50代からのお気楽山登り

これから山登りを始めようと思う方、ハードな山は無理だけど山歩きを楽しみたいという方に参考にして頂けたらと思います。山行記録と写真、行程図のイラスト、私なりの難易度を載せています。

【長野、北八ヶ岳】『高見石~白駒池』 2016年9月30日

久しぶりの山歩きに出掛けました。

今日山登り初体験の友人(ターボ)と一緒です。


《登山難易度1》


白駒池駐車場からスタートします。

駐車場は平日にもかかわらず9割方埋まっていて、中にはホテルからの送迎バスもいます。

いよいよ紅葉シーズン到来です。


白駒池入口の大きな道標から森の中に入って行きます。広い木道を進むと、そこはもう苔とコメツガの神秘的な世界です。

白駒池に向かう多くの人と分かれ、右に折れて木道を下ると、「白駒の奥庭」です。

周囲をシラビソに囲まれた岩と低木の箱庭で、とても静かで美しい。


再び森へ入ります。

「黒曜の森」です。

フウリンゴケなどを足元に見ながら美しい森をを抜けると、突然視界がひらけ、右に明るくなだらか頂が2つ見えてきます。

茶臼山と縞枯山です。

雲の流れが速く、真っ青な空とわき出る白い雲、そして熊笹や樹木の緑が目に眩しいくらいです。

茶臼山と縞枯山の山容はなんとも清々しく、縞枯れ模様が楽しい景観です。


麦草峠からの分岐に出会います。

ここからは、丸山への急な登りが始まります。

ゴロゴロとした岩で歩きにくいので、「よいしょ、よいしょ」と苦労して登っていると、後ろから来た縦走用の大きなリュックを背負った若い女性が軽やかに追い越して行きました。

「丸山の森」は苔とシラビソの森の中に、ニョキニョキと若芽が細長く伸びていて、不思議な雰囲気です。

若芽の先に妖精がいるのでは?と思うほどです。


久しぶりの山登りだったので、ハイペースで登り始めてしまったこともあり、早々にバテてしまいましたが、何とか時間をかけて丸山山頂へたどり着きました。


丸山山頂は展望はありません。

樹木に囲まれた静かな山頂でした。


ここからはずっと下りのはず!

足取り軽く高見石に向かいます。

高見石と聞いて、数メートルの大きな岩を想像していたら、なんとなんと、小屋の横にそれを見た時にはびっくりしました。

すごい数の大きな石が積み重なり、大きな山を形成しています。

なるほどこの巨大さなら、確かに見晴らしがいいはずです。

期待に胸を膨らませて、赤いペンキを頼りに岩をよじ登ります。


高見石からの眺めは、それはもう言葉に表せない程の絶景でした。

まさに360度の大パノラマ。

高みから見下ろす白駒池の美しさは息を飲みます。

この時は雲が少し出ていたので湖面は暗い色でしたが、午前中なら青空を写しブルーに輝いていたことでしょう。

ああ、写真では伝わりません。

あの美しさは、苦労して登った人たちだけが味わえる神様のご褒美だと思いました。


初めての山歩きだった友人も大感激。

「すごい、すごい」しか言葉が出てきませんでした(笑)

この日の体験が山登りにはまるきっかけとなりました。


その後は白駒池までの急な下りでした。


疲れた足は悲鳴をあげ、ヨロヨロしながらなんとか湖畔に到着。

池の周りを中休止を入れながら、ご機嫌にハイキングしました。

湖畔の紅葉は青苔荘前のボート乗り場辺りが最も鮮やかでした。

黒い湖面に少しさざ波がたち始めると、赤やオレンジ、黄色の葉っぱが音をたてて揺れていました。



このルートは白駒池を近くからと遠く高台からと、両方楽しめることが最大の魅力だと思います。


池周遊コースの「もののけの森」は、木の根のまわりに生えた苔が、地面を覆い隠し、根の下には黒い空洞があり、どこまで深いのか、少し怖い気がしました。

もののけの森とは言い得て妙です。

苔とシラビソ、コメツガ、そして白駒池を巡る絶景の山歩き。

大満足の秋の一日でした。


白駒池入口1127ー(37分)ー麦草ヒュッテ分岐1204ー(1時間33分)ー丸山山頂1337ー(15分)ー高見石(29分休憩)ー(35分)ー白駒荘1456ー(45分)ー青苔荘1541ー(14分)ー白駒池入口


全行程 4時間28分

(うち歩行時間 3時間59分)

標高差 249M(2080M~2329M)

パーティー 2名(ターボと)


行程図


車の所要時間 花園インターから2時間19分


交通費 高速代2200円×2

ガソリン代2100円

駐車場代500円

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