50代からのお気楽山登り

これから山登りを始めようと思う方、ハードな山は無理だけど山歩きを楽しみたいという方に参考にして頂けたらと思います。山行記録と写真、行程図のイラスト、私なりの難易度を載せています。

【群馬、野反湖】雨上がりの休日。野反湖畔の八間山でコマクサやノゾリキスゲ大群落を楽しみました《前編》2019年7月13日(土)

野反湖畔の富士見峠(野反峠)からこんにちは😃


いつもブログをご覧頂き、ありがとうございます(^-^)


《登山難易度3》


梅雨真っ只中の三連休、皆さんいかがお過ごしでしょうか?

ターボと私は土曜日と月曜日に山に行きたいと考えていました。

週末毎に、じとじとジメジメした霧雨(時にどしゃ降り)が続き、そろそろ山の青空を見たいですよね。

とは言え、土曜日の天気予報を見ると関東地方は曇りのち雨。

これでは展望を楽しむ山は期待できないので、先週に引き続き「花」を見るコースを選ぶことにし、色々考えました。

天気予報とにらめっこしつつ、花の見頃を調べて、、

そうだ!

昨年夏に行った野反湖なら今ごろコマクサが盛りなのでは?と気がつきます。

そしてもしかしたらノゾリキスゲが咲き始めてるかも!?とも。

そしてそして、今回は降水確率が低いので、運が良ければ山から野反湖の美しい景色を臨めるかもしれないよ!

、、といつものお気楽隊得意の根拠のない希望的観測のもと、期待に胸を膨らましながら野反湖を目指しました。

昨年夏には野反湖西側の三壁山、高沢山、カモシカ平、エビ山と縦走するルートでした。

その時に見た野反湖がとても雰囲気が良かったので、今回はまずは東側の八間山に登り、茅ノ尾根を下って、その後は前回歩けていない湖畔を歩いてみたいと思います。

(ピンクテープは昨年歩いた山、緑テープは行きたいと思って以前チェックした山です。今回はこの八間山に登ります)

どんな景色が待っているのでしょうか?ワクワク(^w^)

自宅を5時10分出発、いつものコンビニ経由、高速を渋川伊香保でおり、一般道をひた走ります。

当初予定では7時45分頃には現地に着き、8時には歩き始めるつもりでしたが、、

今日のターボの車のナビは少し変でした。

選ぶのはグネグネの峠越え道や、初めて通る道ばかり。

今まで数回このルートを走っているのに一度も案内したことのない道路ばかりに誘うのです。

関東地方の地理が頭に入ってない私は良くわからないのですが、ターボが「え?ここ左?右じゃくて!?」とか、「えええ、ここ曲がらせてどこに連れてくつもりなんかね?」などと言いながら、未知のルートを案内され続け、結果八ッ場ダムの新しく出来た橋の見学をすることになりました。

真新しい祠の立つ橋のたもとの駐車場に車を停めて不動大橋を歩いてみることにします。

なるほど、ナビはこれを私たちに見せたかったのか!と思いました。(ナビが意思を持ちはじめている?😱)

ずっと向こうにダムがほぼ出来上がっているのが分かりますか?

今年の秋くらいから貯水が始まり、半年から一年かけて水を貯めていくそうです(道の駅の売店のおばちゃんに聞きました)

一気に貯めるのではなく、入れては抜きを繰り返し、ダムに不具合がないか確認しながら貯水を進めるのだそうです。

私たちが通ってきた道沿いにはダムの底に沈む町から移転してきた郵便局や神社、民家や旅館などで、新しい町ができていました。

不動大橋です。

満水になるとこんなイメージだそうです。

一気に景観が変わりますね。

今ははるか上の方を走っている国道まで湖面が迫っているのが分かります。

ダムのすぐ側には八ッ場大橋もあって、巨大なダムを間近で見ることもできるみたいですし。

これは楽しみです(*^^*)

川の上流には面白い形の岩山がありました。

オシドリ漫才の林家ペーさんか、ちびまる子ちゃんのお母さんみたいなパーマネントヘアに見えます。

名前が丸岩と聞いて「確かに丸いわな」と言うと、ターボがニヤリと笑いました。

違う、違う、ダジャレを言ったんとちゃう!誤解せんといて!

などとやっていると、車を降りたときにひんやりしたからか、私のお腹が急降下を始めました。

ヤバい、ヤバい、これは相当ヤバい!

