50代からのお気楽山登り

これから山登りを始めようと思う方、ハードな山は無理だけど山歩きを楽しみたいという方に参考にして頂けたらと思います。山行記録と写真、行程図のイラスト、私なりの難易度を載せています。

【栃木、奥日光】あきっこさんと出掛けた奥日光の森歩き。しゃべり倒し、笑い転げた、色々にラッキーな一日《後編のつづき》2019年6月22日(土)

《登山難易度 2》

奥日光、刈込湖からこんにちは。


いつもブログをご覧頂き、ありがとうございます(^-^)


あきっこさんと出掛けた奥日光の旅の記録なのですが、昨夜ブログを書きながら寝落ちしてしまい、めちゃくちゃ途中で投稿してしまったようなので、その続きを書きます。


小峠まではあとわずか。

しかし「接写は拙者にお任せ!」コンビが接写に夢中で、なかなか先に進みません(笑)

11時21分、標高1672Mの小峠に到着です。

湯元から歩いた場合、刈込湖までの中間地点になります。駐車場から標準コースタイム40分のところ、写真をパシャパシャ撮りながら、所要44分でした。

朝ごはんをクルマの中で(5時半頃)食べたっきりでお腹が空いたので、各自バナナやウイダーを食べ、水分補給しました。

カツラの木からツルツルの石経由の「小峠」なのですから(お笑いタレントの小峠さんをご存知かしら?若いのにツルッツルの方で「なんて日だ!」が決まり文句)、中二病というより小学三年生並みの発想で、ズラ談義が続いたことは言うまでもありません。

本日初の三脚記念撮影です。

私は小峠の「K」を表現してみました。

11時28分、ズラ談義しながら賑やかに出発です。

空が抜けてきて、青空が広がって来ました。

普通のてんとう虫の2倍位ある鮮やかでつやっつやのてんとう虫発見!

階段を登り、

更に岩場を登ると、そこからは再びの苔ワールド!

益々北八ヶ岳の雰囲気になってきました。

コメツガに囲まれた平らな道となり、亜高山帯に入ったことがわかります。

フッカフカの苔のジュータン。

みんなで触ってみます。

かっけの人がむくんだ時みたいに指の形が残るほど、厚みがあってふかふかです。

ターボが「ここ!ここ!ここ触ってみ!フッカフカ!」と騒いでいるところです。

大きな岩を根っこで掴んだまま朽ち果てた巨木とターボの大きさ比べ。

ターボ、でかっ!(違うか😁)

苔女(こけじょ)にはたまらない、水をたっぷり吸い込んだ苔の世界。

ホント北八ヶ岳みたいです。

小さな八ヶ岳、「小八(こやつ)」だねと話しました。

道は平らでとても歩きやすいです。

辺りがいい香りに包まれるようになり、「この匂い大好き!」とあきっこさん。

私が「フィットチーネだっけ?」と言うと「フィットンチネとか、なんとか」と訂正されましたが、みんな明確にこれっという名前が出てこず(笑)

正解は「フィットンチット」でした。

どうしてもこの呼び名を覚えられない。

雨上がりで幹が濡れているからか、森の匂いが濃くて、爽やかな森林浴を楽しめました。

するとこんな説明板がありました。

木を見分けるのって難しいんですよね。

なので針葉樹が現れたらすぐに「コメツガなどの、、」とごまかします😅

湯ノ湖の側で見た「クロべ」もこの辺りに多いみたいですね。

その看板の上にも苔ワールド発見!

こんな時こそ、ハガレーナの狼人形が必要だった!

あるいは「ふちこさん」(笑)

「この苔、艶々してプラスチック的で造花みた~い」と私が言うと、ターボが「ぞうかしてるぜ!」と一言。

度々立ち止まって写真を撮ってばかりでなかなか先に進まないので、ギアチェンジをして刈込湖を目指そうと言うことになりました。

ターボが「私のケツについといで!」というので、「ターボの尻(しり)はがり追いかけるのは嫌だなぁ」と言うと、「いいじゃないのよ、おしりあいなんだからさ!」「私はしりません!」とダジャレ二連発してました。

平らな道が終わり、階段が現れます。

濡れているので滑らないように慎重に。

赤松でしょうか?

落ち葉で赤くなった地面と赤い幹、赤い世界に迷いこんだみたいです(織田信長を連想するのは私だけ?)

