50代からのお気楽山登り

これから山登りを始めようと思う方、ハードな山は無理だけど山歩きを楽しみたいという方に参考にして頂けたらと思います。山行記録と写真、行程図のイラスト、私なりの難易度を載せています。

【群馬、みなかみ町】熊の気配満載の吾妻耶山。早く山から抜け出したいのに、下り道が滑る滑る《後編》2019年11月23日(土)

《登山難易度2》

下山途中の仏岩からこんにちは👋😃


いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます!


熊の気配への恐怖心と戦いながら歩いた吾妻耶山ハイキングの【後編】です。

12時8分に山頂を後にし、下山を開始しました。

西のピークに向け来た道を戻ります。

行きにハガレーナが枯れ木を立て掛けておいた方向へ。

私たちもピンクのリボンかビニールテープを今後持参しようと話しました。

分かりにくい所に付けておけば安心です。

獣臭のした谷に降りていきます。

帰りにはハガレーナも獣の臭いはしなかったと言ってました。

もしかしたらマーキングした直後だったのかもしれません。

それが谷筋だったので臭いがどこにも逃げず溜まっていたのだと思います。

ここも熊が下った足跡です。

今日このルートを歩いたのは多分私たち三人だけなので、私たちが踏んでない所は熊の足跡である可能性が高いです。

こんな足跡が無数にありました。

この谷は何となく怖いので、足早に通過します。

前方にケルンが見えてきました。

あれが見えれば谷は終わります。

ターボが真っ直ぐに谷を下って行きそうになったので、『右、右、右に登って行くんだよ!』と伝えました。

すると『え?どこ?どこに道がある?』と。

道迷いのリスクはいつも隣り合わせです。

ソロで歩かれる方を尊敬します。

私が間違えることもありますし、私たちは三人寄って文殊の知恵というより、三人でようやく一人前の判断ができるレベルです😅

登りでも少し大変だった根っこの張り出した落差の大きい道(?)です。

私は一体何をしているのか、、😅

まるで道路工事のドドドドドみたいですが、次に足を置く場所を慎重に見極めているところです💦

ふとした瞬間を写真に納められると、私は大体みっともない格好をしています。

悲しい😞

落ち葉の下に根っこや石が隠れた嫌らしい坂道突入です。

たまたま私が写真を撮った瞬間にハガレーナが足を滑らせました。

『うわっ、足があらぬ方向に行っちゃうよ~💦』

この足の開き具合、、私なら絶対太もも裏のハムストリングスがピキッとなりますね(涙)

はい、はい、現れましたよ。

熊の食事の痕跡。

見上げると、熊棚です。

もういたるところにあります。

この頃にはもうみんなに隠す事なく『熊棚だね~』と言いながら歩きました。

熊に遭遇する事への恐怖感から、熊の生息域から遠ざかっている安心感へと心持ちが変わってきていました。

下りも道が滑りやすいので意外と緊張感があり、スタコラサッサとは行きません。

お腹も空いてきたので、ここでようかん休憩しました。

あとどのくらいだろう?

あと1時間から1時間半といったところかな?

登山口に午後2時から2時半の間には戻れるんじゃないかなと思いました。

左側の斜面が美しいです。

どこまでも続くブナの林。

フカフカの茶色い落ち葉の絨毯です。

転がったらどこまでも行けそう💦

滑落注意のエリアは登山道の周りがとても美しいです。

木漏れ日がさしていれば更にウキウキハイキングになったことでしょうね。

霧に煙る湿った落ち葉も風情がありますが。

再びの倒木、登山道崩壊箇所です。

帰りはハガレーナが先に行き、ターボと私に適正ルートを教えてくれました。

仏岩が見えてきましたよ。

百人一首に出てくるお坊さんの後ろ姿に見えますよね!

