50代からのお気楽山登り

これから山登りを始めようと思う方、ハードな山は無理だけど山歩きを楽しみたいという方に参考にして頂けたらと思います。山行記録と写真、行程図のイラスト、私なりの難易度を載せています。

【山梨、山中湖】富士山大展望の『鉄砲木の頭~高指山 』 2017年12月9日(土)

《登山難易度2》

一年前に本栖湖畔の竜ヶ岳に登って、その大きさに度肝を抜かれた富士山を、一年ぶりに見に行きました。


今回は山中湖畔の鉄砲木の頭と高指山を巡ります。


カメラマンの撮影スポットとして人気のあるパノラマ台に車を停めて、出発です。

パノラマ台からは既に富士山と南アルプスの大展望。

登らなくてもここで充分な気もしますが、いやいやそこは山ガール(?)としては汗をかいてから見る絶景は一味違うことを知っているのでね(笑)


薄茶色に冬枯れしたカヤトの原を真っ直ぐに登って行きます。

昨日降った雪が今朝の冷え込みで凍っていて、踏むとザクザク音がします。


道の中央が深い溝になっていて歩きにくい所もあるので、滑らないように慎重に足を置きます。


途中何かの鳥の足跡がずっと続き、やがてカヤトの原の中に消えていました。


直登で息が上がり、気温はマイナスだと思いますが、首もとが汗ばんできます。


40分程で広い山頂に到着です。

東側は背の高いカヤトで遮られていますが、他はぐるりと大パノラマです。


山中諏訪神社奥宮があります。

お参りしてから山座同定をしてみました。

雪をかぶった南アルプスの稜線が白銀に輝いています。


パノラマ台からだと手前の山に隠れていた仙丈ヶ岳と甲斐駒ヶ岳も頭をのぞかせています。


少し体が冷えて来たので、そろそろ次の行動を開始しようと、カヤトの中に道を探していると、丸い山頂の向こう側から茶色い大きな頭が少しづつ現れました。

山梨県のゆるキャラ「武田菱丸」です!


山梨県のPRのために、あの急坂を重そうな体で登って来たのだそうです。

体は犬か熊ですが、足はしっかり登山靴をはいたおじさんの足でした(笑)


一緒に記念撮影してもらいました。


山頂左奥に道を見つけ、高指山に向け歩き出します。


今日はまだ誰もこのコースを歩いていないようで、踏み跡👣がありません。


きれいな新雪を、新鮮な気持ちと少し不安な気持ちで進みます。

獣たちの先客はいたようで、大小様々な動物の足跡🐾がついていました。



雪の道を歩くのは久しぶりなのでワクワクします。

足跡から動物たちの気配を感じられるのは冬の山歩きの楽しみのひとつですね。

落ち葉の上に降った雪の上を歩く感覚は何とも不思議です。

フカフカとザクザク🎶

木立の緩やかな尾根歩きは楽しい!


この尾根は神奈川との県境稜線です。

樹間から時折丹沢の山並みを見ることもできました。


しばらく緩やかな道でしたが、平なピークを越えると急な下り坂になります。


道の中央が大きく削れていて、そこに落ち葉が大量にたまり、さらに雪が積もっているので、足元がとても不安定です。

思いがけなく足がずぼっと埋まったりもするので、注意が必要です。

なるべく溝に入らないように、樹木の根元を歩きました。


小ピークを西側に巻いて行くとやがて切通峠に着きます。

平野からの道と交わりますが、神奈川方面へは道が崩れているらしく通行止めです。


何度かアップダウンし、分岐を二回過ぎると高指山への最後の登りとなります。


思いの外急登で、一気に汗をかきました。

樹木の間から角度を変えて富士山が見えてきます。


20分程でカヤトの間から空がひらけ、高指山山頂に飛び出します。


細長い山頂の奥に山頂標識とベンチがありますが、展望に乏しいのと、人の多さに、手前のカヤトを切り開いた傾斜地でお昼休憩にしました。


南アルプスは手前の山にほぼ隠れてしまいましたが、目の前に富士山が見え、山中湖は鯨の尾びれまで見えます。

白鳥の形の遊覧船が静かな湖面をすべる様を見ながら、温かいスープやおでんで疲れを取りました。

気温は低いはずですが、風がなく穏やかで、とても暖かく感じます。


食事を済ませると、目の前のカヤトの中の急斜面を転がりそうになりながら下って行きます。


山頂直下の分岐で振り返ると、カヤトや低木に縁取られた可愛らしい高指山の山頂部が見えました。


分岐を過ぎると、まもなく左手に木の柵が現れます。


別荘地帯で、森の中に静かな山荘が建っていました。

夏は賑わうのでしょうか?


左手後方を見ると、今日歩いた稜線を見渡すことができました。


分岐から30分程で車道歩きとなります。

初めは平らな道ですが、やがてパノラマ台へ向けての登り坂となり、一日歩いて疲れた足には、少々長く感じられました。


ようやくパノラマ台に戻ってきたら、朝は静かだった駐車場が、多くの観光客で賑わっていました。


帰りに山中湖畔に降りて少し休みましたが、山中湖から見ると鉄砲木の頭はすごく分かりやすいです。


とてもいい山でした!

次回は三国山の方に回ってみようかな?


パノラマ台0847ー(38分)ー鉄砲木の頭山頂0925(17分休憩)ー(18分)ー小ピーク1000ー(25分)ー小ピーク西側1025ー(9分)ー切通峠1034ー(9分)ー小ピーク1043ー(6分)ー平野分岐1049ー(5分)ー平野分岐1054ー(20分)ー高指山山頂1114(36分休憩)ー(14分)ー山頂直下分岐1204ー(30分)ー車道1234ー(51分)ーパノラマ台1325


全行程 4時間38分

(うち歩行時間 3時間45分)


標高差 294M(997M~1291M)

歩数 17400歩

歩行距離 12、2㎞

パーティー 4名(コマクサ探険隊)

行程図

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