50代からのお気楽山登り

これから山登りを始めようと思う方、ハードな山は無理だけど山歩きを楽しみたいという方に参考にして頂けたらと思います。山行記録と写真、行程図のイラスト、私なりの難易度を載せています。

【群馬、高山村】中ノ岳から十二ケ岳へ。アップダウンに辟易して最後は6キロの林道歩きとなりました《後編》2019年5月11日(土)

《登山難易度 5.5》

十二ケ岳山頂からこんにちは。


いつもブログをご覧頂き、ありがとうございます(^.^)


小野子山から勇気を出して歩き始めた中ノ岳~十二ケ岳への縦走【後編】です。


小野子山から中ノ岳に向かう鞍部を11時44分通過しました。

再び険しい登りになります。

私はヘロヘロヨレヨレですが、前を行く二人は比較的元気そうです。

必ず私が遅れ、途中で待っていてくれるを繰り返しました。

この登りもキツイ💦

私は何で縦走しようなどと決めたのだろう。

先を行く二人に追い付くことは無理なので、何度も足を止めて深呼吸しながら登りました。

二人の姿は見えなくなりましたよ(涙)

重い体を無理やり引き上げます。

二人と合流~。

まだまだ登りは続きます。

鞍部から中ノ岳への登りが今日イチ大変でした。

この頃になると、ターボのダジャレも出なくなり、仮にちょろっと出たとしても私には聞き取れず、メモする元気もありませんでした。

お、なんとなく頂上の雰囲気?

さきに行って待つターボが撮ってくれました。

顔が真っ赤。

無理やり笑っていますが、内心苦しくて泣きそうです。

12時20分、やっとこさ中ノ岳山頂(1188M)に到着です。

心臓バックバクですが、震える手を伸ばして自撮り記念撮影。

小野子山から標準コースタイム40分のところ、1時間かかりました。

鞍部からは36分でした。

え?36分?

あれ、そこまで標準コースタイムと(30分)違わないのか、とたった今気がつきました。

いや、キツかったからもっと長く感じたのです。

二人の歩みが速いので、自信(そもそもそんなものないのだけど)を木っ端みじんにされた気分で、体力のなさを痛感した道のりだったので、今コースタイムを計算して、少し安心しました。

ダイエットしなくても大丈夫かな?いやいや、苦しいのは嫌なので、やはり夕食を減らしましょう。

中ノ岳は展望がないので、記念撮影だけしてそのまま通過です。

またまたたっくさん下ります(涙)

正に「滑りやすい急坂」。

膝サポーターをしてこなかったこともあり、怪我しないように、転ばないように、とにかく注意深く下りました。

時々なだらかなになるとホッとします。

十二ケ岳が近くなってきた気がします。

この写真は急坂なのが良く分かりますね。

これでもかってくらい慎重に一歩一歩足を置くところを探しながら下りました。

少し下ると新緑が増える気がしますよね。

12時48分、分岐に到着です。

帰りはここまで戻ってきて、高山村方面へ下る予定です。

中ノ岳から28分でした。

標準コースタイムは15分ですから、下りでもたつくのが良く分かります。

登りだと20分と地図に書いてありますが、あの坂を20分で登れるかなぁ。

さっき下ってくる時、年配の男性が道を譲って下さって、「待たせてスミマセン」と言うと、「いやいや、年寄りはついつい見栄をはってがんばっちゃうからね。お陰で休めて助かったよ」とおっしゃってました。

あら、素敵。

顔を上気させて汗をふきふき話された紳士を素直に素敵だなぁと思いました。

あんな風に私たちもなれるかなぁ。

私などいっつもデロデロドロドロで爽やかさの欠片もない(涙)

標識を十二ケ岳側から見たところです。

小野上温泉までの時間は載っているのに、十二ケ岳までと高山村林道までの時間はなし(涙)

使えないわぁ。

何故に小野子山までの標識とパフォーマンスが違うんじゃ!

