【群馬、下仁田】西上州随一の展望を誇る『稲含山 』 2017年12月3日(日)
《登山難易度2》
西上州随一の展望を誇る稲含山へ出掛けました。
標高1003Mの神の池公園脇に車を停めて歩き始めます。
神の池は全体に凍っていて薄い氷が張っていました。
左側の登山道を行きます。
付近の枯れ草に何かが絡み付いています。
遠目にティッシュが落ちているのかと思いましたが、よく見ると根元から伸びた霜柱でした。
ガラス細工のような繊細で美しい氷の結晶でした。
その後林道を横切り、山道に入ります。
100メートルほどで一ノ鳥居に到着です。
分岐があり左へは平坦な道がありますが、今日は右の尾根道を進みます。
ブナやコナラの落ち葉をザクザク踏みしめながら行くと、右手に鉄塔が現れ、わずかで小広い場所に出ます。
茂垣峠です。
砂利の林道の終点となっています。
真っ直ぐに山道に入るとすぐに赤く立派な鳥居が見えてきます。
大きな鳥居をくぐると、そこには美しい雑木林が広がっていました。
木漏れ日の中の清々しい道を行きます。
木立の中にジグザグに伸びる木段が延々続きます。
268段あります。
急登で一気に汗をかきました。
階段を登りきり少し行くと、右側が拓けた場所があり、ベンチがあります。
ここからは北西方向を見渡せます。
この日初めての展望です。
右に榛名山と谷川岳が重なって見えます。
左手に荒船山、正面に浅間山と北アルプスです。
展望を楽しんでいると、後ろを長靴をはいた男性が追い越していきました。
稲含神社の管理人さんです。
山頂で全ての山の名前を教えてあげるよと言われ、内心「ウヒョー❗」です。
足取りが軽くなり、男性の後を追います。
急坂を登り、少し下ると手すりがついたヤセ尾根の鞍部に出ます。
旧稲含神社への分岐を過ぎ、クサリや転倒防止のフェンスが設置された急坂を登ります。
北側の斜面なので、冷気が漂っていました。
落ち葉にも白く霜が降りています。
ベンチから20分程で稲含神社に到着です。
先ほど追い越して行った管理人さんが祝詞をあげて、私たちの到着を待っていてくれました。
この神社は1500年の歴史がある農耕の神様です。
富士山の「木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)」の姉である「宇迦之御魂神(ウガノミタマロ)」が稲を口に含んでこの地に伝えたのが起源です。
群馬県で最も高い所にある神社だと管理人さんに教えて頂きました。
管理人さんの先導で山頂へ。
急な石段を一登りで山頂に着きます。
突然広がる大パノラマ!
360度の大展望です。
管理人さんがストックで指差しながら、ひとつひとつ丁寧に山の名前を教えてくださいました。
間近に西御荷鉾山、白毛岩、小沢岳、檜沢岳、妙義山、ジジ岩ババ岩などの西上州の山々。
タンカーの形をした荒船山や雪をかぶった浅間山。
遠くに草津白根山、北アルプス、美ヶ原、八ヶ岳連峰、瑞牆山、金峰山。
更に遠方に南アルプス、両神山の山頂部分まで、ぐるりと見渡せます。
今日は東方面が白く霞んでいたので、管理人さん曰く「90点」だそうですが、これだけの大展望に出会え、しかもガイド付きで山座同定できるなんて、私たちはなんて幸運なのでしょう(^-^)v
見飽きることはないのですが、後続のハイカーで狭い山頂が混みあってきたので下山開始。
復路で通る予定だった旧稲含神社方面は整備されておらず、「神の水」か凍結して滑るので滑落事故も多いと管理人さんから聞き、来た道を戻ることにしました。
今日往復で通った道は、管理人さんがボランティアでロープなども自費で整備してくださっているのだそうです。
所々に真新しい黄色いロープがあり、手書きの案内板も見られましたが、全てお一人でやられているとか。
頭が下がります。
茂垣峠から来た道を帰れば早いのですが、次に来たときのために、管理人さんに教えて頂いた大きな駐車場を確認しておこうと思い林道を進みました。
大きな駐車場の場所を確認してから右に車道を下るべきところを私が間違えて左に進んでしまい、いつまでたっても神の池公園が現れないなぁと思ったら、下仁田方面へ下っていたのでした。
途中で気がつき、戻りましたが、30分ロスしてしまいました(涙)
最後の最後に自分のミスで少し疲れましたが、何しろ素晴らしい山でした。
管理人さんの連絡先もお聞きしたので、次回は予め連絡してから再訪しようと思います。
お礼をお渡ししなくちゃ!
神の池公園0827ー(14分)ー一ノ鳥居0841ー(9分)ー茂垣峠0850ー(35分)ーベンチ0925(5分休憩)ー(10分)ー鞍部0940ー(12分)ー稲含神社0952(9分休憩)ー(5分)ー稲含山山頂1006(59分休憩)ー(37分)ー茂垣峠1142ー(27分)ー峠駐車場1219ー(30分のロスを除くと9分)ー神の池公園1228
全行程 4時間1分
(歩行時間 2時間38分(30分のロスを除く))
標高差 367M(1003M~1370M)
パーティー 3名(コマクサ探険隊)
行程図