50代からのお気楽山登り

これから山登りを始めようと思う方、ハードな山は無理だけど山歩きを楽しみたいという方に参考にして頂けたらと思います。山行記録と写真、行程図のイラスト、私なりの難易度を載せています。

【埼玉、美里町】2020年4月《特別休暇23日目》

(出典:余湖くんのホームページ)

⏫⏫出典を明示すれば使用しても良いとホームページに書いてありました。

猪俣城趾から、こんにちは。


いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。


昨日、寄居町用土から美里に抜けるウォーキングコースからちょっと寄り道し、偶然立ち寄った305Mのピークが、実は猪俣城趾であることを知りました。

帰宅してから「猪俣城趾というのがあるらしいけど、どこなのか?今日歩いた付近だと思うのだけど、分からなかったよね」と話していたのですが、その日の午後ターボがネットで調べたことにより、その事実が分かりました。

ハガレーナと私(晴れ女隊)のグループラインにその事を告げたターボは謎を解明した金田一少年のように、あるいは大変な宝物を発見したアリババのように、嬉々としていたことでしょう。

私もそれを知って驚くと共に、「えええ、知ってたらもっと気をつけて色々を観察したのに!」という後悔の念が沸き起こりました。

そこですぐに「ターボ、明日また見に行こう!」と誘ったのです。

ターボは「絶対姉さんなら誘ってくると思ってたよ」と言ってました😁

ターボが送ってくれた「余湖くんのホームページ」を読んでみると、猪俣城趾にはいくつもの遺構が残されているようで、郭と郭をつなぐ橋のような箇所もあるとのこと。

そういえば昨日歩いた時に「なんでここだけまるで廊下みたいなんだろう?」と疑問に思った記憶があります。

よし!

他にも色々発見があるかも!?

短い散歩ですので、午前中でサクッと行っちゃいましょう。


☘️4月30日(木)

~ にわか仕込みの猪股城趾探検隊が行くの巻 ~

《登山難易度0.5》

猪股城趾と鐘撞堂山の位置関係が分かるように。

こちらは、いかに近くまでゴルフ場が迫っているかが分かるように。 よくもまぁ、ゴルフ場にならずに残りましたねって感じです😅

今はゴルフ場の見張り番のようですよね😁

今日はこの青い丸ポチからヤマップをスタートしました。

時刻は7時50分でした。

鐘撞堂山の北に位置するP305Mが猪股城趾なので、そこに向かいます。

往路は分岐を右に行きます。

復路は可能ならば左の谷筋を下って来ようと思っています。

朝日が射し込む新緑の森を行きます。

とても歩きやすい道です。

分岐です。

昨日はこの分岐を左手から下って来て右手に登りました。

昨日道の隅に置いてあった赤いキャタピラーの位置が変わっています。

毎日作業が行われているのですね。

軽トラなら登って来れそうな道です。

この標識が現れたら左手に大きく曲がって登山道になります。

右手に広い道がありますが、林業作業の道のようで、すぐに行き止まりとなるようです。

左の広い道から来ました。

大きくカーブし、登山道に入ったところです。

冒頭に載せた余湖さんの絵ではBと書かれた地点です。

ここから左手の尾根に入ります。

鐘撞堂山に行く場合、或いはA地点に行くにはここを道なりに真っ直ぐ行くことになります。

場所はこの辺りです。

時刻は8時7分。

出発から17分、標高差86M登って来ました。

微かに踏み跡がありました。

前方の明るい所まで行くと道は若干の下りになったので、このままでは尾根に乗れないと思い、右手の斜面を無理やり登りました。

余湖さんの絵の中にある「8郭」の下の部分の尾根に乗りました。

猪股城趾は左向きの引き伸ばした「C」の形をしているようなのですが(窪みの少ない馬蹄形ですね。先に触覚のような出っ張りがありますが)、その一番下の部分に取りつきました。

