50代からのお気楽山登り

これから山登りを始めようと思う方、ハードな山は無理だけど山歩きを楽しみたいという方に参考にして頂けたらと思います。山行記録と写真、行程図のイラスト、私なりの難易度を載せています。

【長野、高峰高原】草すべりとJバンドを初体験。『浅間山外輪山』をぐるっと一周した最高の秋の一日。《前編》2018年10月14日(日)

《登山難易度 7》

浅間山、湯ノ平のカラマツ林からこんにちは。


今回は私たちにとってのチャレンジ山行です。

一昨年から私は6度目、ターボは5度目、ハガレーナは3度目となる浅間山ですが、まだ勇気と自信がなくて歩いたことのない、草すべりとJバンドを使って浅間山外輪山をぐるり一周するコースに初挑戦します。

火山の危険レベルが引き下げられ、多くの方が前掛山に向かわれていますが、前掛山は標高差が1000Mを越えてしまうので、そのチャレンジは今はまだ無理かなと思っているのです。

なので、まずは今は比較的空いている定番コースに行ってきます。

車坂峠→トーミの頭→草すべり→火山館(トイレ)→湯ノ平→Jバンド→仙人岳→蛇骨岳→黒斑山→トーミの頭→車坂峠、というコースを歩きました。


先週の三連休中に浅間山(ほぼ皆さん前掛山)に登られた方のブログを拝見すると、とにかく駐車場がいっぱいだとの情報が。

前泊の車で早朝でも8割方埋まっているとのことで、車が停められないのは困るなと焦ってしまいます。

いつもより一時間早く、我が家を夜中の3時15分に出発することにしました。

真っ暗闇のチェリーパークラインを走ります。

夜景を見られるかなと期待していましたが、少し雲が多いようで、高峰高原に着いてもあまりキレイには見れませんでした。

高峰高原(車坂峠)の駐車場に着いたのが5時24分。

意外や意外、駐車場はガラガラでした。

先週は三連休だったから前泊が多かったってことなんでしょうかね?

着いたときにはホテルの駐車場からヘッデンを付けて歩き始めるグループがいましたが、駐車場で支度をしている間に日の出の時間(この日は5時27分)を迎え、ライト無しで歩き始めることができました。

5時57分、いつものように展望コースから歩き始めます。

薄暗い夜明け直後、カラマツの色がくすんで見えますが、黄金色に輝く黄葉を見ることができるでしょうか?

一週間、遅かったかな?と思いました。

まずは車坂山まで標高差71Mを。

気温は7度。

駐車場から厚着をして歩き出したので、歩き始めて暑くなり、中のシャツを一枚脱ぎました。

その後一気に鞍部まで下ります。

少しずつ明るさが増し、いくらかカラマツの色づきが見えてきました。

何とか間に合ったかな?

鞍部からは槍ケ鞘まで標高差約277Mを登ります。

今回初めて浅間山でウェアラブルデバイスを使ったので、鞍部や槍ケ鞘の標高が分かり、どれだけ登ったのかが分かりました。

変化があるので気が紛れますが、なかなかに長い登りです。

ガレた展望ポイントから夜明け直後の雲海です。

再びコメツガの森の中へ。

黒斑山や四阿山が見える場所で本日3回目の水分補給。

今も登りでは15分毎に一口水を飲んでいます。

前にも書きましたが、夏に野反湖畔の山に登った時に始めた、この15分毎の水分補給は、時間経過が分かり、長い登りの目安になるのでとても気に入って継続しています。

出発から45分経過したということですね。

槍ケ鞘まであと半分くらいかな?と分かるわけです。

雲が出てきました。

浅間山見れるかなぁ。

前回息子とこの尾根を歩いた時は、やはりこの辺りで雲が湧き始め、槍ケ鞘で浅間山を見ることは出来ませんでした。

相変わらず掘れ掘れの階段地獄。

ただ前回息子と登った時にはヘロヘロになったこの登りですが、今回は少し楽に感じます。

お、今日は私の体、少し調子が良いのか?

