50代からのお気楽山登り

これから山登りを始めようと思う方、ハードな山は無理だけど山歩きを楽しみたいという方に参考にして頂けたらと思います。山行記録と写真、行程図のイラスト、私なりの難易度を載せています。

【栃木、奥日光】憧れの田代山に行き着けず、行き先変更で前回に引き続き『戦場ケ原』から湯滝を巡る 2018年7月14日

《登山難易度1》

湯滝からこんにちは❗


いつもブログを読んで頂き、ありがとうございます(^-^)

再び前回に引き続き奥日光の旅の記録となってしまいました。

大好きなレッドシュガーさんのブログで、昨年7月17日に田代山を散策された様子を見つけ、こんな天上の楽園を歩いてみたい!と思い、丁度一年後の7月14日、田代山を目指しました。

埼玉からの行程が長いので、朝4時過ぎに出発して、伊勢崎、大間々、日光、霧降高原を通る一般道で延々車を走らせ、途中二年前に訪れた霧降高原でトイレ休憩。

駐車場からは当時股関節の痛みに耐えながら登った1400段の天空回廊が見えます。

多くのハイカーが登り始めていましたが、「今日は暑くなるから大変そう~(涙)私たちは涼しい田代山湿原に行くのよ~😃」と、この時点ではルンルン気分でした。

標高1400メートル地点を過ぎるとどんどん下りに。

広大な大笹牧場の中を気持ちよくドライブです。

土呂部という集落を抜け、森の中の薄暗い車道を行くと、路肩には赤ちゃんを背中に乗せた猿の親子がいました。

可愛いので写真を撮ろうと窓から覗いていると、近くに牙を剥き出して威嚇する父親猿の姿が。

車に飛びかかられると嫌なので先を急ぎます。

クネクネ道は対向車が見えず怖いので、ゆっくり安全運転で走っていたら、予想より大幅に遅れて、ダートだという噂の田代山林道入り口に到着したのは8時40分でした。

二股に別れた道の前には10台位いたでしょうか?多くのライダー達が留まっています。

見るとその奥には黄色い鉄製のゲートがバッチリ閉じられているではありませんか。

車の窓を開けてライダーに聞くと、なんとなんと、今年は一週間後の7月20日にゲートが開かれるのだそうです。

ええええええ~(涙)

まじか~~~~(涙)

その年によって、雪が解けてからの道の痛み具合で、整備する時間がまちまちで、毎年開通がいつになるか、現地の土木事務所に問い合わせる必要があったらしいです。

あー、大失敗。

あーーー、悔やんでも悔やみきれない。

一週間後だなんて、、、。

そこから何とか他のルートから登れないか、ネットで検索してみましたが、直線距離だとわずか数キロの他の登山口にたどり着くまで、更に3時間以上移動しなくてはいけないことが判明し、後ろ髪引かれながら、泣く泣く引き返すことにしました。

随分前からとてもとても楽しみにしていた田代山だったので、残念で仕方ない。

折角早起きして、車を4時間以上走らせて来たのに、さてどうしましょう。

他にこの近くで登れそうな山がないか調べてみても、登山口までの行程が長いので、仕方なく(仙人庵の伊藤さんに怒られる!)馴染みの奥日光に向かうことにしました。

皆で落ち込み気味に車を走らせていると、今度は道間違いの失敗をしたりもして、、。

こちらは道間違いをして立ち寄った青柳平の公衆トイレ。

この時は道間違いをしていることに誰も気がついていない。

携帯の電波状態が悪くてナビが設定できず、来た道を戻ればいいのだからと安易に考えていたのが悪かった(涙)

右折すべき所を真っ直ぐ通過してどんどん川治温泉へ向け走っていたみたいです。

その時撮影した、カッコいいトンボ。

この頃今日参加できなかったメンバーからラインが来て、本当なら高層湿原の写真をおくりたいところでしたが、送ったのはこのトンボの写真と「迷走中」というメッセージ(笑)

