50代からのお気楽山登り

これから山登りを始めようと思う方、ハードな山は無理だけど山歩きを楽しみたいという方に参考にして頂けたらと思います。山行記録と写真、行程図のイラスト、私なりの難易度を載せています。

【埼玉、飯能】初めての棒ノ嶺をとうと一緒に歩く。2025年6月7日(土)


棒ノ嶺(棒ノ折山)山頂から、こんにちは。


いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。


以前ハガレーナが一人で登っているものの、お気楽としては未踏の棒ノ嶺(棒ノ折山)に、花子ととうと一緒に行ってきました!

飯能の山から登山人生をスタートさせたとうは、棒ノ嶺に憧れがあったそうで、でも岩場があったりするので一人で挑戦するのは怖いなと思っていたとのこと。

今回お気楽と歩けることになり、「夢が叶った~」と喜んでおりました。

花子は過去に三回ほど登っているらしいのですが、毎度お父上やご主人の計画におんぶに抱っこで歩いているので、道を全く覚えていないという、残念な感じ🤣

さわらびの湯近くの登山者用(無料)第三駐車場に着いても、何年か前に新しくおしゃれなキャンプ場ができたこともあり、所見のような反応でした(笑)

「花子しか歩いたことないんだから、案内頼むよ」と言っても「ムリムリ無理無理~」と言うばかり。

なんで花子は山の行程を覚えられないんだろう?

私は一度登っただけで、大体覚えとるよ、、多分???

花子しか経験者いないのに、全くあてにならないので、YAMAPの誰かさんの軌跡からターボに計画を立ててもらいました。

まぁ、登山者の多い山ですから、道迷いすることもないでしょう。



《コース定数 21(ふつう)》



寄居を5時15分に出発、秩父経由で「さわらびの湯」を目指しました。

現地到着は、6時35分。

トイレに行ったりしてゆっくり準備していたら、6時45分頃、とうがやってきて無事合流。

花子とはじめましての挨拶をして、7時頃歩き始めました。

初めどっちに行くのか少し迷いましたが、車道を登って行くのがルートだとわかり、バイクや車が爆音で通り過ぎる急勾配の車道をえっちらおっちら登りました(涙)


視界が急に開け、一気に青空が広がりました。

「有間ダム」に到着した模様。

ここで、YouTubeの朝の挨拶を済ませ、さあ、冒険の世界へ、、レッツ・ら・ゴー!!!

3人の動作が全く合わず、へっぽこなスタートです(笑)


有間ダムの石堤上を渡って行きます。

静かな湖面に山が映り、美しいリフレクションが見られました。

周りにはクラッシックだったり、真っ黒だったり、スポーツタイプだったりと、それぞれ個性的なバイクを停めて、写真を撮るバイカー(というのか??)が沢山いました。

青空と山を映す青い湖面を背景に、自慢のバイクにご満悦な人々の前を、地味なハイカーが熊鈴を鳴らしながら愚直に歩く(笑)


ダム周回道路をしばらく歩きます。

晴れてダム湖が美しいので、みんな浮かれぎみです。

湖の中に魚影を見たので、何の魚かな?魚釣りが趣味だったとうの出番!!と思いましたが、答えはお気楽でもわかる黒い鯉でした(笑)


おっと、私の好きな巨大な建造物が現れましたよ。

これは何だ??

お、あの傾斜はあれだな。

我らが円良田湖にもある越水装置。

増水してダムが溢れそうになる前に、あそこから水を逃がして、ダム決壊を防ぐための施設です。

もう少し背が高かったら中が覗けるのに~💦

身長184cmのとうに覗いてみて!と言ったけど、さすがのとうも中までは見えないらしい、残念!!


