【埼玉、寄居町、美里町】朝のひま散歩《特別休暇19日目》
美里町百八燈からこんにちは。
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。
コロナ緊急事態宣言発令による特別休暇を過ごしてきて、昨日まで地元の山を歩いてきましたが、世間はゴールデンウィークに突入し、自治体による外出自粛の締め付けが厳しくなってきました。
車で移動しての山歩きは世間の目が怖くてできない状況なので、自宅から歩ける範囲でひまの散歩をしたいと思います。
(山の記事は書きためていますが、外出自粛が解除されてからアップします)
☘️4月26日(日)
~ 美里百八燈で素敵な若者と出会うの巻 ~
日曜日なので、ハガレーナと一緒に美里の百八燈を目指しました。
正面に見える山は先日登った陣見山です。
視界がクリアな日ならこの丘から浅間山や榛名山、赤城山、上越国境の山が見えるのですが、今日は霞んでいますね。
今日も気温が高くなるらしいので、どうしても春霞みですよね。
百八燈の丘へ登る前に猪俣のお寺に立ち寄ります。
無住寺ですかね。
何と読むのでしょう?
漢字の読み方が分かりません😅
お寺の境内からの景色です。
百八燈の丘の斜面にサツキで「み」「さ」「と」となっているのですが、こちらからだと分かりにくいですね。
R254を美里方面から走ってくると車道から良く見えます。
お寺の奥に墓所があったので、登ってみました。
北側の展望です。
裏手のゴルフ場が見えるかなと思いましたが、そちらは草ボーボーで近づけなかったです。
猪俣小平六のお墓があるようなので寄ってみます。
猪俣小平六は武蔵七党のひとつに数えられる猪俣党の武将だそうです。
毎年8月15日に行われる百八燈のお祭りは猪俣小平六とその一族の御霊を慰めるためのものだったのですね。
この説明板の横の石垣に若者が座って一服していました。
ひまがお墓の前に引き寄せられて行ったのでそちらを見るとお菓子が供えられています。
ハガレーナが「あ、あ、ひまがお供え物を食べちゃう!」と言うので慌てて連れ戻しました。
このお菓子、なんと側にいた若者がお供えしたものだったのです。
20歳の男の子ですよ!
ビックリです。
ここ猪俣の子で、近くのコンビニで夜働いているので、仕事が終わるとその廃棄品をもらって、毎朝ここに立ち寄り一服して帰るのだそうです。
そしてそのお菓子をお供えするのです。
「え?どうして!?」と言うと、「いつもお世話になっているので。毎日ここでくつろがせてもらってますし」ですって。
この令和の時代にこんな男の子がいるんですね!
そこから猪俣の百八燈のお話を色々聞かせてもらいました。
こちらが猪俣小平六の墓所。
いくつも墓石があったので、私が「ご夫婦なのかね?」と言うと、「ここには猪俣小平六さんの臣下たちも一緒にいるんです」とのこと。
なるほど!そういうことなのね。
子供の頃から百八燈のお祭りに参加してきて、猪俣を愛する気持ち、お祭りに対する深い思い入れを持っているのがとても良く伝わってきました。
墓所の入口にあった一番大きな燈籠の台座です。
毎年祭りの最初にここに火を灯してからスタートするのだそうです。
祭りの前にはこの台座の補修を行います。
土を台形に切り出してきて上に載せるのだそうです。
「そんなに壊れるものなの?」と聞くと、頭のおかしな輩がやって来て、蹴飛ばしたりして破壊行為をする場合があり、毎年いつくかは補修が必要なのだとか。
「そんなバカなことするヤツがいるんだーっ💢」と言うと「そうなんですよね。そういう奴がいるんですよ」と。
どうやって火を灯すのかと聞いてみると、この上に角材で櫓を組んでその中に松明で火を灯すのだそうです。
その作業は子供達の役目です。
毎年この燈籠からスタートし、丘の上に並ぶ108の燈籠に火を灯して歩きます。
その光景はとても幻想的。
ハガレーナは花火しか見たことがなかったらしく、花火の前にそんな厳かな儀式が行われていたことを知って驚いていました。
今年こそはお祭りから見に来よう!と言うと、「一般の人も子供達の行列の後をついて歩くことができるのですよ」と教えてくれました。
お寺の境内に集まって子供達が太鼓を叩いてから歩き始めるのですが、そこから一般の方も参加することができるのだそうです。
最近は花火を見に来る人々で混雑するので、近くに寄ることはせず、さっきの坂道から花火を見ていたのですが、今年はここまで歩いて来て、ハガレーナと一緒に祭りに参加してみたいと思いました。
遠くから写真を撮ってもいい?と言うと快諾してくれたので、、。
彼が猪俣を愛する二十歳の若者です。
今度コンビニで会えたら嬉しいな。
彼とお話しできたことで、朝からとても穏やかで清々しい気持ちになれました。
ありがとう。
ひまがなんだか有頂天だったので、ハガレーナが一緒に走ってくれました。
楽しくて仕方ない様子のひま。
今朝は鴨さんの姿が見えないですね。
若者から話を聞いたので、百八燈がいつもとは違って見えます。
一番奥まで行ってみます。
濃いピンク色のサツキが咲いていました。
一番奥にある台座からの眺めです。
何故こういう形なのか、ずっと疑問に思ってきましたが、今日若者に教えてもらったので、仕組みが良く分かりました。
台形に切り出した土を逆さまに重ねているのですね。
だから草が下向きに生えて、まるでカッパの頭、あるいはクラゲのような形に見えるのです。
なるほど、こんな風に壊れているものもあります。
この壊れ方は明らかに足で蹴飛ばして、重なっている土を剥がしたものですよね。
自然の侵食ではこうはならないと思います。
以前から不思議に思っていたUFOが着地した跡みたいなこの丸い形。
なるほどここから土を切り出していたのね!
こちらは大きな塚用ですね。
ハガレーナの大きさと比べてみてください。
これを切り出すのはかなりの重労働ですよね。
側にあった百八燈の説明板の写真です。
大きな塚には高校生くらいの青年が火をつけるのですね。
近くからこの様子を見てみたいですね。
勇壮で幻想的でしょう。
もう一枚の写真は今までただの塚の写真だと思っていましたが、ひとつひとつ上にヤカン(急須)が置いてありますよ。
どういう意味なのだろう?
今度またあの若者に会ったら聞いてみなくちゃだ!
きっとまた会えますよ。
東屋のテーブルにこんなものがありました😁
ゴミは持ち帰ってね。
祟りますよ😱
いつもありがとうございます。
