だいぶ走って道間違いに気がつき引き返し、このトイレ前も通過して左折、朝来た道を日光方面へ戻ります。

再びの大笹牧場から見た山並みです。

あの一番奥に見える平らな山が田代山かなぁ。

方角的にはあの辺だと思うのだけど、よく分かりません。

六方沢橋の側にある駐車場からの眺めです。

正面の高い山は一度シャクナゲの時期に行こうかと迷った高原山だそうです。

その展望台によく来るという地元のおじさんに教えてもらいました。

東京電力の栗山ダムも見えます。

あの向こうの塩原にある逆さ杉から登る山は紅葉が素晴らしいのだそうです。

どこの山か調べる必要ありですね。

大笹牧場にはかつて沢山の牛が放牧されていたそうですが、福島原発事故の影響で、今はほとんどいないのだそうです。

確かに山全部が牧場のようなあの広大な草地に、牛の姿が見えなかったなぁと思い出しました。

あんな広々とした草原で育った牛のお乳なら、さぞや美味しいことでしょう。

復活してもらいたいですね。

おじさんのおしゃべりが止まらないので、申し訳なかったのですが、先を急いでいる旨お伝えして、奥日光に向かいます。

そんなこんなで約1ヶ月前に訪れた赤沼に着いたのは、11時20分でした。

夏の陽射しが照りつける暑い最中に、アスファルトからの熱で熔けそうになりながら支度を整え、11時35分、だいぶ遅い出発です。

前回一羽の鴨に出会った小川に沿って森に入っていきます。

今回は逆回りコース。

遅々出発ですが、頑張って湯滝に行くわよ~!という意思表示。

今日のメンバーはターボ、ハガレーナ、義姉と私の4名です。

早速ホサキシモツケの大群落です。

まだつぼみも多く、最盛期はこれからですね。

湯川との再会。

今日も静かな流れです。

釣り人がいました。

帽子に漁猟許可証をつけて、川の中で釣糸を投げるシュルシュルという音が聞こえます。

向かいの岸辺もホサキシモツケで溢れています。

というか、対岸の緑は全てホサキシモツケだったのですね。

花が咲いたのでわかりました。

ホサキシモツケに縁取られた湯川の前にて。

カラマツソウ。

ハクサンフウロ。

ノアザミ。

下界は猛暑日のこの日、さすがに奥日光も暑いですが、湿気がないので、耐えられない暑さではありません。

ホタルブクロ。

両側にホサキシモツケ。

満開になるとピンク色に染まるのでしょうか?

本当ならホサキシモツケの最盛期であろう今月末に訪れる予定にしていたのですが、急遽の日程変更で、まっピンクの世界を見れず残念(涙)

ちゃんと花が開くと、ホワホワして可愛いです。

大きな根っこを通過。

戦場ケ原展望デッキに到着です。

今日は今のところ男体山がほぼ見えてる!

再び湯川沿いを歩き、

二つ目の展望デッキへ。

右から雲がやって来た~(涙)

出足が遅かったので、先を急ぎましょう。

青木橋に到着~。

橋の上から歩いてきた道を見ます。

枝の間にハガレーナと義姉。

ここから湯川を離れ、美しい森の中の木道歩きとなります。

イブキトラノオ。

コオニユリ。

虫の目線で。

虫から見たら、みんなに覗かれて結構怖いんだろうね(笑)

二手に別れた木道の間にもホサキシモツケが咲いてた~😃

とにかく戦場ケ原一帯、ホサキシモツケだらけでした!

戦場ケ原を抜け、ここからは初めて見る景色。

12時42分、泉門池(いずみかどいけ)に到着です。

ベンチやテーブルが沢山あり、多くのハイカーがランチを楽しんでいました。

お、池に何かいる!

よく見ると、鴨の親子が泳いでいます。

シヤッターチャンスが難しい~(涙)

雛は何羽いるかな?

1,2,3,4、、、6羽位いたでしょうか?

チョコチョコ動きが速すぎてなかなか数えられない。

雛はうぶ毛がホワホワしていて、チョープリティ(^3^)/

ほぼみんなお母さんより先に泳いで行ってましたが、一羽だけちょっとトロイのか、はぐれています。

それでも何とか追い付き、池の一番奥の方に皆で上陸してしまいました。

さて鴨さんも見えなくなったので、次の目的地湯滝に向かいましょう。

森を進むとすぐに湯川にかかる小田代橋を渡ります。

下流を見ると水草がまるでアルファベットのようで面白い(笑)

湯川に沿って緩やかに登って行きます。

歩きやすく美しい木の道。

大変よく整備されています。

時々観光客の姿も見えます。

軽装でも歩き通せる遊歩道ですね。

ずっと静かだった湯川ですが、ザーザーという水の音が聞こえてきました。

道は登りになります。

光徳方面との分岐を過ぎるとすぐに左手に小さな瀧が見えてきました。

その名も「小滝」です。

小滝から湯滝を繋ぐ小滝周遊道は整備中のため立ち入り禁止となっていましました。

やがて更にゴーゴーと大きな水音が聞こえてきました。

木々の間が真っ白です。

まさかあんなに巨大なの?と思いながら茶屋の側を抜けると、、

うわ~、これは大きい!