そこに苔の緑が映えます。

岩場と階段が交互に現れ、どんどん標高を下げていきました。

「あっ、怪獣だ!」

「ひょえー、襲われる~!」

、、、と、こんな苔むした枝で遊ぶ50代のお気楽隊です。

この怪獣、アゴヒゲを生やしています。

そして、やはり禿げている。

するとターボが「全くはげしいなぁ」「はげましてくれてるのね~」と、再びのダジャレ二連発です。

この頃にはみんな気分が最高潮で、今日のラッキーはみんな「カツラの神様のお陰説」が浮上し、「カツラの神様」のことを「ズラ神様(ズラガミサマ)」と呼ぶようになっていました。

前方に湖が見えてきました。

いよいよ刈込湖です。

刈込湖切込湖は水が流れ出る所がない不思議な湖なのだそうです。

地下に吸い込まれているのだろうと。

ズラ談義の中で「刈込湖切込湖」という名前が髪の毛の刈り込み切り込みだと思っていましたが、昔大蛇を切り殺して湖に埋めた伝説から来ているんですね。

今ブログを書きながら知りました😁

12時19分、刈込湖に到着です。

小峠から58分もかかってしまいました。

標準コースタイムは35分ですから、遊びすぎでしょう😅

ハイカーが数人、座ってランチしたり、眺めを楽しんだりしていましたが、とても静かで雰囲気が良いです。

ここでランチかお茶したかったなぁ。

心地よいくらいの風が吹いていて、湖面がさざめいています。

薄茶色の砂浜と対岸の名もなき山が美しいです。

「日光国立公園 奥日光国有林」。

「周囲にはコメツガ、アスナロ、シラベ、トウヒなど、、」と読み上げ、「トウヒ!?」=頭皮!「やはりズラ神様だ!」となったのは言うまでもありません。

刈込湖右手の森(切込湖への遊歩道がある)も、様々な濃さの緑色がモコモコしていて、素敵です。

山地帯の植生と亜高山帯の植生が共生しているのが良くわかりますね。

ザーザーと音をたてて湖に流れ込む沢で、記念撮影です。

晴れていれば、湖の色がもっと鮮やかなのでしょうが、まぁ小雨予報だったのですから、雨が降ってないだけで大満足です。

面白い形の木があったので、、

三脚を使って四人でカメラにおさまりました。

20分程湖畔で景色を眺めました。

時刻は12時38分です。

お腹も空いてきましたので、そろそろ切込湖に行ってみましょうか。

刈込湖右岸の少し高い所に遊歩道があります。

木立の間から刈込湖を望みます。

刈込湖のはじっこまでやって来ました。

刈込湖と切込湖の境目です。

朝大雨が降っていたので繋がっているかと思いましたが、湖底が見えていますね。

あきっこさんが「北八ヶ岳の双子池みた~い!やっぱりここはミニ八ヶ岳だよ~🎵」と嬉しそうです。

白い枯れ木と翡翠色の湖面がキレイですね。

「切込湖」の標識が現れました。

しかも左手にルートがあるような標識ですが、標識の方向を見ても倒木があったり、斜面が崩れていて道が見えません。

もしかしたらかつては湖畔に降りるように道があったのに、崩壊してしまったのかもしれません。

何とか湖畔に降りるルートはないかと思い、少し先に進んでみることにしました。

「木の香り」に関する説明板なのですが、右下に現在地が載っており、すでに切込湖の端までやってきていて、このまま進むとどんどん湖から遠ざかっていくことがわかりました。