道は一本道で間違えようのない尾根に「←小野子山 十二ケ岳→」の看板は沢山あったのですが、そんなことは分かっとるわい!

必要なのは距離or時間。

私たちが求めているのはそこなのよ~と思いました。

はいはい、下りのお次は登りですよ。

いよいよ十二ケ岳が間近になってきました。

男坂、女坂の分岐に着きました。

男坂を使えば250m、女坂を使うと470m。

いつもの私たちなら、当然男坂!となるところですが、散々登ってきてヘロヘロで、急な岩場を登る元気がなかったので、ターボに「どっちに行く?」と聞かれ、元気なく「女坂」と答えたのでした。

ターボが「だよね。女だから女坂にしよう」と言うので、「ターボだけ男坂に行ってもいいよ」と答えると、「いやいや、それを言うならどちらかと言うと姉さんの方が男坂でしょ。何しろ親分なんだからさ!」とほざいておった。

ターボの家族も花子の家族も皆私のことを親分と呼び、自宅に電話をすると「親分から~」と言っている。

こいつら何か変だと思わないのか?

自宅内だけならともかく、公共の場で大きな声で呼ぶのだけは勘弁してほしい。

いや、これ、女坂ですか?

どこが巻き道やねん!とツッコミ入れたくなる急坂です。

画面をほぼ対角線に引いたようなこの斜度。

見ておくれんしゃい(涙)

私はいつも遅れ気味。

1ヶ月前にターボと歩いた尾根に着いたのかと思いきや、小さな祠がありました。

中を覗くとどっさりお賽銭が入ってた😁

でも取られないように(?)回りを平たい石で埋めてあったよ。

お~、ついに尾根に出るぜよ。

山頂まで5分!

ついにここまで来れた❗

最後はロープを頼りに登って行くよー(^^;

先に登った二人の歓声が聞こえます。

花子が「うわ~、これは凄いね~⤴️⤴️」と言っている。

あー、花子ちゃん、あなたにその絶景を見せられて、あたしゃもう思い残すことはないよ、という気分でした。

安心し過ぎて、登った直後の写真を撮り忘れた(T_T)

13時16分、十二ケ岳山頂(1200M)に到着です。

あー、今日はもう登らなくていいんだと思うと、すごく晴れ晴れとした気持ちになります(笑)

ぐるっと回って今日も絶景を見れていることを確認し、お腹が空いたのでお昼にしましょうや。

小野子山でお弁当を広げようとしてから2時間経過しています。

途中お団子とウィダーと塩飴しか食べてない。

水は1リットル近く飲みましたけどね。

今日は、おや、珍しい。

お初の登場、ひやむぎでございます。

先週の三国山が暑くて、冷たいものを食べたいと思ったので、今回は私が麺を茹で、ターボが薬味を用意し、花子がつゆとゴマや海苔を持ってきてくれました。

この日も陽射しが強く、うなじがジリジリ焼けるほどの暑さでした。

午後も1時を過ぎていれば、多分少し前までは賑わっていたであろう山頂に誰もおらず、私たち3人の貸し切りです。

上州武尊や谷川岳から先週登った三国山までをずずずいっと眺めながら、冷たいひやむぎを頂き、楽しいランチタイムとなりました。

コーヒーを飲んでから、ゆっくり眺めを楽しみます。

少し霞んで来ました。

でも今日も残雪の稜線に雲がかかることはなく、360度の大展望でした。

山頂標識と記念撮影。

二人と山頂標識&ストックで、「令和」を表現してみました。

花子の足が逆だった~(涙)

山頂で1時間10分過ごし、14時26分下山開始しました。

分岐を女坂方面へ向かいます。

登りの時には辛すぎて気がつきませんでしたが、この辺りは新緑ホワホワが可愛らしかったです。

14時42分男坂、女坂の分岐です。

3分後、高山村への分岐です。

この分岐を左手に下って行きます。

この下山路は、今日一番の気持ちのよい森でした。

あれ、あれ?

