50代からのお気楽山登り

これから山登りを始めようと思う方、ハードな山は無理だけど山歩きを楽しみたいという方に参考にして頂けたらと思います。山行記録と写真、行程図のイラスト、私なりの難易度を載せています。

【山梨、富士見町】お気楽隊でも登れる八ヶ岳~編笠山。2024年9月23日(祝)


編笠山山頂から、こんにちは!


いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。


9月21.22.23日の三連休、、ホントはホントは、妙高山リベンジの予定だったのですよ~!!

3日間のうちで、晴れてる日に行こうって、姫も予定を空けてくれてたのに、、、

少し前から天気予報を見ていると、関東地方や新潟県は曇り時々雨とか、曇り後雨とかの予報ばかりで、妙高山が全然晴れてくれない!(涙)

妙高山はお気楽にとっては限界突破の厳しい山なので、雨天荒天は絶対避けたい。

涼しくて、晴れてて、風がなくて、しかも日が長い時に登りたい。

そうなると、少し涼しくなってきたこの時期か、雪がとけたばかりの初夏辺りしかチャンスがないのです。

どんどん日が短くなっているこの頃なので、この週末を逃したら、来年の初夏までお預けになります。

ギリギリまで天気予報が好転することを願いましたが、その願いかなわず、、今年も「妙高山チャレンジ」は持ち越しとなりました(涙)


妙高山に行かないとなると、姫はさっぱりしたもんで、「妙高山じゃないなら行かないね!また予定立てたら教えて!」ということで、他の4人(ターボ、ハガレーナ、花子、私)でどこかに行くことにしました。

三連休で一番お天気安定していたのは、月曜日。

地域は八ヶ岳方面でした。


八ヶ岳と言ってもお気楽の体力と技術では、赤岳や阿弥陀岳に日帰りで登れるはずもなく、お気楽でも登れる硫黄岳や天狗岳、北八ヶ岳(縞枯山・北横岳・にゅうなど)は既に登っているので、まだ登ってないところ、、、どこにする??

3人は登ってるけど、私が蓼科山未踏なので、蓼科山でもいいかなと思いましたが、ハガレーナからは「美し森」、ターボからは「編笠山」の提案がありました。

両方が前々から歩いてみたいと思っていたところ。

どちらも魅力的でしたが、「美し森」は牧場が多く、牛に会えるのも楽しみのひとつということなので、「牛なら先週美ヶ原で見たからしばらくいいかな?」となり、「編笠山」に行くことにしました。


しかし、調べてみると、岩場があったり、かなりの急登だったりと、美し森よりは難易度高そうな気配です💦

でも本来なら編笠山よりもっともっと難易度高い妙高山に行くつもりだったのですから、このくらいでビビってる訳にはいきません🤣

ここは気持ちを強く持って、、ずーーっと前からターボが事あるごとに名前を出していた「編笠山」、、、早朝出発でチャレンジしてみましょう!✊


編笠山はこんな立ち位置です。

南北に弓なりに連なる八ヶ岳のそうそうたる峰々の一番南にそびえる美しい三角錐の山。

山頂からは南八ヶ岳のいかつい面々が目の前にドーーンと見えるはず!!

晴れてくれるといいな~☀


《コース定数 17》


🔹実際歩いてみると、このコース定数よりはきつく感じました。最後はヘロヘロになりました💦

体幹の優れた若者や運動神経の良い方ならそうは感じないのだと思いますが😅


出発前にターボから送られてきたあるご夫婦のYouTubeで、岩場にとても苦労されていて、とてつもない所要時間になっていた動画を見たので、みんなビビってしまい、自分たちも時間がどれだけかかるか不安になったので、出発を予定よりも1時間早め、自宅を3時に出発しました。



観音平駐車場に着くと、朝6時前の時点で第一駐車場は満車で沢山の路上駐車が見られました。

あちゃー、もっと下に停めなくちゃ?と思いましたが、念のため第一駐車場より上にある第二駐車場に向かうとまだ停められるスペースが残っていたので、そこに滑り込み、路駐しなくて済みました。

ラッキー😆💕

簡易トイレが設置されているので、トイレを済ませてから出発です。



登山口から少し奥に行くと展望スペースがあったので、そこでまばゆいばかりの北岳を眺め、自己紹介動画を撮影してから、6時20分に歩き始めました。

左の青白く輝いているのが北岳です。

北岳の神々しさは槍にも劣らないと私は思うのだけど、どうですか??

