50代からのお気楽山登り

これから山登りを始めようと思う方、ハードな山は無理だけど山歩きを楽しみたいという方に参考にして頂けたらと思います。山行記録と写真、行程図のイラスト、私なりの難易度を載せています。

【群馬、桐生】圧巻!みつまたの群生を見に行く。2020年3月28日(土)

《登山難易度0.5》

満開のミツマタの谷から、こんにちは。


いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます😊


今日はお気楽隊初の「ミツマタを探す旅」です。

山に登るようになってから知った花がいくつもあります。

山の花と言えばコマクサやチングルマのような高山植物をすぐに思い浮かべますが、そんな高い山に行かなくても楽しみが沢山ありますよね。

クリンソウなどの小さな草花はもちろんのこと、山全体を染め上げるような山ならではの樹木花を知り、山登りに彩りを添えてくれるようになり、山選びの重要な要素となっています。

例えばシロヤシオやアカヤシオ、シャクナゲやズミなどを求めて昨年もいっぱい山に出掛けました。

そんな花を求めて山歩きをする中で、多くの方の記事で気になり始めたのが「ミツマタ」です。

樹木花の中でも真っ先に満開になる、正に春を告げる花です。

有名なブロガーさんが厳冬期の雪山から春の山行に移行する際、最初に出会うのが「ミツマタ」だと書いてあったのを読んだことがあります。

漢字では「三椏」と書きます。

ミツマタは葉の展開に先立ち花をつけます。

沈丁花と同じように花弁がなく、花弁に見えるのはガクで、良い香りがするそうです。

ボンボンのような形ですが、4枚のガクを持った花の集まりで、枝が3つに分かれる様からミツマタと呼ばれるようになったとのこと。

「ミツマタの花」は俳句では春の季語だそうです。

昔から春の花なんですね!

ミツマタの木の皮はコウゾと呼ばれ和紙の原料だというのは有名ですよね。

私はお寺や公園で数本あるミツマタなら見たことはありますが、森の中に自生する光景はまだ見たことがないです。

初見のミツマタ群生!

さて、どこにしようかと考えました。

調べてみると、関東ではミツマタと言えば、まずは栃木県茂木町の焼森山(やけもりやま)が有名みたいです。

神奈川県丹沢のミツバ岳も知られているようです。

初めは焼森山に行くつもりでいましたが、ヤマップなどで下調べしていると、群馬県桐生市の三境山に「こんなの見たこと無い!」とミツマタファンをも唸らせる群生がある事をターボが見つけました。

お天気が崩れる予報の週末でしたし、サクッと行ってこれちゃう林道歩きの三境山(但し今回は山頂までは行きません)に決定!

まだあまり知られていないようですから、混雑もそこまでではない、しかも雨予報なので尚更空いていそうなのも好都合です。

とにかく混雑が苦手なお気楽隊ですから😅

自宅近くのコンビニを6時に出発し、現地(根本山駐車場)に到着したのは、7時45分でした。

根本山と言えば、以前今日のメンバー(晴れ女隊)で根本山~熊鷹山周回コースを歩き、その行程の長さに散々な目にあった記憶が甦ります。

https://okiraku.muragon.com/entry/64.html

⏫その時の記事はこちらです⏫

この時はもう二度と根本山には来ない!と思いましたが、その後熊鷹山への尾根にヤシオツツジが咲くことや、熊鷹山からの大展望だけは素晴らしかったと思っているので、根本山経由ではないコースで再訪したいとは思っています。

ま、そんな苦い記憶はさておき、今回はチョー楽勝コースですから、のんびり行きましょう。

ちなみに、根本山登山口駐車場にはトイレはないので、桐生市のコンビニか(群大理工学部を過ぎた所にあるファミマかその先のセブン(いずれも右側)が最後)、梅田湖を渡る橋の袂にある「雪乃屋」の手前にある(右側)赤い公衆トイレか、梅田ふるさとセンターのトイレを利用してください。

私たちは梅田ふるさとセンターのトイレをお借りしました。

地図をダウンロードしてきたつもりだったのに、何故か私のヤマップが起動しなかったので、今日はターボのヤマップで位置確認します。

駐車場から林道は左に大きくカーブし、車両通行止のチェーンが張られています。

こちらには曲がらず真っ直ぐ進むと根本山への道になりますが、今日の私たちは左の林道三境線へ。

時刻は8時ちょうどでした。

予定通り!

