【読書感想】2025年1月中~2月初めに読んだ本。2025年2月9日(日)
こんにちは。
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。
風邪をひいてしまいました(涙)
週初めから空咳が出始め、初めは乾燥しているからかなと軽く考えていましたが、週中からいよいよ本格的になってきて、金曜日は絶対仕事を休めない都合があったので、前日の木曜日に有給を取り日がな一日寝ていたのですが、金曜日に出勤すると更にひどいことになっておりました(涙)
町医者の見立ては「咽頭炎」。
処方された薬を飲んでいるのですが、咳はひどくなるばかり。
休む時間もほぼない程一日中忙しく働いていたので、余計だったかも知れません。
この調子でいったら、月曜日には腹筋が割れるなっていう位の激しい咳に加えて、10回に一回は花粉症による大きなくしゃみ🤧
もう踏んだり蹴ったりですよ(涙)
この週末までに治したかったのになぁ、、。
土曜日の夜には前回参加できなかったウォーリーとあこちゃんを迎えての第二回読書会を開催する予定でしたし、日曜日には久しぶりに花子が参加できる雪山山行の計画があったのです。
なのに、なのに、、こんなにゲホゲホじゃあどっちもキャンセルですよ(涙)
みんな、ごめんね🙇💦💦
そんなどこにも出掛けない、誰も訪れない週末は、ブログに書けるのは読書感想くらいです(笑)
1月中頃から2月初めの1ヶ月で読んだ本を紹介しますね。
📖📖📖📖📖📖📖📖📖📖📖📖
【ルビンの壺が割れた】宿野かほる著(新潮文庫)
◎帯、、、
クチコミで20万部!ただただ圧倒的に面白い!
日本一の大どんでん返しと断言したい
◎ウラスジ、、、
「突然のメッセージで驚かれたことと思います。失礼をお許しください」ーー送信した相手は、かつての恋人。
フェイスブックで偶然発見した女性は、大学の演劇部で出会い、二十八年前、結婚を約束した人だった。
やがて二人の間でぎこちないやりとりがはじまるが、それは徐々に変容を見せ始め、、、。
先の読めない展開、待ち受ける驚きのラスト。
前代未聞の読書体験で話題を呼んだ、衝撃の問題作!
◎感想、、、
(ルビンの壺とは、男女が向き合っているような影の間が壺に見えるだまし絵のことです)
うわっ、何これ?気持ち悪っ!というのが正直な感想です。
初めは婚約者に裏切られた不幸な男性が元恋人のフェイスブックを見つけて昔を懐かしんでいる話かと思っていましたが、いやいや、とんでない💦
そこにはそんな裏があったのね~!?
住所や名前、知りたがってたもんね~💦
その目的を考えたらゾゾゾってなります。
それにしても、登場人物がどいつもこいつも(事情があるとは言え)ろくでもない奴らばかりで(涙)
勿論主人公が一番◯◯だったのだけど。
ページをめくった所に現れる最後の一文は、スカッとするというより、ゾッとしました。
帯には「日本一の大どんでん返し」と書いてあったのですが、こういうのもどんでん返しというのか、、そうか、、まぁ確かにそうか、、。
短時間でサクサク読めます。
うす~い本です。
【ハサミ男】殊能将之著(講談社文庫)
◎帯、、、
古典にして、大傑作!
私(ハサミ男)の真似をしたのは誰だ?
緻密で見事な描写、そしてラストの大展開
◎ウラスジ、、、
美少女を殺害し、研ぎあげたハサミを首に突き立てる猟奇殺人犯「ハサミ男」。
三番目の犠牲者を決め、綿密に調べ上げるが、自分の手口を真似て殺された彼女の死体を発見する羽目に陥る。
自分以外の人間に、何故彼女を殺す必要があるのか。
「ハサミ男」は調査をはじめる。
精緻にして大胆な長編ミステリの傑作!
◎感想、、、
これは叙述トリックっていうやつですね。
初めの頃もしかして?と叙述トリックに気づけたのですが、途中でやっぱり違うか、、と思い直しました。
何で騙されたのか、その箇所を探してみたけどのそのページが見つかりません(涙)
まんまと騙されました。
死体発見者二人とあの刑事との場面は、え?え?え?どういうこと!?となって読み返したりしました。
二転三転のどんでん返し。
おやおや、騙されちゃった警察、犯人野放しだよ~💦
次の事件が起きたらどうなっちゃうの!?
