50代からのお気楽山登り

これから山登りを始めようと思う方、ハードな山は無理だけど山歩きを楽しみたいという方に参考にして頂けたらと思います。山行記録と写真、行程図のイラスト、私なりの難易度を載せています。

【群馬、みなかみ町】マチガ沢をひたすら登る(ロッククライミングではありません😅)。そして、ズボズボ埋まる《後編》2020年1月18日(土)

《登山難易度3》

谷川岳のマチガ沢から、こんにちは👋😃


いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます!


休憩した場所からもう少し登ってみることにしました。

谷川岳は右側の尾根の向こう側、曲がり角の奥にあるので、できればあの曲がり角まで行って谷川岳を目の前に見たいと思ったからです。

黙々と登ります。

ひたすら黙々と、、。

いや、実はゼーゼーハァハァいっております。

なだらかそうに見えますが、実際歩くと意外と急坂💦

しかも雪が深くてわかんをはいていても膝くらいまでズボズボ埋まりながら歩いています。

私たちは一体何をしているのでしょうか?

お気楽隊、、なんでしたよね?

所々雪の下がガチガチに凍っている場所もありました。

そんなところはむしろアイゼンの爪がよく噛んで歩き易かったです。

すると、この辺りで私たちが目指している曲がり角の向こうから二人のスキーヤーが姿を現し、華麗にターンしながらすごいスピードで滑り下って行きました。

慌ててカメラを出したら遥か下方にいってました。

ええええ、あの人たちどこから下って来たんだろう??

私たちと同じようにエッチラオッチラこの坂道を登って途中から滑り降りてきたのかな?

でも私たちの前に踏み跡はなかったわけだし、、。

???

だって、ずっと前方は奇岩稜が乱立する断崖絶壁ですよ!?

ど、どこを下って来たの!?

不思議でなりません。

スキーヤーの下り始めを見たいと思いましたが、この坂道、登っても登っても、ちっともあの曲がり角が近くなってこない気がします。

谷川岳の一角もうっすら見えては来ましたが、どこまでもうっすら、、(涙)

「あと少し、あの少し平らな場所まで、、」と思いながら亀の歩みで進み、なんとかここまで来ました。

時刻は11時42分。

休憩した場所から40分登ってわずか標高差60Mしか登れませんでした。

ヤマップの3D地図で現在地を示してみました。

東尾根の小さなこぶのような尾根を回り込んでみようかと思いましたが、くたびれてしまったのと、時間切れで、今日はここまでとしました。

谷川岳がクリアに見えていたら、あともう少し!と頑張れたと思うのですが、回り込んでも結局何も見えないかなと思ってしまった😵💧

ここまで来たんだよという証拠写真を撮っておきました。

また別の季節にマチガ沢の展望台に立つことができたら、上からこの場所を確認したいと思います。

⏬⏬

後から思ったのですが、私たちが最後に登った急坂、、

もしかして、大滝という滝の部分だったのではないかと、、

地図を見ると私たちが到達した所より下に「大滝」の表示があるのですよ!

、、ってことはですよ?

あの何ヵ所かあった「この辺り下が氷だね~」といいながら、「お、氷だと足が沈まないから楽に歩けるよ~🎵」などと言っていたあの場所が凍った滝だったのではないかと思えてくるのです。

ひ、ひょえ~、知らないというのは恐ろしい💦

ってか知ってたら歩けただろうか?

、、、この事に気がついたのは、週明けて月曜日の朝でした。

道迷い地点を特定できるかな?というのと、私たちが道迷いのあとにルートを探した時に立ったあの雪の山がどんな場所だったか秋の写真に残っているかな?と昨年秋のブログを読み返していて気がついたのです。

その後冬のマチガ沢の記事を探すと、やはり私たちが最高到達点に選んだ場所は大滝の上のS字湾曲の場所だったと分かりました。

知らず知らずに滝を登っていたことになりますね😅

さて、視点を当日に戻します。

⏬⏬

ではそろそろ下りましょうか。

さっきのスキーヤーたちは今ごろ下山完了しているのでしょうね。

今日はシリセード用のソリを持ってきませんでした。

でもお尻で滑って行けば数分で下山できるんじゃない?と思い試してみます。

では行って参ります!