今日のコースはヤマップに設定できなかったので、赤いルート(根本山へのルートです)は無視してください。

今日はずっと林道を歩き、谷に降りてミツマタを見たらまた林道を歩いて戻ってくるピストンのコースです。

山歩きとしては面白みのないルートですが、今日はミツマタを見ることが目的だし、午後は雨予報ですから贅沢は言えません。

歩き始めると、早速右手の杉林の中にミツマタが現れました。

ミツマタは下を向いて咲き、裏側は白、前面が黄色です。

こんな風に。

なので、上から見ると白、下から見上げると黄色に見えます。

ここは下から見上げる形なので、杉林の中が黄色く見えますね。

林道に何故か鹿の骸骨が置いてありました。

土砂崩れなどで上から落ちてきたものを誰かが置いたのでしょうね。

角の部分が刃物で切り取られているように見えるとハガレーナが言ってました。

ここも杉林の中に黄色い群落が見えます。

昔は和紙の原料として人に植えられ管理されていたのでしょうか?

現れました。

ヤマップにも出ていた崩落地帯。

もう少し手前で、前を歩いていて姿が見えなくなっていた女性が戻ってきたので、「どうしました?」と聞くと「崖の崩落で道が塞がれてました」と言うので、「あそこはどうも渡れるみたいですよ。ヤマップに載ってました」とお伝えしたのでした。

若いので歩くのが速い、速い。

先に崩落地点を通過しているのが、その若い女性です。

私たちも越えます。

のり面が大きく崩れてそのままの形で堆積していました。

最初にここを越えた人は勇気がありましたね。

どうしてもミツマタを見たいか、三境山に登りたかったのでしょう。

今は人の踏み跡がついているので、そこを辿れば大丈夫です。

とは言え、いつまた崩れてくるかわからない崩落地帯。

変なポーズなどしてないで、一刻も速く通過しましょう。

白、ピンク、濃いピンクのグラデーションになった桜が見えて来ました。

大山祗大神の碑がありました。

更に進むと、「うわーーっ!これはすごい!」の声が。

ハガレーナとターボが唖然としています。

杉林の中が白い海!

うわうわうわ、確かにすごい。

もしも山の中で道に迷って、こんな風景に遭遇したら、「あ、自分は死んだんだな。ここは天国なんだ」と思うんじゃないでしょうか?

真っ白な泡風呂に杉が浸かってるみたい(変な表現でスミマセン💦)

もっとロマンチックな表現ができる人になりたいけど、真っ先に泡風呂を連想してしまった(涙)

白い波に呑み込まれそうです。

右側の斜面は黄色い海です。

そして甘い香りが車道まで漂ってきてます。

沈丁花に似ていますが、また少し違った香りです。

黄色いポンポンが頭の上から降ってきます。

アップで見るとなんて可愛いの!

黄色い妖精がみんなでこっちを見ている!

赤い目をして「こんにちは!」って言ってますよ。

ミツマタ群生の谷の上部までやって来ました。

時刻は8時44分でした。

駐車場から距離2.3キロ、標高差130Mほど登って来ました。

ガードレールが切れた場所から入って行きます。

車道分岐のある橋の手前です。

沢沿いの広い道を下ると、

見えて来ました。

ミツマタの斜面!

つぼみもまだありますが、ほぼ満開!

最高の時に立ち会うことができました。

お天気も午前中曇り予報だったのに、意外や意外、青空も見えていますよ!

青い空に黄色が映えます。

圧巻の黄色い海!

そんな撮影に夢中のターボとハガレーナをおいて、私は沢に沿った登山道の下見に行きました。

ヤマップ地図には沢沿いに駐車場より少し下に下れるルートがあるんですよね。

でもヤマップにアップされている方が皆さん林道ピストンコースなので、道はどうなっているのか見てみたかったのです。

ちゃんと沢沿いに道は続いているように見えますよね。

でもあの先で崩落していたりして、引き返すことになると困るので、今回は大人しく林道ピストンにします。

また誰かが沢沿いのコースを下っている記事を見つけたら、次回はこちらを歩いてみたいです。

みんなのいるミツマタの斜面に戻ります。

長い望遠レンズをつけたすごいカメラを構えたご夫婦がいました。

この角度から光の変化を狙っているようでした。

「どうやってここを知ったのですか?」と聞かれたので、ヤマップの存在をお伝えしました。

その方はあちこちでミツマタを撮影されているようですが、焼森山は人気過ぎて、土日の朝方などは100名以上のカメラマンがずらっと並び、その辺りをハイキングできる状況ではないとのことでした。

