【群馬、中之条町】チャツボミ苔公園から大平湿原まで。2025年6月1日(日)
芳ケ平湿地群・大池から、こんにちは。
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。
今週末はウォーリーが参加できる貴重な週末です。
もはやお気楽イツメンになっているとも言えるとうも一緒に、二人がまだ歩いたことのない美しい場所を案内したいと思っていました。
思い付いたのは『芳ケ平』。
ラムサール条約に登録された、未来に残したい貴重な自然遺産です。
まずは日本最高標高の国道から芳ケ平を眺め、渋峠から下って、ワタスゲが揺れる芳ケ平の池塘の中を周回し、草津白根山の半径1km圏ギリギリまで行って異世界感を味わい、その後展望地から草津の町を眺め、更には渋峠まで戻ってから横手山に登り『天空のパン屋さん』でお昼休憩をするという、スペシャルプランを計画しておりました。
行きに立ちよった『八ッ場ダム』です。
曇天ですが、この日の予報は10時位から晴れてくるという検索結果でしたので、この時はこの後で二人に見せられる絶景を思い描きながら、心は楽しみに満ち溢れておりました。
が、、、しかし、、、
草津の温泉街を通過し、草津白根山へ向かう道に入って標高を上げるにつれ、フロントガラスにポツポツと何やら当たるものが、、、
雨が降りだした模様。
ハガレーナの「雨なんですけど、、」という不安げな声。
それでも好転の天気予報を信じて疑わないやまみほは「いや、ここは雲の中だけど、標高をあげて雲の上に出るから大丈夫!上は晴れてるはず!」と宣言。
真っ白な本来なら大展望のウキウキドライブルートを走りながら、車の中で以前ターボと二人でドライブした時の動画を流して、「ほんとならこんな景色なの~💦」をやりました🤣
しかし、走っても走っても雨はむしろ強くなってきた!!
二人にあの景色を見せたいのよ、、絶対晴れてもらわないと困る!!!
晴れて~~~!!!
しかし、標高をあげるにつれ更に雨は強くなり、暴風まで吹き始めていました。
最高標高国道のポイントでは、車から降りるのを諦めるほどの強い雨に変わっていて、、、(涙)
ほんとはこんな景色を二人に見せたかったのに、、(涙)
渋峠に着いて、「ちょっと車の中で待機してるか、、」となったのですが、車外は爆風が吹き荒れ、目の前の笹はバサバサと音をたてて踊り、車体にはバラバラと風雨が打ち付けます。
こりゃ、山替えするしかないか、、、くぅ~、、残念だ~(涙)
一旦県境をこえ、志賀高原方面へ下り始めましたが、10m先が見えないような濃霧で、車で走ることも怖い位だったので、群馬の山のどこかに行こうとUターンしました。
草津白根山の横を下る本来なら絶景のスカイラインをどんよりとした気持ちで走りながら、どこに行こうかと頭の中は高速回転。
草津の町に近づいた時にハガレーナが「チャツボミ苔??」と呟きます。
チャツボミ苔か~、、あそこはもう何度も行ってるしいいかなぁ~と一瞬思いましたが、、ん?待てよ?
あ、チャツボミ苔側から芳ケ平を目指せばいいんだ!!!と思いつきました。
うん!それがいい。
風が強い朝のうちはチャツボミ苔から池を見ながら森の中を歩き、お天気快復してきたお昼頃に芳ケ平に着けば、霧の晴れた湿原を歩けるんじゃないだろうか??(この時はまだお天気快復すると信じている)
芳ケ平までまぁまぁ距離があるので、辿り着けるかわからないけど、タイムリミット決めて行ける所まで行ってみるっていうのでどうだろう??
うん、そうしよう!