お尻の下にレジャーシートを敷いて、「もしもスピード出すぎたら横に倒れれば止まるよね!?」などとしゃべっておりましたが、、

どんなにお尻をクイクイしても、雪に埋もれるばかりで(股の間に雪が山盛りになってる😅)ちっとも滑りませんでした。

ちっ!

こんだけふかふかの雪だと、やはりスキーやソリでないと滑らないみたいです。

写真ではまるで滑っているようですが、ズズズズズズと私のお尻の幅の溝を掘っただけでした💦

お、今になって谷川岳が少しクリアに見えてきましたね。

惜しい!ちょっと間に合わなかった!

私たちはだいぶ下ってきてしまいました。

こんな風に下っているとき、少し気になったのは、この沢、表雪雪崩とか起こしたりしないのかな?ということ。

ほとんどは足が深く埋もれる雪の場所でしたが、所々ガチガチに凍った箇所もあり、こういう所は氷の表面に積もった雪が雪崩を起こすんじゃないかな?と感じました。

何も知らずに渓のど真ん中を登り下りしましたが、もしかしたら危なかったのかも?と思ったのです。

ただ沢の横の斜面にはほぼ雪がなく、地面がむき出しになっていましたので、いつもより雪が少ない分危なくなかったかもとも思いました。

ターボとは「表雪雪崩って春に良く聞くよね?今の時期じゃないよね?」などと話ながら下りました。

今になって谷川岳の稜線がきれいに見えるようになりましたね。

もう少し粘れば良かったかな?とも思いましたが、お腹も空いていましたし、仕方ないですね。

この辺りでゲレンデともお別れ。

スキーの跡も森の中へ続いています。

「ほらほら、ここにピンクテープがあるよ!」とターボ。

そうこの辺りから登りの際左手に行くべき所を右の小さな坂(ひとつ前の写真)を越えてゲレンデのような広い谷に出てしまったのがそもそもの間違いの始まりだったのです。

そう思って少し戻って左に行く登山道を探しましたが、ピンクテープや踏み跡はもちろん、道らしきものも見つけられませんでした。

雪が深く積もっているので、夏道なら木立のトンネルのようになる道が枝に阻まれてわからなくなるのだと思います。

こんな風に辺りは低い木々がリュックに引っ掛かり、顔をこすり、衛兵の槍のように行く手を阻んでいます。

スキーヤーは勢い良くこの枝をはね除けて進むのでしょうね。

ゴーグルつけてるし、勢いがありますから怖くないのだと思います。

さっきのピンクテープも上を通過したスキー板に削られて、風前の灯のようになっていましたし、そうでなくても雪に埋もれてしまえばわからなくなります。

道迷いのポイントはここね!

ずっとかかっていた雲がとれ、白毛門、笠ヶ岳、朝日岳の稜線が見えてきました。

カッコいいなぁ。

私たちは麓から眺めるだけですが、いつか歩ける日が来るかなぁ。

さっきからお気づきの方も一人位いらっしゃるかな?

私の胸のところに見えている紫色のもの。

実はレジャーシートです。

いつでも取り出してシリセードできるようにスタンバイしておきました。

埋もれる心配のない坂で試してみましたが、坂が緩すぎて1ミリも動きませんでした。

チーン(涙)

登りの時にターボに「この辺りは秋には苔が沢山あったんだよ!」と伝えていました。

すると下りでここに差し掛かったとき、ターボが「おっ、こけゾーンにやって来たね!」と言うので、「今は雪で苔が見えないねー」と言うと、「違うよ。姉さんのこけゾーンだよ。いっぱいこけるじゃん!」と。

これは上手い!

ターボにしては上出来!

座布団一枚!となり、じゃあこけゾーンの苔を撮影しておくか、とわずかにあった苔を撮影しようと一歩踏み出した途端、

ズボッ!

今日一番深くお腹辺りまで埋もれてしまいました。

もう可笑しくて可笑しくて😁

「苔の前でこけてる~!」とターボも大笑いです。

スマホも雪だらけ💦

「やだ!ポシェットの中にも雪が入っちゃった!」

そんな私の様子を見てターボは笑いが止まらない😁

「姉さんが小さくなっちゃった!この構図面白い~!」と言いながら自撮りするターボ。

私は未だに埋もれております。

、、何度も言いますが、ターボと私に血の繋がりはございません。

そこからも長かった!

