50代からのお気楽山登り

これから山登りを始めようと思う方、ハードな山は無理だけど山歩きを楽しみたいという方に参考にして頂けたらと思います。山行記録と写真、行程図のイラスト、私なりの難易度を載せています。

【栃木、奥日光】てんきとくらす「A」判定って一体!?大展望であるはずの尾根は真っ白な世界。でも社山は素晴らしい山でした《後編》2019年6月29日(土)

《登山難易度 7》

下山後の英国大使館別荘前からこんにちは。


いつもブログをご覧頂き、ありがとうございます(^-^)


てんきとくらす予報「A」判定を信じてやって来た社山ハイキングの【後編】です。


阿世潟峠から社山までは標準コースタイムが登りでは1時間30分、下りだと50分となっていますから、かなりの急登であることが伺えます。

社山への道です。

辺りは水分を含んだ霧(霧雨ということか。雨だと認めたくない気持ちが霧と書いてしまう)に包まれています。

「A」判定にしがみつく私たちは、「これは天候回復が遅れているのか、それとも天候悪化が早まったのか、どっちなんだろうね」と話しました。

ハガレーナが現在の予報はどうなっているか、iPhoneで確認しようとしますが、圏外だったようです。

森は美しいのですけどね。

展望がないのが残念過ぎます。

おっ、あっちが明るいよ!と思いますが、まぁ、結果は予想通り、美しい霧の森から広々とした真っ白な世界に変わるだけですよね😅

そういう時は身近な植物に目が行きます。

針葉樹の尖った葉についた小さな小さな水滴がとても可愛くて、慰めになりました。

「接写は拙者にお任せ!」のハガレーナに撮影をお願いしました。

半月山から阿世潟峠までの区間でも見られた南側崩落箇所を通過します。

この頃から私の歩みが遅くなってきたので、ハガレーナに先に歩いてもらいました。

傾斜が結構きついです。

ハガレーナも「こういうダラダラとした傾斜はキツいね~。岩場の方がいい」といっていました。

私もふくらはぎが張ってきてなかなか辛い。

どんどんハガレーナとの距離が離されます。

どのくらいの斜度なのか分かりますかね?

笹の道をジグザグに登って行きます。

ピークを巻く形で道は明るい尾根に続き、

遅れて私も必死について行きます。

この少し前に霧雨が強くなってきた気がしたので、ハガレーナも私も上着を着ました。

この尾根道で私は何度上着の着脱をしたことでしょう。

雨に濡れるので着て、暑くなって脱いでを何回も繰り返しました。

展望の尾根に出ても、ドボボーン(涙)

まあ、わかっていたことですが。

お天気の良い日なら、足尾方面の山並みを見渡せるポイントなのだと思います。

視界が良ければここからも社山山頂が見れて、あとどのくらいと見当がつくのだと思いますが、何も見えないので、今回はヤマップが大活躍でした。

今どの辺りにいるのかが明確にわかったので、真っ白な尾根歩きでくじけずに済みました。

南に伸びる尾根も素敵です。

ここは1550Mの小ピークです(ヤマップで確認)。

地図には「小さな岩峰。男体山、日光白根山展望」と書いてあります。

この辺りで社山から下山して来られたご夫婦とすれ違いました。

この方たちも「てんきとくらす」の「A」判定を信じていらっしゃったらしいです。

「予報が外れて残念ですね~(涙)」と話しました。

ガレたやせ尾根を通ります。

辺りにはゴヨウツツジが草のように生えています。

まるで花のように見える紅葉(?)した葉っぱがかわいらしい。

左側が崩落した箇所です。

木の幹がほとんど空洞になっていて、ほぼ首の皮一枚で支えられている風なのに、たくましく枝を伸ばす木がありました。

歩いている時はそれほど気になりませんでしたが、こうやって改めて写真を見ると、結構なやせ尾根だったんですね。

「どうした!」って言うくらいすごい生命力溢れたコメツガです。

あー、お天気が良かったら、どんな絶景が広がっていたことでしょう。

快晴の日に再訪したい!

もうこの頃には今日の天候回復はないなと思い始めていた、というより、ずっと前から気がついていたけど、気がつかないふりをしてたのに、ついに諦めがついたといったところでしょうか。

な~んにも見えましぇ~ん😢

今日は多分何も見えない、そう確信したのでした。

あれ?さっきの分岐はピークの巻き道だったのか。

ここは展望スポットだったのね。

展望ないのに無駄に登ってしまったぜ。

帰りは絶対巻き道通る!