この姿を見れただけで、テンションアゲアゲ!(笑)

憧れの気持ちが益々大きくなります。

それにしても見れば見るほど、あんな所、いつかホントに登れるんかね??と思ってしまいますが、時間をかけていつか、いつの日か、チャレンジしたいです。



登山口(1560M)にあった看板で今日のルートを確認。

まずは普通に山頂を目指し、その時間によって、下山コースをピストンにするか、青年小屋経由にするか決めたいと思います。

青年小屋の手前に大きな岩のエリアがあるらしく、YouTubeで見たご夫婦が大変苦労されていたので、不安がぬぐえません。

山頂到着の時間を見て、余裕あるようなら、青年小屋経由にしようと話しました。


初めのうちはなだらかな道。

こういう道がいいですよね!(笑)

まぁ、こんな所ばかり歩いていては、絶対山頂にたどり着けませんが😅

体が動き始めるまで、ウォーミングアップになるので、登山口からいきなりの急登!というより、こういうのが好きです。

ちなみに、この時、気温は14度。

とても涼しくて快適に歩けます。

この前の大山が嘘のようだ💦


森に朝日が射し込んできて、木々が輝き始めました。

美しい!!

幸せだ!

朝日を暖かく感じられる季節になりますね、これから。


とはいえ、足元は徐々に勾配が出てきました。

まぁ、この位なら、なんとか(笑)


カラマツの森が美しいです。

葉を落とし始めたカラマツの森は明るくて、幹が灰色がかった白に輝き、とても気持ちの良い世界です。

毎週末、こんな世界に立てる喜びを感じながら歩きました。



足元は緑色が鮮やかな笹で埋め尽くされています。

とても歩きやすくて、人気があるのが良くわかる、素敵な登山道でした。


笹の中に彩りを添えるのは、トリカブト。

推理小説や映画で悪名高いトリカブトですが、花は品の良い紫色で、並んで咲く様も可愛らしく、とてもそんな毒性のある根っこを持っているなど、想像できません。

花子に「誰かに使いたければ、、」と言われたけど、、毒殺したいほど憎んだ人は幸い今までいなかったなぁと、自分の平凡な人生に、ちょっと幸せを感じ、ちょっと残念にも思いました(笑)


7時27分、雲海という名の分岐(1880M)に到着しました。

標高差で320M登ってきました。

木立の間に少し展望があったので、雲海が見えることが多いのかもしれません。

登山口から1時間歩いてきたので、ここでおやつ休憩しました。

シャリシャリの冷えた二十世紀梨をムシャムシャ😋

ほてった体が水気と冷気でひんやりします。

日陰で10分ほど休憩して、再び歩き出しました。


森のなかを登って行きます。

笹の中に苔むした大きな岩が点在するようになってきました、

そんな岩の上には、登山者の遊び心があちこちにあって楽しいです。

石を二つ重ねただけで、人に見えるし、二つ並べれば目に見えるのって、なんだか不思議(笑)


なので、たまにはお気楽も。

石を重ねて、それぞれ石仏作ってみた🤣

その後、8時14分、チェックポイントである「ベンチ」に到着しました。

冬なら繁った葉っぱが落ちて、間から富士山でも見えるのでしょうか??


わずかに赤く染まった木がありました。

これは何の木だ??

ムシカリかな??

今年は暑かったからか、秋の始まりが例年より遅い気がします。


徐々に登山道に岩が増え、傾斜がきつくなってきました。

そうなると、途端に会話が途切れ、黙々と登るお気楽隊(笑)

修行です、修行!!


