50代からのお気楽山登り

これから山登りを始めようと思う方、ハードな山は無理だけど山歩きを楽しみたいという方に参考にして頂けたらと思います。山行記録と写真、行程図のイラスト、私なりの難易度を載せています。

【読書感想】『荒神(宮部みゆき)』『汽水域(岩井圭也)』2026年1月24日(土)

やまみほ

こんにちは。


いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。




1月第3週に読んだ本の感想を書きます。


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《荒神》宮部みゆき著(朝日新聞出版)


◎帯、、、

東北小藩の山村が一夜にして壊滅するーー

“怪物”はなぜ現れたのか?

北の民はどう立ち向かうのか?


恐ろしいのになつかしい超大型時代小説


◎裏帯、、、

山は飢え、怒っている


時は元禄、東北の山間の仁谷村が一夜にして壊滅状態となる。

隣り合う二藩の因縁、奇異な風土病を巡る騒動……

不穏さをはらむこの土地に“怪物”は現れた。


仁谷擁する香山藩では病みついた小姓・直弥や少年・簑吉らが、

香山と反目する永津野藩では専横な藩主側近の弾正や心優しきその妹・朱音らが、

山での凶事に巻き込まれていく。


恐るべき怪物の正体とは?

交錯する北の人々はそれぞれの力を結集し、“災い”に立ち向かう!


◎感想、、、

なんと、、再読でした💦

初めてのつもりでAudibleで聞いていて、何かこんな場面に見覚え(聞き覚え)あるぞ、などと思っていたら、読書メーターにちゃんと以下の感想が載っていました。



おぉ、なんだか、9年前の方がちゃんと集中して読んでいたみたいです。

感想がちゃんとしている(笑)


今回はAudibleを利用したので、大勢の登場人物たちが、果たして「永津野藩」と「香山藩」どっちの人なのか、途中わからなくなることがしばしばだったのですよ(涙)

蓑吉とか圓秀とか朱音とか藩をまたいで移動もしちゃいますし💦

若侍の宗栄と直弥のキャラも途中まで見分けがつかなかったです。

とにかく、登場人物が多くて、二つの藩の話が交互に出てくるし、それぞれが入り乱れて活動するので、もう、何がなんだか、、🤣

後半になって全員が揃ったら、似ていると思っていた人たちが明確にキャラが違っている事や、この人とこの人が前からの知り合いで、、などと人間関係が良くわかったので、最後はとても楽しむことができました。


多分、ホントは『大藪春彦賞ノミネート作』を読まないといけないのに~、、などと考えたりしていて、集中力が欠けていたのだろうと思います。

素晴らしい作品に対して失礼ですよね、ごめんなさい(涙)


最後の対決で、怪物が美しくなっていく様は映像で見てみたいし、山の中の鐘が共鳴する場面などさぞや幻想的だろうなと想像してしまいました。

溜屋に一人残されたおせんの悲しみに共感し共に涙しましたが、春のふくよかな風に包まれて気付くおせんの理解に心が温かくなりました。

以前の読書なら⭐5を付けたのかな?

今回は集中できなかったので、⭐4です(自分の事情)


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《汽水域》岩井圭也著(双葉社)


◎帯、、、

死傷者七名を出した無差別殺傷事件が発生。

事件記者の安田は犯人の男について調べるうちに、執着ともいえるほどの興味を抱いていく。

男は社会から見捨てられた被害者か、凶悪で卑劣な加害者か。

やがて辿り着く、犯人の真の「動機」とはーー


この犯人は、何かが違う。


直木賞候補の著者が放つ慟哭の社会派サスペンス


◎裏帯、、、

深瀬には、殺意があったんでしょうか?


事件記者の安田賢太郎は、週刊誌からの依頼で死傷者七名を出した殺傷事件の犯人の素顔を追うことに。

逮捕された三十五歳無職の深瀬礼司は「死刑になりたい」と供述。

犯人への非難と中傷が世間に溢れ返るなか、安田は深瀬の言葉の真意に近づくため、彼の過去を知る者たちへのインタビューを重ねていく。

やがて見えてきた、深瀬の社会人時代、青年時代、少年時代の壮絶な体験。

次第に深瀬へ心を寄せていく安田だが、自身の書いた記事によって最悪の事態が起こりーー


もしも理由があるとしたら、それはあいつ一人に背負わせたらあかんのちゃいますか


◎感想、、、

大藪春彦賞候補作だったので読みました。

この作品を読み終わるのと前後して、今年の大藪春彦賞は「百年の時効」だと決まったので、これは受賞を逃した形になりますが(涙)


世間にマスゴミと呼ばれるジャーナリスト達。

無差別殺人犯の動機が何だったのかを追う彼らの苦悩がリアルに緻密に描かれます。

私たち一般人は、マスコミの記事をある時は鵜呑みにしたり、ある時は批判したり、、自分は何も知らないくせに言いたい放題です。

しかもSNSで投稿し、ジャーナリストの心をズタズタに切り裂きます。

そうしても構わないと思っている身勝手な世の中の怖さをひしひしと感じ、記者たちの孤独と苦しみを初めて知りました。


正しい事をしていても報われない、真っ当に生きているつもりの人もそれは運が良かっただけだと犯人は語ります。

淡水と海水の汽水域のように、あっち側とこっち側の境は曖昧で、ちょっとした流れで違う方へ行ってしまう。

そんな危うさと、世間の身勝手な誹謗中傷がこれでもかと突きつけられ、読書中ずっと胸が痛かったです。


きっと誰かが見ているよ。

そんな命綱があれば、あっち側には行かないで済むからね。

子育てに何の興味もなく、父親の役目を果たして来なかった安田が最後に息子に語る台詞に涙しました。

「百年の時効」をまだ読んでないので、わかりませんが、こちらも受賞してもおかしくない良作だったと思います。

岩井圭也さんはもしかして元ジャーナリストなのでしょうか??

主題は、凶悪犯罪がなぜ起きるのかという疑問に対する答え探しであるように見えて、実は報道記者たちの矜持と、事件報道の難しさを、世間に伝えたかったのかなと思いました。

(ネットで調べたら元ジャーナリストではなかったです(笑))

評価は⭐4.0です。

答えなど出ない事だとはわかっていますが、被害者家族との話し合いや、犯人への接触など、中途半端に終わってしまったので、⭐5はつけられませんでした。


📖📖📖📖📖📖📖📖📖📖📖📖


大藪春彦賞候補作が少し前に発表されて、昨日(1/23)受賞作が発表されたわけですが、

その前に五冊全部読みたい、、全部は無理でもせめて三冊、、などと思っておりましたが、結果一冊しか読めませんでした。

しかし五冊とも『お気楽読書会』で持っているので、近日中にすべて読んで、なるほど『百年の時効』だわ、、と納得できたらいいなと思います。


早くしないと、間もなく本屋大賞も始まってしまう💦💦

頑張ろう~💪


いつもブログを応援していただき、ありがとうございます。


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