50代からのお気楽山登り

これから山登りを始めようと思う方、ハードな山は無理だけど山歩きを楽しみたいという方に参考にして頂けたらと思います。山行記録と写真、行程図のイラスト、私なりの難易度を載せています。

【長野、小諸】『湯ノ丸山~烏帽子岳』 2017年7月8日(土)

《登山難易度3》

梅雨の晴れ間。

下界は気温39度にもなったこの日、湯ノ丸高原には爽やかな風が吹いていました。


地蔵峠に車を停め、スキー場の斜面を登って行きます。


陽射しが強い中での直登はすぐに汗が吹き出します。

息を整えながら振り返ると、スキー場や、その向こうに池の平や篭ノ登山の雄大な景色が見え、とても気持ちが良いです。

20分程で斜面を登りきり、針葉樹の並木の間を進みます。

ほどなくツツジ平へ。

ツツジ祭りは終わったばかりで、花の名残が少しだけ見られました。

山頂の双耳峰が見える位置にたつ湯ノ丸高原の道標や遭難防止の鐘を過ぎると、山道へ入って行きます。

ツツジ、シャクナゲ、ドウダンなどの低木の中をぐんぐん登ります。

振り返ると多くの山並みがさえぎるものなく見渡せ感動です。


やがて低木を抜け石がゴロゴロし始めると、なだらかな丘のような山頂が再び現れます。

小さな高山植物をカメラにおさめながら、ほんの一息で湯ノ丸山南峰に到着です。

石を敷き詰めたような平らで広い山頂は、多くのハイカーで賑わっていました。

文句なしの360度の大パノラマ❗

信州の優しい峰々がぐるり見渡せます。

これから登る烏帽子岳の特徴的な頂きも間近に見えます。


双耳峰のもうひとつ北峰へ尾根道を進みます。

北峰は足場の悪い岩が積み重なったところで、ゆっくりするスペースはありません。

折り返し南峰を経て、烏帽子岳へ。


急な下りは浮き石が多くて結構危険なので、慎重の上にも慎重に下って行きました。

霧が湧き出る谷すじだからか、湿気が多く少し蒸し暑い。

花を見つけながら下りましたが、なかなかに長く辛い、気を使う下りでした。

40分かけてようやく鞍部へ出ました。

左にカラマツ林、右に笹原の丸い広場には石のベンチが置かれ、多くのハイカーがおしゃべりしていました。

烏帽子岳への登りは笹原を切り開いたジグザグの道です。

30分で尾根に出ます。

ここからも大展望で、思わず歓声が上がります。

正面に突然現れる上田市の町並み。

背後には湧き出る雲の向こうにまあるい湯ノ丸山。

右には黒い尾根道が伸び、すぐそこに頂が見えます。

張り切って歩を進めました。

が、しかし!


山頂だと信じて登った頂の向こうには更なる高みが!


ここは小烏帽子岳という名で、別名偽烏帽子(笑)


私たちが「え~!山頂じゃないの~!」と叫んでいると、他のハイカーに「そう思いますよね~⤴️」と言われ、笑い合いました。


更に20分尾根道を行き、ようやく本物の烏帽子岳山頂に到着。


山頂からの眺めは圧倒的な高度感です。

360度の大展望を楽しみながら、お昼休憩をしました。

尾根の周りには笹とツツジの草原が広がり、アルプスを思わせる景観です。

楽しい尾根歩きを体験し、再び鞍部へ。


そこからは分岐を地蔵峠方面へ進みます。

平坦な森の中の道は、ダケカンバやシラカバなどの雑木が美しく、とても心地良かったです。

絶えず鳥のさえずりが聞こえていました。

30分程で次の分岐に着き、階段を下って行くと、白窪湿原の横を通ってキャンプ場に出ます。

車道を少しでスキー場のある地蔵峠に帰りつきました。


今日は全てのポイントから、大展望を楽しむことができ、大満足の山旅となりました。


次は今日見えた池の平と篭ノ登山に行ってみようと思います。


湯の丸スキー場駐車場0830ー(22分)ーリフト終点0852ー(8分)ーツツジ平0900ー(15分)ー遭難防止の鐘0915ー(57分)ー湯ノ丸山南峰1012(23分休憩)ー(11分)ー北峰1046ー(18分)南峰1104ー(41分)ー鞍部1145(17分休憩)ー(30分)ー尾根1232

(4分休憩)ー(11分)ー小烏帽子岳1348ー(22分)ー烏帽子岳1309(26分休憩)ー(13分)ー小烏帽子岳1348ー(12分)ー尾根1400ー(23分)ー鞍部1423(5分休憩)ー(33分)ー分岐1501ー(11分)ー白窪湿原1512ー(16分)ー駐車場1528


全行程 6時間58分

(うち歩行時間 5時間33分)


標高差 374M(1727M~2101M)

パーティー 2名(ターボと)

行程図

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