ハガレーナ、そこの角を左に曲がって、チャツボミ苔へゴーだ!!!、、、となりました。
私たちが想定したコースは、チャツボミ苔公園~水池~大池~大平湿原~展望台~芳ケ平湿原~桜清水~大平湿原~チャツボミ苔公園、、という周回ルート。
出発が遅くなったので、全部は無理そうですが、一応ね、一応、、それを理想系として、、どこまで行けるか、、歩いてきます。
《コース定数 13(ふつう)》
チャツボミ苔公園の駐車場(標高1150M)に着いた時には既に9時を過ぎていました。
まだ雨が降っていて、屋根のある休憩舎でカッパを着たりゲーターを装着したりと支度をしながら、近くにいたご年配のスタッフに「これから芳ケ平に向かおうかと思うのだけど、どうですかね?」と相談すると、「え?芳ケ平に行くの?雨だからね~、どうだろう?管理棟のスタッフに聞いてみては?」と言われました。
入園料一人当り600円支払いに管理棟に行くと、いかにも山登りしそうな日焼けした若い男性スタッフが!
お、この方なら色々知ってそうだという信頼感(笑)
聞くと、こちらから芳ケ平に登った人は5月末に一人だけとのこと。
スタッフも5月末に大平湿原までは行ったけど、その先の道は確認していないのでわからないそう。
多分雪が残っているだろうからチェーンスパイクは必要とのこと。
また、大平湿原の先に沢があって、増水していたら渡れない可能性あり。
その場合は、手前の分岐を右に入れば芳ケ平に右側からアプローチできることを教えてもらいました。
おおぉ、この春、まだ芳ケ平に行ってるのは一人だけなのか~💦
だから、YAMAPにもレポがなかったのね。
今年は雪が多かったので、雪解けが遅れているかららしいです。
でもこの時はまだ晴れ予報にしがみついていたかったので、芳ケ平に向かう可能性を考えて、チェーンスパイクをリュックに入れ出発することにしました。
大平湿原まで行った時に、目の前に真っ青な空と緑の芳ケ平を見たら絶対行きたくなると思うのですよ。
なので、準備だけはして行きましょう。
とはいえ、この時、時刻は既に9時50分。
約5分程の低公害バスに乗り、登山口から歩き出したのは、10時ちょうどでした。
お気楽としてはかなりのゆっくり出発になります。
どこまで行けるかなぁ。
まだまだ雨が降り続いていますが、とにかく行ってみましょう!!
早速現れたチャツボミ苔の沢。
オレンジ色のレンゲツツジが咲いていて、とてもキレイでした。
しかし、空は厚い雲に覆われ、高い所の木々が風に煽られ大きく揺れていました。
今も渋峠は暴風雨ですね(涙)
あのまま車で待機しなくて良かったです。
穴地獄(標高1250M)までやってきました。
辺りは硫黄の臭い。
強酸性の水が流れています。
10分程で周回できる遊歩道が整備されています。
一番奥の木道からの眺め。
おや、遠くは青空も見えてるじゃあないのさ。
晴れてくるのか~??期待!!
(後から思うに、私たちがいた芳ケ平周辺だけが雨だったのかも知れません🤣)
穴地獄の木道から登山道に入り、森の中へ。
最初に訪れたのは水池(標高1350M)です。
ミズナラやダケカンバの巨樹に囲まれた丸い池とパンフレットに書いてありました。
6000年前からあったのだそう。
なんでそんなことがわかるのだ!?
誰かが地層を調べたんでしょうね。
何色の池だろうかとみんなで予想しながら歩いて来たのですが、これは、ハガレーナが予想した「透明」ということでいいのかな?
地面がぬかるんでいたので、側まで寄ることは諦めました。
ミズナラの森を歩いています。
地図には枯れ沢とありましたが、さすがに今日は水が貯まっていました。
大池(標高1450M)到着~!
遠くにカルガモが泳いでいました。
それにしても爆風!!!