穴から抜け出すのに四苦八苦💦

足を抜こうと思ってもわかんが引っ掛かって抜けないので、一回道に腰をおろして、ゴロンと寝返りをうつ要領でようやく抜け出しました😅

その間もゲラゲラ笑いながら写真を撮るターボ。

こいつとは血の繋がりはござらぬ💢

行きに私が埋もれた箇所をスキーヤーも通過したようです。

雪が大きく崩れていますから、彼も沢に転がった事でしょう。

お気の毒に。

あれ?広くなった?と思ったら、車道まで戻って来たのでした。

時刻は午後1時18分です。

4時間もマチガ沢をウロウロズボズボやっておりました。

私たちの今日の最高到達点を指で示しておきます。

ターボが「姉さん、指をもっと上にして!そんでもっと右、右!」などとやっていると、スノーボーダーがサーッと下って来ました。

こちらがそのスノーボーダーです。

思わず「どこから滑って来たんですか?」と聞くと、「マチガ沢を」と言うので、「それはわかっているんです!どこから下って来たの!?」と重ねて聞くと、「谷川岳から」との答えが返ってきました。

「えええ?谷川岳のどこから?!」としつこく尋ねると、「トマの耳の先に下れる谷があるんです」と。

ひぇーーーっ、本当に山頂から下って来るんだ!

ビックリ、ビックリ、ビックリ👀

そう言えば私がさっき載せたヤマップの3D画像!

確かにマチガ沢がトマの耳とオキの耳の間の稜線に突き抜けてるのがわかりますもんね!

ぶったまげた!

本当にあんな所から下って来る人達がいるんだね~!

「もしかして朝私たちと車道でスレ違いました?」と聞くと、「あ、8時半頃ですか?」と言うので、「そうです!そうです!あのときにもうボードで滑って来たのかな?って思ったんです!」と言うと、なんと彼は朝早く、車道を歩いてマチガ沢までやって来て、雪の状態を偵察した帰りだったんですって。

そりゃそうだよね。

山頂まで行っていざ滑り降りようと思ったら雪が少なくて岩場がむき出しになってたとかじゃあ困りますもの。

なるほどね~。

そして、その後リフトが動くようになってから、天神平スキー場で5回滑ったあと、スノーシューで谷川岳山頂まで登り、トマの耳の先の谷を滑り下って来たのだそうです。

すごいね~!

いやぁ、素晴らしい!

さすがに彼も腿がガクガクになったと言ってたけど。

谷川岳山頂から麓までボードでの所要時間は10分だそう。

私たちが1時間半もかけて下ってきた(だいぶ埋まってもいたけど)あの道をわずか10分で!

その10分のために下見をして、山頂まで登って、、いやぁ、頭が下がります。

素晴らしい青年!

そんな青年をちょっとアップで😁

(ブログに載せるの了解いただいてます👍)

「ちなみに表雪雪崩とかは起きるのは春ですよね?」とか聞いてみると、「いえ、今でも起きますよ。いつ起きるかわかりません」との答えです。

うわっ、やっぱりそうなのか!

「じゃあビーコンとか待ってないといけない感じですか?」と聞くと胸ポケットを叩いて、「はい、いつもここに入ってます!」との答え。

「ま、一人ですから、あまり意味はないですけどね」と。

いやぁ、カッコいいですね~😍

そんな会話をしていると、、

マチガ沢を華麗に下ってくる二人のスキーヤーの姿が!

写真を撮ってみたけど、写ってないかなぁ。

画素が荒くてわからないですね(涙)

「今日は山頂からの眺めはどうでしたか?」と聞くと、「良かったですよ。谷川岳の向こうに爼倉という山があるんですけど、そこに雲がわいていて、そちらは見えなかったんですが、南方向は良く見えました」と言ってました。

良かったね~🎵

そんな景色に抱かれながら下って来れたんだね!

「スキー板とボードってどっちが重いんですか?」などという質問にも「スキーヤーはスキー板の裏にテープを貼ってスキー板をはいて山に登るのですが、ボーダーはスノーシューに履き替えて山に登らなくちゃいけないので荷物が増えてちょっと大変なんです」とのことでした。

はるほどね~。

色々に目からウロコでしたよ。

色々聞いてすみませんでした。

これからもケガのないように楽しんでね!