8時35分、押手川の分岐(2100M)に到着しました。

雲海出発から約1時間で、標高差220M登ってきました(途中、お地蔵作ったりして遊んだので、ちょっと時間オーバーしちゃいました💦)

今日は枯れていましたが、広場の真ん中が窪んでいて、それが押手川らしいです。

ハガレーナがどなたかの記事で小川になっているのを見たと言ってました。

ここで再びのおやつ休憩。

ドーナツや笹団子を食べました。

水の補給も終え、10分後に再び歩き始めました。


いつの間にか下草の笹が姿を消し、コメツガの幼木が目線の高さになりました。

ザ・八ヶ岳といった雰囲気があって、みんな嬉しそうです。


左は大きな岩の上に根をはった木で、右は桃太郎の桃みたいにパッカリ割れた大岩。

低山の里道沿いなら、きっと名前をつけられてそうな巨岩が次々現れました。

気温は14.8℃で涼しいのですが、歩いていると、やっぱり暑い💦


そして、道は益々急勾配に💦💦


キノコの写真を撮りながら、バテないように、ゆっくりゆっくり登りましょう。

面白い形や色のキノコを発見する度に、○○みたい~とはしゃぎながら眺めました。

左上のは揚げパンだし、左下のはバターたっぷりのホットケーキにしか見えなかった!

かぶりつきたくなる衝動をおさえるのが大変🤣


歩き始めて初めての展望が!!

うわぁ、キレイだね~☺

見えているのは、長野と山梨の県境辺りでしょうか??

遠くの山は雲の中だけど、甲州街道に沿った町が見えます。


道は更に傾斜を増す!!

美しい三角錐の山ですから、まぁ、大体こうなります💦

途中から右股の後ろに違和感が出てきたので、つる前に漢方薬の「68」を飲んでおきました。


1ヵ所だけ鉄梯子が設置されていました。


青空が近くなってきた!!


振り返ると雲がぁ、、、

こっち来んなーーっ!

山頂からの眺めを楽しみたいのよ~💦

下ってきた方に「山頂で展望得られましたか?」と聞くと「私たちがいる間は晴れてたけど、今はガスになってます」と言われ、だよね~💦となりました。


よくレポでみる看板です。

「山頂まで本当にホントにもうちょっと、、頑張って!!」という青年小屋からのエールです。

きっと他のハイカーだって辛いんだな、この最後の登りが。


あとちょっとなんだから、頑張れ、私!!

実は、最後この辺りは少しバテて、私のペースがガクンと落ちました💦

もうヘロヘロ💦


森林限界を越え、岩だけの世界に突入!!

ガスってるぞ~💦

ビデオにはターボの残念そうな「真っ白~」という言葉が残っています。

そして、10時41分、編笠山山頂(2524M)に到着しました。


初めのうちはガスガスだったので、山頂ランチにして少し粘ってみることにしました。

すると、どんどんガスが晴れてきて、、、


見えてきたーーっ!

見えているのは諏訪茅野で、真ん中に見えるのは諏訪湖です。


すぐ側にある八ヶ岳も見えてきました!

真ん中は、お気楽が登ることは多分ない「阿弥陀岳」。

山がでっかい岩の塊じゃん💦💦


アルプスこそ見えませんでしたが、前評判に違わぬ大展望で、大満足でした。

下の写真は先日登った「日向山」じゃないかな?と思って撮りました。

どうなんだろ??


編笠山、、ほぼずっと急登で、なかなかに大変でしたが、山頂でのご褒美は素晴らしかったです。

爽快感ハンパない!!


上は赤岳、下は阿弥陀岳。

山小屋に泊まったら、いつか赤岳には登ってみたい気がします。


出発前に山頂標識でパチリ。

歩き出す時には、再び真っ白けっけに様変わりしてました🤣

下りはピストンにするか、青年小屋回りにするか決めていませんでしたが、時間と体力に余裕がありそうだったので、青年小屋回りにすることにしました。

岩場があるらしいけど、ゆっくり慎重に行けばなんとかなるだろうという判断。


11時30分、下山開始です。

段差の大きな岩がある狭い道を下ります。


道の途中で視界が開けた!