前回より長いコースを歩く予定なのですから、この階段を余裕をもって歩けているのは勇気が湧きますね。

7時22分、避難小屋に到着。

水分補給だけして、槍ケ鞘へ。

7時25分、槍ケ鞘に到着。

登山口から1時間28分でした。

本日初お目見えの浅間山。

雲が動いていますね~。

とりあえずいつ雲に隠れるかわからないので、写真、写真(笑)

3人をカメラにおさめる為にターボに右だ左だと言ってる間に、浅間山は雲の中へ~(涙)

本日のメンバーは、ハガレーナ、ターボ、私の晴れ女3人組。

一番参加率が高く、晴れの確率もめっちゃ高いこの3人は、今後「晴れ女お気楽隊」と呼ぶことにしました。

ここにワガママ雨女や嵐を呼ぶオンナが加わると、普通のお気楽隊になります(笑)

息子よ。

これがあなたが見ることができなかった蝋燭岩(勝手に命名)だよ。

トーミの頭に急ぎましょう。

今日は行程が長い。

あー、トーミの頭の向こう(湯ノ平)は雲かなぁ。

雪道なら歩きやすい道ですが、ガレていて夏道は歩きづらいです。

分岐から標高差55M程ですから、一気に登ります。

振り返って槍ケ鞘を見たところ。

下界の町が見えますね~。

7時42分、トーミの頭に到着です。

残念ながら浅間山はてっぺんのみで、湯ノ平は真っ白でした。

何人も立派なカメラを持ったカメラマンが三脚を立てて雲が晴れるのを待っていました。

反対側はキレイに見えました!

御代田町方面。

昨年の秋に登った時には見えた北アルプスの山並みは今日は雲の中ですね。

少し待ってみましたが、浅間山方面の雲は晴れず。

牙山(きっぱやま)、剣ヶ峰、ヒサシゴロー尾根方面の雲の動きが面白いです。

雲がすごい勢いで斜面をかけあがり、尾根を越えています。

雲の動きを見ているだけで、意外と飽きません。

13分程トーミの頭で過ごし、いざ分岐を草すべり方面へ。

いよいよ草すべりに入ります。

今まで多くのブログを拝見し、色々に想像を膨らませていたこの斜面、果たしてどんな世界なのでしょう。

ワクワクとドキドキです。

人のすれ違いが厳しそうな狭い道です。

車の中では今日のコース、草すべりを下りで使うか、それとも外輪山を回ってきて最後に登りで使うかずっと迷っていたのですが、朝一番(この時8時頃)に下りで使うことにして良かったと思いました。

まだまだここを登ってくる方はこの時間では少ないはずですから。

急斜面をジグザグに下っていく道が見えます。

冬に来たときカモシカがいたのは、これより少し下った辺りだったのではと思います。

トーミの頭で雲の中から「キューン」というようなカモシカの鳴き声が聞こえていたのを思い出し、カモシカに会えたらいいなと思って、熊鈴を鳴らないようにしました。

少しずつ雲が切れ、浅間山が顔を出しました。

ジグザグ道の先には湯ノ平分岐方面がクリアに見えてきました。

トーミの頭にかかっていた霧も徐々に薄くなってきました。

今頃カメラマンが一斉に立ち上がっているのではないかしら?

同じような写真でごめんなさい。

進む度大きさを増し、角度を変える景色を立ち止まっては撮影してしまいます。

そして、スマホカメラでは全てをおさめることができないので、上下に分けて撮るしかない(涙)

それだけ圧倒的な大きさの浅間山から湯ノ平へかけての広がりです。

おおおおお~、外輪山が見えてきました~🎵

あれは息子と行った鋸岳です。

あの下のJバンドを後程登りで使います。

歩いてきた道を振り返って。

青空!

そして鋭い岩場。

美しい、美しすぎる!

こんな滑りやすい岩も途中にあります。

「ターボ、岩があるよ~。気を付けてね~。」などと叫んでいるのですから、熊鈴を鳴らさなくても、カモシカは逃げていきますよね(涙)

剣ヶ峰が見えてきました。

写真を横に並べてお見せできないのが、残念(涙)

右からターンして、剣ヶ峰→浅間山→外輪山と撮影しました。

すごいなぁ、この景色。

日本ですよ、ここは。

こんな岩場(わずかですが)もあります。

混んでなくて良かった!

最っ高に気持ちいいです\(^^)/

下る毎に巨大な浅間山を下から見上げる形になり、湯ノ平と外輪山がより美しく見えてきます。

振り返ればこの景色。

何なんですか!?