「湖畔には降りれないのかぁ」とがっかりしました。

仕方ないので今日はここまでとして戻ることにします。

お腹がペコペコなので、ターボの蒸しパンと、私のゼリーを皆で分けて食べました。

では来た道をもどりましょうかね。

湖畔の道を戻りながら、もしも湖畔に降りられるとしたら可能性あるのはこの辺りだよね~という場所を見つけました。

往路で白い枯れ木が美しいと思った所です。

「ちょっと降りてみる?」「降りるとしたら誰が行く?」となり、「そりゃハガレーナでしょ。運動能力高いハガレーナが降りれるか試してみて!」とお願いしました。

「あ、案外行ける、行ける。意外と地面が固いよ」と言いながら、ハガレーナがスルスルと降りて行きましたので、私たちも後に続きます。

「うわ~、きれいだよ~✨」というハガレーナの声が前方から聞こえてきます。

そしてターボとあきっこさんの「キレイ~🎵」の声。

お日さまの光が湖面を照らしていたこともあり、素晴らしい眺めです。

みな呆然とその美しさに見とれ、そして写真を撮りまくりました。

少しさざ波がたっていますが、対岸の樹木が湖面に映り、それはそれは美しい。

刈込湖との境目方面です。

先ほどの刈込湖ではお日さまが雲に隠れていましたので、湖面の美しさにここまで感動しませんでした。

やはり雲がきれて、青空が湖面に映ると、湖の美しさは何倍にもなるのですね。

エメラルドグリーンの湖面に映る山がキレイです。

対岸の山のてっぺんが何だかかわいいことになってます。

大きな岩の上は箱庭のよう。

倒木に三脚を取り付けて、10秒タイマーをかけ、私が「10.9.8.7、、」と、数を数えながらみんなの元へ走り記念撮影です。

ぐずぐずと崩れるような腐葉土の斜面なので、なかなかに疲れます😅

ここでも20分程写真を撮って遊びました。

時刻は13時17分。

いい加減お腹が空っぽな感じになってきましたので、戻ることにします。

今日はレストランでランチの予定だった(小雨予報だった)ので、ジェットボイルや食料を持って来ませんでしたから、戻らないとお昼にありつけません。

登山道に戻ります。

近くのバイケイソウが一本踏まれて倒れていましたが、私たちが踏んだのではありません。

私たちが歩いた時には既に倒れていました。

倒木の上にタオルの忘れ物があったりもしましたから、皆さん考えることは同じなのだと思います。

登山道まで戻って来ました。

復路はあまり写真を撮らずにスタコラサッサと戻ることにします。

、、と思ったのですが、登山道脇に行きには気がつかなかった現象が。

木の表皮の中に他の木が根を伸ばしています。

ゲゲゲゲゲゲ~、キッモチ悪ぅ、、💦

木の皮の中に根を伸ばす他の木の存在が恐ろしくて、近くから見ると(写真なら拡大してみると)、私は全身カイカイができる程気持ちが悪いです。

オゾケがたつ😱

なので苦手な方は拡大しないでくださいね~(涙)

あー、これを書いている今も首や腕の内側が痒くなります。

う~、痒い~😭

気を取り直して、先に進みます。

湖畔に枝を伸ばす木々が素敵ですね~✨

目を浄化しなくては!

早くあのおぞましい残像を消したい!

帰りは写真が極端に少ないです。

こんな階段をいくつもいくつも登ります。

次の階段こそが最後の階段じゃない?と何度言ったことか

こんなに階段がいくつもあったっけ?って言うくらいいくつも現れました。

やっと、やっと、五度目の正直くらいなイメージで、平らな道まで戻ってきました。

ここの標識の場所は右手に下って行きます。

前方に「立ち入り禁止」の標識がありますが、これがないとそのまま真っ直ぐ進んでしまいそうですよね。

北八ヶ岳の雰囲気の岩場を下ります。

木のいい香りもして、あきっこさんが「北ヤツみたいで楽しい~」と言ってました。

階段を下ると、一気に植生が山地帯になります。

木漏れ日の楽しい広葉樹の道です。

14時37分、小峠まで戻って来ました。

切込湖を後にして約1時間の道のりでした。

ズラ神様(カツラの巨木)に、「切込湖で青空にしてくれて、ありがとうございました!」とお礼を言っているところです。

「やはりこのズラ神様はご利益がある」「禿げのパワースポットとして売りだそう」「ターボが木の側で拝観料を徴収してはどうか?」「ズラ神様のキャラクターを作ってキーホルダーにしたら売れそうだ」などと、「ズラ神様信仰」を興す決意を固めたのでした。

このブログが初めの第一歩です。

そのうちあきっこさん辺りが教祖さまとして怪しげなお経を唱え始め、ターボが参拝者から金をムリしとる役になると思います。

ハガレーナは木の後ろに隠れて時々効果的に大うちわで風を起こす役かな(笑)

私は広報なので、テレビ出演でこの教えを広めたいと思います!(いいとこ取り😁)

などと下らないことを考えている間に駐車場が見えてきました。

15時4分、登山口に到着です。

小峠から27分でした。

お腹が空きました!

