50代からのお気楽山登り

これから山登りを始めようと思う方、ハードな山は無理だけど山歩きを楽しみたいという方に参考にして頂けたらと思います。山行記録と写真、行程図のイラスト、私なりの難易度を載せています。

【山梨、甲州】 大菩薩峠(日の出) 2017年9月26日(火)

この夏初めて訪れた大菩薩峠に、今度は日の出を見に出掛けました。

前回雲に頂きを隠していた富士山や南アルプスを見たいと思います。

今回から初参加の友人(当番長と命名)も一緒です。


真夜中の雁坂峠を越え、全く車とすれ違わない道中、鹿のお出迎えを受けました。


真っ暗な上日川峠を夜中の3時半に出発しました。

(真っ暗なので、しばらく写真はありません)

今回は前回とは逆コースをたどります。


懐中電灯の灯りを頼りに暗闇を歩きます。


福ちゃん荘から見上げると木立の間に満点の星空です。

小さな星から青雲まで見えます。

辺りは漆黒の闇です。


大菩薩峠まではなだらかな道ですが、懐中電灯の灯りは足元周辺しか照らしません。

熊鈴を鳴らし、ラジオをかけ、賑やかにおしゃべりしながら進みます。


私の恐怖心が生んだ幻聴だったのか、「ウーッ」という獣のうなり声のようなものが三回聞こえた気がして、あまりの恐怖にゆっくりと後ろを振り返ると、隣にいた友人が私の顔を見て悲鳴をあげました。

辺りが見えない(獣からは私たちが見えている)という状況の怖さを初めて体験しました。

友達は別の意味で恐怖だったようですが(涙)

わざと大きな声で笑い合ったりしながら進むと、少しづつ薄ぼんやりと明るくなってきました。

前方に介山荘が見えてきた時には、心底ほっとしました。


大菩薩峠に着きました。

目覚め前の甲府の夜景も見えました。


丹沢方面を見ると、空がオレンジ色に染まり始め、明星がきらめいていました。


近くの岩場まで登り、日の出を待ちます。


日の出前の富士山です。

少しずつ日が昇りはじめました。

溶鉱炉から溶け出す鉄のような赤い太陽です。

朝日に照らされた富士山です。

富士山がオレンジ色に染まるのかと期待しましたが、そうはならなかったです。

朝日に染まるのには角度が良くないのでしょうか??


ただ暗闇から無事明るい尾根にたどり着いた安堵もあり、全てが感動的な眺めでした。


そこから5分程登ると、親不知の頭に着きます。

ここからは奥秩父、丹沢方面は見えません。

眼下に広がる甲府盆地と南アルプス、そして富士山を眺めながらの朝食です。

親不知の頭から見た介山荘と大菩薩峠です。


朝日を背中に浴びながらの大展望の朝食は最高!

コーヒーやスープでお腹を温め、飽きることなく天上の朝を楽しみました。

少しずつ動き出す甲府盆地の展望を楽しみ、一時間ほど遊んで再び歩き出します。

少し紅葉が始まっています。

夏に歩いた唐松尾根が美しい。


展望スポットの2000M地点や岩場で沢山写真を撮りました。


少しづつ朝日が当たり始めた町並みが美しく見えます。

天上の尾根にいるのは私たち3人だけというのがとても不思議で贅沢な気分です。

雷岩に着くと、雲がかかり始めた南アルプスを眺めながら一休みしました。

時刻はまだ8時です。

ここでようやく今日最初のハイカーに出会いました。


ここからはカラマツ尾根を下ります。

ダケカンバの紅葉が始まっています。

前回登った時よりもカラマツ尾根の道程が長い気がしました。歩いても歩いても着かない感じです。

前回こんなに長い道のりを登ったかなぁ??