あれはカタクリではないですか?

辺り一面、カタクリが咲いています。

十二ケ岳にはカタクリが咲くとは聞いていたけど、この斜面だったんだ~🎵

1ヶ月前に十二ケ岳の山頂でカタクリはもうじきだと聞いたのですが、1ヶ月後の今でも咲いていたなんて。

狙っていなかっただけに、とっても得した気分です。

三毳山より実に1ヶ月以上遅いのですね。

まだまだキレイなピンク色ではないですか。

下ってきた斜面を振り返って見たところです。

こちらから登るのもアリですね。

この花の名前は何でしょう?

山の名前と同じくらい、花の名前も分かるようになりたいな。

この花は大きな葉っぱがドレスの襟の様で、王女さまといった装いです。

この花もよく見かける気がするけど、名前を知りません。

あわわわわわ、この前御座山で見たハシリドコロが谷に群生していますよ。

ターボを近づけないようにしなくては!

また踊り出してしまう😨

いい雰囲気の森です。

これは確か、ヒトリシズカ、ですよね?

横から見てもかわいらしい。

最後は杉の植林帯となり、車道に出ます。

15時4分林道に出ると、再び距離表示の標識になりました。

登山口まで1110m。

尾根の分岐から19分でした。

少し行くと再び植林帯に入る山道となります。

松ぼっくりが沢山落ちていて、踏むとジャリジャリ音がして楽しいです。

わざと踏んづけながら、リズム良く下りました。

森の中を見ると、あそこ!あそこ!平野育ちさんが迷い込んだのと同じ、ピンクテープだらけの森ですよ!

拡大して見ると分かるかなぁ。

下の方から車のエンジン音が聞こえ始めました。

道路にテントが見えます。

何かお祭りでもしているのでしょうか?

林道に出てから25分、15時29分に登山口に降りてきました。

ここは小野子山林道というところらしいです。

これからあの現在地から、林道終点のちょい手前の登山口まで歩かねばなりません。

沢山のスポーツカーが停まっていて、テントにもおじさんがいました。

何をしているのかと不思議そうにすると、道路を貸しきって車の走行テストを行っているのだと自分から説明していました(ホントか?)。

え??じゃあ私たち林道歩けない?と思いましたが、私たちが進むのとは反対方向でやっているので大丈夫とのこと。

男性に「え?!林道を歩くんですか?相当ありますよ」とビックリされました。

「ええ、確か6キロ位と聞いたんですが」と言うと、「6キロ?あー、そのくらいですかねぇ。結構ある気がするけど」と。

そこで、沢山スポーツカー並べてるんですから、「乗せて行きましょうか?」の一言が欲しかったのですが、そんな事言うはずもなく、、。

「頑張りますよ」と言って別れました。

歩きながら「あれ、絶対私たちが若いかわいい子だったら、乗せてくれたよね💢」と思いました。

なので「花子が『もう歩けないんですぅ』とか言ってみれば良かったのに」と言うと、ターボが「それか姉さんが『いたたたたたたた(;>_<;)』とか演技すれば良かったんだよ」と言ってきた。

なんで婆さん役は私なんだよ!チッ

そんなことしたら救急車呼ばれちまう。

はい、はい、可愛くないオバハンは歩きゃいいんでしょ、歩きゃ。

歩いていれば、いつかは着く。

多分日暮れまでには、、。

前方が開けてきましたよ!

うわぁ、すごい眺めじゃないですか!

しばし一服の清涼剤というのは、こういう事を言うのだよ、花子ちゃん。

子持山も見えて来ました。

少し回り込んできたかな?

