【埼玉、寄居町】2020年4月《特別休暇15日目》
釜伏山の尾根からこんにちは。
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。
⏬〔4月22日に下書きした記事です〕⏬
日本山岳会が登山自粛を呼び掛けています。
自然を求めて都会から県をまたいで人気の山に多くのハイカーが押し寄せたことにより、コロナが全国に拡がったという現状(あるいは印象)があるようです。
悩ましいですね。
緊急事態宣言発令後は地元の山を歩いているだけなのですが、そんな散歩の延長のような山歩きでも、どんどん肩身が狭くなっている実感があります。
変に批判されないよう、今後は
①地元で
②人気のない山で
③犬の散歩くらいの範囲で
活動したいと思います。
大好きな鐘撞堂山は「②人気のない山」という条件から外れてしまいますので、しばらくお預けにするしかないですね。
そうすると、私の足はよりマイナーなルートへと向かいます。
(緊急事態宣言が解除されたので、書きためていたものを発信します)
☘️《特別休暇15日目》4月22日(水)
日本の里~釜伏山~塞神峠~葉原峠~風のみち~日本の里《登山難易度6》
先日登った雨乞山から見えた大平山とその奥にある釜伏山が気になったので、ネットで調べてみました。
すると、日本の里公園の駐車場に車を停めて、時計回りに周回できるコースがあることが分かり、花子とターボと歩いてみることにしました。
釜伏山は姑が女学生時代に遠足で登っていて、その直登がきつくて、辛かった記憶しかない!と聞いていたので、私の中であまり良いイメージが無かったのですが。
今回、緊急事態宣言による特別休暇で、遠方には出掛けられないこの機会に、地元の釜伏山も歩いてみることにしました。
7時50分、日本の里の駐車場からスタートです。
変形の四辻は真ん中の道を真っ直ぐ進みます。
前方に目指す釜伏山が見えています。
(多分一番奥のやつ)
斜面が公園のように美しく整備されていました。
車道を15分ほど歩き、8時8分、川を渡って林道に入ります。
駐車場から標高差50Mほど登ってきた辺りです。
日本の名水百選に指定されている日本水(やまとみず)の説明がありました。
釜伏山北面の百畳敷岩からこんこんと流れ出ているそうです。
私たちがこれから歩くルートは「花のみち」という名前みたいです。
この先の標識には釜伏山という文字は一度も出てくることなく、全て「日本水まで◯◯メートル」と表示されます。
林道をなだらかに登って行くと、
左手に登山道が現れました。
どっちに行くか少し迷いましたが、「日本水←1.1キロ」という表示があったので、林道を離れ左手の登山道を行くことにしました。
道の両側にヤマブキが咲いていました。
前方に大きな岩が現れました。
もしかして、あれを登る!?と一瞬思いましたが、
ちゃんと横に階段がありました。
8時34分、階段を登って尾根に出ます。
林道から登山道へ入った所から標高差70M登って来ました。
尾根は右に登って行くのですが、左手に道が見えたので、ちょっと寄り道します。
風布などが見渡せる所があるかな?と思うからです。
尾根の肩(P415M)まで歩いてみましたが、木立に囲まれやはり展望はありませんでした。
見えそうで見えない😅
すぐに引き返し、
階段を登ります。
岩場が現れましたよ!
私はあまり予習してこなかったので驚きましたが、ターボが「そうそう、岩々した道があるって書いてあった!」と言ってました。
ロープがありますが、それを使う必要はありません。
足場がしっかりあります。
ミツバツツジが咲き残っていました。
風布の里(日本水の汲める車道辺り)も少し見えています。
手も使って更に岩場を登ります。
時々振り返って眺めを確かめながら。
少しずつ展望が開けてきました。
岩場の上に出ると、素晴らしい新緑の小道が待っていました。
楽し過ぎます!
柔らかく瑞々しい新緑を間近に見ながら歩ける幸せ😍
釜伏山と荒川の間にある大平山が見えました。
ここはゴヨウツツジの自生地なのだそうです。
どれがゴヨウツツジなのか、まだ花が咲いてないのでわからなかったのですが、、
きっと花の時期は更に楽しいことでしょう。
再訪したいですね。
(再訪候補①)
右手の美しい木立の間から、時々風布の山里が見えました。
再びの階段登場!
見上げると、こんなに気持ちが良いです。
新緑のシャワー!
階段の先を少し下ると、標識が現れました。
どうやらここから下った場所に日本水の源泉があるようです。
立入禁止になっていました。
岩場の崩落が予想されるからだそうです。
以前は側まで行けたようなのですが、残念ですね。
ここから再びの岩場です。
「奥の院を経て釜山神社に至る」とあります。
やはり釜伏山の文字はありません。
岩場の周りには色鮮やかなヤマブキが咲いていました。
大きな岩場をくの字に登ります。
先に上に立ったターボが「すごい展望だよーーっ!」と叫んでいます。
岩場から見えた登谷山。
おおお、確かにきれいだ!