そして再びの登りですよ。

いや、キレイなのですよ、景色は森はとにかくキレイ。

でもこのダラダラ登り、足にジワジワ効いてくるんですよね。

お互いに写真を撮りあう二人。

ハガレーナと私の距離感わかるかしら?

私の歩みが相当遅い(涙)

展望がないので、ハガレーナは虫探しに夢中です。

「コガネムシ見~つけた!」と嬉しそうです。

こんな毛虫を見つけては「カッコいい~!銀色に輝くこの体!」と興奮している😅

「これは虎柄だ~🎵」

この後足の長い虫を見つけたので私が「これ、これ、足が長いよ!」と知らせたら、「これは蛾だね。蛾には興味ない」とバッサリ!

ハガレーナが興味を持つポイントが良くわからない😓

私は再び暑くなってしまったので、薄い上着を脱ぎました😅

まだまだ登ります。

ここでもお互いに写真を撮り合う。

笹藪に飲み込まれそうな私。

実際には笹の高さは高いところでも膝辺りでした。

カッパのズボンを履いてきて良かったです。

笹に擦れてかなり濡れます。

アミノバイタルの効果が切れてきたのか、足の疲れが貯まってきたので、ウィダーでエネルギー&水分補給です。

ここでハガレーナが「ウィダーに「ウィダー」の表示が無くなったって知ってる?」と。

ホントだ!今気がついた!

人はイメージだけで物を判断しているのですね。

美しい。

展望なくても美しい尾根道です。

これで展望あったらどんなに素晴らしいか!

社山はやはりいい山だ!と思いました。

この辺りで、少し前に私たちを抜かして行った若い男性とすれ違いました。

「早いですね~😵山頂はもうすぐですか?」と聞くと「はい、もうすぐそこですよ。でも真っ白で何も見えないですよ」とのこと。

、、でしょうね。

「何も見えないことが分かっているのに、何故に私たちは山頂を目指しているのだろう?」という根本的な疑問が沸き起こりますが、ハガレーナに「ここまで来たら行くっきゃないでしょう!」と言われ、そりゃそうだ、行くっきゃない!と思いました。

広々としてるなぁ。

晴れてれば足尾の山が良く見えたんだろうなぁと、頭の中でイメージを膨らませます。

山頂が近くなっても、相変わらず私の歩みは遅いです。

ついにハガレーナの姿が見えなくなりました。

すると前方からハガレーナの「鹿だよ!」の声が。

ハガレーナの右手を駆け抜けようとしていた鹿が、ハガレーナの声に驚いて足を止めました。

鹿の視線の先にいるのは私です。

鹿としばらく見つめあっていましたが、カメラを構えると辺りをキョロキョロ。

岩を挟んで横にいるハガレーナと、前方にいる私とを見比べて距離を測っているようでした。

そして、私の方を見ながらゆっくりと通り過ぎて行きます。

私の真横を通り過ぎると、一気に駆け下って行きました。

先に行ったハガレーナが「山頂着いたよ~!」と叫んでいます。

11時47分、社山山頂(1826M)に到着です。

阿世潟峠から2時間かかってしまいました(標準コースタイムは1時間30分です)。

視界の良い日なら、両側の展望を要所要所で楽しみながら、もう少し足取り軽く歩けるのだと思いますが、(虫や植物に癒されながらとは言うものの)ひたすら辛い登りだったので、私がバテてしまいました。

地図には白根山、皇海山の眺望良いと書いてあります。

今日は真っ白な世界ですが。

こちらは更に進んで黒檜岳へ向かう道です。

コメツガに覆われ薄暗くなっています。

山頂で山メシにしたかったのですが、お天気が悪いので、下って中禅寺湖畔でできればいいなと思います。

とりあえずバナナで小腹を満たします。

バナナを食べていると後から二組のご夫婦が登って来られました。

皆さん「A」判定にまんまと騙されたお仲間でした😅

写真を撮った後、お昼にしようと先に進みコメツガの森に入って行かれました。

この先少し行った所に広々とした場所があるのだそうです。

少し興味がありましたが、それは次回もっとお天気が良い日の楽しみに取っておきます。

早くお昼にしたいので、12時3分、下山開始です。

下山路は登り以上に森がキレイなことに気がつきます。

どんどん下ります。

まだまだ下ります。

笹の中に立つあの木は、多分シロヤシオですね。

この山もシロヤシオが沢山咲くのだろうなと思いました。

ここは登り途中には気がつかずに通り過ぎていますが、北側が崩落していて、シロヤシオが一本何とか地面に根を張って崩落を免れています。

それにしてもすごい規模の崩落で、登山道の端は下側がえぐれていて、近いうち崩れてしまうのではないかと思いました。

いつか社山への道が通行止めとかになると嫌だなと思いました。

そしたら南側の鹿の道を歩けば大丈夫か!

