【群馬、みなかみ町】仏岩から吾妻耶山へ。熊の気配てんこ盛りでした《中編》2019年11月23日(土)
《登山難易度2》
吾妻耶山山頂からこんにちは👋😃
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます(*^^*)
仏岩ポケットパークから吾妻耶山を目指したハイキングの【中編】です。
仏岩を後にし、なだらかな尾根道を進みます。
雪の多さを物語る細い木々のカーブが面白いです。
尾根に出てから点々と現れるこの木(百日紅でしょうか?)に二人が興味津々です。
表面がツルッツルで、一本一歩違った色合いの模様があります。
まるで現代アートの作品みたいじゃないですか?
ヤマップ地図でお分かりのように、この辺りから傾斜が急になります。
落ち葉フカフカの道です。
この辺りから『滑落注意』の看板が目立つようになります。
一体いくつこの看板を目にしたことでしょう?
それはもうたっくさん、10mおき位に『もう分かったよ!』と言いたくなるくらい現れました。
過去に滑落事故でもあったのですかね?
なのに不思議とこの山には『熊出没注意』の看板はひとつもありませんでした。
周知の事実だから??😱
しばらくはなぜ滑落注意なのかわからないまま進みます。
落ち葉で道の端まで埋め尽くされているので、地面だと思って端に寄り過ぎると左側に滑り落ちるのかもしれません。
確かに左側の谷はフカフカの落ち葉におおわれ、落ちたらどこまでも転がりそうだし、登ってくるのは難しそうです。
腐葉土なので多分ズルズルと足を取られると思います。
前方に大きな倒木も現れました。
どうやらあの倒木の下の道が崩れているようです。
最初に行ったターボに『下の方に少し平らな所があるからそこを歩いた方がいいよ、下の方、下の方!』とアドバイスしたのですが良く分からなかったみたいで、、
少し上の方を歩きヌルヌルの粘土質の斜面に足を取られ転倒、危うく滑落するところでした。
ロープを持っていて、脇の下にロープを挟めたので難を逃れましたが、、😱
他の方(多分健脚な男性)のヤマップを見ると『倒木箇所があるがロープがあるので安全に通行できます』的な表現でしたが、ここは体幹のない人にとっては緊張する場所でした。
ロープがたわむので身体を振られます。
ハガレーナは運動神経が良いので比較的楽に通過しました。
とは言え最後はこのロープを越えないと道に上がれません💦
またぐのも怖いし、くぐるとリュックがロープに引っ掛かるし、、です😢
私は下の方の少し平らな場所に足を置き、山側に体重をかけて何とか通過しました。
最後ロープをまたぐとき右足の腿の後ろ(ボート遊びで痛めた所!)が肉離れしそうになりました(涙)
最大の危険箇所を無事通過し、やれやれと思っていると今度はこんな看板が。
『通行止め』!😱
一瞬今日は吾妻耶山には登れないのか!と思い、最近『通行止め』が多い(富士山御中道、十二ケ岳と連続です)!と思いましたが、ちゃんと迂回道がありました。
この尾根は崩れやすいってことなんですかね?
巻き道を行きます。
この辺りから尾根には石楠花が沢山現れました。
石楠花ロードです。
この時にはまた石楠花の時期に再訪しよう!と思っていました。
ハガレーナが『みほさん、苔』と言ってます😁
岩の上に愛くるしい苔がありました😊
またまた『滑落注意』😅
そして、『通行止め』&『迂回道』。
道がもろいのですね。
場所はこの辺り。
仏岩から40分、わずかに標高差36M登って来た所です。
ここから登りは少し急になるはず。
『吾妻耶山山頂 回り道』の標識が(多分熊によって)一部破壊されています。
『やっぱり熊がいるんだよ』と話し合う二人。
この辺りから徐々に熊の気配を感じ始めます💦
途中熊が折ったと見られるミズナラの枝があちこち落ちていましたが、私はあえて気がつかない振りというか、みんなに言うとまずいなと思って黙っていたのですが、、段々に熊の生息域に入って来た感じがします😅
ここは山側にロープがあります。
そんなに危険とは感じませんでしたが、このロープを使いたい時があるということなんでしょうね。
例えば雪道歩きとか?
そしてお天気は霧雨から小雨になってきました。
結局今日は天候回復は無理そうですね。
山頂からも何も見えないんだろうな、、(涙)
左に大きく曲がり左手の尾根に向け登って行きます。
尾根に出て右に折れると更なる急坂に。
落ち葉の下に滑りやすい根っこが隠れた嫌らしい急坂です。
これは下りは怖そう💦
この辺りで水分補給。
時刻は11時9分です。
すでに歩き始めて2時間以上経過しています。
おかしいなぁ、お昼過ぎには下山できる見込みだったのに、まだ山頂は見えてきませんよ😅
まだまだ続くよ、坂道は。
根っこがすごいことになっています。
なんだか不思議な雰囲気です。
根っこのこっち側が掘れてしまったのですね。
ここはどこを歩けばいいのかよく分かりませんでした。
多分ターボが歩いているところが正規のルートだと思うのですが、斜めになった平らな岩が滑りやすく危なっかしかったので、
ハガレーナと私は右の根っこが張り出している方を登りました。
岩場の上に登ると先を行ったターボが『道が無くなったよ~💦』と言っています。
『え~、この谷に降りるの~?』と。
二人は谷に降りるんじゃなくて、左手の崖下斜面を行くのではないかと言っていましたが、それはないと思った私は谷をよ~く観察します。
すると段々道が見えてきました。
谷に下ってその先に左手に登っていく道がうっすら見えています。
雪が所々にあり、登山道の雰囲気を消してしまっていますが、よく観察すると分かりました。
写真では分かりにくいですが、対岸の道の先にピンクのリボンがひとつ見えました。
(みんな私を信じてないので😅)なかなか納得しませんでしたが、
そのピンクリボンに気づいてからは素直に谷に下って行きました😁
少し谷を登ります。
雪がうっすら積もっていて、その下に平らな岩があるので滑りやすく、しかも体重をかけると岩がカタカタ動くので転ばないように慎重に歩きました。
左側には屏風のように切り立った岩山があります。
少し進むと先を行くターボが何か騒いでいます。
どうやら熊の足跡を見つけた模様。
分かりますかね?