ランチへゴーです。

少し前からターボが顔に雨が当たる気がすると言っていたのですが、他の3人は「そうかぁ?」という感じだったのですが、森を抜け駐車場に戻ると、小雨が降り始めていました。

なんてグッドタイミングなのでしょう。

歩き始める前はどしゃ降りで、駐車場に着くと雨が止み、切込湖では青空まで見えたのに、車に戻ってきたら小雨が降り始めるという、この絶妙にラッキーなお天気。

「やはり誰かが持ってるね~」「いやいや、ズラ神様のお陰でしょう~」と話したのですが、今考えると、もしかしたら何度も手を合わせている中禅寺湖畔の千手堂さまのお陰かもしれないなと思いました。

その後15時4分出発、車でビュンっと移動して、三本松園地へ15時16分に着きました。

ランチは三本松茶屋のお蕎麦とチマキのセットにしました。

三本松園地に着くころには雨は再びのどしゃ降りに。

やはり「持ってるわ~」となり、「持ってるのは誰だ?」っていう話になりますが、多分四人それぞれが「きっと自分だ」と思っていそうな気配でした。

お店の中からどしゃ降りの雨の世界に「三本松」はないかと目で探してみましたがどれだか良くわからず、お店から出てきたら駐車場の真ん中にそれらしき三本の木を発見。

なんだこんなところにいたのかよ!と思い皆で記念撮影しました。

(実際にこれかは良くわかりませんでした)

その後16時15分に車で三本松園地を出て、日帰り温泉に向かいます。

訪れたのは中禅寺湖の北岸から少し入ったところにある「四季彩」というホテルでした。

露天風呂の回りには赤色が鮮やかなツツジやしゃくなげが咲いていて、白濁のお湯はぬるめだったので、花を見ながらいつまでも入っていられました。

露天風呂で四人まあるくなって昨日から今日の楽しかった思い出話をしました。

そこであきっこさんに昨夜初めて会った姫があきっこさんの前で若干よそ行きだったことをバラしておきました。

あきっこさんが「姫っていいお家のお嬢さんなの?」と聞いてきたので、「どうもそうらしいんだよね。でもなんかしんないけど私たちから見るとパチモン感があるんだよね~」と話し、あきっこさんに「女って怖っ!私のこともいない所で何て言ってるのかな~😒」と言ってましたが心配ご無用です。

本人の前で言える悪口しか言わないから大丈夫😁

お気楽隊は様々な個性のメンバーを取り揃えておりますが、それぞれに甲乙付けがたい魅力があるのです(自画自賛)。

わがままなところも、抜けてるところも、勝ち気なところも、ぶっ飛んでるところも、いい加減なところも、自由気ままなところも、そしてダジャレを連発するところも、、み~んなひっくるめてお互い意外と認めあい、尊重しあい、そしてディスりあいながら、面白がっています。

そして同じ場所に立ち、同じ景色を見て、心地よい時を共に過ごしているのです。

あきっこさんは初めて会ったハガレーナとも意気投合し、もうすっかりその一員です😁

あきっこさん、また同じ時を過ごしましょうね!

次は金峰山?

それとも鬼怒沼山?

はたまた平標?

行きたいところが次から次から湧いてきて、計画立てるのが楽しいぞ!

その後あきっこさんを東武日光駅に送ってから帰路についたのでした。

それにしても、今回は早朝のどしゃ降りからのインター通りすぎから始まり、タイヤのパンク、救世主の登場、再びのどしゃ降り、そして奇跡の天候回復、ズラ神様との遭遇、ミニ八ヶ岳の発見、湖畔の絶景、そしてレストランから見た再びのどしゃ降りからの、花に囲まれた露天風呂のゆったりタイムと、まさに変化に富んだ盛り沢山の一日となりました。

あんなに目まぐるしくお天気の変わる一日だったのに、ハイキングしている間は雨に降られなかったというラッキーな日でした。

やはりいつも千手堂さまに手を合わせているからかな?

いやいや、一週間、それぞれが仕事を頑張ったご褒美です(*^^*)

はたまた「持ってる」人がいるのかも!?

あきっこさんは「私かな~?」と言ってたけど、案外ハガレーナ辺りかもしれないよ。

何しろ正面衝突回避事件もあったし(今日ではない)、あれはホントに奇跡だったから。

ま、誰一人欠けても、今日の楽しい一日は実現できなかったと思います。

そんな風に感じる最高に楽しい奥日光の旅でした\(^^)/


累積標高差が313Mもあったんだ!

歩いた距離は約8キロ。

歩数は11000歩でした。


登山口1037~(44分)~小峠1121(7分)~(51分)~刈込湖1213(19分)~(32分)~切込湖1310(29分)~(58分)~小峠1437~(27分)~登山口1504

全行程 4時間27分

(うち歩行時間、3時間32分)


最後までお付き合い頂き、ありがとうございました☺️

×

非ログインユーザーとして返信する