尾根が左にゆるくカーブしているのが分かりますよね。

少し薮っぽい道を進むと、

余湖さんの絵では「8郭」と表示してある場所との間の堀切が現れました。

※※※この後も、出てくる数字は全て余湖さんの絵(冒頭で載せたもの)から引用します。※※※

場所はこの辺りです。

「8郭」の上は少々薮っぽいです。

右手の薮に入ってみると、虎ケ岡城趾が見えました。

この猪股城と共に、鉢形城の支城だったそうです。

鉢形城陥落と共にみなその役目を終えました。

主郭の一部「2郭」とを隔てる左手にはタテ堀、右手には曲輪が見えます。

場所はこの辺りです。

いよいよ主郭に登ります。

正面に見える小高い場所が「2郭」です。

堀からとても直登はできません。

そういう構造ですもんね。


堀に降りて、タテ堀を見たところです。

下の方まで続いているのでしょう。

底が見えません💦

これは滑り落ちたらヤバいやつです。

なるべくタテ堀の方に近づかないよう気をつけながら、このこぶの横を登りました。

ここも意外と大変でした。

ザラザラとした砂地が滑ります💦

その先に平らな場所があったので、そっちを回り込み、

「2郭」の上に乗りました。

この抜けてきた平らな場所は、腰曲輪と言われる場所だったようです。

腰曲輪とは、傾斜が比較的緩やかな斜面を削って平らな場所を造り、敵を誘い込んで、高所から掃射してやっつける場所だそうです。

私たちが敵だとしたら、相手の作戦にまんまとやられ、今頃あの世でしたね。

敵がいなくて良かったです。

場所はこの辺りです。

安全な「2郭」の真ん中を歩き、辺りのツツジや新緑を写真に納める心の余裕が出てきました😁

ここは昨日歩いた時に「廊下か橋みたいに見えるな」と感じた場所です。

正に「1郭」と「2郭」を繋ぐ土橋でした。

橋を渡りながら、左手を見ると、ヨコ堀からタテ堀へと続いています。

この先に行ったら崖下に真っ逆さまですよ。

クワバラクワバラ😱

決して近づかないように、、😨

ここが多分「1郭」の中心辺りです。

当時はここに建物があったのでしょうね。

そしてここが余湖さんによると、「狼煙台か井戸 」があった場所だろうと。

10m幅の窪みが出来ています。

場所はこの辺りです。

窪みを右から回り込むと、

木々の間から、美里と寄居町用土が覗けました。

ここは「1郭」から一段下がった場所の平地です。

道は下りになります。

この辺りは「4郭」だったのでしょうか?

歩いている時は分かっていたつもりでしたが、後で写真を見るとどの方向を撮影したものなのかも分からなくなってしまいました💦

細長い尾根を行きます。

「5郭」に乗っていたものと思われます。

広くなりましたね。

ここは「5郭」の中心です。

余湖さんの絵の通りですね。

何枚も写真を撮っていて、段々記憶が怪しくなってきたので、後で写真選びを間違わないように、ターボに「5郭」を表すよう「5」と手で示してもらいました。

ここは「5郭」の端っこです。

場所はこの辺りです。

この後、帰りは西方向へ行くつもりですが、ちょっと東方向へも行ってみたいと思います。

荒れ気味ですが、道は続いています。

堀のような場所を通過します。

比較的ちゃんとした道っぽいんですよね。

かつて猪股から登ってくる登山道だったのでしょうか?

今はゴルフ場で消失してしまったという、、。

場所はこの辺りです。

しばらく気持ちの良い道だったので、もしかしてゴルフ場脇に降りれちゃう?と思っていましたが、、

徐々に道は荒れ気味になり、というか、ほぼ道はなく、獣道を無理やり下る形に。

最後は急坂で、辺りの木々をつかんでいないと滑り落ちそうになりました。

なので、ここで断念😢

下からは「ナイスショーット!」とか「今のはなかなか良かったんじゃない?」などという楽しそうな声が聞こえていました。

もうすぐそこがゴルフ場だったのですが。

背後の森から突然マスク婆さんが二人も現れたら、驚き過ぎて今夜は眠れなくなるでしょう。

姿は見せずに限る。

この辺りで断念です。

来た道を戻ります。

堀切を通過。

一旦「5郭」に乗り、

ここは「5郭」の腰曲輪だったのか、、?