わぉ!美しい、緑の世界。


山頂から21分で青年小屋上の岩場の入り口に着きました。

標準コースタイムだと山頂から青年小屋まで25分となっていますが、お気楽の足では無理ーーっ!

あの岩場を4分で通過できない!!


正面に見えているのは権現岳。

いつか、山小屋に泊まれば登れるかな??

そして、、しばし、岩場を眺める。

何しろ、天狗岳の天狗の奥庭でどえらい目にあってる苦い経験がありますから、お気楽は若干岩場恐怖症です。

若者たちが岩のてっぺんを猿飛サスケみたくヒョイヒョイ飛んでいくところを、お気楽は跨いだりよじ登ったりしないと進めなかった(天狗の奥庭の時)ので、行程が長いと、そりゃあもうとんでもなく時間を要することになるのです。

でも、見る限り、この岩場は天狗の奥庭の5分の1、いやもっと小さいか、、位に見えます。


赤ペンキで印がついた岩を探し、ハイカーが歩いて白くなっているルートを選んで下って行きます。

ハガレーナは運動神経抜群で股関節も柔らかいので、ドンドン進んでいく!

後ろの3人はとても追い付けません(笑)


私は膝に爆弾を抱えているので、岩を渡ったところで膝がグラッとなったらおしまいだと思っていて、より慎重になります。

滑らない岩にストックをおいて、体重を少し預けて、膝に全体重がかからないようにしながら下りました。


途中、花子が一度立ち止まったら、突然恐怖心が沸き上がり、足がすくんで動けなくなったりもしました。

勇気を振り絞って、再び歩き出しましたが、高い所が苦手な花子にとっては精神的負担も大きくて、、無事岩場を下って小屋に着いた時には、花子と私はクタクタに疲れておりました(涙)

とはいえ、ここの岩場は、平たい岩が多く、下りやすい方だったと思います(天狗の奥庭と比べて)。


12時10分、青年小屋です。

トイレもあります。

みんなでお揃いの手拭いを購入しました。


12時24分、下山開始。

色んな色と形のキノコに会いました。

右下のはキノコではなく、菌類?

それともコケの芽みたいなもの?

ちょっと怪しい形です🤣


ナナカマドが少しだけ色づき始めていました。


編笠山の胸辺りを巻いて歩く道で、途中からはほぼ平ら(時々登り)でした。

湿った八ヶ岳の森。

木も岩も木道も全てがコケにおおわれています。


そして、押手川分岐に向け、徐々に勾配がきつくなります。

時々展望が得られて、少しホッとしますが。

「頑張ろう~」と声を掛けると、花子の「はぁいぃ~」という声がなかなかに辛そうでした。

岩場で一気に疲れちゃったんだね(涙)


展望台到着!

さっきの方が展望良かったぞ??と思いました。

木々が大きくなっちゃったんだね。

まぁ、少し広くなっていて、休憩スペースがありました。


朝は朝日に照らされて美しく輝いていた笹とカラマツの森まで下って来ました。

ここまで来ると、道は少しずつなだらかになってきます。


そして、やっと駐車場が見えた!!

時刻は15時25分。

青年小屋出発から3時間の所要時間でした。

はぁ( ´Д`)、なんとか歩き通せて良かったです!

次は青年小屋に泊まって、更に奥(権現岳とか赤岳とか)に登ってみたいな。


ヘトヘトになって駐車場を見回すと、若い人たちも結構疲れていた様子だったので、この山は「コース定数17(ふつう)」ですが、体感的にはもうちょっと高い感じがしました。

きついまではいかないと思うけど、20(ふつう)位の感覚でした。


とはいえ、お気楽でも登れる貴重な八ヶ岳(しかも南!!)ですから、その存在はありがたいです。

山頂でランチしている間に晴れてくれて、360度大展望!!とはいかなかったけど、それなりに展望を楽しめて良かったです。

ここはまた登ってみたいな。

季節を変えて訪れましょう。






大展望の編笠山

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YouTubeにまとめています。

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