13時25分、湯滝に到着です。

驚きました。

なんて大きな滝なのでしょう。

落差70メートル、長さ110メートルだそうです。

湯滝という名前から、なぜかとてもこじんまりした滝を想像していたので、その落差と水しぶきの迫力に感動しました。

嬉しい誤算です。

背景が青空ならもっときれいだったろうな。

滝の右側斜面を登って湯ノ湖を目指します。

ジグザグの階段は気温が高いこともあり、息が上がります。

1時43分、滝の上部に着きました。

滝の流れ始めを間近に見ることができます。

大きく乗り出して見ると、下の観瀑台も見えました。

湯ノ湖は迫力の滝とは対照的にとても穏やかな表情です。

静と動の世界がスパッと切り分けられ、泡立つ白から黒いガラスの湖面への水の表情の変化が見られるので面白いです。

雨がポツポツと降ってきて、まあるい波紋を広げます。

湖の回りを1時間程で一周できるコースがありますが、今日は時間がないので諦めて、コース入口の橋の上で湯ノ湖に来たよと記念撮影。

今日はあれやこれやで時間がないので、お昼は車の移動時間に済ませて来たのですが、湯ノ湖を一周しないんだから、せめて少しモグモグしながら湖を眺めようと思い、コーヒーブレイクしました。

湯ノ湖はもう少し観光地化されているのかと思っていましたが、周遊道が見えないほど緑が湖面まで生い茂り、とてもいい雰囲気です。

雲が出て対岸の山が隠れています。

向こうまで見通せたらもっと美しいのでしょう。

湖畔では釣り人が水の中にデレクターズチェアを置いて、湖の中をザブザブ歩いていて、気持ち良さそうでした。

2時23分、そろそろ戻りましょう。

湯滝に沿って下って行きます。

下りはす~いすい。

湯滝茶屋まで戻ってきました。

駐車場にトイレがあることを思いだし、念のためトイレに寄っておきます。

2時44分、ゲートをくぐり来た道を戻ります。

気持ちの良い木道を下って行くと、前方に大きな倒木があり、川をまたいでいます。

こういうの渡りたくなるよねぇと話していると、みんなそう思うみたいで、幹に人の踏み跡が。

当然こうなります。

みんなもおいでよ!

ターボと二人で。

岸に残った二人。

う~ん、湯川はどこを切り取ってもとにかくキレイです。

3時42分、小田代橋まで戻ってきました。

ここからは再び森の中へ。

木道と木々の緑に、白樺の白い幹が映えます。

あー、気持ちいいぞ~~~🎵

誰もいなくなった泉門池に戻ってきました。

まだ鴨ちゃんはいるかしら?と池のほとりに降りてみると。

あ、いた、いた。

お母さんの後について、でも時々岸に上がったりしながら子がうろちょろ。

そして、やはり一羽、自由なやつがいます。

親鴨がこっちにおいでと呼びますが、お構いなしに私たちの方へ近づいたり、水草に阻まれて抜け出せなくなったり、だいぶオマヌケさんです。

可愛い~😃

こんな池で生まれて遊べて、大きくなったら湯川の流れに身を任せて、、羨ましいなぁ。

カラスに食べられないで、無事育っておくれよと願いつつ、幸せな鴨の親子にサヨナラして、小田代ケ原に向かいましょうか。

戦場ケ原との分岐を過ぎ、笹とミズナラの森を歩きます。

鹿よけのゲートが見えてきました。

ここを抜けると小田代ケ原です。

1ヶ月前にも見た分岐。

左手に進みます。

鹿よけのゲートの中なので、もう熊に出会う心配はないね~😃と言いながら歩いていると、小さな木製の標識が熊にかじられているのを発見。

うわわわわ、やはりここにも入ってくるんだ~(涙)

早朝と夕方に活動するらしいので、少し歩を早めますか。

とはいえ、やはり花があると眺めてしまいます。

イブキトラノオの群落。

高山が見えてきました。

左手にはカラマツ林。

右手はホサキシモツケやハナショウブの咲く草原です。

分かるかなぁ。点々と見えるのはハナショウブです。

肉眼で見ると、なんとも可愛らしかったのですが。

傾き始めた日の光を浴びて、キラキラ輝くのは、トンボ。

幻想的な眺めでした。

次の分岐に到着。

再び鹿よけのゲートをくぐり、小田代歩道を辿ってしゃくなげ橋に向かいます。

4時15分、戦場ケ原展望台に着きました。

おそらく目の前に広い戦場ケ原と男体山が見渡せるのだと思いますが、少し前に雨も降ったようで、雲が低くたれ込め視界はよくありません。

一組のご夫婦が何かを熱心に眺めていました。

多分鳥だと思うので、騒がしくしてお邪魔しないよう、そーっと通りすぎました。

ああ、キレイな森!

笹の曲線が幾重にも折り重なっています。

一枝だけ季節を間違えたブナの木。

紅葉の季節にまたおいでと誘ってくれているようです。

ギャップ、見~っけ!

辺りはミズナラの巨木がいっぱい。

ミズナラ!?熊の大好物じゃないか!