記憶が定かでないです(涙)

やはり再訪せねば。

この辺りは「二重堀切」だったのだと思うのですが、幾分最後の方はいい加減になっていたので、良く分かりません。

でも後で出てくる写真を見る限りそうだと思います。

この辺りは「二重堀切だ~⤴️」と嬉しくなって何枚も撮影しているのですが、どこがなにやらさっぱり(涙)

なので、再訪して確認します。

この写真で、ターボが「7」を示しています。

なので、ここは「7郭」。

ということは、さっきのが「二重堀切」です、多分。

場所はこの辺りです。

ここからはどう下って行けば良いのか、何の資料にも載っていません(今のところ見つけられていません)。

ですが、余湖さんが「藪こぎになるのでオススメできない」としながらも、こちらから下られているので、私たちも真似したいと思います。

初めのうちはまだなんとなく道がわかったのですが、、

徐々に藪っぽくなり、

一旦こちらの草が短めの場所を通ろうと私が進んでみたのですが、なんと、この草藪はイバラでした。

トゲが腕や足に刺さって、とてもじゃないけど通過できないです。

なので、木の高さがあるこちらを通ることに。

しかし結局こんな風にしゃがんで通らなくてはいけませんでした。

しかもイバラほどではないですが、少しトゲのある蔦状のものがあったりもし、ターボが「イタタタタ」と言っています。

蔦を洋服に引っ掛けながらも何とか通過し、

ようやく沢筋の道に降り立ちました。

いやはや、距離こそ大したことなかったですが、この前の藪こぎとはまた違って、正に「イバラの道」でした。

降りてきた場所はこの辺りです。

ここからは沢筋の道を歩きます。

この右手の急斜面を下って来ました。

ここからは楽勝の道かと思いきや、、

倒木が現れたり、クモの巣だらけの狭い道だったりします。

砂防ダムが右手に見えました。

ターボが身を縮めているのは、辺りをクマンバチがブンブン飛び回っていたからです。

ごめん、ごめん、すぐに通り過ぎるから刺さないでね~。

またまた草藪です。

蛇が天敵のターボがビビっているので、先頭を交代しました。

蜂が飛んでいるということは、花の密があるということです。

なんと、この草藪の中にもイバラがありました😱

この太い蔦のバリケードは、一部がまあるいトンネルになっていました。

自然にこうなったのか、誰かが余分な枝を切って作ってくれたのか?

二つ目の砂防ダムです。

まだまだ現れる障害物。

跨いだり潜ったり、巻いたり。

なかなか楽させてもらえません。

沢はこんな感じの荒れ具合です。

炭焼き小屋が現れたました。

もしかしたらまだ現役かなと思いました。

中にまだ新しそう枝が重ねてありましたから。

分岐です。

この道を右手に上がったらどこに行くのでしょうか?

少々気になりますね。

最後は楽園のような快適な道でした。

ヤマップの終点、鐘撞堂山への分岐まで帰って来たとき、左手の登山道を下って来られたご夫婦に不思議そうな顔をされ「鐘撞堂山はこっちですよ」言われたので、「そうですよね。知ってます」と答えると、「どこに行ってたのですか?」と言うので、「猪股城趾を見て来ました」と答えると「へぇ、そうなんですね」と言われましたが、頭の上にはてなマークが出ているのが良く分かりました😅

猪股城趾をご存知なかったのか、それともご存知で「物好きもいるもんだなぁ」と思われたのか、、。

物好きですよね。

自覚してます。

このところのコロナ山登り自粛で、近くしか散歩できない状況を楽しみたいと思うと、どんどんマイナールートへと足が向くのですよ。

だって鐘撞堂山は人気なんだもの(涙)

誰にも会わない山に日々通っております。

でもそのお陰で、城趾巡りに興味が出て来ました。

何も知らないで歩いたら何てことない地形が、予備知識(大したことないですけど、何せにわかなので)を仕入れた上で歩くと、めっちゃ楽しい😊

この辺りは有名な鉢形城趾がありますので、当時それを守り支えるための「支城」と呼ばれる「山城」が数多く存在するのだそうです。

緊急事態宣言が延長され、私の会社の特別休暇も更に延長されることが決まったので、残りの1ヶ月は城趾巡りにいそしみたいと思います。


いつもありがとうございます。

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