目の前に金尾山のツツジが少しだけ見えました。
その奥には陣見山から鐘撞堂山までの、正にこの休暇中に私が歩いている山塊が見えます。
手前にあるのは大平山。
その奥に雨乞山の十円ハゲも見えていますよ!
その左のとんがりは未登の不動山ですね、きっと。
更に登ると、
見晴台に到着です。
時刻は9時35分でした。
尾根に出てから1時間、岩場や階段を使って標高差180M登って来ました。
おおお、かなり見えるようになりましたね!
目の前に金尾山の尾根。
その奥に霞んでいますが、寄居の町。
その左手は我らが鐘撞堂山です。
今朝もサンデー毎日さんたちがいることでしょう。
見上げるとこんなものが。
初め枯れ木なのかと思いましたが、どうやら神事に使われるものみたいですね。
竹竿の先に藁(稲穂)が束ねてあり御幣がはためいていました。
後で調べると「梵天」と言われるものでした。
神様が降り立つ目印のような役割で、ここから神聖な場所であることを意味しています。
いよいよ山頂が近い?
開いたばかりの新芽が愛おしい。
9時42分、釜山神社奥の院(釜伏山)に到着です。
展望台からわずかでした。
石祠には動物の彫刻がほどこしてありました。
竜や狼、そしてウサギと海鳥。
私は右下の狼は後ろ足で耳の辺りをかこうとしている姿に見えるのだけど、二人が絶対違うよと言います。
「そんなふざけた彫刻のはずがない!」と。
ひまがよくこういう格好するんだけどな。
そんなことを言いあいながら、10分ほど薄暗い山頂で過ごしました。
あ、山頂標識はありません。
では先に進みます。
鳥居をくぐり、
階段を登る。
釜伏山には登山道脇に防火用の貯水缶が置かれてました。
ほぼ錆びだらけで穴が空いているものでしたが。
9時57分、分岐に到着です。
左に行くと釜山神社ですが、今日は立ち寄らず
塞神峠方面へ進みました。
参詣道といった雰囲気の道です。
右を見ると先ほどまでいた釜伏山(釜山神社奥の院)が見えました。
そして前を見ると、これはP591Mでしょうか?
あそこに登れるのかなぁと考えながら歩いています。
何しろ近くの山にしか行けない(しかも人が来ないようなマイナールート)現状なので、登れそうな所ならどこでも構いません(笑)
最後は階段を下り、
10時5分、車道に出ました。
釜伏山山頂から15分程で、標高差50M下ってきました。
ここからはしばらく車道を塞神峠方面へ下ります。
お。何か妙なものが見えてきましたよ。
どうやらさっき見えたP591Mは荻根山という名前らしく、ここが登山口でした。
それにしても何ですか?
このおびただしい数の宗教的な諸々たち。
木の札が乱立し、前も横もありとあらゆる隙間が文字でびっしり埋め尽くされています。
ここは何かの呪いや懇願のパワースポットなのでしょうか?
ちょっと不気味で気持ちが悪い😨
とは言えひとつ気になるものが。
それは「萩根山パノラマ大展望台」の文字です。
大展望が大好きな私たちにはその文字だけが光輝いて見えました。
この山、もしかして展望が良いの?
騙されたと思って今度登ってみようか、と考えるのが今の私です。
特別休暇で毎日朝の山散歩をしているので、少々ハズレたとしてもちっとも損した気分になりません。
今のところハズレはひとつもないのですが、初のハズレ籤だったとしても一向に構わないです。
近いうち来よう!と心の中でニヤリと笑いました。
(再訪候補②)
新緑を楽しみながら車道を行くと、右にハイキングコースの標識が。
折角なので山っぽい道を歩こうと入ってみると、
おや、東屋のある広場でした。
そして、そこからの展望が素晴らしいったらありゃしない。
手前の電線が少々邪魔ですが、それにしても180度の大展望です。
今日は遠くが霞んでいますが、視界がクリアなら奥秩父の山陵と、両神山、そして八ヶ岳まで見えちゃうらしいですよ!
これは良いところを見つけてしまいました。
ここなら車でブイッと来ることもできるじゃないですか。
視界がクリアな日に再訪決定ですね。
(再訪候補③)
山名表示板もあるので、山座同定し放題で、とっても楽しい時間を過ごせました。
「Bace M」とかなんとかいう正体不明の敷地の横を通り、このままハイキングコースかと思いきや、
すぐに車道に戻りました。
右手に別荘なのかいつも住まわれているのか、住宅があり、庭に見事な桜の木がありました。
庭の椅子にご老人が座っていらして、こんなところで暮らせるなんて素敵だなぁと。
路傍の草花を愛でながら歩き、
10時32分、塞神峠に到着しました。
釜山神社から下ってきて車道を歩き始めてから30分近く経過していますが、展望スポットなどでだいぶのんびりしましたので、スタスタ歩けば15分程かと。
「山萩揺れる塞神峠」だそうです。
ん?萩?