規模もこちらの方が断然すごいとのことで、初めてミツマタ探しでここにやって来れたお気楽隊は超ラッキーガール(?)と言えるでしょう。

私たちがこの谷にいた間に会ったのは、このカメラマンお二人と、先に行ったあの女性、それから若い男性と、年配のご夫婦、計4組だけでしたから。

なので、のんびりゆったり、この絶景を楽しむ事ができました。

ミツマタの宇宙の真ん中にいるお気楽隊です。

印象的な写真を撮りたくて、可愛いミツマタポンポンを探して歩き回りました。

リュックをおろして、花を傷つけないように気をつけながら、ミツマタの海に潜りました。

海の底から海面を見上げた写真です。

ハガレーナのシータにて。

ミツマタの海に溺れる三人。

今日のメンバーは晴れ女隊のターボとハガレーナと私です。

ミツマタの波が打ち寄せます🌊

下から覗いて黄色いお顔ばかり狙っていましたが、後ろ姿も実は可愛いのですよ。

み~んなうつむいて恥ずかしそうです😁

ハガレーナのシータだとこんなに面白い写真に変身します😁

踏み跡を辿って左手の斜面に登ってみました。

すると先を歩いていた若い男性が斜面を上まで登っていき、軽々とガードレールを越えて行きました。

あっ、あそこから車道に戻れるんだ!

じゃあ、自分達もそうしようということになり、リュックを取りに戻って再び左手斜面へ。

こちらの斜面は陽当たりが良いからか、黄色が濃いです。

思い思いに最高のミツマタを求めて何枚も写真を撮りました。

ハガレーナのシータを真っ黄色のミツマタの中に差し込んで撮影しました。

これをやってみたかったのよ!

これからの花の季節、ハガレーナのシータがあれば、今まで見たことのない世界を写真に納めることができそうですよね😄

斜面を登ります。

向かいの山も含めて、素晴らしい眺めです。

切り株に足をのせて眺めを楽しむターボと私。

切り株に座ってみて!とみんながリクエストするので、、。

左手の杉林の中もミツマタがびっしり!

私の後ろ姿を見て二人が爆笑しています。

何がそんなに可笑しいのか?

どうやら私が熊のぬいぐるみに見えるらしい😢

立ち上がって振り返ったところをターボが撮ってくれました。

「姉さん、この写真はアイコンにできるよ!めっちゃいい!」と誉めてもらった💕

更に登ると再び切り株が。

今度はターボが座ってみました。

何がそんなに嬉しいのやら(笑)

若者が軽々とまたいで行ったガードレールを短足オバサンはギリギリ通過😅

時刻は10時3分でした。

約1時間20分もミツマタの黄色い海を泳いでました😁

では再び林道を下って駐車場に戻りましょう。

再び崩落地帯を越え、

駐車場に帰り着きました。

朝より車の台数が増えていますね。

帰りの林道で3組位とすれ違ったかな?

時刻は10時42分でした。

帰りの林道歩きも40分くらいでしたね。

この後11時に出発。

往路で目をつけていた「梅の茶屋」とかいうお店に向かいましたが、途中から看板がなくなり行き着けず。

仕方なくダムの見学です。

桐生川ダムです。

ダム好きには申し訳ないのですが、なんてことなかったので、

ダムカードボードで、飛び出すお気楽隊を撮影して遊びました。

枠があるだけで、こんなに飛び出してる感になるのが不思議ですよね。

なので、貞子バージョン(笑)

三人で飛び出してみました。

誰もいないダムでシータ遊び😅

その後道を少し引き返し、「雪乃屋」へ。

手打ちうどんとミニ天丼のセットを食べました。

手打ちうどんがモッチモチですごく美味しかったです。

ミツマタの群生を初めて見る旅は大成功に終わりました。

これから、アカヤシオ、シロヤシオ、ミツバツツジと、山が色鮮やかに彩られるシーズンになります。

次はどこに行こうかな?

コロナ自粛がしばらく続きそうですよね。

人のいない大自然で太陽をいっぱい浴びてビタミンDを生成しましょう。


最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!

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