7時31分、白谷沢登山口に到着しました。

ここで、ちょっと混乱します。

私の何となくの記憶で棒ノ嶺は最初沢(ゴルジュ帯)を登って、下りは根っこ地獄の尾根を下る反時計回りルートだった気がするので、ここは下山口であって、登山口はもう少し湖畔を歩いた先にあるのではないかと思ったのです。

ここから登ると逆回りで沢を下ることになるのでは??と疑問がわきました。

しかし、案内板を見ると、やはりここから登るとゴルジュ帯の沢登りになると記載されています。

ターボの立てた計画を見ても、確かにこちらが登山口で時計回りの計画。

あれ?そうか、、反時計回りというのは、記憶違いだったのね、、、となりました。

(↑↑↑伏線です(笑)この辺の種明かしは後ほど)

ターボのお笑い道場に入門したとう。

ターボに「『ここから渡渉があるよ』って言うからとうは『とうしよう!?』って言って!」と命令されてました🤣


初めのうちは森歩きです。

針葉樹の真っ直ぐな幹に映る葉陰がきらめいて、清々しいです。


右手に大きな御神木がありました。

杉の巨木の幹肌がうねうねとうなっていると、何かが宿っている感が増しますよね。

なかなかに立派なお姿でした。


こちらは大きな岩の上に根を張った杉。

圧巻です。


奥には、四角い岩の割れ目から伸びる3本の木。

朝日のスポットライトを浴びて、「頑張ってるのよ!見て!!」と主張してるみたいです(笑)


沢の音が大きくなってきました。


幾重にも連なった小さな段差の滝が現れました。

森の緑が映って、沢も緑色に染まっています。

マイナスイオンたっぷりで目にも優しい世界。

何の花なのか、、見上げても咲いている木を見つけられませんでしたが、5~6枚の花びらを持つプルメリアに似た白い花が沢山落ちていました。

沢を何度か渡ります。

とうの憧れていた渡渉ね。


沢沿いの道はいくらか涼しいです。

カメラを向けるとすかさず笑顔になるお気楽メンバーと、まだ慣れないとう(笑)


いよいよ、棒ノ嶺の核心部にやって参りました。

これぞ、ゴルジュ!

苔むした緑の岩が重なる中を涼やかな沢が流れています。

小鳥たちのさえずりも賑やかになってきました。


自然の造形美、濃淡混じった緑色の世界に見惚れるハイカーたち。


目には優しく、でも、足元はなかなか(笑)

この日はあまり岩が滑ることはありませんでしたが、これは濡れていたら危険かも(特に下り)。


上流に向かうにつれ、沢が狭くなっていきました。


途中から右手に登る鎖場(ここは階段状になっていて歩き易かったですが)やロープ場が現れます。


ここは大きな一枚岩をロープをしっかり使って登りました。

ここ、下るの怖そうよ😱

私たちは下りませんが💦


難所をおえて、滝の側のスペースでひと息入れているところ。

とうに「親方が、危険なクサリを越えようとしてるみたいに見える」と笑っておりました。

とうは何故か、何故なのか!?私を「親方」と呼びます。

花子は20年以上前から私を「親分」と呼び、ターボは「姐さん」と呼ぶ( ̄^ ̄)

呼び方は違えど、意味は同じ。

おかしいだろ!?😠💨


沢から離れ、辺りが静かになりました。

花子が「沢が現れると嬉しいけど、離れても何となくホッとする」と言っていて、まるで孫みたいだねと話しました。

このメンバーにはまだ孫はいません(とうにはいるか!)が、孫の来訪は「来て嬉し、帰って嬉し」って言いますもんね(笑)

時刻は8時51分。

駐車場からほぼ休みなく1時間50分も歩いてしまったので、木陰で小休止しました。

すかさず「塩ようかん」を配布してくれたとう。

とうのリュックのポケットからは無数のようかんが出てくるらしい、、不思議なポケットかよ!(笑)


新緑から深緑へ。 

緑が濃いけど、青空を透かしてきらめく木々に、ため息しか出ません。

実際に見ると、この10倍きれいです。


急階段を登って行くと、突然車道に飛び出しました。

車道と言っても、今は使われていない道で通行止めの看板がありましたが。

沢から離れると蒸し暑さが増し、みんなゆでダコ(あるいは湯でぶた)状態🤣

爆上がりの心拍数を下げ、激しい呼吸を整える時間が必要です。

若い人たちは、お喋りしながら涼しい顔で登っていくのに、私たち4人は息も絶え絶え、顔は真っ赤で、滝汗をかいております💦

まだまだこんなゼェハァゾーンが続くのか!?

先が気になってYAMAPのルートを確認しました。


車道を離れ、しばらく急斜面登ると、ようやく人心地つけるゆるっと山道に!