あれ?まだ登りがあったか、、と、重い足を持ち上げ持ち上げ、ピークを通過。

笹の中にジグザグに作られた道です。

「ここはジグザグだね~」と言うと、ハガレーナは「ジグザグジグザグ🎵」と何かの歌を歌い始めました。

どうやら何かのドラマの主題歌らしいです。

帰宅してからターボにラインで今日のあれこれを報告している中で、「ハガレーナが何か歌ってた」と言うと、ハガレーナは「ターボがいないから、私がちょっと頑張ってみた」と言ってました。

そ、そうだったのか!

「ジグザグ、ジグザグ🎵」と言うと、すかさずターボが「水谷豊の熱中時代刑事編だね」と。

さ、さすがドラマに詳しい。

最近でこそ山の番組やブログチェックが忙しくてドラマをあまり観なくなったらしいけど、山を始める前まではドラマの鬼でした。

主要全番組録画して観ていたらしいですから。

いつも山を歩いている時に、そんな芸能ネタをターボが言うと、ハガレーナやウォーリー、はたまたあきっこさんなら反応良く「○○だね!あれは何とかだったよね~」などとすぐに理解し合いの手を入れるのですが、私は大体スルーしている(私はドラマネタに極端に弱い)ので、今回もハガレーナのボケにうまく反応できず申し訳ないことをしました。

下りは私の方が先を歩いたので、ハガレーナを振り返って撮影。

道は往路よりも濡れていて、ずっと霧雨が降っていたのだなと分かりました。

13時3分、阿世潟峠に帰ってきました。

山頂出発からちょうど1時間でした(標準コースタイムは50分です)。

ここも未だに霧雨です。

中禅寺湖畔で山メシできるかなぁと思いながら、森に入っていきました。

朝よりもむしろ暗い感じがします。

なんとなく雨が強くなっている気さえします。

森を抜けると雨に打たれるかもと思い、ウィンドブレーカーを着ておくことにしました。

13時25分、阿世潟まで戻って来ました。

峠から22分でした(標準コースタイムは15分)。

浜の方に歩いて行き、「やっぱりお天気悪いね~!」と大きな声で言うと、釣り人が振り返りパッと手を挙げました。

「うるさい、静かにして!魚が逃げる!」と言う意味なのだろうなと思いました。

とてもワイワイ山メシを楽しむという雰囲気でもお天気でもなかったので、ランチは歌が浜まで戻ってからどこかのお店で食べることにします。

とりあえず雨の当たらない木の下で、ドーナツを立って食べました😁

阿世潟の写真だけ撮っておこうかな。

さっき手を挙げて「静かに!」という意味を示した釣り人です。

午前中からずっとあそこに立っているのかな?

正面は真っ白。

朝よりもお天気悪くなってますね。

何にも見えなくなってしまいました(涙)

写真を撮る私を静かに待つハガレーナ。

13時41分、そーっと浜を後にしました。

ここから3.1キロ、歌が浜まで歩きます。

姫の友達みほちゃんは、散々アップダウンさせられた後のこの最後の長い遊歩道歩きで、「もう次はないな」と思ったんだろうなぁ。

楽しげに見えていただけに、ホステスとしては失敗したなぁと後悔先に立たずですね。

歩きなれている私たちでも、足の裏がだんだん痛くなりますもの。

でもキレイなんだよなぁ。

木々の葉っぱが(名前はわからなくても)可愛くて、見ていて飽きないです。

傘になりそうなほど大きな葉っぱが落ちていました😁

半月山登山口が近くなると、森の美しさが更に増します。

↑↓二枚(頭の中で)横に並べて見てくださいね。

14時10分、ゲートまで戻ってきました。

阿世潟から29分でした(標準コースタイムは25分)。

帰路に見たクリンソウの方が元気よさそうに見えました。

八丁出島よ、さようなら。

また別の季節に来るからね。

大きな二軒の別荘の横を通り、

遊覧船の桟橋を通過。

切符売りのおじさんが、暇そうに海を眺めていました。

イタリア大使館別荘公園に入ります。

足が痛いけど、後少しだ!