これだけ巨大なら私たちの小さな願い(今日熊に会いませんように!)を叶えてくれそうです。

赤谷越(仏岩峠)が見えてきました。

さあ、どんどん下りましょう。

初めのうちは広葉樹の落ち葉がいっぱい!

歩いていて楽しいです。

そして徐々に植林帯になっていきます。

快調に下っていくと、先を行くハガレーナが『うわっ!』と叫びました。

何?何!?と思ったら、

朝は無かった何者か(多分熊です)のフンが道の真ん中にありました。

ひぇ~、私たちが歩いた後にここを歩いてるんじゃ~ん😱

最後の最後まで油断ならない!

駐車場(仏岩ポケットパーク)が見えてきました!

無事熊に会わずに戻って来れた~⤴️

時刻は午後2時8分でした。

歩行距離、5.8キロ。

一度も座ってないのに、休憩時間が43分となっています。

どんだけ寄り道(立ち止まり)が多いかってことですね😅

ではランチにしましょう。

時刻は2時半近くになっています。

お腹がペコペコです。

今日のメニューはボロネーゼパスタとカボチャのスープです。

おしゃれなメニューなのにお箸で食す私たち。

フランスパンを焼いてみたら温かくて香ばしくて美味しかったです。

マシュマロを焼いてデザートにしました。

食事をしていると4WDに乗った60代位の男性が駐車場に入ってきて窓を開け話しかけられました。

『吾妻耶山に行ってきたのかい?』

そうですと答えると『熊に会わなかったかい?』と。

熊の足跡や臭い、フンの事など伝えると、

『この山には熊が4頭生息してるんだよ。その熊を撃つために来たんだけど、今日は会えなかったからこれから帰るところなんだ』とのこと。

麓のリンゴ農家に熊が出没してリンゴ農園を荒らしているのだそうです。

『この登山道はリンゴ農園に行くための熊の道だからね』

だからさっきフンが落ちてたんだ~💦

『熊を見なかったんだー。ここに来るとみんな大体見るんだけどね~』とのこと。

私たちは絶対見たくなかったのですごく賑やかに歩いてましたから、熊も姿を現さなかった(むしろ熊の方が私たちを観察していた?)のだと思います。

ハンターが今日熊に会えなかったのは、私たちがうるさくし過ぎたからかもしれませんね。

狩りの邪魔をしてごめんなさい💦

この登山道が熊の通り道と聞いてからは、私たちのランチの臭いを嗅ぎ付けて、熊が降りてくるのではないかとヒヤヒヤ。

山の方に顔を向けて座っていたハガレーナが絶えず山の方を確認してくれていました。

ハンターの方から『昔は熊は木の実とかばかり食べてると思われてたけど、最近の熊は人を襲って食べるからね』と聞いてしまったので、余計ビビります。

ターボが『熊が山から降りてきたらどうしよう~』と言うと、ハガレーナが『大丈夫!ちゃんと見てるから!』と頼もしい一言。

時間をかけてランチしていると深々と冷えてきました。

汗をかいているので、体が冷えきってしまいました。

温泉に入って温まってからかえりましょう。

車で走り始めて間もなく大きな看板が目に入りました。

その名も『仏岩温泉』。

高速道路の側にあります。

外観は昭和の臭いプンプンでしたが、中は改装したのかきれいでした。

入浴料800円です。

源泉かけながしで少しぬるいので温めているそうです。

およそ1500万年から2000万年前の地層から沸き出しているのだそうです。

露天風呂もあり、沢の音を聞きながら、ぬるゆなのでゆっくり浸かる事ができました。


谷川岳展望を期待してやって来た吾妻耶山でしたが、結果的には熊との遭遇の恐怖心と戦うハイキングとなりました。

石楠花のシーズンや、あの大きな百日紅が咲いたらきれいだろうなと想像しますが、熊が冬眠してくれないと来れないかなぁ。

谷川岳展望は素晴らしいと思うので、いつか機会があったら雪道歩きで再訪します。


最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!

×

非ログインユーザーとして返信する