右手に小野子山も見えて来ました。

前方に大きく子持山。

16時39分、林道歩きを始めてから1時間10分、ようやく朝車で通ったT字路です。

牧場の一角が見えて来ました。

ここまで来ればあとちょっと、、と思ったのですが、ここからも結構長かった。

車だとあっという間なのに、徒歩だとなかなかじゃないですね、たけさん(涙)

しかも登りになりますから余計です。

公共交通機関にこだわって、いつもいつも林道歩き(時にはバスに間に合わせる為に走ったりも)するたけさんはつくづく凄いなぁと思いました。

急坂の次に林道歩きが嫌いです(涙)

だだ、今回の林道は舗装された道路だったので、足元の石に気をつけて歩かなければいけないという事がなく、しかも車が一台も通らなかったので、その点はラッキーでした。

次のカーブを曲がったらきっとターボの車があるよ!と言いながら何回裏切られたことか、、。

前方にターボの車発見!で「バンザーイ🙌」の二人。

駐車場に17時5分に帰りつきました。

分岐から26分、起点からは1時間36分でした。

あのキャンプ場のおじさん、「6キロで、まあ1時間半ってとこかな」と言ってたけど、その通りでした。

朝ここに停めて歩き始めたハイカーは皆さん小野子山か、あるいは十二ケ岳まで縦走して、ピストンした方ばかりでした。

あの登り下りを再びするのを恐れて、距離が長い林道歩きを選択したのはどうだったのか?

十二ケ岳出発から2時間39分でした。

登りでかかった時間は3時間56分ですから、ピストンで少し減らしたとしても3時間位かかったのではないかと考えると、やはり林道を選択して正解だったのではと思います。

林道は遠回りなので距離は歩かされましたが。

特に私がバテバテで、あの登り下りをもう一度というイメージが全く沸きませんでした。

疲れ過ぎるとあの急な下りで怪我する恐れもありましたし。

小野子山で会ったあのおじさんの「あっという間に着いちゃうよ」発言でえらい目にあいました。

とはいえ、こんなことでもなければチャレンジできなかったのだろうと思うと、そんなきっかけを作ってくれた出会いに感謝です。

車に乗ってみどりの村キャンプ場に下ってトイレを借りました。

トイレのある広場には沢山のテントがありました。

トイレにペグを持ってやって来た女子学生に聞くと、今日は登山の大会だったのだそうです。

昨日子持山に登り、今日は雨乞山から小野子山に登って、テント張りや料理、天気図作成などと審査も終わり、明日順位発表があるのだとか。

とてもハキハキした可愛らしいお嬢さんで、自分の高校時代を懐かしく思い出しました。(私が昔可愛かったという意味ではない)

今回は私のリサーチミスで、二転三転する行程となりました。

結果地図を持たない登山となり、不安要素満載で歩くはめになりました。

どなたのブログにも「思ってたよりアップダウンの激しいルート」と書いてあり、敬遠していたのに、ひょんな事からそれにチャレンジする事にもなりました。

歩き通した今、歩けた達成感と同じくらい、ダメダメな自分への失望感を感じています。

もう少し減量して、身軽に歩ける体を作りたいと強く思いました。

今夜は夕食を抜いてみました。

今お腹がグルグル鳴っている。

これを書き終えて、早く寝ようと思います。

最後までお付き合い頂き、ありがとうございました☺️

距離、14キロ。

歩数、24000歩。

累積標高差、856M。

赤芝登山口0920~(12分)~林道0932(2分)~(10分)~山道入口0944~(34分)~休憩ポイント1018(3分)~(7分)~ゴヨウツツジ分岐1028~(5分)~ゴヨウツツジ1033(2分)~(25分)~小野子山山頂1100(21分)~(23分)~鞍部1144~(36分)~中ノ岳山頂1220~(28分)~鞍部1248~(5分)~女坂分岐1253~(14分)~祠1307~(9分)~十二ケ岳山頂1316(1時間10分)~(16分)~女坂分岐1442~(3分)~分岐1445~(16分)~林道1504~(25分)~登山口1529~(1時間36分)~赤芝登山口1705

全行程 7時間45分

(うち歩行時間は6時間7分)

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