠に本郭に近づけないってことですね。
更に進むと、
写真だと分かりにくいですが、竪堀の終点です。
道は下りになり、
私たちは堀を歩いているようです。
大きな竪堀が現れました。
ターボが土塁に立って、敵を弓矢で狙っています😁
この写真も分かりにくいですが、左手に登ると先ほど見た竪堀終点になります。
この辺りは横堀、土塁、竪堀が明瞭に残る場所のようです。
横堀と土塁が弧を描いて長く続き、麓に向け竪堀が幾本もつくられています。
堀は左手に弧を描き、正面に竪堀が見えます。
坂道を登りながら、
振り返って竪堀を見たところです。
麓まで続く竪堀が何本もありました。
最後は階段で一気に登り(ここはかつての竪堀だということです)、
往路で通過したV形の階段に出ました。
なるほど、ここに繋がっていたのですね。
階段を通過します。
往路では左手の階段を登って本郭へ行きました。
階段を下ると、
二重切堀の城趾入口が見えてきました。
階段を下って城趾を後にしました。
腰越城趾もある程度整備ができていて、表示もあり歩きやすかったです。
官ノ倉山方面へ縦走できるようなので、今度チャレンジしてみようかな?
いつも応援いただき、ありがとうございます。