この爽快感!

カラマツの森が近くなってきました。

溶岩が固まったようなゴツゴツした岩の横を通ります。

振り返って撮影。

カラマツ林に入り、鞍部へ。

林を抜けると間もなく湯ノ平分岐です。

写真では分かりませんが、振り返ると、左からトーミの頭、右手の防災スピーカーなどが建っているのが黒斑山です。

湯ノ平分岐の手前に左手に入っていく道がありました。

これは外輪山直下の湿原(上から見るとそう見える)方面に向かう道なのでしょうか?

地図には載っていないのですが、外輪山から湯ノ平を見ると道らしきものが見えるので、いつも気になっています。

いつか歩いてみたいと思うのですが、もしかしたらカモシカなどの獣道なのかもしれません。

朝日が当たり、カラマツの森が金色に輝き始めました。

これは何かしら?

巨人の耳掻きのような綿毛です。

9時1分、湯ノ平分岐に着きました。

トーミの頭から1時間5分でした。

ここから左手に行くと湯ノ平ですが、今日は行程が長いので、ここを右手に行き少し下って火山館でトイレをお借りする予定です。

葉を落としたナナカマドの赤が、緑のコメツガと黄色いカラマツの森の中で、目立っています。

ハガレーナが実を撮影しながら「イクラみたい~😃」と言うと、ターボが「イクラなんでもそんなことは、、」と言ったそうな。

トイレを急ぐ私の背中でハガレーナの失笑が響いていました。

火山館とトイレが見えてきました。

分岐から10分程で火山館に到着です。

利用料200円を木箱に入れて、トイレを使わせて頂きました。

昨年秋に浅間山荘から歩いてきた時にも感動した岩稜です。

トーミの頭に立つハイカーが見えました。

今日も前掛山を目指す多くのハイカーが浅間山荘側から登って来られていました。

10分程休憩し、9時21分に出発しました。

湯ノ平分岐が見えてきました。

9時34分、火山館から13分で再び湯ノ平分岐を通過します。

後ろから前掛山に向かうグループが来ていましたが、追い抜かれる程早くもないので、迷惑にならないようにと、あまり写真も取らずガシガシ歩きました。

カラマツの森からコメツガの森に変わります。

火山館から15分のタイマーが鳴り、水分補給です。

そこからわずかで前掛山分岐に着きました。

真新しい道標が立っています。

前掛山が解禁されたので、新たに設置されたのでしょうか?

以前は見かけなかった気がします。

私たちを抜かしたグループは前掛山方面へ。

私たちはJバンドを目指します。

シャクナゲの道を行くと、、

外輪山が見えてきました~😃

カラマツの黄金色に囲まれた素敵な道です。

風が吹くと、カラマツの落ち葉が雪のように舞ってきます。

外輪山がずずずいっと見えてきました~😃

そして、少し登って湯ノ平の一番高い所に行くと、、

ドーンッ!!(ターボの口癖)

浅間山真っ正面、というか、真下。

最高っス🎵(なぜか若者言葉)

低木の紅葉もキレイ!

浅間山を見て振り返ればこの景色。

外輪山のあの斜面を彩る紅葉の美しいことと言ったら!

蛇骨岳辺りまでは緑と赤と黄色、そして蛇骨岳から鋸岳にかけては白ゾレの中に点々とある赤や黄色。

いやぁ、湯ノ平はほんと素敵です。

浅間山はリフト等もなく、ハイカーが自分の足で歩いて来ないとこの景色を見ることができません。

しかも浅間山(前掛山)、湯ノ平、外輪山と3つの平行したルートがあり、様々な角度からお互いを見晴らすことができるという、稀有な存在です。

Jバンド直下までやって来ました。

湯ノ平分岐から25分かかり(写真を撮りながらゆっくり歩いて来ました)、時刻は10時です。

まだお昼には早いのですが、朝が早かったこともありお腹が空いていたので、Jバンド登りの前に力を付けようということになり、大岩の陰でランチタイムにしました。


今回は写真が多くなっています。

とりあえずここで《前編》として投稿しようと思います。

《後編》ではランチの後、Jバンドを登り、外輪山を回ってきます!

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