犯人が真犯人を探すという設定は初めての体験で、なかなか面白かったです。
【禁忌の子】山口未桜著(東京創元社)
◎帯、、、
第34回鮎川哲也賞、満場一致の受賞作
救急医・武田の元に搬送されてきた自身と瓜二つの溺死体。
彼はなぜ死んだのか。
なぜ同じ顔をしているのか。
「俺たち」は誰なんだ。
現役医師が描く医療×本格ミステリ
◎感想、、、
病院の見取り図が冒頭に添付されていましたが、あまり意味なかった気がするなぁ。
見取り図なんてあるから、もっと複雑な密室トリックがあるのかと期待してしまいましたよ。
◯◯の自殺の描写が今一つ分かりにくかったのと、城崎の推理の組み立てが頭良すぎてついて行けなかったです(笑)
まぁ、私の脳ミソの問題です💦
肺胞移植に問題提議していて、産まれてくる子の人権はどうなるのかとあり、今回のテーマでもあると感じましたが、普通に産まれてくる子だって、親は選べない訳だからなぁと思いました。
あの夫婦は今後の性生活、どうするんだろう?
知ってしまった以上、今後はダメでしょ?そこは理性で一線ひかないと!と思ってしまいました。
余計なお世話か、、(笑)
城崎探偵は魅力的ですね。
今後人気出るんじゃないかな??
【よむよむかたる】朝倉かすみ著(文藝春秋)
◎帯、、、
第172回直木賞候補作
笑って泣けると感動の声続々!
平均年齢85歳・超高齢読書サークルの200日
◎感想、、、
感想はやまみほ図書館完成報告のブログに書いたので省略しま~す!
【元彼の遺言状】新川帆立著(宝島社)
◎帯、、、
第19回「このミステリーがすごい!」大賞受賞作
「僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」
奇妙な遺言状をめぐる遺産相続ミステリー!
◎感想、、、
サクサク読めるので、一晩で一気読みしました。
設定は特殊でぶっ飛んでいるのですが、それ以上にぶっ飛んでいるのが主人公・麗子のキャラクターです。
高慢ちきで鼻持ちならないお金大好き自信過剰女弁護士。
なのですが、、話が進むにつれて、なんとなく愛嬌を感じるようになるから不思議です。
物語を読んでる間中、麗子のセリフがお気楽隊の「姫」の声で再生されてました(笑)
「誤解しないでよ。私はあなたを責めているわけじゃないの。ただ、純粋に疑問、、、。どういうつもりでこの指輪を用意したのか。趣旨を教えてちょうだい」、、、言いそう~、姫が言いそう~🤣
麗子が犬や子供に嫌われる様が笑えました。
これだけ自信満々に振る舞えたら、どんなに痛快だろうと思います。
後半につれて勢いが加速し、警察とのドタバタは映像が頭に浮かんで微笑ましく面白かったです。
愛すべきキャラクター登場に続編望む声が多いのもうなずけますね。
(続編の主人公は違う人らしいけど)
【星守る犬】村上たかし著(双葉社)
ハガレーナが好きな本だと「第一回お気楽読書会」で紹介してくれた漫画です。
号泣するよと言われていたのですが、そこまでではなく、でもホロリとはしました。
今同じ年頃の愛犬がいる自分がなぜ号泣に至らなかったのかと分析すると、やっぱり漫画でサクサク進めちゃうからなんだろうなと思います。
絵で直接的に迫ってくる感じとか、漫画ならではの説得力はもちろんあるのですが、漫画だと進みが速すぎて、心が追い付かない、味わい尽くせないのです。
漫画慣れしてないからなんですかね?
小説ならゆっくり話が進むから、父の苦悩とか、母の葛藤とか、ハッピーの愛おしさとかがじっくり読者に伝わると思うのですが、、。
この内容を重松清が小説にしたら、私のベスト3になるかも、そんな素敵なお話でした。
車の中でハッピーを抱き締めるシーンは胸に来ますね~。
因みに、ウォーリーの愛犬「ハッピー」はこの漫画からいただいた名前だそうです。
【優しさごっこ】今江祥智著(理論社)
◎感想、、、
こちらも最初の読書会で「自己紹介代わりの3冊」として花子が紹介してくれた本です。
お嫁入りする前から持っていて、ずっと手元にあったのだそう。
確かに家庭を持つ、家族と共に生きていくバイブルになるようなお話だと感じました。
「夏の日ざしがあんまりまぶしいので、あかりは清おじさんのサングラスを借りて、かけてみた。明るすぎて、白っぽく散りぢりに見えていプラットホームからの街の風景が、水族館の水槽の中のように、ほの暗くサングラスの中におちついた。」
、、、という書き出しです。、
これは多分傑作だなとの予感、しますよね。
離婚し、二人暮らしとなったとうさんとあかりの奮闘ぶりが微笑ましく、逞しいです。
お互いを思いやる優しさや徐々に慣れていく家事が「ごっこ遊び」みたく、生活臭くなくて、深刻にもならず、少しフワフワしたみたいな心地よさがあります。
あかりととうさんの対等な会話もいいし、いい人がいっぱい登場して、こんな風に心地よい人との関係を築きならがら、暮らしを丁寧にしていけたら素敵だなぁと思いました。
【成瀬は天下を取りにいく】宮島未奈著(新潮社)
◎帯、、、
かつてなく最高の主人公、現る!