こういう道が好きだ~(笑)

道端には、コアジサイが見られるようになってきました。


9時33分、ようやく分岐に到着!!

岩茸石があったので、私が代表で登りました。

今日はハガレーナが不在ですからね、、そういう時は高い所は私の出番(笑)

お、分岐をあっち(?)に行くと「とうぎり林道」なんだね!

するとターボがとうを「おりゃーーっ!」と辻斬りに!!!

とうは「あーーーっ!」と倒れておりましたが、その動きがスローモーション過ぎて、ターボ師匠に「遅い!」とダメ出しされておりました🤣

すると「遅いのが俺の持ち味だから」と、とう(笑)

確かに!

素早く動かれては、とうがとうでなくなってしまうね。

ここでとうに「花子さんってアニメ・小さなバイキングの『ビッケ』に似てますよね」と言われておりました。

ビッケというのはこんなキャラクターみたいです。

↓↓↓

(『小さなバイキング』スタンプを拝借しました)


YouTubeに動画をあげると、視聴者さんから「確かに似てる」とコメントいただき、私もネットで調べてなるほどとなりました。

花子はお気楽の中で一番毒気がない癒し系キャラですが、よく笑う明るい性格でもあり、言葉選びのセンスがいい、インテリジェンスも持ち合わせています。

何より、ターボと私を強くリスペクトしてくれる(それを言葉でちょくちょく伝えてくる)ので、「そんなことないよぅ」などと言いながら、ちょっと人をいい気分にさせる天才なのでした(笑) 

もしかしたら、それが花子の処世術なのかも!?🤣


花子の話は置いといて、私たちは相変わらずゼェハァゾーン継続中です。

尾根の右と左で植生が分かれています。

左手の檜の植林帯が美しい!!


そして、右手の広葉樹の下には、コアジサイの群落がありました。

派手さはありませんが、白から青に色彩が微妙に違う小さな花が満開になっていて、とても可愛いかったです。


YAMAPでよく写真を見かける「利用してはいけない丸太階段」までやって来ました。

ここまで来たら、あと少し!


10時5分、権次入峠(ごんじり峠)に到着です。

蒸し暑い中、急坂を登ってきて、汗だくの面々。

広い峠にはいくつもベンチがあったので、座っておやつ休憩しました。

YAMAPを見ると、ここから山頂までは20分。

「20分のにーーっ!」と言いながらターボと花子がポーズをとると、あわてて駆け寄る可愛いとう(笑)


ごんじり峠を過ぎると、いかにも飯能の山といった感じの根っこロードになります。

所々、足をどこに置く~??となりますが、総じて登りで使う分には何の問題もない。


ひぃふぅ登った先に現れた突然の展望!!!

どうやら山頂に到着した模様です。

時刻は10時33分でした。


わかりやすい山名板がありましたが、生憎遠くは霞んでいて、すべての山を確認することは叶いませんでした。 

飯能の山が沢山見えていたみたいです。

はっきりわかったのは、先日とうが登り、来週花子が登る予定の伊豆ケ岳でした。

花子は、飯能の山を何回かに分けて繋げる旅をしているみたいです。


近くにいらした方に撮っていただきました。

棒ノ嶺、棒ノ折山という二つの呼び名があります。


山頂の木陰でランチ休憩です。

私が持参した冷却ボディシートで体を拭き、しばらくして風が吹くと、体の中を風が通り抜けるような爽快感でした。 


11時15分、それでは下山開始しましょう。

山頂にあった分岐の標識。

山頂に向けて、三方に登山道があるのですね。


山頂を後にし、すぐに右手にこんな丸太が置かれた分岐があります。

ターボは丸太があるので入ってはいけない道なのかと思い、一旦直進しましたが、少し進んでYAMAPを確認すると、真っ直ぐ進むのは間違いであることがわかりました(真っ直ぐ進むと「長尾ノ丸」という山に向かう縦走路になります)。

少し引き返して、丸太をまたいで下山道へ。


下り始めは、とても滑りやすい急斜面で、一度ターボが滑って尻餅をつきました。

下山道は滑りやすかったり、根っこ地獄だとレポを見て知っていたので、この時はなるほどこんな道が続くのね~💦と思っておりましたが、、、


あれあれ?予想に反してめっちゃ歩き易い道になった!!