橋の真ん中だったので、私は向こう岸にある道の駅のトイレを目指して猛烈早歩きです。

ターボは駐車場に戻り車を取って道の駅に車を回してくれるそうです。

こちらは駐車場の側(不動大橋のたもと)にある「不動の滝」です。

ターボが撮影しておいてくれました。

私は見る余裕がなかったので(涙)

こちらは私が駆け込んだ道の駅「八ッ場ふるさと館」です。

ここのパン屋さんで、後程登場する八ッ場ダム名物のパンを購入し、出発しました。

そこからは山に向かってどんどん道を登って行きます。

辺りの森の美しさに「ここは新緑はきれいだろうね~🎵」などとおしゃべりしなら進み「そろそろ野反峠かしら?」などと思っていると、あれ?あれ?これは以前野反湖とは違う山行の時に見たことのある風景。

あっ、これ姫の別荘に泊めてもらったときにやって来た「草津」じゃん!

ガッビーン!

え!?何で間違えた?

ナビはどうした!?と思いナビの画面を見てみると、ナビが示すピンクのラインは草津の街中をまあるく一周して戻るようになっています。

一本道ですから、分岐を見落とすと、こんなに先までやって来てぐるっと回ってくる案内になるのですね~○| ̄|_

間違えたところで、「分岐を過ぎましたけど大丈夫ですか?」くらい言ってくれないかなぁ(涙)

ナビって前進あるのみなんですよね。

とにかくここは違うので、ひろめの所でUターン(最近やたら多い気がする)。

ナビをセットしていたにも関わらず、野反湖方面に右手前方に下っていくべき道を気がつかずに通り過ぎてしまったようです。

あのときナビが「右です」って言ったかなぁ。

聞いてない気がするなぁ。

私たちが道を覚えているか試したんじゃないだろうか?

それとも散々「今日のナビは何考えてんのかね?」などと悪口を言ってきたので、その仕返しをされたか?!

ナビを信じられなくなっている疑心暗鬼の二人です。

とにかくそんなこんなで、大幅に遅着となりました。

野反湖登山者用第一駐車場に着いたのは予定より一時間遅れの8時40分でした。

峠手前の第一駐車場には、既に多くのハイカーの車がありました。

皆さん、この梅雨の出掛けられないうっぷんを晴らすべく、てんくらA判定を信じてやって来たのでしょうね。

今日の野反湖はどうかな?

おー、まずまずの眺望ですね!

斜面が黄色くなるほどではありませんが、ノゾリキスゲも咲き始めています。

天候回復を信じて歩き始めましょう。

これから向かう八間山もきれいに見えています。

これなら展望、素晴らしいかもしれません。

あのガレた斜面にコマクサは咲いているかな?

あきっこさんが今度バスで来ようかなと言っていたので、参考にバス停の写真を載せておきますね。

大きな標識のある八間山登山口、9時ちょうどに登り始めました。

今日はターボと二人で歩いてきます!

八間山までは2キロ、コマクサ群生地まではわずか100mみたいです。

いきなり尾根道のような気持ちのよいトレイルです。

両側にはノゾリキスゲが咲いています。

まだ咲き始めたばかりなのでしょう。

若々しくて瑞々しい黄色い花がなんともチャーミングです。

湖とのコラボレーション、ここ野反湖ならではの景観(*^^*)

野反湖ビジターセンターとそこから弁天山へ向かう道が見渡せました。

笹の中の道を大勢のハイカーが歩いているのが見えます。

これからエビ山を経由して、カモシカ平へ向かうのでしょうか?

先ほど駐車場で同年代の男性二人組に、「ノゾリキスゲはどこで見られますか?」と聞かれたので、地図を見せてカモシカ平までのルートをお伝えしたのですが、「初めてなんですが標識ありますよね?」と少し不安そうでした。

あれだけ大勢向かっていれば大丈夫ですね😁

あら、あっさりコマクサ群生地に着きました。

まぁ100mですからね、当たり前です😅

コマクサが沢山咲いています。

池の平の剣ケ峰で見たのより花は小振りのような気がしたけど、人の記憶というものはすごく曖昧なので、本当のところはわかりません😅

高山植物の女王「コマクサ」。

駐車場からわずか100mの所でこれだけ見られるとは驚きですね。

振り返るとこの景色。

道迷いしながらもやって来て良かったです\(^^)/

このままずっと野反湖が見れるといいな。

先に進みましょう!