辺りの巨木の幹に熊の手形がついてないか探しながら、テンション高めに歩きましょう。

玉原湿原で、バンダナオヤジさんに言われた「あんたらみたいにテンション高けりゃ、熊も寄り付かないよ」という言葉を信じて。

それにしても森がキレイすぎでしょ!

この美しさ快適さを表す語彙力の無さに情けなくなるけど、もう「キレイ」とか「素敵ねぇ」とかしか言葉が出てこないのです。

再びのギャップ!

4時33分、分岐に到着。

左へ行けば赤沼へ最短で行けます。

私たちはしゃくなげ橋を見たいので右に進みます。

相変わらずのミズナラの森。

もしも熊に遭遇したらと考え、相手の目を見ながらゆっくりと後退する練習などしていたら、後ろから遅れてやって来たハガレーナと義姉が「なんだ?なんだ?何かいたのかと思ったよ~!」とびびっていました(笑)

カッコーの鳴き声だけが響いていた森ですが少し沢の音が聞こえてきて、、

あ、橋が見えてきました。

4時46分、しゃくなげ橋に到着です。

しゃくなげ橋は想像していたのとは違って、コンクリートに白いガードレールの付いた普通の橋だったので、湯川の流れを写真におさめました。

こちらは下流側。

湯ノ湖から湯滝を流れ落ち、戦場ケ原をゆったりとたゆたい、竜頭の滝に向け流れ下る湯川。

上流とは随分と趣の異なる景観になってきました。

竜頭の滝から高山に登った時に滝上の竜頭の橋から上流を見たときに、深く切れ込んだ川をゴーゴーと渦巻きながら流れていたのを思い出します。

この流れはあそこに繋がっているのです。

湯川は様々な表情を見せてくれますね。

ここから湯川に沿って赤沼に戻ります。

ミズナラ、ブナ、カラマツの自然林だそうです。

森を歩くことは新しい自然を発見すること。

ホントにそうですね。

多くの森を歩いてきましたが、毎回新しい発見があり、いつもワクワクさせてもらえます。

奥日光はキレイだなぁ。

こんなにキレイな所に熊は住めても人間が住めないなんて。

人間が住めないからこそ大自然が残っているのだとはわかっているのですが。

この爽やかで涼やかな世界から灼熱の埼玉に帰らなくてはいけないのが悲しいわ。

戦場ケ原のホサキシモツケに縁取られた湯川とはまた違った魅力の苔むした流れです。

ギャップ!

しかも大きな大きな猿の腰掛けつき。

橋が見えてきました。

5時2分、湯川赤沼橋です。

この橋は渡らないのですが。

美しいアーチの橋だったので、みんなでパチリ。

最後は前回一羽の鴨に会った小川に沿って、、おっ、あの鴨が(同一鴨だと信じている)雛を2羽引き連れて泳いでいます。

慌てて写真を撮ったけど、よくわからないか~(涙)

う~っすら写っていますね。

あれから1ヶ月の間にお母さんになったのね~😃

赤沼茶屋の車道まで戻ってきました~!

時刻は5時11分。

出発が遅かったので仕方ないのですが、いつもより遅い帰宅になりそうです。

私たちが最後くらいかしらと思ったけど、さすが三連休の初日、まだまだ車が沢山残っていました。

今回は朝からトラブル?続きでしばらく田代山を引きずっていましたが、さすが奥日光の力。

途中から田代山のことなど忘れて、奥日光の水と森の世界を楽しみました。

ミズナラの森歩きは快適で、草原には花が沢山あり、蝶やトンボなどの昆虫たちが美しく舞い、そして可愛い鴨の親子に心癒された休日となりました。

湯川は変化に富んだ素晴らしい小川です。

湯ノ湖一周の宿題が残りましが、次の楽しみに取っておきましょう。

7月28日に来る予定にしていたけど、今回思いがけず訪問できたので、28日はどこにしようかな?

またターボと計画立て直さなくちゃ!

田代山はハガレーナと義姉がどうしても行きたい!ってことで、お盆休みに再チャレンジすることにします。


あ~!行きたい山が多過ぎて時間が足りない!


パーティー 4名(コマクサ探険隊ととちおとめ登山隊)


歩数 21000歩

赤沼駐車場1135~(戦場ケ原1時間7分)~分岐1242~(5分)~泉門池1247(10分)~(28分)~湯滝1325(8分)~(10分)~湯ノ湖1343(コーヒーブレイク43分)~(9分)~湯滝1435(トイレ9分)~(26分)~小田代橋1510~(泉門池で15分ほど遊び)~(17分)~小田代ケ原1542~(33分)~展望台1615~(31分)~しゃくなげ橋1646~(25分)~赤沼駐車場1711

全行程 5時間49分

(うち歩行時間 4時間24分)

※参考(標準CTは 3時間30分)

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