森の中は静かだったのに、開けた場所に来た途端、強風を実感しました。
急速に体温を奪われていきます。
バタバタと煽られながら、慌てて上着を着ました。
この時既に11時23分。
早朝4時45分に自宅を出てきたのですから、朝御飯を食べてから6時間経過していることになります。
さすがにお腹が空いたので、ウォーリーの差し入れのあんドーナツを食べることにしました。
ダケカンバの森を歩きます。
写真だとイマイチですが、実際見るととても美しいです。
カラマツの森に変わってきました。
昭和初期に植えられた人工林だそうです。
足元には可愛いお花やロマンチックな苔がありました。
12時40分、大平湿原(標高1610M)に到着しました。
ビデオばかり撮っていて、ここから見える芳ケ平方面の写真がありませんでしたが、見えた芳ケ平は厚い雲に覆われ、白く煙り、今も雨が降っているんだろうなという感じでした。
これは行っても仕方ないね。
しかも足元残雪では難易度高過ぎるし、楽しくない💦
なので、今日の終点は大平湿原ということになります。
笹の広場でお昼休憩。
ウォーリーが座っている姿がゴリラっぽくて笑えました。
右から熊と、ゴリラと、ハガレーナはチンパンジーだな🤣
ここにターボがいたら、手長猿。
私は?、、
あ、群れのボス(親方)ですね(涙)
ボスは一人で偵察隊。
大平湿原から先に行ってみました。
水が川の様に貯まっている所があり、こりゃ、みんなは「行けないね~」となるだろうと思ったので、そこをバシャバシャドタドタと駆け抜けて、その先へ。
間もなく男性スタッフに教えてもらった分岐が現れました。
右に行くと下の写真に見える丘(多分展望地)の登山道に繋がります。
パンフレットに載っていました。
2020年秋に開通した新しい登山道らしいです。
オムスビが転がるくらいの急坂ですが、草津ルートよりも近道です。
今いる大平湿原を芳ケ平から見下ろした時の写真もパンフレットにありました。
晴れていればなぁ~、、言っても仕方ないけど。
右に行かず、まっすぐ進むと、その先に待ち受けていたのは、、
大沢川~!
やっぱり増水してた!
スタッフの言った通りだ。
いつもなら手前の茶色い三角の石を使って渡れそうですが、この日は結構な勢いで水が石の上を流れていたので、これはちょっと危ないなと思いました。
まぁ、どちらにしても、時間が足りないので、今日はここまでですね、、芳ケ平に行くことは叶いませんでした。
大平湿原で待つみんなと合流して、次に目指したのは八石山。
晴れていれば富士山まで見える展望スポットらしいのです。
八石山への登山道脇にはた~くさんのイワカガミがありました。
みんなで写真を撮りながらのんびり歩きました。
13時36分、八石山(標高1596M)に到着しました。
ビデオで「本日の最高到達点です」と言っておりますが、ここより大平湿原の方が高かったみたいです(笑)
山頂にもイワカガミや苔(写真はモンローリップ💋)がありました。
そして、想像以上の展望に大コーフン!
ハガレーナの立つ先に見えたのは、草津白根山の斜面です。
朝車で走った道。
そして、南側には、眼下に草津温泉街!
お天気がいくらか良くなり、雲間から射し込む日差しで、森やホテルの壁が眩しいです。
この日お初の展望だったので、みんなでしばらくうっとり眺めました。
下って来て、こちらは平兵衛池(標高1540M)。
少し高い所から見渡せる平兵衛池は、三つの池の中で一番キレイに感じました。
手前にあったムラサキツツジも素敵な縁取りを演出。
湖面にできる風紋が見ていて飽きません。
帰りは少し退屈な変化のない道。
その分安全に下れました。
足元にはギンリョウソウ!
とうとウォーリーは初めて見たみたいで、不思議な姿に驚いていました。
スギゴケの拡大写真にもびっくりです。
そして、穴地獄が近くなると、辺りは鮮やかなレンゲツツジの世界に。
穴地獄まで戻ってきました。
いちじはどうなることやらと思いましたが、楽しく歩くことができました。
芳ケ平は見ることも近づくことも出来ませんでしたが、その麓のラムサール条約範囲を歩けて、雨模様の割に楽しめたと思います。
八石山からの眺めが素晴らしかったので、わずかで登れますし、オススメです。
渋峠から芳ケ平ルートはリベンジしたいです。
そして、チャツボミ苔側から芳ケ平へ登るルートもいつか歩いてみたいと思います。
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動画にまとめています。
良かったら、ご視聴ください。
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