【山梨、甲州】初めての『大菩薩嶺』 2017年8月9日(水)
《登山難易度3》
奥秩父山塊の南端に位置するのは大菩薩連嶺と呼ばれる峰々で、その最高峰である大菩薩嶺を目指しました。
日本百名山に指定されている名峰です。
様々なルートがあるようですが、私たちはいつも楽勝コースしか行かない、というか、行けないので、上日川峠から登り、ぐるっと回ってくる初級者コースを行きます。
下界は36度の猛暑日となったこの日、少し標高が低い森の中の登りは息が上がります。
ミズナラやダケカンバの大木がある快適な道を、少し時間をかけて、30分程で福ちゃん荘に到着です。
小屋の脇に唐松尾根登山口があります。
美しい雑木林を登って行きます。
新緑や紅葉の季節にはまた違った美しさを見せてくれることでしょう。
100Mほど登った小ピーク付近から甲府方面を見通せる場所があり、少し疲れが紛れました。
しばらく平らな尾根を行き、再び登りがきつくなると、視界がひらけてきて、最後の急登をむかえます。
振り返ると、この日初めて富士山、南アルプスなど、甲府盆地の向こうまで見渡せました。
何度も立ち止まって眺めを楽しみました。
山頂は雲に隠れているものの、夏とは思えない程視界がクリアーで、スカイラインや町や街道がくっきりと見えます。
急登を続けること30分で雷岩に到着しました。
岩の上からの眺めは爽快です。
眺めを楽しんだら大菩薩嶺山頂を目指します。
針葉樹の林を10分程で山頂に着きます。
樹木に囲まれ展望台はないものの、落ち着いた雰囲気があります。
再び雷岩まで戻り、岩場を越えると、これから歩く稜線がずーっと見えています。
楽しみにしていた尾根歩きです。
雷岩から大菩薩峠まで、広々とした稜線が続きます。
明るい草尾根は露岩が多いものの、総じて歩きやすく、コメツガの濃い緑、笹のうす緑、花のオレンジ、空の青という鮮やかな色彩のコントラストを楽しむことができます。
所々にある大きな岩場に登ると、更なる大迫力の展望を楽しめます。
わずかの登りで百名山を体験でき、2000Mの尾根歩きを楽しめるのがこの山の魅力です。
ガレた道を下って行くと、そこは旧大菩薩峠で、今は賽の河原と名付けられた鞍部です。
大きなケルンがたち、振り返ると歩いてきた稜線がのびやかに見渡せます。
夏の空はどこまでも青く、白い雲がもくもくとわきたつ様は、天上の楽園のようです。
登りきった場所は親不知の頭です。
大展望の広場があったので、そこで昼食としました。
振り返ると、今日歩いた稜線がずっと見えます。
再び急な岩の道を下ります。
20分程で大きな標識のある大菩薩峠です。
古くは武蔵の国と甲斐の国を結ぶ青梅街道の峠として利用されていたのだそうです。
ここからは富士山こそ山の陰になり見えませんが、奥秩父、奥多摩、丹沢の山並みも見えるようになり、大展望の峠であることに間違いありません。
介山荘に立ち寄り、古き旅人の残像を探しながらひととき過ごしました。
大菩薩の尾根を後にし、雑木の中のなだらかな道を下って行きます。
ダケカンバの古木や様々な巨木のある東京都の水源です。
苔むした岩場からしみだす最初の一滴を何度も目にしました。
福ちゃん荘でビールといきたいところですが、車の運転があるので、かき氷で体を冷やして、猛暑の下界へ戻りました。
秋に再訪したいと強く思いました。
上日川峠0837ー(27分)ー福ちゃん荘0904ー(39分)ー小ピーク0943ー(42分)ー雷岩1025(20分休憩)ー(10分)ー大菩薩嶺山頂1055(5分休憩)ー(7分)ー雷岩1107ー(18分)ー2000M地点1125ー(24分)ー賽ノ河原1149ー(5分)ー親不知の頭1154(30分休憩)ー(24分)ー大菩薩峠1248(27分休憩)ー(38分)ー勝縁荘1353ー(12分)ー福ちゃん荘1405(25分休憩)ー(20分)ー駐車場1450
全行程 6時間13分
(うち歩行時間 4時間8分)
標高差 472M (1585M~2057M)
歩数 13300歩
歩行距離 11、7㎞
パーティー 2名(ターボと)
行程図





















