修復中だったテラスが完成していて、初めてイタリア大使館別荘を前から眺めることができました。

桟橋では中国人の家族が、その向こうの浜では犬を遊ばせる人たちがいて、雨上がりの散歩を楽しんでいるみたいでした。

その後英国大使館別荘前を通り(ドロドロの登山靴&濡れ鼠のような私たちが入れる空間ではない)、駐車場に戻ってきました。

駐車場着は15時7分でした。

イタリア大使館でトイレ休憩をしていますが、ゲートから57分もかかってしまいました(標準コースタイムは40分)。

結局最後まで男体山は姿を現さず、霧雨に煙る一日となりました。

あの「A」判定は一体何だったのだろう?

山メシをしたくて持ってきてた(リュックに入れて登り、そのまま持って帰って来た)食材を悔しいので写真に撮っておきました。

今日のメニューは焼きうどんとワンタンスープのはずでした。

せっかくジェットボイルなども持ってきたので、コーヒーだけ入れて飲みましたが、ベンチに座って飲んでいる間に雨が激しくなってきました(3時からBorC、、当たってるやん!)。

コーヒーを手に車に乗り込みレストランを探しに出発です。

すると右手に「MAPLE RESTAURANT」の看板が。

「とちぎ和牛」とか、「日光ビーフシチュー」などと魅力的なワードがありましたので、クルマをUターンさせて駐車場に入りました。

ハガレーナの「86」とレストランのおしゃれな外観がマッチしとるやないですか。

「コーヒー」ののぼりが不粋ですけどね。

さぁさぁどんなお店かな?

ワクワクしながら入店です。

実は今日はアミノバイタル→ウィダー→バナナ→ドーナツと、意外とお腹にたまるものを食べているので、そこまでお腹が空いているわけではなかったのですが、山メシができなかったうっぷんを晴らすべく、何でもいいので、ちょっと美味しいものを食べたい気分です。

メニューを開くと、セットメニューはいずれも3000円台だし、ステーキにいたっては8000円もしたので、かなり予算オーバーでしたが、いちばん人気だというビーフシチューのセット(3200円)をお願いしました。

最初に出てきたのは、サラダとミネストローネスープです。

こちらは自家製パン。

ビーフシチューは味が奥深くて、肉はホロホロに柔らかく、とても美味でした。

窓からは花の向こうに中禅寺湖を眺められ、室内には沢山の山の写真があって、とても落ち着く良いお店でした。

その後ブドウを摘まみながら、ハガレーナの「86」でいろは坂をクイクイ曲がって(スポーツカーはクイッと曲がるのがすごく楽しい💃)、雨の奥日光に別れを告げたのでした。

今日のヤマップのデータです。

活動距離11.9キロの、高低差581Mは分かるけど、累積標高1154Mはないんじゃないかなぁ。

何でそんなにすごい数字が出るのだろう?

ちょっとそこのところは疑問が残りますが、ヤマップ、めちゃくちゃ使えました。

現在地が分かるって素晴らしいですね!

今さら感が半端ないですが、ネット系に疎いお気楽隊としては、大きな一歩です。

そして、社山。

素晴らしい山でした。

今日は展望皆無でしたが、森は美しく、これはお天気が良い日なら最高の尾根歩きになるなという予感しかなかったです。

今日は下見に来たと言うことにしておきましょう。

シロヤシオの時期と、紅葉のシーズンと、そして雪道歩きも体験したいと思いました。

なのであと三回は絶対来ます!

それまで登山道、崩れ過ぎないで待っててね~🙏


来週は平標山に行きたいけど、お天気どうかなぁ。

曇天雨天時用の計画も立てておかなくては!


歌が浜0758~(47分)~半月山登山口0845~(26分)~阿世潟(社山登山口)0911(5分)~(24分)~阿世潟峠0940(5分)~(38分)~1550Mピーク1023~(1時間34分)~社山山頂1147(16分)~(1時間)~阿世潟峠1303~(22分)~阿世潟1325(16分)~(29分)~ゲート1410~(57分)~歌が浜1507

全行程、7時間9分

(うち歩行時間、6時間37分)


最後までご覧頂き、ありがとうございました☺️

ひま「全くよく出かけるねぇ。あたしゃ小雨の日は上等な毛皮が濡れて、淑女らしからぬ臭いがしてくるから、付いていかないよ」と言ってる。

、、、あきっこさんを真似て、最後に我が家の物言わぬ家族を載せてみました。

柴犬「ひまわり」です。

ソファーに寝転んでブログを書いていてふと振り返ると、私の頭のすぐ後ろのリクライニングチェアに堂々と寝転んで私を観察してました😅

「うわっ!ひま、そんなところにいたの!?」となった😁

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