そうか、だからさっきの山は萩根山というのね。
(この時は萩根山と勘違いしていましたが、実際は荻根山でした)
ところで「塞神峠(さいじんとうげ)」とは変わった名前ですよね。
外から厄災が村に入ってこないよう防いでくれる神という意味なのだそうです。
後である方のブログで、ここに「塞神」の石碑があったらしいことを読んだのですが、この時は全く気がつきませんでした😣
なので次に来たときはそれを見つけたいと思います。
(再訪候補④)
ではここからは山道に入ります。
広葉樹の美しい道でした。
咲き残りのカタクリが。
ずいぶんとのんびり屋さんですね。
10時44分、仙元峠に到着です。
ここで「ながとろ遊々ハイキングマップ」の標識が出てきました。
こんなマイナーなルートを色々提案しているなんて。
しかもQRコードを読み込めるようになっていますよ。
花子が今度調べて勝ドンと歩いてみようと言ってました。
左は広葉樹とツツジ、右は針葉樹の道を進みます。
10時55分、石仏のある分岐に着きました。
ここは少し分かりにくかったですが、真っ直ぐ杉林を登るのが正解でした。
この後505Mのピークを通るのかと思いきやピークの右側を巻く道だったので、折角なのでルートから外れピークに登ってみることにしました。
しかしやはり展望は得られず。
でもここには山頂標識がありました!
「大神部山」という名前みたいです。
元のルートに戻り杉林を歩き、
11時11分、植平峠に到着しました。
このルートに設置してあった石の標識。
初めの内は見方が良く分かりませんでしたが、何度も現れるうちに段々理解できてきました。
矢印の方向に行くとその側面に書いてある場所に着きますよという意味です。
一見すると、片側だけ見た時に、「ここは葉原峠みかん山なのか」とか別の角度から見た人は「ここは植平という分岐なのね」とか思っちゃいますよね。
ここの場所の名前はこの石柱のどこにも書いてないというトラップです。
まぁ横に「ながとろハイキングマップ」の標識があるので「違うよ、ここは植平峠だってよ!」とわかるのですが。
2つ合わせて見ないと迷っちゃいますね。
更に植林帯を進み、
11時17分、やっとこさ、葉原峠に到着しました。
塞神峠から40分程でした。
ここからは車道歩きとなります。
退屈な車道歩きを彩ってくれる花たち。
ここは桜が満開のときはさぞや素晴らしかったことでしょうね。
道が大きく右にカーブする辺りに左へ入る道があります。
車は通行止ですが、徒歩なら通行可能と書いてありましたので、こちらを歩いてみることに。
風布の渓谷沿いに作られた「風のみち」を歩いて駐車場に戻ろうかと思うからです。
里に出るまではほぼ植林帯。
竹林を過ぎると分岐が現れるのでここは右へ。
小林みかん園を通る車道に出ました。
正面に見えている山は大平山だと思います。
何回かみかん園の中を通りショートカットします。
車道に出たり入ったり。
最後は少し荒れ気味の薄暗い道を通り、沢沿いの車道に出ました。
すぐに「風のみち」に入りたいと思っていましたが、どうやら「風のみち」はあちこち崩落があるようで、、(涙)
疲れたので、あの東屋で小休止することにしました。
それぞれ持ってきたおにぎりやパンを食べ、再び車道を歩きます。
何度か「風のみち」を辿れないかと試みましたが、ことごとく通行止のロープに阻まれ、仕方なく車道を駐車場まで戻りました。
崩落箇所がいくつもありました。
ここを治してもらえるのはずっと先かなぁ。
駐車場に帰り着いたのは午後1時でした。
朝の散歩にしては長過ぎましたね(反省)。
でも人にはほぼ会いませんでしたよ。
お会いしたのは塞神峠に車でやって来た女性お一人でした。
車から降りて私たちに「どこから来たのですか?」と聞くので「日本の里から釜伏山を登って来ました」と言うと、「いやお住まいは?」と聞かれたので「寄居です」と答えたのですが、なぜそんな事を聞かれたのでしょうか?
私たちがとても都会的な雰囲気を醸し出していて(なわけないけど)、都会から県をまたいでやって来た不届き者か!?とか思ったのですかね?
バリバリ地元民ですからご安心ください。
特別休暇も(1ヶ月なら)折り返し地点です。
寄居界隈の山を登り尽くしそうな勢いですよ。
益々マイナールートになっていきますね😁
いつもありがとうございます!