この頃には多くのハイカーとすれ違うようになりました。

福ちゃん荘で一休みです。

再び森に入ります。

上日川峠に帰り着くと、車やバス、ハイカーでごった返していました。

駐車場に着いたのは10時半。

帰りにほったらかしの湯で汗を流して、のんびり過ごしました。

他の登山者が全くいない真夜中の山道歩きは大分怖かったですが、世間が動き出す前に沢山遊んで、とても得した気分で、ブドウを買ってご機嫌に帰宅しました。


上日川峠0343ー(24分)ー福ちゃん荘0407ー(53分)ー大菩薩峠0500ー(20分)ー岩場0520(日の出22分)ー(5分)ー親不知の頭0547(朝食1時間22分)ー(5分)ー賽ノ河原0714ー(21分)ー2000M標識0732(9分休憩)ー(20分)ー雷岩0803(34分休憩)ー(1時間10分)ー福ちゃん荘0947(14分休憩)ー(30分)ー上日川峠1031


全行程 6時間48分

(うち歩行時間 4時間8分)

標識差 454M (1585M~2039M)

歩数 18000歩

歩行距離 11、0㎞

パーティー 3名(コマクサ探険隊)

【群馬、旧倉渕村】霧雨煙る浅間隠山 2017年8月12日(土)

《登山難易度3》

雨に祟られた今年の夏休み。


子供たちと休みが合うのはこの日だけでした。

曇りから雨の予報でしたが、朝少し空が明るかったので、子供たちと夫の姉と一緒に山に出掛けました。


子供たちが小さかった頃、夫と一緒に訪れた浅間隠山です。

その時は霧に巻かれて視界ゼロでした(夫は自称雨男です)が、夫は参加せず、筋金入りの晴れ女を自称する娘がいますが、さて、今回はどうでしょうか?

浅間山が目の前に見える展望の山です。

二度上峠登山口から沢沿いのカラマツ林に入っていきます。

朝まで降っていた雨の名残で、いつもは枯れ沢の道は小川になっています。

アザミの葉には太い刺があり、足にあたると服の上からでも痛いので、気を付けました。

10分程で尾根道に出るので左へ進みます。

笹が繁るブナやカエデ、ミズナラの雑木林はとても歩きやすいです。


途中から霧が出てきました。

とても幻想的な雰囲気です。


北軽井沢分岐からは九十九折れの急な登りで息が上がります。


森の中なので濡れることはありませんが、梢をたたくサーサーという音がしてきました。

霧の中というより、雲の中にいたのだと思います。


背丈を超える笹は道にそってきれいに刈り込まれています。

道の真ん中は、雨や踏み跡で深く削られていて、滑りやすいので幾分歩きにくいです。

標高差200Mを一気に登ります。


わらび平分岐からは平らな道となり、山頂への稜線に出ます。

尾根道からは晴れていれば右に榛名山、左に浅間山が大迫力で見られるはずです。

この日は残念ながら視界ゼロ。

白い世界が広がっているだけです。

そのため尾根の花たちが一層鮮やかに見えます。

紫色はマツムシソウ、オレンジ色はオニユリ、ピンクはシモツケソウ、尻尾のようなグガイソウも見られました。

最後の急登わずかで山頂に到着です。

方位盤を見ると、視界が良ければ360度の大パノラマが得られるのだと分かります。

チョー晴れ女の娘の力で(?)雨は止み、頭の上に青空がのぞきましたが、山を隠す低い雲は動くことはなく、辺りは白い世界のままでした。

トンボを指にとまらせたりしてしばらく遊び、少しでも浅間山を拝めればと粘りましたが、無理そうだったので、諦めて下山開始。


尾根から森へ入ると再び霧雨に包まれて滑りやすくなった急坂を下って行きました。

結局今回も浅間山を見られなかったか~(涙)


展望こそありませんでしたがその分花の美しさに癒され、家族との大切な思い出がまたひとつ増えました。

これはソバナです。

雨に濡れて透けていました。


二度上峠登山口1113ー(12分)ー尾根道1125ー(22分)ー北軽井沢分岐1147ー(45分)ーワラビ平分岐1232ー(18分)ー浅間山山頂1250(55分休憩)ー主稜線鞍部1425ー(19分)ー北軽井沢分岐1444ー(13分)ー尾根道1457ー(17分)ー登山口1514


全行程 4時間1分

(うち歩行時間 3時間6分)

標高差 422M(1335M~1757M)

パーティー 5名(子供達と義姉と)

行程図

【山梨、甲州】初めての大菩薩嶺 2017年8月9日(水)