あ、それはこっちの方か。

私たちの方がよほど危なっかしいよね。

彼はちゃんと準備を怠らない本物ですもの。

⏬⏬

その後帰宅してから秋に訪れた時の展望台からの写真を見て、彼が言っていた場所を探してみました。

これが展望台から見た谷川岳。

真ん中のコブがトマの耳なのではと思います。

なるほど!あそこか!

トマの耳の右側にマチガ沢が突き抜けていて、確かにボードで下って来れそうな草地がありますね!

そのあと滝みたくなってるけど、雪が積もっていたらあの辺りも埋もれてなだらかになるのかもしれません。

いやぁ、ちょっとスッキリしました👍

再び視点を当日に戻します😁

⏬⏬

ではそろそろ帰りましょう。

わかんをはずしました。

そして雪のない車道まで戻ってきて、雪の山に胸から取り出したレジャーシートを敷き(役に立った!)、ベンチのように座ってチェーンアイゼンを外しました。

(雪の山にドスンッと座ったら、ちゃんと私のお尻の形にベンチが出来上がりました😁)

あ、朝もここに座れば楽だったね😅

ロープウェイ施設にあったつららをカランカランカランと叩いて壊す私です。

ターボに「ねぇさん、悪い顔してるね~😁」と言われた。

そうかしら?

ロープウェイ乗り場(駐車場)に帰りつきました。

スキー場らしくエアーで雪を払い落とす装置がありました。

時刻は午後2時半になっていました。

この後食事をして温泉に入りたいと思っていましたが、なかなか良いお店を見つけられず、、。

帰路途中にあった「諏訪峡」で遅いランチを食べました。

鍋焼きうどんとコーヒーをいただきました。

体が冷えきっていましたが、すっかりポカポカに😄

「ゆっくりしていってくださいね」と優しい言葉をかけていただきました。

レストランの中でヤマップをアップし、ターボと二人の写真をラインのアルバムに保管し、すっかり暗くなってからみなかみ町をあとにしたのでした。

今回は霧氷もありませんでしたし、谷川岳もあまり見ることができず残念なお天気でしたが、今まで体験してこなかった雪道の色々を体験することができました。

踏み跡のない雪山では道が見つけられない怖さを知りました。

わかんをつけていてもある程度以上の斜度があると、ズブズブと雪が崩れて一歩で10センチ位しか進めないという体験もしました。

あれだけ広い斜面ではいつも雪崩の危険性と隣合わせだと言うことも。

ボーダーの彼なら雪崩が起きたとき、スピーディーに横に逃げるとかできそうですが、私たちではモタモタしている間にまともにくらうでしょう(涙)

まぁ、道迷いしなければあの斜面を歩くことはそもそも無かった訳ですが。

あと、雪があると岩場がわかりにくいというのが一番怖かったかな。

雪が積もっていたらなだらかに見える場所が、実は岩場の上だったなんてことも大有りでした。

踏み出したら地面がないとか!怖い、怖い💦

なので、このコースは「お気楽隊でも歩けた雪山」には登録しないでおきます。

結構な綱渡りだった気がします。

でもなんだか知らないけど楽しかったんですよね。

無事に帰って来れたから言えることですが、沢にズボズボ埋まっても大笑い、四足歩行でも泣き笑い、シリセードできずに苦笑いしてました。

うん!楽しかった!

また行こうね!とは言えないという珍しいパターンですが、、😅

ボーダーの青年に会えてお話ができたのも、貴重な体験でした。

こんな若者がいるんじゃ、

「ニッポンの未来はオウオウオウオウ💃」だなって思いました。

黒檜山で会話した山やさんの「上州武尊の後の黒檜山」でもぶったまげましたが、今回のボーダーの青年との会話でも痛快な気分になりましたもの。

さて、来週はヤマップでコメントをくださった「おちゃだ」さんと赤城山に行ってきます。

どんどん世界が広がっていきますよ!


最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!

⬆️今日のヤマップデータです。

、、、その後ターボと今回の反省会をして、やはり展望台からもう一度アレコレの真偽を確かめたいと思いました。

この冬の間に道迷いしないで展望台を目指せるか、再チャレンジしようと思います!

次回はお昼の準備もして、展望台で粘っていれば、あの崖を下ってくるボーダーやスキーヤーを間近で目撃できるかも!?

いやぁ、それは是非とも見てみたいです😄

その時はまた報告しますね!

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