この後もいつ根っこ地獄が現れるのか、今か今かと待ち構えておりましたが、一向に現れる気配はなく、道は終始快適ロード。


一度林道に降りる箇所があり、ターボが大騒ぎしておりました。

「ワーキャー」言った後に、最後はおっさんみたいな低い「ウッ」に点々みたいな声を出していて、花子に「乙女なんだかおっさんなんだかわかんない」と笑われておりました。

ターボの大騒ぎの後、他の三人はそれほど苦労することなく下れ、「ターボのあれは何だったんだ!?」となりました🤣

ヤツの怖い怖いは、フツーの三割増ししてると思った方がよい。


お、いよいよ、根っこ地獄か!?

足元、縦根っこだよ~などと浮かれて動画に残しておりますが、大したことなく、難なく通過。

あれ?

あれだけ!???


そして、やっぱり歩き易い道。

いいんですよ、その方が。

絶対歩き易い方がいいに決まってるのだけど、ハガレーナから「めっちゃ根っこ地獄で滑りやすいし大変な下りなのよ」と聞いていたので、三人ともなんか話が違うぞ、、となっておりました。


異形の怪物のような倒木。

今にも頭を激しく振りながらこちらに駆け出しそうな姿です。


お、根っこか!?

でも平らだから、何の問題もない(笑)


そして、「吉田ベンチ」に到着しました。

YAMAPに⚠マークが付いていて「下りで笑った膝にありがたい!」と書いてあったので、ここに辿り着くまでに、大変な下りがあり、膝がガクガクになっているのだと想像していたのですが、全く疲れることなく、やって参りました。

疲れてないけど、折角の「吉田ベンチ」なので、休んで行きましょう。

花子の差し入れの凍ったアクエリアスが冷たくてほっぺに当てると気持ちいいです。

とうのほっぺに当てると「ホーーッ!」と高い声を出したので、面白くなってもう一度やったら(動画に撮るため)、照れて控えめな「ホーーッ」だったので、笑いました。


その後も大変な所はなく、尾根を快適に下っていき、ついに尾根が終わる場所までやってきました。

湖畔の車道に降りる最後のロープ場が、このコース一番の難所でした(笑)


「下り、全然大変じゃなかったよね~」と話ながら歩いております。

これには、大きなオチがありました。


こちらが、私たちが歩いたルート。

谷筋を登って山頂から先に進み沢の東側にある尾根を下ってくるルート。

だがしかし!!

後で登山口にあった地図をよく見てみると、、、


下山ルートは山頂から岩茸石まで戻って、そこから沢の西側の尾根を下るルートが書いてあるじゃあないですか!?

あ、やっぱり反時計回りルートだ!!

そうそう、これこれ、今までレポで見てきたルートはこれだよ!

あー、だから山頂から下ってくる人といっぱいすれ違ったのか!!

あの人たち、みんな、ピストンでゴルジュ帯を下るつもりなのかと思ってた🤣


私たちはこのオレンジ色の線を下ってきたのです。

ここの地図には載ってないんだ!!

道理で根っこ地獄が現れないわけだよ!🤣

ええぇ!?

なんであんなに歩き易い道だったのに、ルートになってないの!?

もしかして、だれかの私有地で歩くのNGなのか!?

いやいや、登山道、めちゃくちゃきちんと整備してあったよ。

ピンクテープもあったし。

林道に降りる所と最後車道に降りる所が若干難易度あったものの、他は終始快適でした。

登山者ほとんどいなかったし。

多分二人に抜かされただけなので、この日このルートを歩いたのは、私達を含め数組だと思います。

絶対私たちが歩いたルートの方がいいと思うなぁ、、、皆さん、なんで文句言いながら、わざわざ根っこ地獄尾根を下るのだろう、、、不思議だ。

あそこは実は立ち入り禁止なのですよ、、という情報がもたらされない限り、次に訪れた時も今回のターボがたまたまダウンロードしたルートで歩いて来ようと思います。


https://youtu.be/bzpo0uMHwfw?si=fXXAhTndzIHxwzEL


↑↑↑

動画をまとめています。

良かったらご覧ください。


いつもブログを応援していただき、ありがとうございます。

×

非ログインユーザーとして返信する