《登山難易度3》

奥秩父山塊の南端に位置するのは大菩薩連嶺と呼ばれる峰々で、その最高峰である大菩薩嶺を目指しました。

日本百名山に指定されている名峰です。


様々なルートがあるようですが、私たちはいつも楽勝コースしか行かない、というか、行けないので、上日川峠から登り、ぐるっと回ってくる初級者コースを行きます。

下界は36度の猛暑日となったこの日、少し標高が低い森の中の登りは息が上がります。

ミズナラやダケカンバの大木がある快適な道を、少し時間をかけて、30分程で福ちゃん荘に到着です。

小屋の脇に唐松尾根登山口があります。

美しい雑木林を登って行きます。

新緑や紅葉の季節にはまた違った美しさを見せてくれることでしょう。

100Mほど登った小ピーク付近から甲府方面を見通せる場所があり、少し疲れが紛れました。


しばらく平らな尾根を行き、再び登りがきつくなると、視界がひらけてきて、最後の急登をむかえます。

振り返ると、この日初めて富士山、南アルプスなど、甲府盆地の向こうまで見渡せました。

何度も立ち止まって眺めを楽しみました。

山頂は雲に隠れているものの、夏とは思えない程視界がクリアーで、スカイラインや町や街道がくっきりと見えます。


急登を続けること30分で雷岩に到着しました。

岩の上からの眺めは爽快です。

眺めを楽しんだら大菩薩嶺山頂を目指します。

針葉樹の林を10分程で山頂に着きます。

樹木に囲まれ展望台はないものの、落ち着いた雰囲気があります。


再び雷岩まで戻り、岩場を越えると、これから歩く稜線がずーっと見えています。

楽しみにしていた尾根歩きです。

雷岩から大菩薩峠まで、広々とした稜線が続きます。

明るい草尾根は露岩が多いものの、総じて歩きやすく、コメツガの濃い緑、笹のうす緑、花のオレンジ、空の青という鮮やかな色彩のコントラストを楽しむことができます。


所々にある大きな岩場に登ると、更なる大迫力の展望を楽しめます。

わずかの登りで百名山を体験でき、2000Mの尾根歩きを楽しめるのがこの山の魅力です。

ガレた道を下って行くと、そこは旧大菩薩峠で、今は賽の河原と名付けられた鞍部です。

大きなケルンがたち、振り返ると歩いてきた稜線がのびやかに見渡せます。

夏の空はどこまでも青く、白い雲がもくもくとわきたつ様は、天上の楽園のようです。

登りきった場所は親不知の頭です。

大展望の広場があったので、そこで昼食としました。

振り返ると、今日歩いた稜線がずっと見えます。


再び急な岩の道を下ります。


20分程で大きな標識のある大菩薩峠です。

古くは武蔵の国と甲斐の国を結ぶ青梅街道の峠として利用されていたのだそうです。

ここからは富士山こそ山の陰になり見えませんが、奥秩父、奥多摩、丹沢の山並みも見えるようになり、大展望の峠であることに間違いありません。

介山荘に立ち寄り、古き旅人の残像を探しながらひととき過ごしました。


大菩薩の尾根を後にし、雑木の中のなだらかな道を下って行きます。

ダケカンバの古木や様々な巨木のある東京都の水源です。

苔むした岩場からしみだす最初の一滴を何度も目にしました。


福ちゃん荘でビールといきたいところですが、車の運転があるので、かき氷で体を冷やして、猛暑の下界へ戻りました。


秋に再訪したいと強く思いました。


上日川峠0837ー(27分)ー福ちゃん荘0904ー(39分)ー小ピーク0943ー(42分)ー雷岩1025(20分休憩)ー(10分)ー大菩薩嶺山頂1055(5分休憩)ー(7分)ー雷岩1107ー(18分)ー2000M地点1125ー(24分)ー賽ノ河原1149ー(5分)ー親不知の頭1154(30分休憩)ー(24分)ー大菩薩峠1248(27分休憩)ー(38分)ー勝縁荘1353ー(12分)ー福ちゃん荘1405(25分休憩)ー(20分)ー駐車場1450


全行程 6時間13分

(うち歩行時間 4時間8分)

標高差 472M (1585M~2057M)

歩数 13300歩

歩行距離 11、7㎞

パーティー 2名(ターボと)

行程図