画面左下の方に大きな足跡(指の跡もくっきり)があります。
これはどう見ても熊さんですよね。
この雪は昨夜から今朝にかけて降ったのではと思いますので、この足跡は今朝歩いた痕跡ではないかと思います。
『やっぱり熊がいるんだよー!ネットで吾妻耶山を調べたら熊の情報ばっかだったもん!』とハガレーナ。
そ、そうなのね、ごめんよ🙇
そんなに特別に熊の多い山だとは思わなかった💦
なるべく速くこの谷を抜けようと先に進むとすぐに標識が現れました。
右の斜面に取り付くようです。
あぁ、この標識も熊の餌食になってますね(涙)
徐々に熊への恐怖心が三人の心を占めていきます。
ここは冷静にならなければいけません。
しかし右の斜面を登り始めるとターボが『あああ、熊の駆け下った足跡が沢山あるぅ!』と言い始めます。
私たちの進む道には柔なか斜面を駆け下った熊の足跡(落ち葉が大きくよれている)が次々現れてきました。
すると突然ハガレーナが『あ!獣臭がする!』と叫びます。
そこからはもう笛や太鼓を大鳴らしです😅
まぁ太鼓は持ってないので、私がペットボトルをベコベコさせながら歩きました。
進みながら熊の足跡を見つける度に(そりゃ私たちが歩いている道を熊は反対に下っているのですからずーっと足跡は続きます)ターボが『ああ、またあった。ああ、これもだー!』と騒いでいるので、『ターボ、あんまり騒いで自分で恐怖感を煽らない方がいいよ。どんどん自分でパニックに追い込んで、とっさの時(実際熊に遭遇した時)冷静な判断ができなくなるよ!』と注意しました。
するとそこからはあまり騒がなくなったので、みんなで大声でしゃべったり、ターボが笛を吹いたり、歌を歌ったり(森のくまさん)、ペットボトルを鳴らしたりしました。
平らな山頂の西のピークに到着です。
ここにも熊がかじって落とした枝が写っていますね。
もうそこらじゅうにありました。
振り返ると登ってきた道への道標が朽ちていて、帰りの道でこの下り口を見落としそうだったので、ハガレーナが太めの枯れ木を立て掛けておきました。
時刻は11時46分です。
ここで『どうせ山頂に行っても展望は望めないだろうから、ここから引き返す?』と聞くと、『え?なんで?』と二人が言うので、『いや、あんまり熊が怖いようなら一刻も速くここを立ち去りたいかな?と思って』と答えると、ここまで来たら山頂までは行こうよということになりました。
距離を測るとわずかに300m程で山頂に着くようでしたから。
ほぼ平らな道を山頂へ向け歩きます。
森の中にあちこち熊の食事の跡(枯れ木)があったのでそう言うと、ハガレーナが『またそういう事言うとターボがパニックになるよ😅』と。
確かに!
ターボは熊に遭遇してしまったら多分パニックになってドカドカ走り逃げてしまい、結果熊に追いかけられる羽目に陥りそうな感じがします。
なので絶対遭遇しないように!
私はひたすらペットボトルをベコベコやってました😅
実はもしかして木の上に熊がいるなんてこともあり得るなと思っていましたが、それを口に出すと二人(特にターボ)を怖がらせるだけだと思って言わないようにしました。
山頂が見えてきました。
三つの石宮のある広い山頂に到着です。
標高1341M。
登山口から3時間かけて約500Mの標高差を登って来ました。
展望はもちろん、ドボボーン(涙)
晴れていれば上越国境の山並みが間近に見渡せるのです。
(見たことないけど)
とりあえず登頂記念です。
すると今日お初のハイカーが登って来られました。
30代位のご夫婦です。
大峰山の方から歩いて来られたとのことで『熊の気配はなかったですか?』と聞くと『ああ、この辺は多いみたいですね。前に◯◯山でも見かけましたよ(山の名前は聞き取れず)』と言われました。
ひぇ~、そうなのね~💦
私たちは絶対会いたくない!
隣の峰にいるのが見えたとか、こっちが山の上にいて谷の底に見えたとかならいいけど、この山の熊たちは登山道を普通に歩いています。
早々にこの山塊から抜け出しましょう。
山頂の三つの石宮に三人それぞれ『帰りの登山道で熊に会いませんように!』とお願いして、12時8分に下山開始です。
山頂にいたのは10分でした。
まだまだ続きます。
続きは【後編】にて。
いつも、ありがとうございます!






















