2024年本屋大賞受賞作
100万部突破!
「島崎、わたしはこの夏を西武に捧げようと思う」
中2の夏休み、幼馴染の成瀬がまた変なことを言い出した。
◎感想、、、
琵琶湖のきらめきの中で、成瀬・島崎と一緒に眩しいひと夏の青春を駆け抜けた感じがします。
色々に不思議なキャラクターの成瀬ですが、その成瀬を見届けることを自分の使命のように感じている島崎、、傍観者を決め込むつもりだった彼女も成瀬の暴走に否応なく巻き込まれて行きます。
その様が痛快で微笑ましいので、小説を読んでいる間中、私は多分ニヤニヤしてたと思います(笑)
スピード感のある展開で、楽しかったです。
最後は成瀬目線の心情描写もあって、答え合わせができた感じがしました。
滋賀県大津市の地元愛溢れる作品でした。
滋賀県っていいもんね~!
今や大津のバスなどに成瀬と島崎の絵が描かれ、まちおこしの役割を果たしているみたいですよ。
聖地巡礼、、行っちゃいますか??(笑)
【小説・星守る犬】原田マハ著(双葉社)
◎感想、、、
原作漫画を読んで、重松清さん辺りが小説にしてくれたらなんて呟いていたら、なんと、大好きな原田マハさんが小説化していることをハガレーナが教えてくれました。
最高ではないですか!
内容はほぼ漫画通りで、文字もほとんど漫画に書かれていた通りでした。
情景描写が絵ではなく言葉で表現されている程度だったかな。
とはいえ、やはり文字でじっくり読むと、感情の揺さぶられ方が違います。
やっぱり泣けますね。
何度も胸がしめつけられました(涙)
今私は12歳の柴犬と一緒に暮らしています。
彼女との別れが近い将来訪れることがわかっています。
その日が来ることが怖いのですが、恐れずに愛したい。
幸せだったと思える日々を積み重ねようと思います。
でも小説読んだ夜はひま(私の愛犬)を抱いてベッドに横になってからも、なかなか寝付けませんでした。
暗闇で、この子を失った時の喪失感を想像すると、どこまでも闇に落ちていくような感覚になり、怖かったです。
【まほり】高田大介(KADOKAWA )
◎帯、、、
じわじわと売れて続々重版!
ネタバレ厳禁
けっして「まほり」の意味は人に明かさないでください
◎感想、、、
これは、ミステリーホラー?古文書伝奇小説?
背筋がゾクゾクする場面が何度もありました。
歴史民俗博物館の学芸員、郷土資料館員、言語学講師など、色んな学者が登場するのですが、皆さん個性的でいい味出してるんですよね。
同じ事象を全く異なる表現していて、面白かったです。
学術的な説明は初めのうちは必死についていこうと思って一語一句読んでいたのですが、なかなかつらいものがあり、途中から、あ、ここは流し読みでいいかも、、とコツが分かってきました(笑)
重要ポイントは逃さないように細心の注意をはらってですけどね。
何しろ謎が多い、謎解きが難しい!!
主人公3人(裕・香織・淳)がとても魅力的でしたね。
裕のちょっとコミ障ぽいけど、生真面目で真っ直ぐな性格も良いし、香織の竹を割ったような性格も最高だし、淳の知恵と行動力には脱帽します。
終盤、裕がなぜあの閃きと自信・行動力を発揮したのか、最後のたった一言で全て分かる構造になっていて、なるほど~となりました。
久々に読み応えのある本に出会えました。
私はやはりサクサク系より読み応えのある本が好きみたい。
他の作品も読んでみようかなと思います。
以上、10作品、、最近読んだ本でした。
いつもブログを応援していただき、ありがとうございます。