少し登るとコマクサ群生地を上から眺められるポイントがありました。

花が少し遠くてうまく写ってないですが、こんな場所に咲いている(湖との位置関係)のだと良く分かります。

道は再びの花に囲まれた気持ちのよい尾根道になります。

キスゲ、ドウダンツツジ、アザミ、ウツギ。

カラマツソウにハクサンフウロ。

名前がわからない小さな黄色い花も沢山咲いていました。

虫たちの楽園ですね。

階段もあります。

カラマツソウは見た目すごく地味ですが、ターボのスマホで接写すると、こんなにも可憐な花なんだ!と思いました。

ハガレーナに「興味ない」と言われた「ガ」ですが、羽が透けていて、ちょっときれいだなと思ってしまいました。

触角までしっかり写ってる(^-^)

コメツガの新芽と、名前がわからない木の綿毛。

まるでうちの「ロクタ」の毛みたいにフワフワです。

これも名前がわかりません。

まだ蕾なのでしょうか?

尾根の右手から雲が流れて来ました。

急坂を一気に登って来たので、ちょいと小休止。

アミノバイタル&ウィダー摂取です。

辺り一面雲で白い世界になってきました。

あちゃー(×_×)

何も見えなくなっちゃった。

何回か現れる野反湖方面の見晴らしポイント。

雲が沸いているのは尾根の右側だけで、野反湖はまだ美しく見えています、、よね?

9時49分、「イカイワの肩」に到着です。

登山口から600m歩いて来ました。

ヤマップによる現在地。

山頂まで約1/4の地点ですね。

ヤマップで位置を確認中の私です。

ここからは櫻井翔並みの撫で肩を登って行きます。

八間山は雲の中~(涙)

こんな小さな灌木の中を潜ったり、広々とした笹原になったりを繰り返して、少しずつ高度を上げます。

少し雲が薄くなり、山頂っぽい所が見えてきました。

振り返ると、こんなに素敵な所を歩いてきたんだなと心臓バクバクさせながら思いました。

ターボは接写に夢中です😁

遠く野反峠から弁天山へのルートまで見晴らせました。

なかなかに急な登りですが、雲が切れると見晴らしが良いですし、花が沢山咲いているので、気持ち良く登れています。

今朝迷い混んだ草津の町も見えました。

ピークっぽい場所が見えてきました。

もしかして、「イカイワの頭」と思いましたが、

ヤマップで確認すると、まだまだでした。

この撫で肩、なかなかに広い(長い)な。

そのピークから見えた景色です。

あの森を四角く切り開いた場所は何でしょう?

森に絆創膏貼ったみたい。

何かの秘密基地?

それとも農地でしょうか?

不思議な景観です。

時々、野反湖側を臨めるガレ場が現れます。

さっき山頂かしらと思ったピークはどうやら違うみたいですね。

山頂はその奥、あのピークが「イカイワの肩」なのではないかな?と思いました。

笹の尾根に所々林があるのが良く分かりますよね。

笹原と林を交互に登っていくイメージです。

ツツジなどの美しい灌木の中を登ります。

少しまた雲が出てきましたね。

この笹に囲まれた尾根道を歩いていると、突然後ろからターボの慌てふためいた声がして、必死で急坂を登って来ました。

「何かいる!何かいる!風がないのに笹がガサガサいってる!」と言いながら血相を変えてやって来たターボ。

私から少し離れて歩いていると、右手の笹原が風もないのにガサガサガサガサと揺れたのだそうです。

ガサガサいったという方向を見てみると、少し離れた低木がかなり激しく揺れているのが見えました。

何がいたのでしょう?

ターボは熊じゃないかと言っています。

後からやって来たご夫婦にその話をすると、ガサガサは気がつかなかったとのこと。

この事を後であきっこさんに話したところ、熊は姿が見えなくても獸臭がすごいらしいと言っていました。

獸臭は感じなかったので、熊ではなかったのかもしれませんが、低木がかなり揺れていたので、ある程度の大型動物だったのではないかと思いました。

熊かも騒ぎをしている私たちを追い抜いて行かれたご夫婦です。

この後はこのご夫婦と抜きつ抜かれつしながらご一緒することになりました。

ターボは熊鈴をつけていないので、私の熊鈴を鳴らしながら、二人くっついて大きな声でおしゃべりしながら歩きました。

ピークに到着。

標識が見えます。

10時33分、「イカイワの頭」にようやく到着です。

ヤマップで現在地を確認。

標高1828Mと書いてありますから、標高差268M登ってきたのですね。

この後は少しなだらかになり、一つピークを越えるとその後比較的緩やかに登ると山頂ですね。

山頂までの標高差は106Mです。

山頂まではまだ着いていませんが、少し長くなっているようなので、ここで【前編】として投稿します。

明日(7月15日)は北八ヶ岳に出かけるので、そろそろ寝ないとです(時刻は7月14日21時55分)。

この後八間山山頂~野反湖畔歩き~湖畔ランチと続きます。

【後編】もよろしくお願いします🙇⤵️


最後までお付き合い頂き、ありがとうございました☺️

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